JPタワー

肉に詳しい方なら、「松阪牛」というブランド名が使われだしたのが戦後のことであるとご存知かもしれません。

それ以前=戦前には、松阪を中心とする三重県で肥育された牛は皆「伊勢牛(いせうし)」と呼ばれていました。

この内、松阪の牛が1935年(昭和10年)に東京で行なわれた『全国肉用牛畜産博覧会』で名誉賞を受賞したことから全国的に知られるようにり、やがて独立・ブランド化の方向へ進みますが、おり悪しく日本は戦争に入ってしまい、松阪が独自のコンクール=第一回「松阪肉牛共進会」を開催し始めたのは、戦後の1949年(昭和24年)のことでした。

さらに「松阪肉牛協会」が設立されたのは、1958年(昭和33年)のことです。この協会は、松阪の出荷業者と、東京の「販売指定店」(=一流の肉店や問屋のこと)で構成されており、「ちんや」も参加しています。この体制で今日に至っています。

さて、ここまで松阪牛の説明をした後でナンですが、今日の話しは松阪牛の話しではありません。

「松阪牛」が独立した後の、「伊勢牛」の話しです。

「松阪牛」が日本の高級肉のトップブランドとして成功した後は、「伊勢牛」という言い方は、影に隠れてしまった感がありますが、無くなったわけではありません。

伊勢市のすき焼き店「豚捨」さんは、今でも「伊勢牛」の看板を掲げて奮闘しておいでです。

「豚捨」の当代の御主人は私と同年。「すきや連」で良く御一緒します。

で、その「豚捨」さんがこの春、東京進出を果たしました。場所は丸の内JPタワーの中です。JPとはJapan Postのことで、旧東京中央郵便局跡地の再開発ビルの中です。

そう、アソウ内閣の頃ハトヤマ・クニオ大臣が、

こんな貴重な歴史的建物を壊すのか!

と怒っておいでだった、あの建物が結局壊されて、超現代的ビルに成りました。

そういうビルで食事するのは、だいだい私は基本的に嫌いですが、その現代的ビルの中にあって、「豚捨」JPタワー店は、意外に落ち着ける空間でした。神棚も伊勢から持ってきてあります。

「あのビルの中では・・・」という感覚は、向笠千恵子先生と「すきや連」の用談でメールをしていた時に、この新店の話しになり、意見が同じで嬉しくなりました。

江戸東京の原住民はハッキリ申して、ああいうビルを好みません。しかし、ビル全体はそうでも、「豚捨」さんの御店は居心地悪くありません。内装が工夫されていますし、御主人のお嬢さんが作務衣を着て、行列成す客をさばいておいででした。

肉は、勿論結構。なんせ元々は「松阪牛」ですから。

開業一か月で、まだまだ混んでいますが、人出が落ち着いて来たら、皆さんも、お出かけ下さい。

 追伸①

雑誌『東京ウォーカー』2013年第8号の、新連載コラム「スギちゃんの愛される理由」の初回に、私が登場させていただきました。「長く愛されたいスギちゃんが、東京の老舗を訪れて愛される秘訣を探ります!」というコーナーです。是非ご購読を。

http://www.kadokawa.co.jp/mag/tw/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は348人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.151日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

