住吉史彦の十大ニュース

 お待たせしました!

 今年も「住吉史彦の十大ニュース」の時間がやってまいりました。

 え? 誰も待っていないって?

 そういう声は無視して、どんどん行きましょう。

 今日はポイントだけを書きますので、詳しい内容を知りたい方は、アンダーラインのある所をクリックして下さいね。さて、

1月 「ちんや」すき焼き通検定試験を実施しました。

 勇気ある17人の方が受験し、見事全員が合格されました。今後も継続して実施し、「すき焼き通」を増やして行きたいです。

3月 第8回「すきや連」を京都三条寺町の「三嶋亭」さんで開催しました。

 「すきや連」が初めて関東以外に進出しました。

 この日に合わせたかのように「すきや連」旗振り役代表の、向笠千恵子先生の御本『食の街道を行く』が、料理本のアカデミー賞とも言われる、「グルマン料理本大賞」の、紀行本部門2010年グランプリに選ばれ、発表されました。

 その目出度さも加わって、この回は、いつになく盛り上がっていたように思います。3日後に大震災が襲ってくるとは知らず、とても楽しい夜が更けました。

 5月「青森・岩手・宮城・福島・茨城 五県蔵元連合試飲会@浅草」を開催しました。

 大震災に遭い、「守ろう、東北のSake!示そう、ニッポンの絆!」というスローガンで、三社祭が開催できない、その日に開催しました。

 合計67社の蔵元さんから、酒を出品していただきました。また陳列作業には、浅草料理飲食業組合役員の皆さん、浅草酒販組合さんのマンパワーを集めて当りました。

 経験のない一大事業でしたが敢行しました。

7月 「ちんや」で「料飲三田会」の例会を開催しました。

 料飲三田会というのは、慶応大学を出て料理屋を経営している人たちのグループです。会員の顔ぶれは、東京でも良く知れた御店の御主人様方ですので、緊張しました。

 東北地方の、慶応出身の蔵元さんが造る御酒をお出ししました。

7月 「ちんや」の精肉売店で、調味料を売り始めました。

 今世の中には、「出来合い調味料」がやたらと増えてきていますが、正直、私の味覚からすると、残念なものばかりです。それに添加物がたくさん入っています。肉屋が肉だけを売っていればOK、という環境ではなくなってきたので、始めた次第です。

 醤油をかわきりに、その後、味噌などの他の調味料も売ることも始めています。

7月 第9回「すきや連」を「銀座吉澤」さんで開催しました。

 第9回は、汚染エサの問題で畜産業界が大揺れの最中の開催と成りました。それでも、「すきや連」は挫けていません。この日も開催店のY社長が「こんな大勢さんの宴会は初めて!」という位の、大人数が集結しました。

 「必ず乗り越えるぞ!」と大盛り上がりでした。

8月 「すき焼き川柳onツイッター」コンクール、略して「すき川」をネット上で実施しました。

 今年の8月は汚染牛報道で大ダメージの最中でした。ボヤイていても仕方ないですので、この企画を実行しました。キャッチコピーは「川柳で日本の食卓に笑顔を!」

 530句もの句が集まり、びっくりでした。傑作には「ちんや」食事券をプレゼントしました。

8月 隅田川花火大会の日に、「ちんや」で国際観光日本レストラン協会の納涼会を開催しました。

 花火は、震災の影響で例年より一ヶ月遅れ、8月末の開催になりましたが、関係の皆様のご尽力により無事開催されました。業界の仲間と共に鑑賞することができ、本当に有り難いことでした。

9月 <大震災6ヶ月―全ての食材を東北+北関東から集めた、住吉史彦の会!>を開催しました。

 この会は昨年に続き2回目でした。

 「御偉方」をおよびせず、私と年齢の近い皆様(プラスマイナス10歳)にお声かけさせていただく会という点は昨年と変わりませんが、今年はご案内先を「飲食業界・食品製造業界の方限定」という風に変更、また題名の通り、食材を東北から集めました。

