イイニクの日

イイニクの日ですね。勿論語呂あわせですけど。

この日は「日本記念日協会」にも公式登録されていますが、登録したのは「より良き宮崎牛づくり対策協議会」さん、実態はJA宮崎経済連さんと県庁さんです。

「全国有数の肉用牛の産地である宮崎県の「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が、味と品質の良さで知られる宮崎牛をアピールするために」、この日を制定したそうです。お疲れ様です。

さらにお疲れ様なことに、JA宮崎経済連さんでは、年ごとにキャッチフレーズを制定しているそうです。今年の「宮崎牛キャッチフレーズ」は、なんと、

「うまい肉にはドラマがある」です。

そして「あなたと宮崎牛にまつわるエピソード」を募集しているのです。サイトで「あなたと宮崎牛にまつわるエピソードを400字詰め原稿用紙2枚までにまとめてご応募ください。」と呼びかけておいでです。

どこかのすき焼き屋がやっている企画に似ているような気がしますが、まあ、良いでしょう。そういう貴重なエピソードをお持ちの方は、是非ご投稿下さい。

さて、エピソード募集などの企画は大変結構と思いますが、そもそも宮崎牛は、どこがどう他の牛と違うんでしょうか。同じサイトによりますと、

「宮崎県内で生産肥育された黒毛和牛で、日本食肉格付協会が定める格付基準の肉質等級4等級以上のもの。」とあります。

で、その肉質等級とは、

「脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まり及びきめ、脂肪の色沢と質の4項目で判定されます。」

以下、その判定方法が記載されていますが、これって、全国共通の判定方法なんですよね。

脂肪交雑とは所謂「サシ」の入り度合のことで形式的に判定されます。4項目の内後ろの2項目は人間の目視による判定でしかありません。

うーん。

口蹄疫問題以来応援させていただいている立場で、少し注文をつけさせていただいても良いですか。

この説明の仕方は他の県とほぼ同じです。11/29に宮崎牛だけがイイニクだと主張したいわけですから、なんか、もう少し特徴を付けてみてはどうなんでしょうか。少なくとも、ドラマを産みだす肉だと主張するのには、足りない内容と言わざるを得ません。

申し上げますが、いつまでも等級等級で広報して行くのはやめにしませんか。もう宮崎牛の認知度はだいぶ上がっていると思いますから、さらに多額の予算をつけて広報するのは、モッタイなくありませんか。

知事さんは忙しいんですから、大相撲の千秋楽のたびに、優勝力士への「宮崎牛一頭贈呈式」に出席することはないんじゃないでしょうか。

え? あれは、もう恒例に成っていて観客も喜ぶのでやめられない って?

はあ、なるほど。了解です。

でも、違う広報=金がかからない広報もしましょうね。

どこがどう違うのか。

オスなのかメスなのか。肥育期間はどうなのか。脂肪の融けはどうなのか。水はどうなさっているのか。飼料はどうなさっているのか。

いつまでも等級等級はやめましょう。この国もだいぶ変わってきてますから。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.366日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

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40日抗争

朝日新聞が『あのとき、総理メシ』という連載をしていますが、11/17号の総理メシは、

「大平正芳 抗争40日、支えたすき焼き」でした。

大平氏は、政局が行き詰まると、すき焼きを食べていたそうで、1979年に総理の座をめぐって福田赳夫氏と大平氏が派閥抗争を繰り広げた40日の間も、すき焼きが頻繁に食卓に登場したそうです。

大平氏のすき焼きは、甘目で大根入り、〆は讃岐うどん、だったそうです。

そう、大平氏は香川県出身でしたが、弊ブログの11/18号に書きました通り、香川県民はすき焼きに大根を入れるのです。

大平氏が甘めのすき焼きが好きだったのに対し、辛めが好きだったのは田中角栄氏です。

大平氏が官僚出身・寡黙で、角栄氏はタタキ上げ・豪放磊落と対照的な二人でしたが、政治的には提携関係にあって、よく料亭ですき焼きを食べたのだそうな。

しかし、ここで問題は味付けです。

辛めが好きな角栄氏は醤油をドボドボ鍋に投入、対抗して大平氏が砂糖をどんどん投入するので、結局すき焼きは食べられない味に成ってしまい、その内に二人は別々の鍋ですき焼きをするようになってしまったとか・・・

