あと2か月

ちょい食べGO!は、あと2か月です。二回目の告知ですが、
肉の食べくらべキャンペーンを開催しています。タイトルは、
「めざせ13冠 ちょい食べGO!」
これは何かと申しますと、
「ちんや亭」の肉メニューを召し上がった方にスタンプカードをお渡しし、1種類食べるたびにスタンプを1個押して行くキャンペーンです。
7種類、10種類、13種類を召し上がった時点で、それぞれ称号と特典がもらえます。
《7冠(7種完食)》称号=牛聖、特典=ちんやお食事券2,000円
《10冠(10種完食)》称号=牛王、特典=ちんやお食事券3,000円
《13冠(13種完食)》称号=永世牛王、特典=ちんやお食事券5,000円または肉1㎏
*ちょい食べサイズはもちろん、 レギュラーサイズを召し上がった場合でもOKです。
*「食べくらべ」が主眼ですので、同一料理を再度召し上がった場合は、スタンプの追加はありません。
実施期間=2019年3月31日まで。
<このキャンペーンを通じて、住吉史彦が皆様にお伝えしたいことは>
「ちょい食べ」は楽しく、そして世の中の為(フードロス削減)にもなる、ということです。ちょい食べサイズを一度に2種類食べていただけば、4日で7冠達成です。
すでに4名の方が7冠、2名の方が13冠を達成しておられます。
ご賛同いただける皆様のご来店をお待ちしております。

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一頭買い

昨年末は、このブログが中断致しまして、皆様にご心配をおかけしましたが、おかげ様にて大晦日に再開することができまして、そこから本日まで一か月連続更新することができました。また、その間年末年始の繁忙期も大過なく営業することができました。あらためて心より御礼申し上げます。さて、
とあるご取材で「一頭買い」の話しをしてみました。すぐにはピンと来ない様子でしたが、段々理解して下さると良いと思います。
「一頭買い(いっとうがい)」とは、文字通り、飲食店や小売り店が牛さん一頭の肉全部仕入れることを言います。
食肉市場では基本的に一頭単位で取り引きされているので、問屋さんは必ず一頭買うわけですが、その肉の行き先が問題です。一頭全部を街場の飲食店一軒が全部引き取っているかと申しますと、それはかなり珍しいことでして、牛さんの一部の部位だけを仕入れるレストランさんが多いと思います。ステーキ屋さんはサーロインとフィレしか使わないことが多いので、当然そこしか仕入れません。
そんな中で弊店が一頭買いをしている理由はなんでしょう?それは細かい注文をつけたいからです。
皆さんご存じの通り、私は「適サシ肉宣言」をしていますので、そういう牛さんしか買いませんが、そういう細かい注文をしておいて、「フィレしか要らない」とか注文したら問屋さんは、それ以外の部位を売り捌くために、四苦八苦しなければいけないわけで、ご迷惑なご注文になってしまいます。受けてもらえないでしょう。
だから、宣言に書いたような細かい条件をつけるなら、一頭丸ごと買ってあげないといけないわけです。
また、保管上の取り扱いについても、
2週間は脱骨せず丸のままで熟成させて欲しいとか、弊店からの希望があるので、それをやっていただくためには、一頭丸ごと弊店のものでないといけません。
このように、「一頭買い」は味に直結することがらなんですが、どうも、言葉は取引上の細かい話しに聞こえるのか、一般の方に話してみても、ピンとこないことが多いようです。
弊ブログの読者の皆さんは、どうぞ、御記憶下さい。