おせちと節句料理

東京会館の和食総料理長・鈴木直登さんが『東京会館おせちと節句料理』という立派な御本を出されました。

で、その出版記念パーテイーが開催されることになり、不肖・住吉史彦がその司会進行を務めることになりました。

しっかりやらないといけません。

鈴木さんは既に「江戸の名工」にも認定されていて、和食の世界では知られた方です。

東京会館の和食総料理長に就任してから、なんと31年間の長きに渡って在任しておられて、その間探究心を絶やすことなく精進して来られました。

今回の御本は、その集大成です。

ですから、その記念パーテイーの司会が、どうしてまた住吉なんだ?ということを説明しないといけないと思うのですが、

鈴木さんは向笠千恵子先生とも親しく、「すきや連」の熱心な出席者でもあるのです。

それで、向笠千恵子先生が『食の街道を行く』(平凡社新書)で、「グルマン世界料理本大賞」を獲った時に祝賀パーテイーを開催したのも東京会館でした。

で、その時の司会が不肖・住吉史彦だったのです。

日頃の「すきや連」での私の迷司会ぶりも、鈴木さんには何度もご覧いただいています。

それよりはキッチリやらないといけませんが、あまり杓子定規にやりたくない、という御本人の意向を酌んで楽しい会にしたいと思います。

そういうお人柄の主であるからこその、今回の偉業であるわけで、参加者の皆さんと、その気持ちを分かち合いたいと思っています。

ご出版誠におめでたく、心よりお祝い申し上げます。

追伸①

日本橋三越本店の催事「味と技の大江戸展」に出店しています。是非御来店下さい。

2月27日(水)から3月4日(月)まで。7階催事場にて。

イートインではなく精肉販売の出店です。

くわしくは⇒http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/event10.html

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.094日連続更新を達成しました。あと17日で1.111日連続更新です。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

江戸野菜天麩羅

日本橋の名店「てん茂」さんで、江戸野菜の天麩羅を食べました。

御主人のOK田さんとは業界内の交流で旧知だったのですが、江戸野菜に大変力を入れておいでとは存じませんでした。

たまたま「すきや連」に講師としてお招きした「江戸東京・伝統野菜研究会」代表の大竹さんから、「てん茂」さんの江戸野菜天麩羅のことを聞きまして、それでは!ということでお訪ねしました。

「すきや連」旗振り役代表の向笠千恵子先生も、OK田さんとは旧知で、大竹さんと3人で、雑誌「味覚春秋」で、江戸野菜対談をなさっています。これは行かないといけません。

「夜の浅草バー・ツアー」の幹事の皆さんを誘って出かけました。

さてOK田さんは、店の前で種をまいて江戸東京野菜の栽培をしている、と言いますから、随分ご熱心です。

今週「ちんや」ですき焼きに入れている「東京うど」の「うど室」にも、大竹さんの案内で訪問なさったことがあるそうです。

勿論、江戸前天麩羅なので、あくまで魚がメインですが、野菜も入って楽しい天麩羅です。

東京ウド、寺島ナスの天麩羅。

お新香に三河島菜、馬込三寸人参。

クギは刺されました。

OK田さんの御父上が元気に店に出ておられて、

魚は「天麩羅」、

野菜は「精進揚げ」、

と繰り返しクギをさされながら食べましたが、実に旨かったです。

そう、江戸野菜天麩羅というのは大間違いで、「江戸野菜の精進揚げ」なのです、あくまでも。

それにしても、こうした固有種が巨大都市・東京の巷に護られて来た、という歴史に胸が熱くなりました。

有り難う、江戸・東京。

追伸①

日本橋三越本店の催事「味と技の大江戸展」に出店します。是非御来店下さい。

2月27日(水)から3月4日(月)まで。イートインではなく精肉販売の出店です。

くわしくは⇒http://www.mitsukoshi.co.jp/store/1010/event10.html

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.087日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

開催しました!第14回「すきや連」

第14回「すきや連」を「ニューオータニ岡半」さんで開催しました。

「定員50名様」限定で募集しましたが、今回もすぐに満員。

まず「江戸東京・伝統野菜研究会」代表の大竹道茂さんの江戸野菜に関する講話を聞き、その後、出精のお肉を遠慮無しにいただきました。全く申し訳ないことでした。

いつものことではありますが、熱気に溢れた大宴会になりました。

今日は参加された皆さんの「一言」をお読みください。

<以下「一言」>

・すき焼きやきのふの敵はきょうの友 レッツゴーパリ!!(向笠千恵子)

