豪雨

今回の東北・北陸の豪雨では、いくつも橋、磐越西線や米坂線の鉄道の橋まで流出してしまい、本当にすごい雨だったのだなと感じます。

被害に遭われた方々にお見舞い申し上げます。

東京にいると橋が落ちるということは想像もできませんが、明治時代までは東京の橋もたまに落ちていまして、浅草の吾妻橋も明治18年(1885年)7月に流出しています。

その橋は、明治新政府が明治9年(1876年)に架けた洋式木橋で新しいものだったのですが、上流の千住大橋が落ちて流れてきて衝突、吾妻橋も倒壊してしまいました。

この後に建て替えられた橋は、初の鉄橋でした。

明治20年(1887)に完成しましたが、立派な橋であったため市中で話題になり、錦絵にもたくさん描かれました。

「ちんや」の客室にも、そうした錦絵の一枚を架けてあります。

その橋も、残念ながら関東大震災で破壊されてしまいました。橋の歴史とは災害との闘いの歴史ですね。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.541本目の投稿でした。

Filed under: 憧れの明治時代,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 3:52 PM  Comments (0)