予約すべきか

席が空いているかどうか、確認お願いします!

という電話があれば、それは勿論安芸を確認イヤ空きを確認します。

で、その次の応答ですが、空きの確認だけなのですから、そこでいったん電話は切れて再度かかって来ると予想しますよね。

ところが、です、確認だけかと思いきや、すぐに

では予約をお願いします!

と言われることが、なんだか最近多いのです。当然こちらは怪しんで、

「お決まり」でよろしいのですか?

と確認すると、

はい、お願いします!とキッパリ。

こういうケースがなんだか最近多いです。しかも相手はたいてい女性で、話し方は大手企業の秘書さん風。使っている回線も03(3□△1)△□11とか大手っぽいです。

最初から「確認」と言わずに、

予約お願いします!

と言えば良さそうなものを「確認」と称するのは、何故なのでしょう?

たしかに個人名や企業名を名乗ってしまってから、予約を断られるのは、上司の方のメンツが悪いですね。でも名前を名乗るのはもっと後のことで、最初は「予約お願いします!」としか言わないのだから、メンツに関わることはないですね。

あるいは逆の発想でしょうか。店が混んでいる時間帯に、公人とも言うべき大手企業の幹部が無理やり予約をネジ込もうとする姿が「反感を買うとマズい」と考えておいでなのでしょうか。

でも、それにしても名乗るのは後のことなんですから、問題ないはずですよね。

こちらが着信番号を確認していることまで気になさっているのでしょうか。

どっちにしても、実にヘンな感じです。現代のヘンな日本語の一種と申せましょう。

気にし過ぎだよね~

と私辺りは思うのですが、どこかの秘書学校で教えているらしく、日々そういう電話がかかります。

確認すべきか、予約すべきか、

That is the question.

追伸①

「浅草法人会」さんの主催で講演会をさせていただくことになりました。

<演題>すき焼きを現代に活かす~商いは、楽しく・古風に・斬新に

<日時>7月2日(火曜)17時受付開始⇒17時30分~19時頃まで

<場所>浅草文化観光センター5階(台東区雷門2-18-9)

<定員>60名様(早めにお申し込み下さい)

<参加資格>どなたでも(=浅草法人会会員でなくても)参加できます。

<参加費>なんと、無料。

*参加の手続きはこちらです。

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は351人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.182日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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スギちゃんの愛される理由

スギちゃんが、雑誌の取材のために弊店へ見えました。

そう、「ワイルドだろ~?」の決め台詞で大ブレイクした、あのお笑いの、スギちゃんです。

今回の企画は「スギちゃんが老舗に学ぶ、愛される理由」というものです。

業界で「一発屋」とからかわれるスギちゃんが、一発で消えないために、東京の長く愛されている店を訪れ、そこで「長生きの秘訣」を学ぶ、という趣向です。

具体的にはスギちゃんが、

・その店の看板商品を食べ、人気の理由を店の主人に聞く

・長く愛される秘訣を伝授してもらい、応援コメントをもらう

・「こんな事を学んだぜ~」と最後に総括する

という形です

でも、この企画って、失礼な企画ですよね。

実は調べてみますと、スギちゃんがブレイクしたのは、たしかに最近ですが、デビューは1994年のことで芸歴は結構長いです。

コンビで活動していたこともあり、事務所も移ったりしていて、なかなかしぶとく頑張って来た方だと分かります。

ご両親も夫婦でマジシャンと言いますから、芸で身をたてることの大変さは先刻ご承知と思われます。

実際「将来は親子で観ていただける芸人になりたいんですよね」と言っておいでで堅実な方です。

そんな方に私が老舗ズラして講釈をたれるのは、誠に恐縮なことなのですが、まあ、そこは仕事なので一応こなさないといけません。

弊店としては、

・同じご家族から何世代にも渡って来ていただけるように、といつも思っていること

・その為には、老若男女に愛される味である必要があること。特に年配の方でも消化しやすくてモタレない肉である必要があること

・浅草は何度も被災して立ち上がった経験があり、その力の源泉は結局、人の中に在ること

・(個人的に)自分の人生について自分を中心に考えないようにしていること

などをお話ししました。

真面目過ぎたぜ~!

