宮崎牛との再会

 1/20に、国際観光日本レストラン協会の理事会⇒新年会がありました。

 内輪の人間以外にも、政府観光庁の方や、他の観光関連団体の方も見えていて、参加者130人と盛況でした。

 レストラン協会の新年会が毎年盛況なのは、当然のことです。それは御料理が美味しいから・・・

 会場の「八芳園」のH社長は、協会の副会長でもあるので、陣頭指揮で毎年美味しい御料理を出して下さいます。

 和洋中の調理人が、宴会場の中に多数詰めていて、刺身をカットしてくれたり、天麩羅をあげたりしてくれます。マズいはずがありません。

 その美味しい料理の中でも、今回の目玉は、宮崎牛のローストビーフでした。宮崎市の「杉の子」のご主人が協会の常務理事でもあるので、そのお声かけで手配された肉です。

 「杉の子」のご主人には、昨年12/26の、弊店での「今こそ宮崎牛を食べる会」の時に大変お世話になったのですが、今回お目にかかれて直に御礼が言えたので、有難かったです。

 御肉自体も、旨味のしっかりある、結構な品でした。

 酒もまわり、宴席で協会の先輩方と話す内、「ちんや すき焼き通検定」が話題になりました。そうしたら、ある方が「受験したい!」とおっしゃいます。

 ええ?!

 しかも「家族4人で受けて全員受かって食事券を2万円もらうぞ!」だって。

 それは、まあ、勉強して合格していただけば、規定通り、食事券は差し上げますが・・・

 そうおっしゃるからには、受かる自信マンマンなのですね。

 真面目な業界の方には解けない、変な問題もご用意してるんですけどね。

追伸

 1/30実施予定の「ちんや すき焼き通検定」の、受検申込みの受付を始めました。早速応募メールが来ていて嬉しいですね。

 詳しくは、このブログの22年12/25号をご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて329日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

*このイベント=「たいとうクイズラリー」については、こちらです。

 

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住吉史彦の十大ニュース

 いよいよ2010年も、今日を残すのみとなりました。

 ブログの読者の皆様、ご愛読いただき、誠にありがとうございました。御蔭様で読者数が着実に増えており、嬉しく思っています。

 2011年もご愛顧いただきたく、お願い申し上げます。

 さて、本日は予告いたしました通り、

 「2010年・住吉史彦の十大ニュース」を発表です。

 その第一位は・・・西麻布のバーで顔面をボコボコにされたこと、では勿論なく、以下に発表いたします。各項目をクリックすると、その日のブログにリンクしています。

3月 第五回「すきや連」を、横浜市「太田なわのれん」さんで開催しました。

(初めて「すきや連」が東京以外に進出、しかしいつも通り大盛況でした。)

3月 国際観光日本レストラン協会の理事に就任しました。

(真面目にお務めせねば・・・)

7月 平野正敏さん (ヴィオラ・アルタ奏者)のコンサートに出演しました。

(会場は、旧東京音楽学校奏楽堂。「饗応・居留地・牛鍋」という題で、食べ物の話し=日本人が、西洋の食べ物に遭遇した時代、幕末から明治時代のことをお話ししました。)

7月 第六回「すきや連=日本短角牛の、すき焼きを食す会」を「ちんや」で開催しました。

(いつにもまして盛況で、短角牛への関心の高まりを感じました。) 

 8月 「おいしい夏休みー親子体験食味学習会」を開催しました。

(シュートボクシングの世界チャンピオンの緒形健一さんにもお話しいただきました。)

9月 「ちんや」創業130年記念「住吉史彦の会」を開催しました。

(私の年齢の近い友人・知人をお招きし大盛況でした。京都や山形からもご参加いただき感激しました。)

9月 「ちんや」創業130年記念ホームページを開設しました。

(このサイト上で「世界に一つだけの すき焼き思い出ストーリー」の募集を始めました。)

10月 第ゼロ回「すき焼き三田会」を開催しました。

(♪肉の王者〜慶應〜♪と熱唱しました。)