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大寒凍み豆腐

しつこく検索していると、面白いことを知ったりします。
日に三度、毎日朝昼晩とニュースサイトに「すき焼き」と入れて検索しているのですが、今月20日つまり「大寒」の日に見つけたのは、
「酸ケ湯凍み豆腐」づくりのニュースでした。読み方は、
「すかゆ・しみどうふ」。
青森市の酸ケ湯温泉は、日本一の豪雪地帯として天気予報によく出てくるので、ご存知の方は多いと思いますが、その酸ケ湯温泉で「凍み豆腐」をつくっているのだそうです。
「凍み豆腐」とは、冷たい風に豆腐をさらし、水分を抜いた豆腐です。夜間豆腐が凍結、昼になって気温が上がると氷が融けて流れ出て行き、それで濃縮された豆腐が出来るというわけです。
同じものを関西では「高野豆腐」と言っていて、そちらの方が知名度がありますか、ね。東北では「凍み豆腐」と言い、山形・福島・茨城北部が知られていますが、酸ヶ湯のものも「八甲田の冬の風物詩」なんだそうです。不勉強で存じませんでした。
「東奥日報」によりますと、
「屋外に設置したワイヤにつるされた2300丁の豆腐が寒風にさらされ、真冬ならではの壮観な風景が広がった。」
「同温泉従業員の山形太郎さん(45)は、すき焼きや鍋に入れると最高においしい。今回が平成最後の凍み豆腐作りとなったが、新しい時代になっても変わらぬ味を皆さんに届けたいと話した。」
この「すき焼き」の文字が検索されて私が発見した次第です。
「ちんや」では、ここ数年「大寒」に日に産まれた「大寒卵」を売っていますが、「大寒凍み豆腐」も良いですね。
しつこく検索していると、面白いことを知ったりします。

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「適サシ肉の日」2019

1週間前の15日は「適サシ肉の日」でした。
2017年に私が「適サシ肉宣言」をした1月15日が「適サシ肉の日」として日本記念日協会さんから認定されています。「制定の由来」は以下の通りです。
「2017年1 月15日に、東京浅草の老舗すき焼き店「ちんや」の六代目当主・住吉史彦が、自店で過剰な霜降肉(A5等級)を使うことを止め、「適サシ肉」すわなち適度な霜降の入った肉だけを使うと宣言した。本件は各種メデイアやインターネットで大きな反響を呼び、「A5信仰が終焉した日」として日本の食肉業界・飲食業界に記憶された。なお「適サシ肉」という言葉は住吉による造語で、株式会社ちんやは後にこの言葉を商標として登録した。」
去年暮れに調子が悪かった関係で、何もイベントをせずにスルーしてしまいましたが、ブログの告知だけさせていただきます。
来年は3周年だから、何かやんなきゃなあ、ですね。

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ムダ知識50連発

『週刊女性』1/29号の、
「ボーっと生きているアナタのための、ムダ知識50連発!」のコーナーに載せていただきました。ありがとうございます。

・ウーロンハイ、緑茶ハイの「ハイ」って何?
・ムンクは何を叫び、考える人は何を考えているの?
・熟女って、何歳からが熟女?
・キリンの交尾は乱交が基本?
この特集、かなり面白いです。ご一緒させていただいて光栄でした(笑い)

ちなみにウチのテーマは、
・肉は腐りかけがウマイって本当?
でした。この件を調べたい方は、『週刊女性』1/29号をご購読いただくか、こちらをご覧ください。

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東京熱烈肉食美女

雑誌『美ST』3月号に載せていただきました。ありがとうございます。
この雑誌は、美魔女向けなんでしょうか、ね。
巻頭特集は「人生最後のダイエット」ですが、後ろの方に「東京熱烈肉食美女」というコーナーがあり、そこに出てます(笑)
「東京熱烈肉食美女」シリーズは、今回が最終回だったそうで、それがすき焼き特集でした。んで、弊店のすき焼きについては、
「ねぎの甘みと滑らかな舌触りにうっとり。肉は柔らかくジューシーで、濃厚な旨みと甘い割り下がよく合い、すっきり食べられます。」
弊店の割り下は大変甘いのですけど、「スッキリ」と言われることが多いのは、肉の旨みがしっかり在って、それが割り下とバランスするからだと思います。
ありがとうございました。

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卵を食べるための、すき焼き会

「大寒卵」~ここ数年「ちんや」精肉売店で販売している件は、9日の弊ブログに書きましたが、今年はそれだけでなく、お座敷の方でもイベントをしようと思います。そう、史上初の(笑い)、
「卵を食べるための、すき焼き会」を開催いたします。「卵を食べるため」ですから、肉は「二の次」のすき焼き会です(笑)。

<「大寒卵」とは>
この時季は、卵を食べるには最高の時季です。卵の「旬」と言っても良いと思います。その理由は極寒の気候に耐えて、鶏が必死に卵を産むからです。一年で一番パワーがのった卵を食べて、「寒いは旨い」を体感していただけると存じます。