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は345人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.129日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

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4人の顔合わせ

御予約の人数が6人で、電話の声が若くて、なんか緊張感のある話し方の場合、

お祝いの御席ですか、それとも逆に御法事ですか?

と御用向きをなるべく聞くようにしています。

6名様=彼氏+彼女+(親御さん夫婦×2組)つまり両家御顔合わせの場合がありますから、事前に聞いておきましてお赤飯を用意しておきます。

でも、先日のケースは4名様でした。

だから特にしつこく御用向きを尋ねたりはしませんでしたが、なんか緊張感のある話し方だなあ、と思い気になりました。

で、見えて分かったのですが、やはり両家御顔合わせでした。

晩婚化の時代ですから、お子さんの結婚までに親御さんが亡くなっているケースも少なくなくて、

実はウチのケースでも、結婚する時点で、ヨメの母親は亡くなっていましたから、6人ではありませんでした。

さて、その御客様のケースは4名様=彼氏+彼女+片親+片親だったようです。

しかも両家ともお母様だけ。男女同権とは申せ、このケースはかなり前途を頼りなく案じておられるだろうなあ、と想像してしまいました。

ただ一人の男性である新郎(予定)さんが一人で仕切る形に成りますから、当然緊張なさいますよね。お気の毒ですが頑張っていただくよりありません。

弊店のすき焼きを召し上がっていただいて、結局、最後は打ち解けたムードになった、と聞きました。良かったです。

すき焼きはこういう場合に役にたちます、実に。

どうぞ、お幸せに。

<春の臨時営業(火曜営業)のお知らせ>

春の観光シーズンをむかえ、下記の日は火曜日ですが、営業いたします。

どうぞ御利用下さいませ。

平成25年4月 2日(火)隅田公園桜まつり

平成25年4月30日(火)GW連休

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は345人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.121日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

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ありがとう・また逢う日まで

上野公園に在る「旧東京音楽学校奏楽堂」は、耐震補強工事に入るため、3/28-3/31の「ありがとう・また逢う日までコンサート」を最後に、当分の間休館します。

「奏楽堂」は、昭和62年に台東区の手で現在地に移築保存されたのですが、その時の用談に弊店がしばしば使われました。その経緯については、弊ブログの2012年1月5日号・6日号をお読み願いたいのですが、その経緯がありますもので、弊店は長年協賛広告を出して来ました。

それで、今回のコンサートにも招待していただけることになり、館長さんが見えました。

聞けば「奏楽堂」は、2011.3.11の時は、細いクラックが壁に入った程度だったそうですから、外壁の剥離があった「ちんや」よりマシなのですが、重要文化財ですので、補強が必要と判断されたそうです。

工法は未だ決定してないそうですが、解体再建となると工事に3年とか、かかってしまう模様です。

お名残り惜しいことです。

今後も「日本歌曲コンクール」「木曜コンサート」は、合羽橋の「ミレニアム・ホール」で続けて行くそうですが、建物の趣がまったく違いますので、オールドファンにご満足いただけるか、心配されるところです。

ともあれ、日本最古の洋式コンサート・ホールである、この楽堂で音楽を聴けるのは、今月いっぱいです。

皆様も是非お出かけ下さい。

追伸①

BSジャパンの、『空から日本を見てみようplus』に出演させていただくことになりました。
雲に乗った気分で見てまわる「新感覚空撮地理バラエティー!番組」です。
今回は「空から見る東京の下町」というテーマで、下町のおこり・変遷・現在を歴史的・地理的観点から紹介する、という内容です。
本日3月12日(火曜)20:00~オン・エア予定。
是非ご覧ください。
http://www.bs-j.co.jp/sorakara/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.104日連続更新を達成しました。あと7日で1.111日連続更新です。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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住吉史彦の十大ニュース2012

お待たせしました!

今年も「住吉史彦の十大ニュース」の時間がやってまいりました。

え? 誰も待っていないって?