 参加者は私の親しい方ばかり。「オレ達が日本の食文化を造るぞ」と大盛り上がりの夜でした。

11月 第10回「すきや連」を、群馬県前橋市のすき焼き店「牛や清」さんで開催しました。

 今回も定員オーバーの、多数の皆様のご参加があり大盛況。上州和牛を堪能しました。

 またこの回は宴会の前に「産地見学ツアー」が付きました。下仁田の葱畑、原木しいたけ、蒟蒻工場を見学して有意義でした。群馬の皆さん、お世話になりました!

 そして最後に、もう一つ。

 2/28に弊ブログが連続更新365日を達成しました。その後、大震災をまたいで671日(1年10か月)まで伸びています。

 記念の日には「連続更新365日記念スペシャル カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」と題して、6日連続の長篇ブログをUPしました。

 さてさて、あまりに多くのことがあり、決して忘れることのないだろう2011年の、弊ブログも本日が千秋楽となりました。万感胸に迫り、大したことは書けません。

 ただただ御礼だけを申し上げます。

 読者の皆様、ご愛読いただき誠にありがとうございました。

 2012年もご愛顧を賜りたく、お願い申し上げます。

  東西、東〜西〜

 

宮城の松阪牛

 良いニュースがありました。

 今年の、「第62回松阪肉牛共進会」(=牛のコンクールのこと)で大震災の被災地・宮城県登米市ご出身の畑敬四郎さんが、「優秀賞一席」を獲得したそうです。

 畑さんは、津波で同級生が行方不明になったことから、被災地支援を決意、既に宮城県の仔牛市場からたくさん仔牛を仕入れてこられましたが、今回「一席」獲得牛の売却代金2.010万円が得られますので、さらに宮城からの仕入れを増やす御考えだそうです。

 東北の産物を仕入れる、という方法はベストの支援法ですね。素晴らしいことです。

 ところで、登米市ご出身の方が「一席」を獲得、と聞いて「?」と思った方もおいででしょう。私も、そうでした。

 今回初めて知りましたが、実は畑さんは登米市の養豚農家の子で、家業を継ぐために、東京へ畜産を学びに来たところ、松阪の肉牛農家の娘さん(=つまり今の奥様)と御縁が出来て、そちらに男の兄弟がいなかったことから、婿入りを決めたのだそうです。

 弊店でも、この方の義父さんが育てた、畑家の牛を仕入れたことがありますが、婿さんの代になってからは、まだ買っていませんでした。

 20歳で婿に来て、6年目の一昨年には「一席」を既に獲っていて、今年が2度目の「一席」獲得です。天晴れなことです。

 弊店でも、今後応援したいと思いますが、こう有名になってしまうと、牛の値段は高くなるでしょうね。そこが難しいところです。

 最後に、めでたくないニュースも一つ。

・・・今回の「共進会」で「一席」牛(=畑さんの牛)の売却価格は2.010万円で昨年並みでしたが、平均価格の方は1頭当たり250万円でした。

 この水準は前年より75万円安く、BSE問題が深刻だった2001年の252万円より落ち込みました。牛の放射線量の「全頭検査」の体制が出来たにも関わらず、まだ消費マインドが回復していないことを示しています。

 弊ブログの読者の皆様におかれましては、牛は放射線もBSEも「全頭検査」をしていて、最も安全な食材であることを、あらためて御理解いただき、また出来ましたら、周囲のお友達にも御吹聴いただきたく、お願い申し上げます。敬白。

追伸

 12/29-12/31の三日間、「ちんや」精肉売店の店頭は、正月用のお肉をお求めの方で、大変混雑いたします。長時間行列していただくことになると思いますので、時間の余裕を持って、防寒対策をしていただきました上で、お出かけ願います。(肉の予約は、12/28で終了させていただきました。)