・すき焼きや肉は東へ葱西へ (向笠千恵子)

・すきや連の増々の発展をお祈り申し上げます。(大竹道茂)

・身体知(鈴木直登)

・バレンタインの良き日皆様と過ごせて嬉しかったです。美味しい料理ありがとうございます。岡半さん!!(荒井順子)

・春の雪湯宿の行燈灯りけり(中道幸子)

・究極の日本料理の一つがすきやきでしょう。(土居秀夫)

・調理後の鉄鍋の照りがとても綺麗でした(湯浅康毅)

・たのしいすきや連、おいしいすき焼き(小金沢章文)

・いつもありがとうございます。とても美味しかったです。(梅田雄一)

・すき焼きサイコー!!!(南都隆道)

・賑やかにすき焼き囲む岡半の(藤森朗)

・すきやきは下仁田からのおくりもの(島崎進)

・すき焼きのご縁で広がる輪。最幸です!(上田健一郎)

・バレンタインデーに楽しい人々とおいしいすき焼き とっても幸せ!!(中川晶成)

・由緒ある地名の紀尾井町の、意味深い店名「岡半」さんのすき焼き!堪能。拍手。(川井秀晃)

・この会で幸せと縁をもらいました(上田金穂)

・美しき岡半すき焼き心の奥底まで(羽鳥裕子)

・やはり!すき焼にゴールなし。おいしかったです。ごちそうさま。(森大亮)

・Happy Valentine Happy SUKIYAKI! (松田武朗)

・すき焼き最高です!紀尾井町に乾杯!(尾崎仁)

・ヴァレンタイン言葉に「すき」の字あリにきや(松井純)

・家で醤油、さとう、みりんで味付け挑戦中。すき焼奥が深い(黒田誠)

・やっぱり家すき焼きと別料理!(佐々木信也)

・食べるたびに?が増えるすき焼です。(宮本尚樹)

・岡半さんで旨いお肉とおしゃべりでたのしいです。(九鬼紋七)

・岡半のいわれを聴きつつ舌づつみ(蜂須賀祥介)

・すき焼きにチョコを入れた母の慰め おか〜は〜ん

(もてない息子詠める。高岡哲郎=ご欠席で川柳のみ投稿)

<以上>

以下は例会に先立って、和田順子先生(俳誌「絵硝子」主宰)のご指導で開催された、「すき焼き句会」優秀句です。

天は、蜂須賀祥介さん

すき焼きや 葱を育み旬(とき)を待つ

地は、中道幸子さん

なごり雪 湯宿の行燈 灯りけり

人は、梅田雄一さん

すき焼きの 香りが運ぶ 皆の笑み

追伸①

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は336人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.084日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

未来のすき焼きの会

皆さん、新年あけましておめでとうございます。

年始ですので、抱負などを申し述べたいと存じます。

今年の抱負ではなく、今後十二年間の抱負です。

この十二年間に、私は「未来のすき焼きの会」を、年間に2回ペースで開催していきたいと思っています。つまり合計二十四回開催します。

「未来のすき焼きの会」とは実験的な、すき焼きの会です。色々な趣向の、実験的なすき焼きを連続して御提案しよう、と思っています。

実は、巳年の私は今年歳男です。そう、24歳に成りました・・・

ええ、やっぱり嘘はやめときますかね、スミマセン。

もとい。次回の歳男つまり還暦までに、この「未来のすき焼きの会」で、すき焼きの可能性を、出来る限り試してみたいのです。

思いおこしますと、この数年の間に私は13回の「すきや連」を開催し、そこから得た見聞で、すき焼きにまだまだチャレンジする余地があることを知りました。

そのチャレンジを試してみて、十二年後に、その内の一つでも二つでも、すき焼き界の新たな伝統として定着したら素晴らしい、そう思っています。

 

・決してモタレないすき焼き~消化酵素とデトックス

・すき焼きとスパイス~カレーとすき焼きの遭遇

・すき焼きと江戸野菜

・長葱VS玉葱

・チンゲンサイVS春菊

・すき焼きに最も合うキノコは?