さてさて、この記事の結語は、

「辛みも甘みも混ざったすき焼きの雑味こそ、長らく日本政治を担った自民党らしさ。それが見当たらない今の政治は、どこか味気ない。」(杉崎慎弥記者)

・・・だ、そうです、政治家の皆さん、もっとすき焼きを食べましょう。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.364日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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月刊やさい通信

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に今日出演します。

出番は1分ほどのようですが、是非ご覧ください。

・・・と書きましたが、放送は朝6:15~ですから、ゆっくり起きた方が、このブログを開けた頃には、もう終わってしまっていますね。さて、その内容ですが、

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

をインタビューしたい、ということでした。

悩むんですよねえ、こういう御取材は。ハッキリしたことは分かりませんから、推測で行くしかないからです。

でも、まあ、最近はヘンに度胸が付いてきて、こういうことにも慣れ始めています。

本題に戻りますが、

すき焼きは甘辛いですから、香味野菜が必要です。香味野菜が味のアクセントに成ります。

で、香味野菜の中で何を選ぶか、何故シュンギクなのか、が問題です。

代表的な香味野菜と言えば、まず、

ユリ科ネギ属のネギ・あさつき、ですが、ネギは明治時代のごく初期の、すき焼きがまだ「牛鍋」と呼ばれていた時代から入っていました。

だからネギに次いで第二の香味野菜として何を入れるか、それが今度は問題です。

明治時代末期から大正時代にかけて、牛鍋を高級化しよう、という動きがあったらしく、肉とネギだけのシンプルなスタイルから、もう少し贅沢感のある料理に変身させようと、当時の人達が試みました。

その頃に第二の香味野菜選びが行われたようです。まず、

シソ科のシソ=葉っぱがひらひらして鍋の中で邪魔ですね。それに脂と合いません。

アブラナ科のクレソン=これは明治時代にあまり無かったと思います。

セリ科のセリ・ミツバ・セロリ・パセリ=これは悪くないと思います。「ももんじや」さんの猪鍋にはセリが入っていますからね。でも、もっとすき焼きに合うものはないかなあ?!

ここで登場するのが、

キク科のシュンギクです。地中海原産なのに食べるのは東洋人だけで、外人さんはキクの親戚のチコリやエンダイブを食べます。ですので「ちんや」では外人さんにシュンギクのことを、Edible Chrysanthemum Leaves(=食用の、菊の葉)

と説明しています。

ともあれ、シュンギクはすき焼きに良いですね。脂との相性が良いのです。

立ち食いソバでも「春菊天」がありますしね。

それから、もう一つ例があります=私がシュンギクの最も美味い食べ方と思いますのは、鴨の脂を使ったシュンギクの素揚げです。両国橋のたもとの、鴨すきの「鳥安」さんに行きますと、これが楽しめます。このようにシュンギクは脂に合うのです。

すき焼きはシュンギクの美味しい食べ方としては、「鳥安」さんの次点辺りかと思いますが、しかし脂との相性が良いですから、基本、美味しいです。

そういう次第で、すき焼きの第二の香味野菜として、堂々当選確実に成ったものと思います。

目出度し、目出度し。

なお『月刊やさい通信』は短縮版の再放送がありますので、今朝見逃した方は、そちらをどうぞ。

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は375人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.361日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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みなと横濱牛鍋処~第16回すきや連②

第16回「すきや連」を開催しました。

今回の会場は明治28年ご創業の、みなと横濱牛鍋処「荒井屋」さん。今回も50人以上のすき焼き関係者が集結して大盛況でした。

その時に参加者の皆さんに書いていただいた寄せ書きは、昨日の弊ブログに載せましたが、その中に、

「文明開化には私たち業界の御苦労があった・・・とても勉強になる卓話でした。」

というのがありましたね。今日は、その卓話の内容をご紹介しましょう。さて、

<卓話のテーマは>

 「幕末期の横浜居留地の外国人と牛肉―苦労した肉牛の仕入れと屠牛場の設置―」

 <講師の先生は>小林照夫先生

 関東学院大学名誉教授、日本大学大学院商学研究科非常勤講師、社会学博士

 <内容は↓>

「外国人居留地の開設後、牛肉を食べる文化習慣がなかった日本人(横浜人)は、色々と戸惑いを覚えた。特に屠牛後の骨等の廃棄が居留地の環境の悪化にもつながり、当時の社会問題にもなった。そんな当初の横浜の状況を踏まえながら、日本人にも牛肉が食されるようになった背景を語ります。」

