すき焼きまん

すき焼きはブームではありませんが、すき焼き風はブームのようです。
今度はローソンが「牛すき焼きまん」を11月19日から発売しました。
報道によりますれば、
「ブラックアンガス牛を使用。昆布、椎茸のだしをきかせた和風味で仕上げたすき焼きに、卵黄ソースを入れた中華まんです。一食212kcal。冬のシーズンに恋しくなる「すき焼き」味の中華まん。」なんだとか。
早速、いざ、実食。
コンビニの中華まんを食べるのは、実は初めてです。
と、思ったら、
ローソン台東浅草新仲見世店では、売り・切れ。
うーん。
「なおファミリーマートでも卵黄ソース入りの「とろたま牛すきまん」(198円)が販売中」とかですので、ファミマを探してみるか。

追伸、
本日は鷲神社の「二の酉」です。「ちんや」は、水曜ですが昼から営業しております。どうぞ、お出かけ下さいませ。

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万病の元

食事中に弊ブログを読んでいる方には恐縮ですが、今日は便通の話しです。これから暴飲暴食のシーズンに入りますのでね。
さて健康志向の高まりで便通を気にする方が増え、中には「便秘は万病の元」「便秘が続くと大腸ガンになる」と、便秘に対して随分恐怖心をお持ちの方が多いようです。
そして、すき焼きが便秘対策の悪者として登場することもあります。先日ネットで見つけた、便秘専門医の方の文章でも、
「ヘルシーな響きの「和食」だが、実は、お寿司やすき焼き、てんぷらなどは食物繊維があまり期待できない」「外食は和食よりもイタリアンが〇」
とありました。
便秘対策には食物繊維を摂ることが大切ですが、たしかに寿司、天婦羅には食物繊維が少ないです。
寿司を食べると魚肉と飯ばかりを食べることになってしまいますので、私は「追加料金払いますから、ガリをたくさん下さい」と言っています。
最近は魚以外を揚げる天婦羅屋さんも多いですが、「天婦羅=魚のみ」を崩さずにやっておられる店も多いですから、そういう天婦羅を食べると魚肉と天婦羅粉ばかりを食べることになってしまいます。それで私は「追加料金払いますから、大根おろしをたくさん下さい」と言っています。
では、すき焼きはどうでしょう?
葱があります。春菊があります。椎茸があります。シラタキがあります。これらは結構強力な食物繊維ですね。にも関わらず、「すき焼きは食物繊維があまり期待できない」と書かれるのは、すき焼き=肉というイメージが強過ぎるからでしょうか。
すき焼きは味付けが濃いといった問題点がありますが、こと食物繊維に関しては、そんなに悪者ではないと思います。むしろ、すき焼きを創造した人は、そういう点まで配慮が及んでいてスゴかったと考えた方が良いように私は思っています。
暴飲暴食のシーズンにこそ、すき焼きを。

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おさらい会

向島芸者衆の「向島おさらい会」が約10年ぶりに開催され、拝見してきました。
会場は両国の「江戸東京博物館」の大ホール。この会場を使うのは初の試みだそうで、私も講演会の会場としてしか記憶にありません。
向島芸者衆の「墨堤組合」は東京では一番人数も多く、現在90名ほどが在籍、今回出演する人数も65名と浅草組合と比べると、圧倒的に多いですねえ。
1清元、2長唄、3「お座敷」と演目数も多いのに、その全体を一日に三回繰り返し公演して、同じ演目を毎回違う芸者衆が演じていました。大勢だから出来ることですね。
いつも講演会をしている会場ですから、賑やかさが出るのかな・・・と思いながら行きましたが、道具も必要充分運びこまれて、盛況でした。
関係者の皆さん、お疲れ様でした。