11月 第七回「すきや連」を、小伝馬町「伊勢重」さんで開催しました。

(炭火を使った、すき焼きで、今回も大盛況でした。)

12月 ツイッター・ユーザー向け「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

(チャリテイーとツイッターとすき焼きが合体した、史上初の企画でした。今後の、私の方向性をこの時に見出しました。)

 あ、そうそう、もっと重要なことが・・・

 それは、このブログを開設しました!(3月)

 え? それじゃあ、11大ニュースだよ・・・

 明日は、浅草寺の除夜の鐘を突きました後、未明1時頃にUP予定です。いつもは予約投稿でワードプレスにUPさせていますが、年始くらいは手動でUPします。

 皆様、良い御年をお迎え下さい。

追伸

 精肉売店の、正月用肉予約販売は12/28で〆切らせていただきました。12/29-31はフリー販売のみです。この三日間昼時11:00-15:00は大行列が出来ます。また夕刻には品切れ予想されますので、なるべく、10:00-11:00にご来店下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて306日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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今こそ宮崎牛を食べる会-卓話全文③

 本年も押し詰まりまして、昨日、帳場の神棚の御飾りを新しくしました。29日を嫌う方もおいでですけどね、ウチはOKです。なにしろ、肉の日ですからね。門松は12/24に設置済みです。

 弊店は12/31まで営業、年始は1/2より営業いたします。よろしくお願い申し上げます。さて、

 12/26に「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

 以下は、その時にいたしました、私の話しの全文です。やや長いので3日にわけてUPしています。今日は、その3日目です。ご笑覧下さい。

<以下卓話全文>

 どのくらいザンネンかと申しますと、飼料自給率は、1980年代以降20%台で推移、2005年時点で25%だそうです。このことが、食料自給率全体も押し下げています。日本の食料自給率が40%と低いことは、ご承知の通りと思います。

 それに原産地を表示するのに、飼料は関係ありませんから、宮崎産の飼料を100%使わなくても、宮崎牛と言えるのです、今は。

 和牛をフランスワインに匹敵する、食のブランドにするには、原産地名称のコントロールの基準を、もっと厳格にしないといけません。現状では、完全に負けています、おフランス野郎に。

 これでは大変残念ですから、今より日本の風土に強く根ざした牛を育てていただきたいと思います。そういう牛の肉は、しっかり味があって、すき焼きにしても悪くないと思います。

  そこで問題になるのは、消費者の方の買い方です。

 勿論、国産飼料を使えば当然高いですから、仕上がった牛を、買い手の皆さんが高く買わないと、ペイしません。

 「どうせ努力しても、結局高いと売れないんだよなあ」と生産者の方が思ってしまう社会にしてはいけません。

 今回の宮崎の問題は、大変残念ではありましたが、結果として畜産のことを知っていただく機会になったことは事実です。小林君は宮崎まで走り、今日はこうして皆さんがここへ来てくださっています。有難いことです。

 今日は、私のイベントなので、せいぜい偉そうに言わせていただきます。皆さんには是非、今まで以上に肉のことをお調べいただいて、賢い消費をしてだきたいと思います。

 そして、平成22年も暮れようとしていますが、皆さんの中の「今年の十大ニュース」の上位にしっかりと、宮崎の件をランクインさせておいていただいたいと思います。

 くれぐれも、西麻布の顔面ボコボコ事件よりは上位、ということでお約束いただきたいと思います。

 ご静聴ありがとうございました。

<卓話全文は終わりです。> 

追伸①

 精肉売店の、正月用肉予約販売は12/28で〆切らせていただきました。12/29-31はフリー販売のみです。この三日間昼時11:00-15:00は大行列が出来ます。また夕刻には品切れ予想されますので、なるべく、10:00-11:00にご来店下さい。

追伸②

  あすの弊ブログは、2010年・住吉史彦の十大ニュース の発表です!