そういう声は無視して、どんどん行きましょう。

今日はポイントだけを書きますので、詳しい内容を知りたい方は、アンダーラインのある所をクリックして下さいね。さて、

 

2月 第11回「すきや連」を松阪市「和田金」さんにて開催しました。

かの有名な和田金牧場を見学させていただきました。流石の御仕事ぶりに一同感心しきりでした。

3月「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を、2012.3.11よりスタートさせました。

この計画では東北の牛を食べていただき、食後のお客様の笑顔画像を特設サイトにUPして行きます。画像が千人に達するまで続行します!

笑顔画像はこちらでご覧になれます。

4月「ニッポン全国彪友会―台東万博!」を開催しました。

二条彪先生に師事する経営者の皆さんに、全国から浅草へお集まりいただきました。かつてなく熱い会になったと思います。

6月 月刊『料理通信』に服部幸應先生が連載なさっている「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーに載せていただきました。

ご評価いただき大変有り難いことでした。

7月 福島県酒造組合さん・福島県清酒アカデミーさんのお招きにより講演をさせていただきました。演題は「老舗の生き抜き方」。

講演後には蔵主の皆さんと会津若松市東山温泉で楽しく懇親させていただきました。役得でした。

7月「すきや連」番外編「カレーすき焼きの会」を「茅ヶ崎館」さんにて開催しました。

カレー粉とすき焼きが、あんなに合うとは新鮮な発見でした。

8月 第12回すきや連を米沢市「登起波牛肉店」さんで開催しました。

契約牧場を見学させていただき、牛さんを大事にする姿勢に感動しました。

9月 「老舗ボッサ」を開催しました。

すき焼きとボッサノーバ!御機嫌でした。

11月 BSテレビ朝日の番組『幸福の一皿~美味しさの物語』に出演させていただきまいた。

まるごと1時間すき焼きだけを採り上げて下さいました。ご出演の二代目中村吉右衛門さんの語りも流石の上手さで、実に有り難いことでした。

11月 第13回すきや連を「人形町今半」さんで開催しました。

長期熟成肉のすき焼きをいただきました。すき焼きにチャレンジなさる姿勢に感心しきりでした。

 

そして、もう一つ番外ニュースですが、ご存知の通り、

11月 弊ブログが連続更新1.000日を達成しました。

この1.000日間には、あまりに多くのことがあり、決して一生忘れることのないだろう日々だと思います。

 

いよいよ2012年の弊ブログも本日が千秋楽となりました。万感胸に迫り、大したことは書けません。

まずは御礼だけを申し上げます。

読者の皆様、ご愛読いただき誠にありがとうございました。

2013年もご愛顧を賜りたく、心よりお願い申し上げます。

東西、東〜西〜

病気自慢

年配の方の「病気自慢」にはウンザリさせられるものです。

いや、ウンザリさせられるもの、でした。最近感じ方が少し変わってきたのです。

いやあ、旨かったよ!これで寿命が延びちゃったなあ・・・

有り難いです。「ちんや」はお年寄りも食べられる肉、モタレない肉を目指していますから、お年寄りに喜んでいただける、ということは、今の方向性が成功していることを意味しています。嬉しいことです。

オレみたいのが無駄に長生きして申し訳ないねえ・・・

何をおっしゃいます!ますますお元気で、また見えて下さいね。

「お元気」は難しいねえ。脳梗塞はやったし、肝臓の数値も滅法悪いのよ。数値が悪いから医者は薬を飲め呑めって言うんだけど、あれは気分が滅入るのよ。旨い肉食べる方が寿命が延びるのさ・・・

こうなると、話しはここで止まりません。

セカンド・オピニオンを求めて病院を何軒も渡り歩いたこと。

医者が数値や画像ばかりを診て、体を診てくれないこと。

医学的「健康」と、人間が体感する健康がかなり違うこと。

あくまで雑談ですが、中身は実に重いテーマばかりです。医の素人同士が話してもせんの無いことでしょう。でも話したい気持ちは分かります。

若い頃の私なら、また年寄りの病気自慢か!