 年始は元日だけお休みをいただき、2日より通常営業いたします。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて667日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています

 

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今年の十大ニュース

 この時期の御約束は「今年の十大ニュース」ですね。

 でも私は読んでいて、あまり良い気はしません。

 だって「十大ニュース」は、たいてい大災害か大事故ですよ。それぞれに被害者がいるのに、それにランクを付けるなんて、いかがなもんでしょうか。

 特に、今年はそういう気持ちがします。津波の被害と、原発の被害と、台風の被害と、0-157の被害と、そしてこれから蒙るTPPの被害を比べる気持ちになんか、私はなれません。

 一方、目出度いニュースなら、ランキングをしても楽しいかもしれません。でも、そういう話しは、あまり沢山ランク・インしませんね。

 読売新聞読者が投票した、大ニュース・ベスト30の内、目出度いのだけを取り出してみたら9個でした。

・なでしこジャパン世界一

・スカイツリー 634メートルに到達

・地デジ放送開始

・小笠原諸島と平泉が世界遺産に

・「タイガーマスク運動」広がる

・古川さん、宇宙に5か月滞在

・プロ野球「ソフトバンク」日本一

・日本のスパコンが世界一奪還

・九州新幹線開業

・上野動物園にパンダ戻る

 9個の内3個が東京観光に関係があるので、なんか恵まれていて申し訳ない感じがします。ソフトバンクと九州新幹線は九州ですから、東京と九州にかたよっていますね。

 来年は他の土地にとっても、何か明るく・目立つ話題が出てくるように期待します。

 そうそう、東京観光には、もう一つ強力なニュースがあります。あくまで予定稿ですが・・・

 住吉史彦のブログ「浅草ちんや六代目のスキヤキフルな日々」が671日(=1年10カ月)連続更新を達成!!!

 これは強力かと。

 なお「住吉史彦の十大ニュース」は、今年も大晦日の、このブログで発表いたします。

追伸

 12/29-12/31の三日間、「ちんや」精肉売店の店頭は、正月用のお肉をお求めの方で、大変混雑いたします。長時間行列していただくことになると思いますので、時間の余裕を持って、防寒対策をしていただきました上で、お出かけ願います。(肉の予約は、12/28で終了させていただきました。)

 年始は元日だけお休みをいただき、2日より通常営業いたします。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて666日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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太陽笑顔

 ロート製薬さんが発行する『太陽笑顔fufufu』という雑誌の「スマイルトラベル東京浅草編」というコーナーに弊店が採り上げられることになり、先日取材の方が見えました。

 その『fufufu』には『太陽笑顔fufufu.net』というサイトもあります。このところ大手さんの、消費者向けサイトを見て研究するのを怠っていましたので、久しぶりに開けてみました。

 拝見しますと、基本的には通販をしたいのだと思いますが、そこはグッと抑えて、トップページでは、

 「美と健康をテーマにした、コミュニテイーサイト」と銘打っています。内容は、

①さまざまな人と交流できる「部活」

②美と健康のスペシャリストたちによるコラム

が2大眼目のようです。

 「美と健康のスペシャリストたち」は、その世界では有名なのかもしれませんが、私にはちっとも有難味が分からないので、パス。

 「部活」を見てみますと、

・美肌部

・ダイエット部

・愛情グルメ部

・健康習慣部

・婚活部

・子育て部

がありましたので、迷わず「婚活部」を開きました。

 え? 「愛情グルメ部」が先じゃあないのかって? まあ、いいじゃないですか。

 さてさて、このセクションは、一般人からの投稿欄と「婚活ビューテイー講座」の二つから成っています。

 なんだ、結局「ビューテイー講座」に行き着つくのか!と言う勿れ、ここはロートさんのサイトですから。

 しかし、です。読んでいくこんなことが・・・

「2011年前半に結婚したこのふたりに共通して言えることは「今までの自分では考えられなかったこと」を実行したという点。実はこれって、すごく婚活では意味ある行動だと思うのです。私もそうですが、人は歳を重ねれば重ねる程、変わることが怖くなります。でも、そこで勇気を出して変えてみるというのは大きな一歩なのです。」