この卓話の中で、私が初耳でしたのは、「生麦事件」と肉の関係のことです。

風が吹くと桶屋が儲かるように、「生麦事件」で薩摩藩士がイギリス人居留民を殺した結果、横浜の食肉産業が急速に発展したのです。

へええ!でしょう。

「生麦事件」についての詳細は、皆さんに自分で調べていただくことにして割愛しますが、とにかく、1862年(=文久2年)に起きた、この事件の結果、イギリス軍と日本は緊張状態に入り、居留地防衛のために多数の兵士が横浜へ入って来たのです。

兵数はフランス軍も加わって2.300人、12年間横浜に駐屯したそうです。 

現在「港の見える丘公園」という名前でデートの名所になっている辺りが駐屯地で、当時は「トワンテ山」と呼ばれたそうです。イギリス軍第20連隊(トウェンティー)がなまって「トワンテ」に成ったわけです。

「生麦事件」の後も、長州藩と4か国連合艦隊の砲撃戦など外国との紛争が続いた結果、兵数は増強され、港に浮かぶ軍艦の乗組員を入れると、約8.000人もの外国軍隊が横浜に集結していたそうです。そう、当時横浜は一大軍事拠点と化していたのです。

さて、これから桶屋が儲かります。

この駐屯軍が地域にもたらした経済効果が大きかったのです。

軍は、肉・野菜・小麦粉・茶・砂糖・炭・油・酒類などの食料日用品を調達し、兵舎での寝具類の洗濯・繕いといった仕事を公募しました。入札に参加したのは外国人商人でしたが、実際には地元の日本人が、その下請けをしたことも多かったようです。

さて、ここで皆さんは軍需物資の筆頭に「肉」が挙げられていることに気づきましたね。

横浜の食肉産業が一気に発展した理由がこれです。

明治維新後、この駐屯軍について日本政府は、独立国である日本に他国の軍隊が存在することは国際法上問題だとして交渉を続け、1875年に完全撤退となりましたが、地元民は収入源を失うので撤退を大変惜しんだそうです。

いやいや、勉強になりました。

勿論その後は、歴史を噛みしめつつの牛鍋大宴会。

加えて、女将さんは美女。幸せな一夜でした。

 追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.358日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

みなと横濱牛鍋処~第16回すきや連

第16回「すきや連」を開催しました。

今回の会場は明治28年ご創業の、みなと横濱牛鍋処「荒井屋」さん。今回も50人以上のすき焼き関係者が集結して大盛況でした。

まずは、参加者の皆さんが書いて下さった寄せ書きをご覧ください。

・すき焼きから広がるなごみの“和”最高です(向笠千恵子)

・あなた日本人、スキヤキ それは世界語(小林照夫)

・すき焼あたたか 人もあたたか(和田順子)

・ヨコハマ食肉歴史に感動(高村善雄)

・横浜スキヤキ港町ひさしぶり 最高です(伊豆川嘉規)

・すき焼きスキ(鈴木直登)

・ジュンジュンパパです(中川吉明)

・文明開化には私たち業界の御苦労があった・・・とても勉強になる卓話でした。(加藤英子)

・港ヨコハマの味売は新参者すき焼こそが本物!(松井純)

・卓話はいつも勉強になり楽しみにしています。(土居秀夫)

・すきや連のみなさまと楽しく素敵な本を作れるようがんばります!どうぞよろしくお願いいたします。(水野良美)

・感謝(和田政司)

・すきやき物語に必ず登場する荒井屋さん 楽しみにしていました。

(加藤政義)

・伝統の味・牛鍋楽しみにしていました。(蜂須賀祥介)

・牛鍋食し心も身体もぽっかぽか(九鬼紋七)

・牛肉が大好きだった福澤先生、横浜でオランダ語が通じず英語を修得し、道を拓きました。横浜の牛鍋も召し上がったかも・・・ゆかりの地の牛鍋、美味しいです!(森脇政子)

・今日も又一日すてきな勉強をさせて頂きました。ありがとうございました。(宮本尚樹)

・今日もおいしい牛肉を食べれました。(天井国康)