・島牛礼賛~ミネラルと肉の味

・シラフですき焼き!~すき焼きで飯を食べまくる! 座敷で土鍋炊飯

・燗酒天国!~酒肴としてのすき焼き 座敷で燗つけ⇒参加者総泥酔

*シラフですき焼き!と燗酒天国!では、座敷に熱源利用(=ガス台)が在る、というすき焼き屋の利点を活かします。

 

勿論、私の性格上、純粋に味だけを探求する積りはありません。

・すき焼きに最も合うBGMは?

・笑えるすき焼きとか

・すき焼き間違い探し

とか・・・

 

実行に当たっては、SNSを活用します。

皆さん、スマフォ持参でお越しいただき、食べながら、いいね!とか良くないね!とかコメントを打ち合うのです。

面白そうでしょう。こっちの未来は面白いと思いますよ。

そう、面白そうだから、やるのです。

請う御期待、です。

 

なお話しは急に変わりますが、年始の1/2~1/7までは、私は特別バトル営業の、まっ最中です。ご連絡いただいてもレスポンスが遅くなる場合があります。あらかじめお詫び申します。

(1/1と1/8は休業いたします)

Filed under: すきや連,すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

住吉史彦の十大ニュース2012

お待たせしました!

今年も「住吉史彦の十大ニュース」の時間がやってまいりました。

え? 誰も待っていないって?

そういう声は無視して、どんどん行きましょう。

今日はポイントだけを書きますので、詳しい内容を知りたい方は、アンダーラインのある所をクリックして下さいね。さて、

 

2月 第11回「すきや連」を松阪市「和田金」さんにて開催しました。

かの有名な和田金牧場を見学させていただきました。流石の御仕事ぶりに一同感心しきりでした。

3月「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を、2012.3.11よりスタートさせました。

この計画では東北の牛を食べていただき、食後のお客様の笑顔画像を特設サイトにUPして行きます。画像が千人に達するまで続行します!

笑顔画像はこちらでご覧になれます。

4月「ニッポン全国彪友会―台東万博!」を開催しました。

二条彪先生に師事する経営者の皆さんに、全国から浅草へお集まりいただきました。かつてなく熱い会になったと思います。

6月 月刊『料理通信』に服部幸應先生が連載なさっている「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーに載せていただきました。

ご評価いただき大変有り難いことでした。

7月 福島県酒造組合さん・福島県清酒アカデミーさんのお招きにより講演をさせていただきました。演題は「老舗の生き抜き方」。

講演後には蔵主の皆さんと会津若松市東山温泉で楽しく懇親させていただきました。役得でした。

7月「すきや連」番外編「カレーすき焼きの会」を「茅ヶ崎館」さんにて開催しました。

カレー粉とすき焼きが、あんなに合うとは新鮮な発見でした。

8月 第12回すきや連を米沢市「登起波牛肉店」さんで開催しました。

契約牧場を見学させていただき、牛さんを大事にする姿勢に感動しました。

9月 「老舗ボッサ」を開催しました。

すき焼きとボッサノーバ!御機嫌でした。

11月 BSテレビ朝日の番組『幸福の一皿~美味しさの物語』に出演させていただきまいた。

まるごと1時間すき焼きだけを採り上げて下さいました。ご出演の二代目中村吉右衛門さんの語りも流石の上手さで、実に有り難いことでした。

11月 第13回すきや連を「人形町今半」さんで開催しました。

長期熟成肉のすき焼きをいただきました。すき焼きにチャレンジなさる姿勢に感心しきりでした。

 

そして、もう一つ番外ニュースですが、ご存知の通り、

11月 弊ブログが連続更新1.000日を達成しました。

この1.000日間には、あまりに多くのことがあり、決して一生忘れることのないだろう日々だと思います。

 