 なる臍。

「先日、私の親友が37歳にして髪をバッサリと切り、ショートヘアーにしました。CMなどでよく見る、30代の人気女優風に、と美容院でオーダーしたものの、美容師さんから完成後「ごめんなさい。無理でした」と言われたそうですが(笑)彼女は別人のように変わりました。そして、急にモテ期が到来したと言います。きっと、勇気を出した彼女にも春は近いと思います。」

 ほお。

「みなさんも、マンネリを打破し、思い切って何かを変えてみては?そこには幸せな未来が待っているかもしれませんよ!」

 俺も、髪型変えるかな・・・

追伸①

 皆さん、目薬もパンシロンもメンソレータムもロートですよ!!!

追伸②

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて658日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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宴会

 若い方からの予約の電話は、

「飲み会をやりたいんですけど・・・」

で始まることが多いです。弊店は飲み屋ではないので、チト気になりますね。

 それで念のため、ウイキぺデイアで「宴会」を開けてみましたら、ほお、こういう単語も載ってるんですね。曰く・・・

「宴会(えんかい)とは、飲食を共にすることによりお互いのコミュニケーションを深める行為をいう。通常2〜3人程度で行うものは宴会とはいわず、ある程度まとまった人数で行う場合に宴会という。類義語として、宴(うたげ)、饗宴(きょうえん)、飲み会(のみかい)、パーティなどがある。」

「小規模の宴会は、居酒屋などの飲み屋で開かれる事が多い。ある程度規模が大きい場合にはホテルが用いられる。企業の慰安旅行などでは宿泊施設の宴会場を利用する事が多い。政治団体などは料亭で宴会を行うことが多い。」

・・・当たり前すぎて、なんか笑えますね。

「宴会は通常、職場、労働組合、政治団体、各種団体などで行われる。新年会、歓迎会、送別会など名目はさまざま。取引先企業の接待のために行われる場合もある。若者の同好のグループが行う宴会は、コンパと呼ばれる。」

・・・そう言えば「コンパ」っていう単語があったのを忘れていました。今時の学生さんも、使うんでしょうか、この単語。

「宴会」と「パーティー」について、違いを厳密に定義づけることは不可能である。しかし、座敷で座っておこなう和風の場合、「宴会」とよぶことが一般的であろう。また、宴会は無礼講も許されるざっくばらんな場であり、パーティーは礼儀や節度を守って行われるものであるという傾向がある。」

・・・パーティーって、そうだったんですか!

 この先も笑えます。 

「宴会を企画する人は幹事と呼ばれる。設宴の場所や日時の調整、経費の管理だけではなく、場合によっては参加者の選定や宴会場における配置などにまで気を配らなければならず、いわゆる「気の利いた」人でなければ務まらない。」