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バージンオイル

私が会長をしている「料飲三田会」の秋例会の講師は、
「オキオリーブ」の創業者で園主の澳敬夫(おき・たかお)さんでした。「美味しいオリーブオイルとは?オキオリーブのこれまでの歩み」と題して講演いただきました。
「オキオリーブ」さんの農園は香川県高松市にあり、100%国産エクストラバージンオイルを作っておられますが、「全量手摘み」「未熟な青い果実を搾る」「収穫後4時間以内に搾る」などの方針で生産し、オリーブオイルの業界で賞をたくさん獲り、国際的に高い評価を得ておられます。
試飲させていただきましたが、深い緑色がまぶしい、濃いオイルでした。
澳さんは1990年経済学部の卒業生で、ベンチャーでオリーブ園を始めた方です。その方の話しを聞きながら私は、何故多くの人がオリーブオイルに魅せられるのだろう?と考えていました。
オリーブオイルを説明する時必ず語られるのは、オレイン酸とポリフェノールが多いということ。どちらもヘルシーな物質として知られていますので、必ず語られますが、聞き飽きた感がありますね。
今回の澳さんの話しで面白かったのは、オリーブオイルは、やろうと思えばご家庭で人力でも獲れますよ!
という点でした。ゼロから始めた生産者さんならではの話しです。
実はオリーブオイルの最大の特徴は、生の果肉を、加熱せずとも果汁を絞って放置しておくだけで、自然に果汁の表面に油が浮かび上がり、これを分離すれば立派なオリーブオイルになるという点です。他の植物油は加熱したり、場合によっては溶剤を使ったりしますが、オリーブオイルはそれが不要です。
そしてオリーブオイルの業界では、製法が原始的であるほど=臼や遠心分離機だけで作ったものを「バージンオイル」として珍重しています。澳さんの農園も「バージンオイル」だけです。
想えばワインも単純な醗酵過程で出来ますが、同じ地中海世界で単純な工程のオリーブオイルが作られ大切にされているのは面白いことだと思います。

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弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は3.550本目の投稿でした。3.650本まで後100本です。

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HACCP義務化

11月15日は浅草料理飲食業組合の「一斉点検」の日でした。
私も「自治指導員」を拝命しておりますので、近隣の11店舗を回り、衛生管理の状況を拝見させていただきました。
食品衛生の分野では、昨年食品衛生法が改正され、
「原則として全ての食品事業者にHACCPに沿った衛生管理が制度化」されます。
施行は来年の6月1日。
この件を「HACCP義務化」と言っていますが、浅草の飲食店のような小規模店がHACCP認証を取得しないといけないわけではありません。しかし「HACCPに沿った衛生管理」つまりHACCPの考え方に沿って、各店が衛生管理計画を策定し、確実にそれが実施されているか、自主的に目に見える形で点検・記帳しないといけません。
手間が相当増えることは確実なので、組合員の皆さんがスムーズに取り入れらえるよう、説明努力が必要と言えそうです。私も微力ながら努力してまいります。

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没後60年

今年は永井荷風の生誕140年・没後60年の年だそうで、再評価をする動きがあるようです。
12日の読売新聞にもそういう記事が出ていて、その中で早稲田大学の中島国彦名誉教授が、
「若いころはパリなどに外遊し、晩年は踊り子たちに囲まれるなど、荷風の自由に生きた側面がこれまで注目されてきた。没後60年という節目の今、様々な人々との交流を通して、荷風の残した文章に回帰し、再読する時期を迎えるのではないか」と語っています。
たしかに、特に浅草の人達は荷風の浅草放浪ばかりを採り上げる傾向がありますね。フランス座の楽屋に日々入り浸っていたとか、どうしても文学以外のつきあいが強調されます。
私は違いますよ!
弊ブログの2010年9月2日号で、荷風と谷崎潤一郎の交流の件を書いています。谷崎は荷風が生涯交友をもった作家ですが、二人は終戦前日の1945年8月14日、一緒にすき焼きを食べているのです。
場所は東京ではなく岡山県。二人とも戦争中は岡山県に疎開していたのです。すき焼きは、その疎開先での出来事でした。
荷風とすき焼きが再評価されたら嬉しいですね。
あ、それも文学以外か・・・

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ぼたん鍋

スポーツ選手でもノーベル賞学者でも、日本では有名になると食生活について、あれこれ取材されてしまうようです。本業よりそっちが目立つことさえ。
ノーベル化学賞を受賞した吉野彰さんは「大好きなビールとすき焼きでお祝い」ということでした。
全英女子オープンで勝って一躍有名になった渋野日向子さんの場合、当初「よっちゃん食品工業」の駄菓子「タラタラしてんじゃねーよ」の愛好者として知られましたが、いのししのすき焼きを召し上がることも判明しました。
ツアー「TOTOジャパンクラシック」の二日目を終えた後のインタビューで
「いのししはやっぱり、すき焼きにした方がおいしい。」
と答えていたからです。いのししは、
「岡山の実家の近所に出るんですけど。あ、食べるのはそれじゃないですよ!もらいものをです」とも。
どうせなら「ぼたん鍋」と言っていただくと粋だったんですけどねえ、渋子さん。