いよいよ2012年の弊ブログも本日が千秋楽となりました。万感胸に迫り、大したことは書けません。

まずは御礼だけを申し上げます。

読者の皆様、ご愛読いただき誠にありがとうございました。

2013年もご愛顧を賜りたく、心よりお願い申し上げます。

東西、東〜西〜

開催しました、第13回「すきや連」②

11/29すなわち「いい肉の日」に、第13回「すきや連」を「人形町今半」さんで開催しました。

「定員50名様」限定で募集しましたが、今回もすぐに満員。

まず「人形町」の社長さんの講話と、「マルヨシ商事」専務さんの熟成肉に関する講話を聞き、その後、出精の「いい肉」を遠慮無しにいただきまいた。全く申し訳ないことでした。

いつものことではありますが、熱気に溢れた大宴会になりました。

今日は参加された皆さんの「一言」をお読みください。一言は沢山ありましたので、昨日から2日に分けてUPしています。本日は2日目です。

<以下「一言」之②>

・老舗中の老舗 人形町今半さんのチャレンジし続ける姿勢を拝見し、勉強させていただきました。感謝です。(鳥山渉)

・新しい天体発見!(湯浅康毅)

・熟成牛既に自分は熟成済み(石橋伸介)

・ていねいな仕事(渡辺秀次)

・12カ月の熟成肉!!すき焼きにすると、どんなお味がするのだろうと楽しみです。(清水祐子)

・SUKIYAKI AS NO.1(高村善雄)

・すき焼き文化にかんぱい(山田憲作)

・すき焼きすき焼き本当に大好きです♡(阪本未来子)

・木枯らしを聞きつつ食べるお肉かな(米増昭尚)

・今半さんの歴史「5店が争わず!」が印象的でした。お互いに盛り上げていく姿勢が百年の歴史なんですね!12カ月熟成肉も楽しみです。

(高橋万太郎)

・高岡さんのお話しを聞いて、すき焼きの歴史を再認識しました。1年熟成和牛はすごい。(近田康ニ)

・ドライエイジングの肉、美味でした。また今半さんの歴史がわかって勉強になりました。(小金沢章文)

・今半さんの歴史、味、人すべてが今花開く。すき焼きの世界最高です。(植村光一郎)

・いつも美味しいお肉が食べられ幸せです。(上田金穂)

・ドライエージングビーフ深いです!またこれを今半さんで食べれるとは最高です。(上嶋幹)

・今半の味は天下の空高し(谷脇萬明)

・鍋囲む客の笑顔に達成感(藤井紀美江)

・人形町今半で歴史の重み頂戴し、幸せを感じるいい肉の日。

(吉澤彰浩)

・すべての材料にこだわりやエージング 勉強になります。たいへんおいしいです。(尾崎仁)

・いつも美味しいすきやきありがとうございます。(福本吉宗)

・今夜は最高、オモシロクテ美味!ドライエージング、くずタレ、但馬牛、渋柿はブドウに勝るポリフェノール、なつかしい下仁田ネギ(桐山勝)

・冬来る、すき焼かこんでみんな笑顔(林邦宣)

・エイジング 楽しい会話と皆さんの元気をもらって若返る(鏑木武弥)

・今日の日を謝謝!!エイジングは深い。でもまだまだ深い。2012年年末に最高の味、ありがとう♡(天井輝)

・日本の食文化ここにあり(黄木修太郎)

・本日はありがとうございます。すき焼のやる事はまだまだ無限ですね。すき焼バンザイ!(高岡慎一郎)

・今晩は御来店痛み入ります。当店の一部屋に52名も入ることがわかりました。床が抜けなくて良かったです。しかし底抜けのパワー満杯の会でした。ありがとうございます。(高岡哲郎)