「コンパニオンを呼ぶこともある。特にコンパニオンと遊ぶ事を目的とした宴会は「艶会」(えんかい)と呼ばれる事がある。」

 え、艶会ねえ。

 今度「えんかいをやりたいんですけど・・・」という電話がかかってきたら、ニヤっとしてしまいそうです。

追伸①

 浅草寺境内では12/17-12/19の3日間、年末恒例の羽子板市が開かれます。是非お出かけを。

追伸②

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

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スローガン

 上手い表現のスローガンがあると、人はやる気を出せるものです。

 今、この国にそういうスローガンがないのが、スゴく悲しいです。今言われていることと言えば、

 「子孫に負担を残したくない」⇒それで消費税増税!あるいは、

 「ギリシャのようになりたくない」⇒それで消費税増税!だそうですが、これでやる気を出す人が何人いますでしょうか。

 この調子ですから、「どぜう総理」もだいぶ支持率が落ちて来たようです。そんなことを考えていたら、

 「浦霞」さんから手紙が送られてきました。

 ここで改めて紹介するまでもなく、今回の震災で大きなダメージを受けた、塩釜市の蔵元さんです。

 手紙では、震災直後に撮影した蔵の画像と、修復の進んだ現在の画像を並べて見せて、前進の具合を説明しています。

 そして、それに加えて、今後の会社の考え方として、

 「日本に笑顔を醸しだす」というスローガンを掲げられました。

 いいですね、この表現。

 震災後、日本酒を飲む、という行為に新しい価値が加わったことは、皆さんがご存じの通りです。日本人としての連帯感・絆の表現方法として日本酒を飲む、ということが行われるようになりましたね。 

 そして飲めば誰もが笑顔になります。そのように醸し出された気分の中から、さらに何か、国全体が盛り上がれるような、上手いスローガンがうまれたら良いな、と思います。

 追伸①

 浅草寺境内では12/17-12/19の3日間、年末恒例の羽子板市が開かれます。是非お出かけを。

追伸②

 毎日新聞社発行の毎日ムック『100年の味 店100選』に載せていただきました。有難いですね。2012年1月12日発行予定とか。是非お求め下さい。

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独りカラオケ

 忘年会シーズンですね。弊店も連日多数のお客様をお迎えしています。

 ここで皆さんにお尋ねしますが、皆さんは会社の忘年会に出席したいですか?

 ああ、やっぱり、「・・・」ですか。

 事実上仕事なのに、残業代がつかないのが納得いかないですか?

 そういう問題じゃなくて、そもそも会社の人と飲むのがイヤなのですか。

 悲しいことを仰いますねえ。

 でも、忘年会よりもっと、参加人数が減って、悲しいことになっている世界もあるようです。

 それは、カラオケ。

 先日テレビの情報番組がカラオケについて街頭インタビューをしていたのを見ましたが、若い人達が「あまり大勢ではカラオケに行かない」と回答していました。

 それで、ついに最近は「御一人様専用カラオケ店」というのが出来たらしいです。

 うーん。どうなんでしょう、それ。カラオケと言えば、会社とか大勢で行くものじゃなかったですかね。

 大勢でカラオケに行かない理由としては・・・

 世代の違う人の歌を聞いても、その歌を知らない。だからつまらない!

という理由が多いようでした。

 私だって知りませんでしたよ。20歳代前半の頃は、裕次郎とか、九ちゃんとか、GSの「ブルーシャトー」とか全然知らずに、カラオケに連行されて強制的に学習させられました。

 最初は少し苦痛でしたけどね、今は時間を損したとは思っていません。

 世代の違う人の好きな歌や思い出の歌を知るのは、楽しいことです。知ろうとすれば良いだけで難しい話しではないのに、若い人がそうしないのは悲しいことですね。

 勿論、先輩方とカラオケに行った時は、私は聞かされるばかりでなくて、こちら世代の歌も聞かせてやります。

 さらば〜地球よ〜旅だつ船は〜 とか

 誰だ!誰だ!誰だ〜 空の彼方に踊る影〜 とか

 ニンニキニキニキ ニンニキニキニキ ににんが三蔵! とかですね、例えば。

 え? 住吉とだけはカラオケに行きたくないって?

 どうして、そういう悲しいこと言うのかなあ。

 追伸

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白い恋人

 北海道を代表する土産と言えば、『白い恋人』ですね。その『白い恋人』と、大阪の『面白い恋人』が揉めているそうですね。

 『面白い』を販売しているのは、お笑いの吉本興業ですが、その吉本に対して『白い』側が「商標権を侵害された」として販売の差し止めを求める訴えを起こしたそうです。

 おやおや、裁判ですか。お笑いなのに、笑えませんね。

 そうしたら、皮肉なことに『面白い』の売上が急増したそうです!