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて305日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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今こそ宮崎牛を食べる会-卓話全文②

 忘年会シーズンは去り、仕事納めの時期ですね。

 事務所の大掃除の後⇒すき焼き、という段取りで見える方が多いと思いますが、弊店は15:30-16:30まで休憩しています。あんまり早く掃除を終わらせないで下さいね。さて、

 12/26に「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

 以下は、その時にいたしました、私の話しの全文です。やや長いので3日にわけてUPしています。今日は、その2日目です。ご笑覧下さい。

<以下卓話全文>

 霜降り肉が実現している、もう一つの価値は、すき焼きの「割り下とあわせて調理した時にあう。マイルドで美味い。」ということです。

 割り下というものは醤油と砂糖でできていて、非常に強い味ですので、この調味料とバランスする具材は多くありません。バランスしない時は、割り下の味ばかり濃く感じてしまって、美味く感じません。

 でも霜降りの肉を、すき焼きにすると、融けた脂が舌をコーテイングしますので、割り下をマイルドに感じます。また、霜(=脂)の部分が割り下をはじくので、肉と絡みにくくなります。

 その逆なのは、赤身肉でして、赤身だと割り下と絡み過ぎて、味を濃く感じてしまいます。

「ちんや」でも霜降り肉でなくて、赤身肉をお出しすることがありますが、その場合は、肉を充分熟成させて旨味を増やし、それによって割り下の濃い味とバランスさせています。熟成させていない赤身肉の場合、旨味が浅く、割り下の濃い味とバランスせずに負けてしまい、美味しく感じないからです。

 そういう理由で、熟成させなくても「割り下とあわせて調理した時にあう。マイルドで旨い」という、味覚上の価値が重視されてきたのです。これも、明治以来、すき焼きが誕生した日から重視されてきた価値です。

 以上ご説明しました通り、①やわらかい、②マイルドな味、というのが、従来の畜産業が目指していた、味覚上の価値です。おさらいしますと、この価値観に立脚した畜産は、

①すき焼きの誕生とともに始まり、当初は農業のサイドビジネスでしたが、

②昭和初期に、松阪や近江で本格的な産業と成っていき、

③最近、肉の輸入自由化以降、一気に全国で盛んになりました。

 ブランド牛というのは、そこを目指して交配に交配を重ねて来たわけです。

  もちろん、このままの従来の価値を大事にするのも、悪くはないと思います。霜降りの、すき焼きは理屈ぬきに旨いです。でも、今は他の食べ方もいろいろとあるわけで、違う価値を基礎にブランドを作り、他の調理法で食べさせることも可能だと思います。

 ネットが普及し、ツイッターとか新しい媒体も出てきましたので、環境的には、ブランドを作った後で宣伝しやすくなっています。生産者の方には是非、新しいことに挑戦していただきたいと思いますし、買い手の方は、よくよく牛のことや肉のことをお調べいただいた上で、お買い求めいただきたいと思います。

  ではその、肝心の、今まで重視されなかった価値の内、どれを選択して、大切にしていくべきか、考えてみましょう。当然、それがブランドの基礎になるべきものです。

 もちろん、それは根本的には、生産者の方自身が考え抜いて、決めていただくことなのですが、やはり、私は肉とこの国の風土との繋がりを、今以上に強めていただきたい、そこに価値を求めたいところです。

  食べる、ということは、そもそも大地の恵を戴く、ということで、畜産の場合、水と飼料が大切ですが、この内飼料の多くを、輸入に頼っていることがとてもザンネンです。わが国畜産の大きな問題点がココです。

 どのくらいザンネンかと申しますと・・・

<卓話全文は明日まで続きます。その後、12/31は「2010年住吉史彦の十大ニュースの発表です!>

追伸①

 弊店の営業ですが、年内は12/31まで営業、年始は1/2より営業いたします。

追伸②

 精肉売店の、正月用肉予約販売は昨日で〆切らせていただきました。12/29-31はフリー販売のみです。この三日間昼時11:00-15:00は大行列が出来ます。また夕刻には品切れ予想されますので、なるべく、10:00-11:00にご来店下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて304日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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今こそ宮崎牛を食べる会-卓話全文①