・ザンギリ頭ではなくボウズ頭だけど文明開化の味をたんのうしました!黒毛和牛最高!(吉澤直樹)

・紀尾井町「岡半」から近江彦根、そして横浜で。美味しい御縁をありがとうございます。(上田健一郎)

・すばらしい牛鍋堪能いたしました♡ありがとうございました。(宮台香惠)

・おいしい牛 でも鴨もがんばります。(渡辺秀次)

・文明開化の味を堪能しました!(吉澤裕介)

・毎回極上のすきやきをいただき感謝!この度は幕末期からの食文化を味わう。(大竹道茂)

・荒井屋の味に歴史を感じつつ・・・(石橋伸介)

・昔風牛鍋 文明開化の味(湯浅康毅)

・いつも楽しませていただいています。ありがとうございます。(福本吉宗)

・今回は「荒井屋」さん、ずっとずっと楽しみに参加したいです。(静朋人)

・何を食べても全部美味しい。幸せです(坂本敬子)

・荒井屋のしぐるる雨のあたたかさ(谷脇萬明)

・柿干して合間の休みにすきや連(鏑木武弥)

・今日もお肉たっぷりいただいちゃいました。「牛鍋」と「すき焼き」の違い、なんとなく解りました。美味しかったです。ごちそうさま♪(清水祐子)

・近江牛とゆかりのある横浜で楽しいすきや連の人達とおいしい荒井屋さんのすき焼 幸せなひとときでした。(中川晶成)

・横浜の夜に香ほり立つすき焼きにただ身まかせて楽しむかな(鳥山渉)

・初めての参加大変勉強になります。荒井屋さん、ありがとうございました。(柴田伸太郎)

・港町牛鍋つつく荒井屋で(藤森朗)

・横浜たそがれ!ごちそう様でした。(梅田雄一)

・初めてのヒレすき焼おいしかったです。また来ます。(尾崎仁)

・すきやきや友と酒酌む夕餉かな(島崎進)

・美しき荒井屋女将煽るすき焼き何食べても極上の旨さ(羽鳥裕子)

・末永くすきや連の御縁に感謝です(森大亮)

・牛鍋の香りゆたかに浜の風(植村光一郎)

・牛鍋の湯気のむこうに笑顔かな(近田康ニ)

・素敵な友と一緒に牛鍋をつつく、これもまた素晴らしいかくし味。荒井屋さんに感謝(松浦保)

・みなと横浜でたそがれることもなく おいしい仙台牛の牛鍋を荒井屋さんで(小金沢章文)

・ようこそ横浜 「牛鍋やはなしもくだけゆくばかり」三代目の句です。

(荒井順子)

<以上>

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

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いい夫婦の日

11/22は「いい夫婦の日」ですね。

単なる語呂合わせじゃないか、と言う勿れ。わざわざ、この日に結婚式をあげた御夫婦が何組もおいでですから、その方々にとっては結婚記念日なのです。

実は、この日は「回転寿司の日」でもあるらしく、何故って回転寿司の考案者である白石義明氏の誕生日(1913年11月22日)でもあるからだそうで、元禄産業株式会社さんが、そのように制定したのだそうです。

さて、話しを戻しますが、「いい夫婦の日」に「ちんや」ですき焼きを食べたり、あるいは売店で肉を買って帰り、自宅で「水入らず」で過ごそうという方のために、例の『牛っとハート』を用意してお待ちしております。

そう、弊ブログの7/12号にも書きました通り、『牛っとハート』は、「ちんや」の、ハート型の牛脂の名前です。「ちんや」の社員が命名しまして、特許庁からお許しをいただきました、正式な登録商標です。

この牛脂をですね、「いい夫婦の日」に、ご利用いただきたいと思っています。

『牛っとハート』は、4個入り、「いい夫婦の日仕様パッケージ」で、810円(=はあ・とお円)で、売店で販売しておりますが、

お座敷ですき焼きを召し上がる方は勿論、売店で「シェアステーキ」をお買い上げの方には無料で差し上げます。

「シェアステーキ」とは通常の2倍の厚みのステーキのことで、これも売店で販売しています。それを厚いままで焼いていただき、それから二人で切り分けて、食べていただくのです。

楽しそうでしょう?!