 大阪の観光名所「通天閣」では、提訴前は1日平均10個程度だった売上が、1日300個に伸びた日もあったというから笑ってしまいます。吉本興業が直営する大阪市内の2店舗でも、入荷と同時に売り切れる状態だとか。

 で、裁判の方はと言うと、まだ吉本と、『白い』の販売元「石屋製菓」さんとの和解交渉は進展していないそうです。

 皆さんは、この話しをどう思いますか?

 以前から『白い』が大阪でたくさん売れていた事実があって⇒そこに後から『面白い』が参入して⇒『白い』の市場を荒らした格好なら、それは吉本が悪いですね、当然。でも提訴以前に『白い』が大阪でさほど売れていなかったのなら、むしろ、大阪では共存した方が得策のように思います、私は。

 「『白い』は北海道の土産」という感覚なので、私はそう思うのです。一般的にも、多分そうでしょう。でも「石屋製菓」さんは、そう思っていないのでしょうね。『白い恋人』は北海道だけでなくて、国民的なブランドと考えているのでしょう。

 その認識に立てば、大阪で吉本興業がしていることに抗議するのが合理的、ということに成ります。その筋書きで、弁護士か何かが煽ったのかもしれません。

 「石屋製菓」さんと違って、私は「「ちんや」は浅草のもの・東京のもの」という感覚を持っています。

 実は「ちんや」にも、九州に類似さんがありますが、その感覚に従って対応しています。

 たまに実害もあります。九州の、類似さんのお客様が間違って、弊店へ予約の電話をかけてきてしまうことがありまして、それが実害です。

 03-で始まる電話番号は東京なのに、九州から弊店へ電話をしてしまう方がいるのです、最近は。その予約なさった方が類似さんの店へ行った時、席はありませんね、当然ですが。

 大事な方を接待しようというのに、席が無くて怒り狂っている姿が目に浮かびます。(間違って電話した、お客さんも、お客さんですけどね。)

 それでも、まあ、私としては「「ちんや」は浅草のもの・東京のもの」という感覚でやっています。

 甘いな、オレも。

追伸

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  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて649日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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個人情報

  フェイスブックを始めて、4か月ほどたちます。

 「人形町今半」さんからの情報によると、FB社は「適切な友達数は200人」と考えているそうですが、私は、それを超えて300人に近づいてきました。

 実は私は、FB友達はリアルに存じ上げている方に限らせていただいていまして、そのように明記させていただいております。存じ上げない方もOKでは、ツイッターと変わらなくなってしまうので、そういうことにしています。

 ところが、それでも「???」という感じの友達申請が来ます。

 パターンとして、

①リアル友達限定という表記を読み落としている方(一般人)

②完全なスパム(=たいてい風俗系)

③私のリアルな友達が、夜の巷で楽しく飲んでいて、その店の美女に「友達を紹介してえ〜」とせがまれて、紹介してくる場合(=もちろん一般人ではない)

 さて困るのは③です。怪しいとは言え、紹介が付いていますからね。

 でも、その紹介者に「本当に友達なんですよね?」とか確認メールは送らず、静かに保留するのがベストの対応ですよね。

 だいたい、鼻の下を伸ばしている、光景が目に浮かびますよ。

 私は夜の巷では、FBをやっているということは、ゼッタイに言いません。あの業界は便利なものは全て採り入れますからね。「友達を紹介してえ〜」と言われるのが、目に見えています。

 今時個人情報を客に露骨に要求して、問題にならないのは、あの業界くらいなものでしょう。

 ところが、です。中には、そうした店に入るや否や、嬉しそうにスマフォを取り出して、友達数を自慢し始める方(=男性)がいらして、そういう方とご一緒する(=つきあわされる)と往生します。

(FB男)ほらあ、見てごらん、○○さん(=有名飲食店の店主)も友達なんだよ!スゴいだろう。

(美女)スゴおーい!スゴおーい!