<「一言」終わり>

 追伸①

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

ご購入はこちらです。

追伸②

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.009日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

開催しました、第13回「すきや連」①

11/29すなわち「いい肉の日」に、第13回「すきや連」を「人形町今半」さんで開催しました。

「定員50名様」限定で募集しましたが、今回もすぐに満員。

まず「人形町」の社長さんの講話と、「マルヨシ商事」専務さんの熟成肉に関する講話を聞き、その後、出精の「いい肉」を遠慮無しにいただきまいた。全く申し訳ないことでした。

いつものことではありますが、熱気に溢れた大宴会になりました。

今日は参加された皆さんの「一言」をお読みください。

<以下「一言」>

・子供のころから親しんだ人形町の地で「すきや連」開催とはうれしいです。

時雨るるや人形町の路地灯り(向笠千恵子)

・日本の力(鈴木直登)

・いい肉の日、いい所で、いい方たちとすき焼を食べれる幸せ(加藤英子)

・今宵も美味でございました♡(宮台香惠)

・イイニクの日!さすが今半さん、お美味ゅうございます。(荒井順子)

・ドライエイジング♪わくわくしながら頂きます(坂本敬子)

・すきや連はすごい。皆んなの力で続いている。これからも楽しみです。(柴田進吉)

・向笠さんのご著書を読んでいたおかげで呼んでいただけました。ありがとうございました。(伊藤玄二)

・今半さんの歴史のお話し興味深かったです。健康食としてすき焼を食べていきましょう。(土居秀夫)

・念願の人形町今半さん、ドライエイジング興味深く頂きました。すき焼はさすがです。(藤森朗)

・人形町今半さん歴史と改新、すき焼とドライエイジングビーフ、とても勉強になりました。(吉澤直樹)

・一年物のドライエイジングビーフ初めての体験!勉強になりました!!(吉澤裕介)

・群馬県下仁田こんにゃく料理常盤館(島崎進)

・すき焼や(下仁田)葱をつくりて旬(とき)を待ち(蜂須賀祥介)

・すきや連久しぶりの参加で心おどります!(上田健一郎)

・すきや連13回おめでとうございます。人形町今半さんでドライエイジング楽しみにまいりました!!(中川晶成)

・すき焼きは日本の文化(平井良承)

・いい29の日に、いい肉を食し、いい身体になる(加藤政義)

・すきや連13回おめでとうございます。いい肉の日においしいお肉をいただけて幸せです!ありがとうございました。(相澤ヒロミ)

・すき焼きありがとう。今半ありがとう。半太郎ありがとう。

(相澤二郎)

・本日はありがとうございます。すき焼のやる事はまだまだ無限ですね。すき焼バンザイ!(高岡慎一郎)

・今晩は御来店痛み入ります。当店の一部屋に52名も入ることがわかりました。床が抜けなくて良かったです。しかし底抜けのパワー満杯の会でした。ありがとうございます。(高岡哲郎)

*一言は、まだまだ沢山ありますので、2日に分けてUPします。本日はこれにて。

追伸①

ワイン専門誌『wi-not?』vol.3の「浅草老舗七人衆 「冬泡」を啜る」というコーナーに私が出演しています。
是非ご購読下さい!

この本について詳しくはこちらです。

ご購入はこちらです。

追伸②

藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は327人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.008日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

御当地人気料理

向笠千恵子先生が「校長」をされている「郷土料理伝承学校」が開講したので、受講しました。

会場に参りますと「農山漁村の郷土料理百選」を紹介する、結構豪華な冊子が配られました。この「百選」は平成20年に農水省が制定したものです。

冊子を開いてみますと「百選」の他に「御当地人気料理特撰」というのも掲載されていました。

???と思って読んでみますと、

・盛岡冷麺

・仙台の牛タン焼き

・横手やきそば

・宇都宮餃子

・横須賀海軍カレー

・富士宮やきそば

・明石のタコ焼き

といった、所謂「B級」の面々です。「町興し」系と言っても良いでしょう。

一方「百選」本体は、

・山形の芋煮

・鹿児島の鶏飯

・秋田のきりたんぽ

・宇和島の鯛めし

・熊本の馬さし

といったメンバーですから、こちらはたしかに郷土料理と言えます。「B級」とはかなり経路が違いますイヤ毛色が違いますね。

なんで、この両者が一冊の本に同居しているのか?

