鐘撞き
1/5の夜の、弊店の賄い食は、すき焼きでした。
実は1/2〜1/4は、賄いを作る暇が全く無いほど忙しいので、恥ずかしながら、弁当を買って食べています・・・
久しぶりの「ちんや」の賄いは、旨かったです、やっぱり。ひひひひ。さて、
昨日のブログに、年末年始の浅草のカレンダーについて書きましたが、その時、書き漏らしましたのが、鐘撞きです。
大晦日の晩、浅草寺(=浅草の観音様)の、除夜の鐘を撞かせていただいておりまして、百八番のうち、今年は第二十七番が私でした。鐘の音をお聞きいただいた方がいれば嬉しいです。
観音様の鐘撞きは「百八会」という会員制で運営されていまして、基本的に欠員が出ないと新規の方を誘いませんし、欠員が出ても、親の指定席を子が世襲するケースも多いので、誰でも撞ける形式にはなっていません。
大晦日の夜、ご本堂から少し離れた、通称「弁天山」という、鐘撞き堂に行き、旧知の面々に会って、今年のおつきあいを御礼申し上げた後、順番の列に並ぶのが、恒例です。
会員の他に一部、「有名人枠」がありまして、ここ数年、第二十二番〜第二十五番がそうです。歌舞伎の板東三津五郎丈・巳之助丈父子、落語の林家正蔵師匠・三平師匠兄弟が、今年も来て下さいました。この辺りで、ギャラリーも盛り上がります。
しかし、困るのは「有名人枠」の後です。第二十六番は、有名な下駄屋さんなのですが、ご本人が有名人というわけではないので、二十二〜二十五で盛り上がった後、自分の番で盛りさがるのを、しきりとボヤイておいででした。
そして、その後の第二十七番がウチです。
有名人の後で盛り下がっているだけでなく、当方は暮れの繁忙期の疲れ、特に12/29〜12/30の深夜残業の疲れが、顔面に噴出しておりまして、また12/31は仕事でオメカシする時間も全くありませんので、そうした姿を大勢の、ギャラリーの皆さんに曝すのは、大変心苦しいところです。
浅草人にとって、除夜の鐘撞きは大変名誉なことですが、少しイタい場面です。
そうやって撞き終わりますと、酒の下賜があります。担当は、浅草芸者のNえ姐さん。Nえ姐さん=またの名を@kikunorieさんは、「ツイッター芸者」として知られる、浅草花柳界きってのIT通です。
疲労気味の私を、Nえ姐さんが慰めてくれました、
「おにいちゃん(=私のこと)のブログ、いつも読んでます!」
うーん、「鐘撞き、カッコ良かったです!」ではないのか。
出直さねば。
追伸
年始は1/1だけ休ませていただき、1/2〜1/10は続けて営業いたします。1/11は悪しからず休業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて312日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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