(私)(大してスゴくないと思うが、そうは言わない)

(FB男)そう言えば、住吉君もFB始めたんだよねえ。

(私)い、いえ、始めましたけどね、やり方があんまり分かんなくて、その後は大したもんじゃなんですよ。

(FB男)へえ、そうなの、面白いのに。ねえ?

(美女)アタシもFBに嵌っちゃってえ〜

(私)(嘘だね。嵌ったというより、営業で使ってるんだよね、と思うがそうは言わない)

 FBを酒肴に、今日も無意味な夜が更けます。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて646日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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「松阪牛」

  あまり大きく報道されませんでしたが、国際観光に関係している人の間では、とても気になるニュースがありました。

<北海道新聞11月27日朝刊掲載>

石狩市生振(おやふる)の焼き肉ステーキ店「茨戸(ばらと)ガーデン・ノースヒル」(岡茂社長)が、産地が異なる国産和牛を高級ブランド牛の「松阪牛」と偽って中国人団体客に販売していた問題で、岡社長は26日までに、北海道新聞の取材に「中国人の添乗員に依頼され偽装表示を始めた」と語った。道は26日、景品表示法違反(優良誤認)の疑いがあるとみて同店の調査を始め、偽装販売の詳しい状況を今後調べる・・・

 この事件は、完全に偽装表示の事件で、勿論有罪です。しかし中国人ネット社会では、

「だまされた中国人に、見識が無かったのが悪い!」

という声が上がっているそうです。

 へえ?!でしょう。

 それにもう一つ申しますと、私は、この事件を知っても驚きませんでした。

 ついに来るものが来たねえ。

という感じです、ハッキリ言って。

 この記事に登場するような「中国人の添乗員」に高率のリベートを請求されて困ってしまい、結果、仕事の質を落とす飲食店が、これまでもあったからです。

 ここで、あなたが飲食店の店主だと仮定してみましょう。

 そこへ中国人の旅行業者が現れて、とても多数の客を送ってくるという商談を持ちかけて来たとします。

その業者は「50人のグループを毎日3組」とか言っています。

ということは、毎月4.500人位送られてくるわけですから、かなりそそられますね。

 ところが、です。リベートが高率なのです。

 どうします?

 今回のように産地を偽装しますか。中国ではOKでも、日本では有罪ですよ。

 品数を減らしますか。すぐにバレますよ。

 分量を減らしますか。中国人は分量にウルサいので、きっと文句を言われますよ。

 ありがちなのは、サービスの経費を削ることです。

 中国人が来る前に、すべての料理を机の上に並べておいて、客が来てから行うサービスは、せいぜい、お茶を入れる位にします。そうすれば相手が50人のグループでも、サービスは2〜3人で対応できます。

 勿論、料理は思い切り冷めますので「・・・」という結果に成りますけどね。

 実は、こういう対応を受けた中国の方々は、その料理がペケだということに既に気づいておられます。

 だから、国に帰ってから旅行業者にサンザン文句をつけるようです。

 でも業者や添乗員は、どこ吹く風の風情で、商売の仕方を改めません。「日本に行きたい」という観光客は、今後もウハウハといるわけなので、少々CS上の問題があっても、スルーできるのです。

 これで、ようやく、

「だまされた中国人に、見識が無かったのが悪い!」

という声が上がっているわけがお分かりいただけたと思います。

 中国国内で日本旅行の評判は決して良くないのです、以前から。

 日本の恥さらしとまでは申しませんが、かなりカッコ悪いです。

 それでも「インバウンド目標3.000万人!」とか「中国富裕層を狙え!」という勢いの中で、こうした現状はあばかれずに来ました。

 私も、この話しをブログに書くのは初めてです。

 皆さんにも現状を知っていただけたら、嬉しいです。

 もっとも、その昔日本人の団体さんが御フランスに御登りした時は、サンザン鴨られたそうですからね。それと比べれば、まあ、50歩100歩ですけどね。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて645日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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