とすぐに話しを切ろうとしたでしょう。今そういう話しに共感できることが少し嬉しい反面、

歳とったのかなあ、オレ。

とも思います。

そう言えば、来年は都市男イヤ歳男だったっけ。

追伸①

テレビ東京の番組『L4YOU!』の中の、「榎木孝明のふれあい散歩 年末の浅草編」というコーナーに出演させていただきます。

平成24年12月28日16時放送予定です。 是非ご覧ください。

番組について詳しくは、こちらです。

追伸②

東京MXテレビの特番『とっておき!老舗の極上味めぐり』に出演いたします。

ご出演は杉浦太陽さんです。

平成25年1月3日15:00~放送です。是非ご覧ください!

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.031日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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箸の持ち方

「ほお!」という話しを聞きました。俳優さんの演技の話しです。

実は、テレビ東京の「L4YOU!」という番組の中の「榎木孝明のふれあい散歩 年末の浅草編」というコーナーに出演させていただくことになり、収録中榎木さんと雑談する機会がありました。

メインの収録中は勿論、すき焼きの話しや「ちんや」の歴史のことなどを話すのですが、その他に音声収録をしない「引き」のカットの撮影があります。カメラが後方に下がって遠景を撮るカットのことです。

「引き」の所では音声無しなので、私と榎木さんが雑談している風に見えればそれで良いのですが、二人で口パクをするわけではなく、本当に雑談します。

その雑談中に榎木さんから、

俳優は箸の持ち方で、人間の内面を表現するんですよ!

という話しが出て来ました。

ほお! そうなんですね!

育ちの良い人間の役ならキチッとした持ち方を、荒れた人間なら変な持ち方をして、セリフを言わずして、役の内面を示すんです。

な~るほど!

食は人なり、とは良く言ったものです。

ところがですね、最近の子役さんで箸の持てない子がいて、持ち方が変だと、裕福で幸せな家庭の場面なのに、そう見えなくなってしまうんですよ。子役さんに現場で箸の持ち方を教えないといけないんですけど、すぐに出来るようにならないので困るんです・・・

うーん。

箸の持ち方は食育の基本の基ですから、残念な話しですね。

子役の事務所の皆さん、是非そこは力を入れて下さい。よろしくお願い申し上げます。

なお放送は12/28(金)の午後4時から。「L4YOU!」という番組名は聞き慣れないかもしれませんが、30年以上続いている老舗番組「レディス4」が最近名前を変更したのだそうです。

是非ご覧ください。

追伸①

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

ご購入はこちらです。

追伸②

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.025日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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ご当地スーパー 

知人の編集者MWA子さんが、

アタシが編集した本が出たの~

と一風変わった本を持って来ました。その御本のタイトルは・・・

『日本全国ご当地スーパー 掘り出しの逸品』

副題は・・・

~旅に出たら、ご当地スーパーに行け!

レアもの、笑えるもの、愛され続けた名品まで……観光よりもおもしろい、刺激の逸品大集合!~です。

著者は菅原佳己さんという方で、放送作家だそうです。

その方が全国のご当地スーパーを巡り、すべて自腹で買い集めた、455点の食品が、所狭しと掲載されています。

例えば・・・

・中部地方~食のガラパゴス地帯(愛知、岐阜、長野)

・近畿地方~食文化の交差点 近畿の味は深い!(大阪、兵庫、三重)

・中国・四国地方~太陽と海に育まれた贅沢な食味

・九州地方~海外旅行的カルチャーショック圏

・北海道・東北地方~新旧入り乱れのミラクルワールド

といった具合です。

食品の傾向としては、郷土料理が工業化したものと、B級グルメものの混載といった感がありますが、どのアイテムも愛嬌に満ちています。

ネーミングやパッケージが愉快で、その愉快さが半端でなくて、つべこべ評論を加えるのは野暮!という感じがしてきます。

聞けば、この御本についてはメデイアの「食いつき」が良いらしく、著者は既に何度かテレビに呼ばれたとか。

著者は放送作家さんですから、食品の品質そのものは追及しておいでではないと思いますが、愉快さはサイコ―レベルです。

講談社発行。ISBN:978-4-06-218058-0

追伸①

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

ご購入はこちらです。

追伸②

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.015日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