どうぞ、ラブラブな「いい夫婦の日」をお過ごし下さい。

追伸①

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※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

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香川県あるある

ツイッターにわりとよくある、地方ネタのアカウントですが、「香川県あるある」(@kagawakenaruaru)というのを発見しました。

その方のツイートによりますと、

【他県民】すき焼きの好きな具材は?

【香川県民】大根。

【他県民】え?

【香川県民】大根。

【他県民】そんなもんいれんよ!?水っぽくなるやん( ; ゜Д゜)

【香川県民】やって、、、美味しいけんいっぺんやってみ……!! #香川県あるある

調べてみますると、すき焼きに大根を入れるのは、

瀬戸内沿岸の中国・四国、それと九州の東側が多いようです。

香川、愛媛、徳島の一部、

岡山、広島、山口、

福岡の一部、大分、宮崎、鹿児島

が入れる地域で、一方生産量は千葉県、北海道、青森県、宮崎県、鹿児島県、神奈川県の順ですから、生産量が多い所ですき焼きに入れている、というわけではないようです。不思議ですね。

YAHOO!知恵袋にも、このネタは出ていて、大根すき焼きの作り方について、

1、切り方は 回し切り、1~2cm厚さの スライス 大きさは 適当です

2、下ゆでは 必要ないと思います

3、お肉を入れた後 煮込みはじめから入れたほうが 味がしみこみ易く 美味しく召し上がれます。

・・・と書かれています。

だいたいですね、すき焼きに入れて美味い具材とマズい具材の数を数えたら、断然美味い具材が多く、私はリンゴを入れたりしますが、意外とイケます。

大根も当然OKの部類だろうと思いますね。

それどころか、ジアスターゼを多く含みますから、消化に良いですね。

香川以外の人もお試しあれ。

追伸①

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川柳の意味

10/9から「すき焼き川柳コンクール」を開催させていただいております。

現在までに届いた句は、このブログの11/13号に載せましたので、どうぞご覧ください。

応募用紙の配布は11/4で終了いたしましたが、受け付けは11/30までです。まだ投句なさっていない方は是非ご投句いただきたいと思います。

さて今日は、そもそも何故「すき焼き川柳」を始めたか、ですが、

世の中にはトリンプ社の「下着川柳」など企業が募集している、〇〇川柳が色々とありますから、単なるパクリとも見えましょう。まあ、仕方ないです。

でも、私は、そう見えましても、日本人とすき焼きの繋がりを、川柳を通じて再確認したいのです。

例えば今回投稿された句に、

「鍋の香を天国の父に届けたい」

というのがありました。生前の御父上はすき焼きがお好きで、何度も家族で鍋を囲んだのでしょう。そういう場面に食べる料理として、すき焼き以上のものを私は知りません。

家族の数だけすき焼きの思い出がありますから、それと同じ数の川柳が出来てもおかしくはないですね。

家族の思い出を書き記す方法として、「すき川」はとても素敵な方法だと、私は断言したいと思います。来年もコンクールを続けて行きたいです。

さらに申せば、ここで再確認できるのは、日本人とすき焼きの繋がりだけではありません。すき焼き屋に働く者にとっては、自分達の働く意味が再確認できます。少し大げさですが。

例えば、

「はは米寿 白寿もスキヤキリクエスト」

なんて、在り難過ぎて感涙ものです。

日々同じように仕事をしていると忘れがちなこと=自分達の働く意味=スキヤキをリクエストして下さった、白寿のお母様の為に働いているんだ、ということ、それを改めて知ることができます。それが第二の意味です。

こうして今回いただいた川柳の中の優秀な句は、「ちんや」の包装紙に刷り込もう、と思いまして、ただ今デザインを検討中です。

出来上がりがとても楽しみです。

品物を包むたびに在り難い気持ちに成れる、それが「ちんや」のすき焼き川柳です。

 追伸①

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11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

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この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

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御説明

商品を、お客様に買っていただくには御説明が必要です。

同様の商品より安い商品を売るなら、

お安いですよ!