 弊店の、年末年始の営業について、問い合わせがたくさん来ています。年内は12/31まで営業、年始は1/2より営業いたします。また本日は火曜日ですが、臨時営業いたします。よろしくお願い申し上げます。さて、

 12/26に「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

 以下は、その時にいたしました、私の話しの全文です。やや長いので3日にわけてUPいたします。ご笑覧下さい。

<以下卓話全文>

 こんばんは。先日ボコボコにされました、顔面の整復手術が上手くいきまして、皆様の前で、お芝居が出来ることを嬉しく思っております、エビ様でございます。え?そのネタはもう古い?それは、そうでした。早速本題に入らせていただきます。

  宮崎県の畜産再建は勿論、応援したい。

 でも、今ゼロからやるなら、従来の仕事そのまま再建、だけでなく新しい価値観に基づいて再建しても良いのでは? と、いうことをこれからお話しいたします。

  「価値観」と言うとブランド化批判の話しだな、と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、ブランド化そのものを批判する話しは、今日の所はいたしません。何故なら、牛をまったくブランド化しない、という選択は現実的でないからです。

 1980年代に日米牛肉・オレンジ交渉というのがありまして、その結果1991年から、海外の安い牛肉が入ってくるようになりました。海外から安い牛肉が入ってくる以上、それと張り合って国内で、より安い肉を生産する、というのは、事実上困難です。

 人件費も飼料代も高い日本で畜産をやる以上、安い、単なる栄養源としての肉ではなく、そこに何か付加価値を付けて、仕上がったものを高く買っていただく他ありません。ブランド化が避けられない理由がそこにあります。だから、ブランド化そのものへの批判は、今日はやめておきます。

 ここで問題にしたいのは「何か付加価値を付けて」の「何か」です。従来のブランド牛が、世の中にアピールしてきた価値を今後も、そのまま続けて訴えていくべきかどうか、その辺りを今日は皆さんと一緒に考えたいと思います。

  世の中の変化につれて、価値観の流行り廃り、ということがありますね。ブランドの表現する価値そのものが、今の時代にあっているのか、この現代を生きている方の相当数から共感を得られるか、という点が問題です。牛の場合はこのことを、今考えてみる必要があると思います。

  さて、そういうことで、牛のブランドの基礎となる価値を、今まではどこに求めてきたか、これからはどうなるか、考えてみましょう。

  従来のブランド牛が体現している価値は二つありますが、その内の一つは、「肉がやわらかい」ということです。このことが明治時代以来とても重視されてきました。現代人は肉がやわらかい、ということを全く特別のことと感じませんが、昔は、とてもスペシャルでスゴいことだったのです。

 肉を霜降りにすれば、やわらかさを実現できます。初期の牛鍋に使われた肉は、肉用に育てられた牛の肉ではなく、農業のかたわら飼われていた牛の肉ですので、当然硬かったわけです。

 その牛を農作業からリタイアさせた後、太らせて、つまり霜降りをつけて、肉をやわらかくする、これが最初の仕事でした。

 次いで、牛の交配が始まりました。霜降りが付きやすい牛同士の交配を、この交配をひたすら続けてきたのが、今の黒毛和牛の実態です。この方式が現代まで続いています。

 牛の交配の先進地は近江・松阪でした。やがて、その後人口受精や、精子の凍結が出来るようになり、全国で行われるようになりました。牛のブランド化が全国で一気に進んだのは、最初に申しました、肉の輸入自由化の前後です。

 口蹄疫流行の時も、スーパー種牛の確保が問題の焦点になりました。長年交配に交配を重ねてきた牛なので、貴重ということで、なんとか処分を免れようとしたのです。

 実は今、黒毛和牛のメスの、おおよそ4頭に1頭は親戚です。スーパー種牛の遺伝子を引く子同士で交配に交配を重ねてきたせいで、そういうことになっています。人間の4人に1人が親戚だったら、ビックリですよね。でも黒毛和牛の世界では、そういうことが普通になっています。これというのも、「やわらかい肉」をひたすら追求した結果です。