風水では、「大寒」の日に産まれた卵を食べると、その年の金運が上昇すると申しますが、あながち根拠の無い話しでもないのです。2019年に開業や投資を予定している皆様は、是非是非この会にご参加いただき、「大寒卵」ですき焼きをご賞味下さいませ。

この会でご提供申し上げる卵は、特に寒い環境で産まれた卵。新潟県の最北端・村上市の、日本海に面した鶏舎で産まれた「大寒卵」です。
目の前が海なので、その鶏舎の中にはいつも汐風が吹き抜けます。特に冬の日本海は毎日のように荒れた海になりますので、鶏舎には強風で砕けた波飛沫が大量に降り注ぎます。そうした特に厳しい環境から届いた卵を召し上がっていただきます。

<生産者「㈱オークリッチ」さん>
今回の卵が素晴らしいのは、自然環境だけによるものではありません。生産者である「㈱オークリッチ」代表・富樫直樹(とがし・なおき)さんの理念と取り組みは、実にご立派です。

「鶏の持つチカラを引き出す」ために、
・放し飼いで飼育する
・遺伝子組み換えでない穀物飼料を使う
・発酵飼料と山野草などの青草を積極的に与える
・水と空気と土と光を十分に与える
といった手法を採用なさっています。
当日は、富樫さんご本人が「ちんや」に来店されますので、直接説明をお聞きいただき、富樫さんのお人柄にも触れていただきたいと存じます。

<おまけの企画=すき焼きにワインを合わせる>
もう一点。この会にはおまけがあります=すき焼きにワインを上手に合わせる方法をお教えします。
すき焼きは、ワインを合わせづらい料理として知られていますが、その理由は、実は実は、生卵にワインを合わせづらいからなのです。生イクラや生ウニにワインを合わせづらいのと同じです。
よって、すき焼きにワインを上手に合わせるには、溶き卵を工夫する必要があるのです。

その方法を、ナイショでここでお教えする・・・ワケはないですよね。当日ご参加いただいた方だけにご披露いたします。ご期待下さいませ。

<ご興味がおありの方は>
コメント欄に、氏名・電話番号・メルアドをご記入くださいませ。メールでご案内致します。

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菌床栽培

突然ですが、椎茸に「原木栽培」されたものと「菌床栽培」されたものがあることをご存知でしょうか?
「ちんや」で使っているのは、勿論「原木栽培」されたもので、こちらが上等ですから、当然それを自慢たらしく説明するのですが、お客様からの反応は、
ゲ、ゲンボック・サバイバルって何かのゲーム???
ということが多いので、世間は椎茸の育て方などには無関心かと思っていました。「ゲンボク」っていう言葉自体が馴染みがないですしね。
ところが今月13日、YAHOO!ニュース経済版のヘッドラインに突如、
「シイタケ菌床 輸入量が過去最高 産地に危機感 「国産」で流通」
という見出しが出たので、私は驚きました。3連休の中日でビジネス関係のニュースが乏しかったからでしょうが、椎茸が主要ニュースになるとはねえ。
ここで念のため菌床栽培(きんしょうさいばい)をご説明しますと、
菌床(オガクズに米糠などの栄養源を混ぜた人工の培地)でキノコを栽培することですね。
原木は字の通り、薪のような形の木に椎茸を付けていく方法で、天然ではないですが、より天然に近いですから、食味は断然原木が勝ります。原木に慣れると菌床の方はナヨナヨしていて、椎茸とは別物かと思ってしまいます。
では、何故菌床で栽培するか、ですが、
・産業廃棄物つまりゴミであったオガクズを有効利用できる。
・種菌付けから収穫までの時間が半分程度で済む。
という理由です。
で、13日のニュースの内容ですが、これが実に酷い話しでして、
中国からの、安い菌床輸入が急増しているというニュースでした。
菌床が輸入であっても、それを国内に導入して、そこで育てた椎茸は「国産椎茸」として販売できる、というのがカラクリです。
食品製造の最終工程さえ日本で行えば、最初が海外であっても「国産!」と言える、というのは椎茸だけではありません。色んな分野で抜け道として利用されていますが、不誠実ですよねえ。
当然国内の椎茸産地は危機感を強めていて、国産菌床には、そのように表示をしようと動き始めたとかですが、どうなりますやら。
皆様、お気をつけを。