それは、この選定事業の過程で一般からの人気投票も行ったからです。その投票でB級組が上位に来てしまったので、無視できなくなってしまった模様です。

選定委員の先生方のコメントも載っていますが、ほとんど、この「御当地」には触れていません。まあ、愉快ではなかったのでしょう。

では、B級組が何故上位に入ったか、ですが、私は「選定基準」の文言のせいだと思っています。

郷土料理の「選定基準」が5項目あるのですが、その中に

⑤都市との交流、地域振興に活用されているか。

というのが入っていたのです。

この文言って、なんか、「興し」ニュアンスを感じますよね。

・・・です。

これを読んだB級組地元の、町興し団の皆さんが、

よし!皆で投票して、「百選」をジャックしてやれ!

と盛り上がったとしても不思議ではないです。

私などは、

①郷土料理としての地域性や独自性、農山漁村の歴史文化的な意義を有しているか。

②郷土料理の保存・継承への努力がなされているか。

③地元食材・国産材料の活用や地域の生産振興に寄与しているか。

の3項目だけで充分良かったと思います。

④地域住民に郷土の自慢の味として認知されているか。

というのもあったようですが、地元の人が「自慢」にしていなくても、価値のあるものがありますから、これも要らないですね。

もっともB級組に票が入ったのは、ジャック狙いの票だけでなく、本当に地元の若い人がB級を「郷土料理」と認知しているからかもしれません。

海軍カレーなどは老舗で、「百選」本体に入っている北海道のジンギスカンより起源が古いです。

宇都宮餃子は太平洋戦争後で新しいですが、もう終戦から66年ですから、完全に地元の味と思っている人がいても不思議はないですね。そういう人は全く悪気なく「郷土料理」として投票したかもしれません。

勿論私自身は、この傾向を慶びません。

① 郷土料理としての地域性や独自性、農山漁村の歴史文化的な意義を有しているか。

が、なんと言っても大事・最優先であって、地元の農山漁村との関係性が薄いものは、どこまで行ってもB級だと思うからです。

仙台の牛タンなんて、USの牛に限る、というから???ですよね。

B級やきそば地元の中には、地元産の小麦を使う試みを始めた所もあるようですが、「試み」段階ですから、「歴史文化的な意義を有している」とはいかないと思いますよ。

やはり線引きはハッキリしていただきたい、と思います。

世上「△▽グランプリ」が喧しいようですが、私は、そういうのに振り回される気はありません。

あっかんBえ~

追伸①

 BSテレビ朝日「幸福の一皿」~美味しさの物語 に出演させていただきます。是非ご覧ください。

 「食卓の華!すき焼き」

 11月23日(金) 20:00~20:54 オン・エアです。

 この番組について詳しくはこちらです。

追伸②

ケーブルTV局J:COMの、「村野武範の馳走百景」に出演させていただきます。

是非ご覧ください。放送日は以下の通りです。

11/20(火)夜10時~

11/21(水)深夜0時30分~

11/27(火)夜10時~

11/28(水)深夜0時30分~

この番組と視聴方法について詳しくはこちらです。

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて988日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: すきや連,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

郷土料理伝承学校

「郷土料理伝承学校」が開講しました。

主催は農水省の外郭団体ですが、その「校長」は「すきや連」でお世話になっている向笠千恵子先生、出講する講師陣の中にも各地の「すきや連」メンバーが入っているので、私も聴講することにしました。