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すき焼きと牛鍋はどこか違うのか

『村野武範の馳走百景』というケーブルTVの番組に出演させていただきました。

J:COMより11月20日に初回放送がありまして、27日夜22時から再訪放送予定です。

この番組は、村野さんが食事を召し上がりながら、私とすき焼きについて対談する、という趣向でした。

村野さんは、今まさに食べているすき焼きについてコメントしつつ、同時にすき焼きの歴史について私と問答しないといけないので、難しい役の筈でしたが、そこは、元『くいしん坊!万才』のレポーターさんです、難なくこなしておいででした。流石です。

で、この日のトークのメイン・テーマですが、

すき焼きと牛鍋はどこか違うのか、という御題でした。

この御題は、頻繁にいただくのですが、苦手なんですよね、ハッキリした答えができないので。

一応一般的な回答は以下↓の通りです。

・牛鍋=幕末から明治時代前半にかけて関東地方で食べられていた、牛肉と葱を割り下で煮る料理を、牛鍋と呼んでいた。味噌煮にする店もあった。

・すき焼き=幕末から明治時代前半にかけて関西地方で食べられていた、牛肉と葱を、醤油とザラメで焼く料理を、すき焼きと呼んでいた。

・ザクの品ぞろえ=関東地方より先に関西地方でザクの品ぞろえが豊かに成った。明治20年頃までに、葱以外の野菜、白滝や豆腐などが加えられるようになった。

・その関西風のザクの品ぞろえが、大正時代までに関東地方に移入された。

・この頃、関東の牛鍋店で「牛鍋」と言っていたものを「すき焼き」と言い替える店が出始めた。

・しかし、ザクの品ぞろえが豊かにした後も、「すき焼き」と言わずに「牛鍋」と言っている御店も関東にある。例えば、浅草の「米久」さん、横浜曙町の「荒井屋」さん。

・横浜末吉町の「太田縄のれん」さんが「牛鍋元祖」と称しているが、この御店は、肉の仕込み方が他の店とは違い、サイコロ状にカットした肉を使う。創業者が当初牛肉の串焼きを売っていた頃の名残りを今日に伝えている。

ですので結局、関東の「米久」さん、「荒井屋」さんの「牛鍋」は、その他の関東の店の「すき焼き」とそう変わらない携帯イヤ形態ですが、「牛鍋元祖」を称する「太田縄のれん」さんのは、かなり違う、ということになります。しかも「縄のれん」さんは味噌を鍋に入れる、という習慣をも残しているので、かなり「別物感」があります。

という経緯を、テレビの短時間のトークで説明するのが、簡単でないのです。そこが困るところです。

もう一つ困るのは、「牛鍋」と言っていたものを「すき焼き」と言い替える店が出た理由が分からない点です。

私の推測ですがGYUという音が下品イメージを誘ったからだと思います。当時「ぎゅう屋の女中」と言うと、どうも、荒っぽい女というニュアンスで語られたようです。

音韻研究の黒川伊保子先生の『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』という本を読めば、GYA、GYU、GYOといった音が幼児を刺激する理由が分かります。GYUという音では上品イメージは醸せないのです。

もう廃業してしまった関東の御店ですが、「牛鍋」という言い方をやめて「高等すき焼き」と称した店すらあったようです。

この頃に店を継いだ二代目店主達が下品路線を継承せずに、イメージ転換を図ったのでは?と想像します。

でも、あくまでそれは想像です。

だから、結局理由が明らかにできません。

そして現時点の「牛鍋」の定義もハッキリしません。店ごとにお考えが違うからです。

それでこの御題が来ると、どうしても歯切れの悪いトークに成ってしまうのです。

本日22時から再放送がありますが、その辺りに御留意いただきつつ視ていただけると嬉しいです。敬白。

追伸①

ケーブルTV局J:COMの、「村野武範の馳走百景」に出演させていただきます。

是非ご覧ください。放送日は以下の通りです。

11/27(火)夜10時~

11/28(水)深夜0時30分~

この番組と視聴方法について詳しくはこちらです。

追伸②

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

ご購入はこちらです。

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.002日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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ちんやの経営理念とモタレない肉③

御蔭様にて弊ブログは、本日999日連続更新を達成。1.000日までカウント・ダウンに入りました!