 たしかに、硬いものを軟らかくして食べたい、というのは人間の一つの欲求ですが、今売られている肉ほど、やわらかい必要があるのか、という意見にも耳を傾けた方が良いと、私は思っています。

<卓話、明日へ続く>

追伸

 精肉売店の、正月用肉予約販売の〆切りは本日12/28です。12/29-31の昼時は大行列ができますが、その最中でも、本日中に予約していただければ、お並びいただくことなく、確実に御肉をお渡しいたします。是非ご予約を。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて303日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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今こそ宮崎牛を食べる会

 12/26に「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

 11/27の、このブログに書きました通り、この会は宮崎牛のすき焼きを食べるだけでなく、現場で参加者が、宮崎への応援メッセージを、ツイッターでツイートする、という趣向です。

 参加者数は、期待したほどは集まりませんでしたが、メンバーが多士済々で、談論風発の、楽しい一夜となりました。

 趣向としては、皆でツイートしまくるはずだったのですが、皆さんの座談が興味深くて、ツイートするより話し込んでしまい、なんだか、風変わりな異業種交流会というか他流試合のようになってしまいました・・・まあ、良しとしましょう。

 さて、そのメンバーですが、東海大学デザイン学課程で、記号論・サブカルチャー論・ゲームデザイン論の講師をされているT先生。T先生が、この企画の発案者です。

 それに、そのお仲間で、先生が前職の時から世話になっていると言う、メーカーの社長さんと部長さん。

 口蹄疫被害者への応援メッセージを集めながら、埼玉から宮崎まで1500キロを自転車で走った、学生・小林大地さん。それに彼が通っている、明治大学商学部・久米信行先生の講義を聴講に来ている、社会人学生のY社長。

 久米先生はこの日ご法事で、ご欠席でしたが、講義やツイッターでこの企画を支援して下さいました。

 代わって、久米繊維工業の広報女史。久米繊維さんは社員が皆、ツイッターやブログやメルマガをやっていて(⇒スゴい!)、彼女はその中でもツイッターの女王です。

 それから「台彪会」幹事長のG社長。さらに、やはり「台彪会」メンバーで、私がWebマーケテイングでお世話になっているI社長とリステイング広告の専門家〇さん。一級建築士のU先生。

 さらに「すきや連」メンバーで、群馬県で「赤城牛」を売っている、T社長も参加していただきました。ツイッターは超初心者のようですが、私も似たようなものですので。

 そして、さらに「すき焼き通」の著書にして、「すきや連」旗振り役代表の、向笠千恵子先生も登場!

 宮崎日日新聞さんの取材も入りました。

 そういう次第で開場し、まず最初に小林大地さんが自転車の体験談を語り、続いて私が日本の畜産のことをお話ししました。(その詳細は後日、またこのブログで。)

 この話しを肴に、もちろん宮崎牛を満喫しつつ夜は更けました。

 この夜集まった方々は「宮崎を応援したい」という以外に、何も接点のない方の集団で、このメンバーで集まることは二度とないでしょう。一期一会の気分でおおいに盛り上がりました。

 あ、そうそう、実は今回判明したんですが、ツイッターできないんです、私の携帯。

 買う時に、超カンタンな、お年寄り向けプランを申し込んだせいで・・・

追伸①

 「毎日RT」さんが、この件をお採り上げ下さいました。サイトでもご覧になれます。当日の皆さんのツイートが、http://mainichi-rt.com/news/20101228-2.html

にそのまま載っています。

追伸②

 この会の実現に際しては、宮崎市「杉の子」のご主人・Mさんに大変お世話になりました。Mさんは国際観光日本レストラン協会の常任理事でもあられます。有り難うございました。