農水省が「農山漁村の郷土料理百選」を平成20年に選定した時、

向笠先生が選定委員の一人として選考にあたられましたが、その時識者の委員会の他に一般からの人気投票も行われました。

配布された資料によりますと、集まった7万通以上の投票では、山形県の芋煮と鹿児島県の鶏飯が圧倒的な票数を集めていました。

山形出身・鹿児島出身の方々がそれほど大勢いるはずはありませんから、他県人が投票しています。郷土料理が地域を結びつけるだけでなく、既に日本全体を結びつける食にもなっていることが分かります。

実際、観光の目玉になっていることも多いですね。

だんだん郷土料理に光が当たって来たのは、そういう事情と思います。「△▽グランプリ」のように、いささか逸脱気味の「郷土料理」もありますが、全般的には良い傾向と申せましょう。

さて、その初回の講義は向笠校長ご本人の講義。各地のユニークな郷土料理の紹介があり、試食品も配られました。

その中で私が面白いなあ、と思ったのは北九州小倉の「糠(ぬか)炊き」です。鰯や鯖などの青魚を煮つける時に、糠も入れるのです。

糠味噌由来のアミノ酸や有機酸が旨味をもたらすだけでなく、乳酸がpHを低下させるので青魚独特の臭みが抑えられるます。今回初めて試食しましたが旨いものです。

そもそも糠味噌料理は、小倉藩主・小笠原家の、戦場での保存食だったようですが、やがてそれが小倉の旧家や庶民の間にも広まったようです。

そして、さらにそれが青魚と結びついたのは、なんと日本の近代化と関係があるそうです。

明治以降九州で八幡製鉄所や筑豊炭鉱が操業を始めましたので、多くの肉体労働者が必要になり、当然その労働者の胃袋を満たす料理が必要になりました。

安い青魚をおいしく食べることができ、しかも甘辛くて沢山の白飯を食べたくなる、「糠炊き」が重宝された理由は、そこです。食の近代化遺産と言っても良いと思います。

「糠炊き」は、製鉄業や鉱業の衰退にともない、いったん衰えますが、それが再度、向笠先生のような識者に再発見されて、注目されるようになったようです。

私は久しく小倉に行っていないので存じませんでしたが、高級糠炊き料理店があったり、通販サイトさえあるようです。

日本には、こういう歴史を感じさせて、かつ健康的な食品がまだまだあるのだなあ、と感心しますね。今後の講義が楽しみです。

ところで、この講義に向かう時、私はタクシーに財布を忘れました。

講義の前に次回「すきや連」の打ち合わせがあったのですが、時間が延びて、講義に遅刻しそうになり、大慌てで車を降りたので、その時にうっかりしたようでした。

で、その財布は、私が講義を聞いている間に戻って来ました。

タクシーが引き返して来て、しかも運転手さんは、私が

3時からの講義なので、少し急いでます!

と言ったのを覚えていて⇒講演会場の守衛さんに相談して⇒「3時からの講義」の参加者リストの中から、落とし主(=私)の名前を発見したのです。

落とし主は、全く気付かず、講義に熱中していたんですけどね。

マルコ―タクシー株式会社の、車番0014の運転手さん、有り難うございました。

まだまだ、あるんですね、美談が、この国には。

追伸①

 BSテレビ朝日「幸福の一皿」~美味しさの物語 に出演させていただきます。是非ご覧ください。

 「食卓の華!すき焼き」

 11月23日(金) 20:00~20:54 オン・エアです。

 この番組について詳しくはこちらです。

追伸②

ケーブルTV局J:COMの、「村野武範の馳走百景」に出演させていただきます。

是非ご覧ください。放送日は以下の通りです。

11/20(火)夜10時~

11/21(水)深夜0時30分~

11/27(火)夜10時~

11/28(水)深夜0時30分~

この番組と視聴方法について詳しくはこちらです。

追伸③

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて987日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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