の一言で売れますから、販売は九官鳥に任せておけば上手く行きますが、同様の商品より高い商品を売ろうとするのなら、御納得いただけるまで説明することが必要です。「ちんや」は勿論、高い場合ですね。

では、御説明は詳しければ詳しいほど良いのでしょうか。

例えば「ちんや」の肉の融点について、弊ブログの11/12号で御説明申しましたが、このように詳しくお話しすれば売れるでしょうか。

また、バケ学に詳しくない社員=オレイン酸の分子組成を暗記していない社員に、こうした説明を、無理にでもさせた方が良いのでしょうか。

実は私は、そうした方が良いとは思っていませんから業務命令で暗記を強制したりしていません。

無理に説明してもお客様から「突っ込まれ」て墓穴を掘るのが「関の山」ですからね。

ところで、アミノ酸も脂肪酸も酸っぱくないのに、なんで「酸」って付くの?

とか聞かれたりしたら、表面ツラを暗記しただけの人間なんて、すぐ立ち往生します。

だから御説明は、むしろ「俄か勉強」より、自分の体験に基づいた説明=訴えの方が良いのです。

私は「ちんや」に勤めて5年になりますけど、今はもう他の店で肉を買いません。だって、食べて胃モタレするとイヤですから!

と言った方が良く、お客様から、

え? どこが違うの?

と聞かれたら、

不飽和脂肪酸がどうのこうのっていう話しらしいですけど、私は良く分からないので、ウチの社長のブログを読んでいただけますか?

と言って、このブログをスマホで開ければ良いのです。

御説明には、最終的には合理的な根拠が必要ですが、とっかかりはむしろ、担当した人間の、本心からの訴えの方が良いと思います。

無理に暗記を強制すると、社員達は突っ込まれるのを怖がって、その話題を避けたりしますから逆効果です。

ですから、私はウチの社員達に不飽和脂肪酸の名前を覚えさせておりません。

悪しからず。

 

 追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.353日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

すき焼き川柳コンクール

10/9から「すき焼き川柳コンクール」を開催させていただいております。

現在までに届いた句をどうぞ(↓)

応募用紙の配布は11/4で終了いたしましたが、応募の受け付けは11/30までです。まだ投稿されていない方は是非どうぞ!

<以下↓はすき焼き川柳>

おいしさにえがおこぼれるすきちんや

好いた者同志突くすき焼

すき焼きでオリンピックも金メダル

すき焼きは肉から先に消えるもの

スキだから妬いて絡めたぎゅっと黄身

浅くさの粋がちんやのなべの仲

すきすきとやいておりますわがこころ

今日のすき焼ちんやのかほり

肉食べて憎い貴男にスキヤと言ふ

八十路過ぎ今もすき焼ちんやかな

はは米寿白寿もスキヤキリクエスト

思い出のすきやきの味浅草路

秋深し明日は我が家もすき焼きか

すき焼きで家族のハートげき沈や

白いごはんすき焼きのお供大盛りでね

寒い夜すき焼き囲み家族団欒

師走には鍋奉行もいるちんやかな

すき焼きを食べさせ言わせるあなた好き

すきやきのとうふしいたけおいしそう

祝い事すき焼き食べればみな笑顔

駆けっこもすき焼き食すヨーイドン

レッツゴーすきやき食うならちんやでしょ

満月が崩れた所へ牛運ぶ

貴方よりすき焼きが好き今日の昼

すき焼きは日本の国のほこる味

霜降りと自分のお腹に新近感

1年に1回食べたい霜降り肉

店の中入ったとたんお腹すく

浅草に指輪作りてちんやさんに

すき焼きをまってるあいだにできあがり

すき焼きを一緒に食べる好きな人

晴れの日にニクい演出和牛香

すきやきだ孫は牛肉ババはネギ

まる膳を囲みすき焼き昭和かな

すきやきに日本の和のこころこめる

浅草に赤身霜降食べに行く

すき焼きのにつまりぐあいたまらない

すき焼きが食べたい今宵ちんやかな

柔肌の熱き血潮に触れもみで寂しからずや肉食う俺

黒船に浮かべて楽しむすき焼きや

すき焼きや妻は霜降り僕赤身

月明かり秋の夜長の一人鍋

すき焼きや牛ゆっとハートで胸躍る

すき焼きを食べても食べても50点

鍋の香を天国の父に届けたい

すきやきやみんな一緒にすきやきや

私だけ育ちざかりで二人前

中食をたえてこらえてすきちんや

肉が去り鍋で踊るかネギの意地

父親の威厳をしめす鍋奉行

すき焼きと日本酒囲んで上機嫌

 

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月24日(日)朝6:15~6:45

11月28日(木)昼12:20~12:43(短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は370人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.350日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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