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選外ニュース

皆様、昨日も申しましたが、新年あけましてお芽出とうございます。
さて弊ブログは昨年末中断し、昨日再開したものですから、調子がいささか狂っております。昨年の大晦日に「住吉史彦の十大ニュース2018」を発表したのですが、その後元日に色々考えていて、2018年は「十大」以外にも色々あったなあ・・・としみじみ思いましたので、今日はその選外ニュースを、どうぞ。

2月 慶應義塾「料飲三田会」の2018年新春例会を、両国の猪鍋店「ももんじや」さんで開催しました。私が会長になりまして、4回目の企画でした。

3月 東都のれん会「東若会」の総会を「ちんや」で開催。私は幹事長を無事、人気満了につき退任しました。

3月 日本橋三越本店の催事『江戸東京味・技めぐり』でトークショーをさせていただきました。

7月 経団連の広報誌『月刊 経団連』7月号にエッセイを投稿させていただきました。

8月 弊店の「変わり卵」を「味博士」として有名な鈴木隆一博士に、味覚センサー「レオ」を使って分析してもらいました。

8月 慶應義塾「料飲三田会」の夏例会を、六本木のイタリアン「ラ・スフォリーナ」さんで開催しました。私が会長としての任期中に開催する例会は、この会を入れて残り3回です。先が見えてきて大変嬉しいですね。

11月 慶應義塾「料飲三田会」の秋例会を、懐石料理の「柿傳」さんで開催しました。
で、この後に入院ですから、とにかく、忙しい一年でした。今年は、どうなりますやら・・・

追伸、「ちんや」は、年始は2日から営業させていただきます。よろしくお願い申し上げます。

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住吉史彦の十大ニュース2018

大晦日は例年「住吉史彦の十大ニュース」の日です。
詳しい内容を知りたい方は、アンダーラインのある所をクリックして下さいね。よろしくお願いします。さて、

1月 2017年に私が「適サシ肉宣言」をした1月15日が「適サシ肉の日」として日本記念日協会さんから認定されたました。

2月 「適サシ肉宣言一周年記念 この辺りでもう一度肉のことを考えてみる会」を弊店で開催しました。

2月 新たな「変わり卵」として「春菊卵」を開発しました。

4月 慶應義塾「料飲三田会」の総会を、鰻の「大江戸」さんで開催しました。昨年4月に私が会長をお引き受けしてから、これで1年。なんとか、任期2年の折り返し地点まで来ました。

5月 弊ブログの三千日連続更新を達成しました。

5月 第29回「すきや連」を大阪市道頓堀の「はり重」さんにて開催しました。今回も全国から60名ちかくのすき焼き関係者が終結して、大盛況でした。「なにわ伝統野菜復活の会」難波りんご様の、なにわ野菜に関する卓話を拝聴した後、なにわ野菜の一つである「難波葱」を使ったすき焼きをいただきました。

8月 ちんや直営レストラン「ちんや亭」が、肉の「食べくらべレストラン」として再出発しました。今回より全ての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。

9月 東京商工会議所が主催する、第16回「勇気ある経営大賞」において、株式会社ちんやが「奨励賞」を受賞させていただきました。受賞理由は、
「格付や等級ではなくすき焼きにあった肉の提供に向けた挑戦(適サシ宣言)」でした。

10月 第30回『すきや連』例会を、十周年記念会を兼ねて開催しました。北は帯広、南は鹿児島から108人の方々が参加し、すき焼きの歴史において、空前絶後の集会でした。

11月 「適サシ肉」のロゴ商標を登録しました。小豆色の色付きロゴ商標です。このロゴ商標をつかって、箸袋やコースターを新調しました。

番外(11月) 転倒しまして、打ち所が悪かったので、入院しました。これにより弊ブログの連続更新は3.191日までとなりました。これが最重大ニュースかな・・・残念。
ご迷惑やご心配をおかけした皆様、申し訳ありませんでした。

皆様は、良いお年を。