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フレッシュな香り

慶應義塾「料飲三田会」の、今年の秋例会は「アロマフレスカ」さんで開催しました。
「アロマフレスカ」さんは、銀座にあるイタリアンの有名シェフ原田慎次さんの店です。「フレッシュな香り」という店名の通り、香りを大切にした、現代的なイタリアンが楽しめます。
通常こういうタイプのお店では宴会はできませんが、お店の半分=入り口を挟んで銀座通り側のスペースを、我々の会だけで使わせていただき、贅沢な気分にさせていただき、在り難いことでした。
私が「料飲三田会」の会長職をお引き受けして2年半。2期4年まで、もうひと息という所まで来ました。引き続きご支援下さいませ。

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温泉もやし2019

「変わりザク」のメニューとして、また「大鰐温泉もやし」が帰って来ました。ほとんど恒例になりました。
このもやしは、もやしを栽培する土の周囲に温泉を循環させ、その熱を利用して育てるもやしです。だから「温泉もやし」なんです。
その歴史は大変古く、なんと、津軽藩三代藩主・津軽信義侯の頃から、少なくとも300年以上、大鰐(おおわに)の特産品として、町民はもちろん青森県人なら皆知っている特産品であり続けて来た、と聞いています。
しかし、実は近年生産者が5軒まで減ってしまいました。そこで地元では協議会を設立し、これまで栽培技術を一子相伝で伝えてきたのを改めて生産の復活を目指しておられます。
その他にも、まだまだ特徴がありまして、
・非常に珍しい土耕栽培(他のもやしは水耕栽培)
・無農薬、無化学肥料栽培
・豆の種類は、門外不出の「小八豆」 
そういう次第で、値段も結構な良いお値段なのですが、「ちんや」では数年前の冬からメニューに採り入れています。
既に「ちんや」の冬の名物と言って良いと思います。
お客様の反響も悪くなく、高いお値段にも御理解を示して下さる方が多かったように思います。
で、今年も「大鰐温泉もやし」が帰って来ました。
これを、すき焼きに入れていただきます。
とにかく、びっくりするほど立派です!
とにかく、一度お試しいただいたいと思います。

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すき焼き川柳コンクール2019

「すき焼き川柳コンクール2019」の結果を発表したいと思います。(作者敬称略)
<ややウケ賞>
働いて ちんやめざして 肉ほうび(加藤美代子、(58歳、千葉県佐倉市)
すき焼や 亡き父愢ぶ 三回忌(春菊、62歳、江東区)
しゃぶしゃぶや 前菜整え 江戸の味(はじめ、86歳、千葉県市原市)
肉追加 夫婦記念日 延長戦(せいや、37歳、北区)
スタミナの 沸くすき焼に 明日の夢(下仁田太郎、69歳、茨城県つくば市)
父と来た ちんやに今は 子を連れて(ちゃみの母 、68歳、松戸市)
<大ウケ賞>
白ねぎの 色艶やかに 鍋の中(啓聖、81歳、北区)
鍋かこみ パパは一杯 ママおしゃべり(小学三年生、8歳、 長野県長野市)
あの世でも 会いたい女将と 旨い鍋(ジョヴァンニ、83歳、武蔵野市)
けんかして すき焼き食べて ノーサイド(石田恵三、川崎市)
<超ウケ賞>
すき焼きの 匂いが止める スマホの手(はん子、 70歳、文京区)

このコンクールは7回目なので、ご存知の方も多いかと思いますが、念のため再度ご説明しますと、このコンクールに当選しますと、「ちんや」の食事券が貰えるだけでなく、「すき焼き川柳包装紙」に句が刷り込まれるのです。
これから発表する分は、来年の5月の三社祭の日に出来上がる包装紙に刷り込まれます。
そもそも食事の思い出を記す方法として川柳は一番素敵ですね。それに、すき焼きほど川柳に合う料理は他にないとも思います。川柳は、日本人とすき焼きの繋がりの深さを、あらためて教えてくれます。
そして何より、この店で働く私達にとってはヤル気の源になります。ここに書かれている様な幸せの為に働いているんだということを、川柳は思い出させてくれます。在り難いことです。
こんな包装紙はなかなか無いと思いますよ・・・
投稿して下さった皆さん、誠りありがとうございました。

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