 追伸③

 弊店の営業ですが、年内は12/31まで営業、年始は1/2より営業いたします。 

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おしなり君

 東京スカイツリーのすぐ近く、墨田区業平に、「ちんや」が精肉を卸売りしているレストラン「ベルーガ」さんがあります。歳末の御挨拶の時期ですので、先日の昼前、久しぶりに御店を訪問しました。

 押上駅から「ベルーガ」さんへ向かう業平通商店街は、ひと頃まったく活気がなく、閉まった店が目についたものですが、ツリー着工以来、俄然賑やかになってきました。「おしなり君の家」と称する店まで出来ています。

 「おしなり君」と申しますのは、押し売りと成り金が合体したキャラクター、では勿論なく、押上と業平が合体したキャラクターです。

 そのまんま過ぎるぞ、他に名前思いつかなかったのか、と思いつつ、

「ベルーガ」さんへたどりついたところ⇒「!」

 入り口に「本日満員」の札が。

 「おや、ご盛況ですね」とマスターに申し上げると、

 「スカイツリーの関連でテレビに出ましてね。でも、ランチばっかりで単価が下がっちゃって、くたびれ儲けですよ!」ということだそうな。

 「ベルーガ」さんは、もともとランチの値段が超良心的なのです。それが大きく採り上げられて人気に成っているようです。

 これは悪い話しでは、もちろんありませんが、ランチ時の盛況が夜の商売に簡単につながらないのが、日本のレストラン・ビジネスの問題点です。

 「夜の商売にあんまりつながらないんですよ」とマスターはぼやいておいででしたが、それは同業の皆さん共通の悩みです。

 私も、お客様の問い合わせに応対していて、繰り返しランチランチと言われてウンザリすることがあります。この方、夜も来て下さる方なのかなあ、と思ったりします、正直申して。

 それで、私はランチの値段を15年かけて225%値上げしてきました。今現在、昼夜の価格差は6.000円-4.700円=1.300円です。神田の「ぼたん」さんの昼夜同一価格には負けますが、こちらも意地を張っているところです。

 浅草も、今の業平と同様に、昼は賑わうものの、夜の人出の方は寂しい現状ですので、夜の値段を抑えつつ、逆に、昼にはもう少し皆さんに散財していただくように工夫しないといけません。

 スカイツリーが完成して、夜も点灯するようになれば、夜の商売も期待できるかもしれませんが、それまでは、何か工夫が要りますね。

 例えば、昼時に「ちんや」へ行くと「おしなり君」と握手できるとか・・・

追伸

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八王子の壇払い②

 昨日このブログのアクセス解析をしておりましたら、今月に入って、「壇払い」「だんばらい」というキーワードで入って来られた方が多数いらっしゃることが分かりました。

 「壇払い」というのは、法事のお清めの食事のことなのですが、八王子や関東の一部では、東京区部では考えられない位、盛大にやるのです。それを「壇払い」と言うそうです。

 私は、その「壇払い」の盛大さについて、八王子の老舗すき焼き屋「坂福」さんを訪ねた時に、「八王子エルシー」のO会長から教わりました。

 そのことを、このブログの6/29号に書きましたので、「壇払い」「だんばらい」というキーワードで検索すると、このブログに行き当たるのです。

 このところ急に寒くなりましたし、そういう検索をなさっている方は、たぶん最近お身内にご不幸があった方なのでしょう。

 おくやみ申し上げます。

 そういう方には、このブログは全く何の役にも立たなかったことと思います。毎日書いておりますジョークも、笑えなかったことと思います。悪しからず、ご勘弁いただきたく、お願い申し上げます。

 それどころか、盛大にお清めをやってもらって、料理屋商売として羨ましい、とか書いているので、ご不快だったことでしょう。

 でも私は、お清めの食事は、ある程度の人数でやった方が、故人も喜ばれるのでは、と思っています。儲けたくて、そう言っているわけではありません。そもそも「ちんや」の料理は、生臭なので、積極的にご法事の誘致をする考えは無いです。

 ただ有名人でもない限り、特定の個人を中心に多数の方が集まって食事をするのは、結婚式と法事くらいのもので、数少ない機会です。そこは寂しくしない方が良いような気がします。

 最近は、不景気のせいか、法事も縮小傾向ですが、人間必ず一回は死にますので、そのタイミングがまわって来てしまったら、盛大に、とは申しませんが、「身内だけで済ませました」とかおっしゃらないで、宴席を設けてみてはいかがでしょうか。

 故人が好きだった、あの店で。

追伸①

 12/17〜12/19は、浅草寺の「羽子板市」です。お出かけを!