毎度のご愛読に心より感謝いたします。さて、

知人の社長FJ田さんが、弊店で会社の忘年会をして下さることになり、住吉さん、宴会の前に社員向けにすき焼きの話しをしてくれませんか?という依頼を受けました。

以下はその原稿です。皆様にもお読みいただきたく公開しています。

長いので、一昨日から3日間に渡って公開しています。今日が三日目です。さて・・・

では、そのモタレないとは、どういう状態のことを言うのでしょう。

二つ条件があります。

①    肉の中にアミノ酸が多いこと

②    脂肪の融点が低いこと

分かりにくいと思いますので、非常にザックリとお話ししますね。

肉を熟成させると、肉の中のタンパク質がアミノ酸に変わります。分子が小さくなるのです。分子が小さいので、消化しやすく、そしてアミノ酸は旨みの元でもありますので、味も旨いのです。

食べものの世界では、一般に分子の大きいものは美味しくなく、小さいのが美味しいのです、ザックリですが。

アミノ酸を作るのは牛の体内の酵素です。その働きで自然に置いておくだけで、そうなります。

もっとも「自然」と申しましても0℃~2℃です。常温で置いておけば、熟成は速く進みますが、品質がいたんでしまいます。だから冷蔵するわけですが、冷蔵すると望ましい熟成度合に成るまで、およそ一か月を要します。

そう、皆さんが今日召し上がる肉は、一か月前に亡くなった牛の肉なのです。.

ここがスーパーの肉と「ちんや」の肉が大きく違う所です。

スーパーの肉は一か月ではなく、4~5日目に売られています。商品回転率を高めたいから、そうしているのですが、それでは旨くもなく、かつモタレます。

赤身ならモタレない、と思っておいでの方が多いですが、違いますので御注意下さい。

今日は、その違いを体感していただきます。

もう一つの条件「脂肪の融点」についてもお話ししましょう。

牛の脂肪の融点は、他の動物の肉の融点より、一般に高いです。だからモタレるのです。

しかし、どの牛も同じなのではなく、育て方によって、融点が低い脂肪にすることが出来るのです。

本日出される牛の脂肪は、部屋の温度で置いておくと、だんだん融けてきますが、それが望ましいのです。それが消化しやすい脂肪です。

外見上脂が少ない肉でも、融点が高ければモタレますので、ご注意願います。

さて、その脂肪の融点を、牛を屠殺した後に我々が変えることは出来ないので、肉屋の仕事としては、脂肪の融けが良い牛を選ぶことが大事です。選ぶことつまり所謂「目利き」です。

そして「ちんや」の職人は、一瞬指で肉を触るだけで、その「目利き」をすることができるのです。

脂肪内部の飽和脂肪酸と不飽和脂肪酸の比率が変わると、融点も変わるのですが、そんなことを、分析器で測定していたら時間がかかって仕方ないです。

一方「ちんや」の職人は、一瞬触るだけで「目利き」できます。そうできるのは、職人としてキャリアを形成してきた、長い人生の時間が指に乗っているからです。

以前、陶芸の人間国宝・浜田庄司先生は、たった15秒で、大きな器に釉薬を流し掛けました。そして、そのことを「15秒プラス60年」という、有名な言葉で表現しました。

15秒とは実際に釉薬を流し掛ける時間、そして60年とは陶芸家としての鍛錬のために費やした長い歳月を意味していました。同じことが肉の職人にも言えると思います。

・熟成に一か月

・脂肪の目利きに「15秒プラス30(60)年」

①旨くて②モタレない肉を提供するため、これだけの時間がかかります。

しかし時間をかける価値はあります。

「思い出を作るすき焼き店」~特に御家族の思い出を作る店

しかも、何世代にも渡って、「思い出を作るすき焼き店」

そう在り続けたいと思えば、時間をかける価値があります。

ローマは一日にして成らず。

旨い肉も一日にして成らず。

お後の肉がよろしいようですので、この辺で。

追伸①

ケーブルTV局J:COMの、「村野武範の馳走百景」に出演させていただきます。

是非ご覧ください。放送日は以下の通りです。

11/27(火)夜10時~

11/28(水)深夜0時30分~

この番組と視聴方法について詳しくはこちらです。

追伸②

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

ご購入はこちらです。

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は312人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて999日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)