追伸②

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ノー・ショー

 「ノー・ショー」っていう言葉の意味がお分かりでしょうか。ホテルやレストランで、予約の客が、店に連絡を入れることもなく、待てど暮らせど現れないことを言います。

 キャンセルも勿論困りますが、ノー・ショーはさらに困ります。「困る」というのは不正確ですね。損害です、これは。

  予約時間前にキャンセルであることがわかれば、まだ他の予約を獲れますが、ノー・ショーの場合、時間を過ぎても30分くらいはお待ちしているので、下手をすると、その日その席を完全に空かせてしまうこともあります。

 我々店サイドは、そういうことにならぬよう、事前に確認の電話を入れたり、大勢様の場合はFAX番号をうかがって、確認書を送ったりしていますが、繁忙期ともなると、全部は完璧に確認がとれません。電話をかけてもお出にならないことが多いからです。

 今月のある日曜に、知人で洋食店を経営するK恵女史が、ツイッターに悲しいツイートをしました、

 「今日悲しかった事。10名様でたまわっていたご予約の方が、待てど暮らせどお見えにならなかった事(涙)その間複数のお客様をお断りしてしまいました(悲)お断りしてしまった方々に「ごめんなさい」・・・

 そう言えば、弊店でも12/9夜にノー・ショーがありました。(6人。FJ本某なる者) 

 その男は12/10で弊店に予約を入れようとして、満室で断られ「では12/9に予約を」と入れたものの、それは本心では「仮押さえ」であったようで、その電話を切った後、12/10で別の店に予約を入れたようです(!)

 その後すぐに、「仮押さえ」しておいた「ちんや」の方をキャンセルすれば、まだ実害は小さいのに、どういう事情なのか、キャンセルするのを忘れたようです、スコンと。

 当日の朝、こちらからその男の家に確認の電話を入れましたが・・・不在で確認取れず・・・結局ヒジョーにザンネンながら、実弾戦とあい成りました。

 結果は、もちろん予が指揮する南軍の勝利でしたが、北軍も瀬戸際的な砲撃を行ったため、民間人に犠牲が出た模様です。

 今シーズンは、まだこの一戦だけなのが救いですが・・・

追伸

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作家の食と酒と

 食に造詣の深い重金敦之先生から、新刊本「作家の食と酒と」をお送りいただきました。

 先生は朝日新聞社に入社、「週間朝日」編集部在籍時に、池波正太郎・松本清張・渡辺淳一といった作家を担当され、その後文芸ジャーナリストとして執筆活動をされています。

 以前「三田評論」の3人対談のコーナーでウチの父と対談していただいた方です。

 さて、その重金先生の今回の御本ですが、長年の交友で見聞きした、作家と食の、さまざまな場面が次々に紹介されていて魅力的です。山口瞳の話しなど久しぶりに読み、とても懐かしく思いました。

 その後についている、日記風のコラム「食と酒と読書の日々」も面白く、またこのコーナーの見出しが、ウイットとパンチが効いていて流石です。例えば、

 「これから食べる料理をケータイで撮る文化」

 「デジタル万引(デジ万)は書店の敵」

 「金を払わず、ケータイを充電する風習」

 「帽子を取らない若者が増えてきた」

 「目からウロコ」が乱用されている」

 「そば屋で酒を粋に飲むのには年期がいる」

 うーん、時に洒脱、時に辛辣です。

 12/10「左右社」より刊行予定。

追伸

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Filed under: すき焼きフル・トーク,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)