無愛想

 店の玄関に立って、お客様のお見送りをしていると、

「美味しかったです!」

などと言って下さる方が結構な数おいでです。有り難いことです。

 でも外人さんに比べると何か言って下さる頻度は低いですね。外人さん(と言っても白人の方ですが)は、ほとんど

Delicious!

などとコメントを言ってお帰りになります。

 それに比べると、シャイな日本人の方は、まだまだ相当数が、無言で帰っていかれます。これは、やはり私達としては残念なのですが、お客様に「何か言え」と要求するわけにも行きませんね。

 日本人の方が無言で帰っていかれる理由として、店の側の送り出し方に、芸が無いこと・工夫がないことも、理由の一つかもしれません。

 コンビニとか外食産業みたいに、マニュアル的な応対をしているから、お客様の方も店の人間と交流する気になれないのかもしれません。「総コンビニ化」の暗い一面ですね。

 で、「ちんや」では、「二言挨拶」を、心がけています。

 「ありがとうございました」だけでなく「今日は、寒い中、ありがとうございました」と言うわけです。

 先日「すきや連」で訪れた松阪の「和田金」さんでも、店の方が、そうやっておいででした。

 「和田金」さんでは客の人数が多い時は、

「今日は、大勢様で、ありがとうございます。」と言うことに決まっているらしく、私は店の方と行き違うたびに「大勢様で・・・」と言われました。

 それでも「総コンビニ化」の傾向は、今後も強まるでしょうから、それに慣れきった日本人のお客様は、私達に愛想良くしてはくれないかもしれません。

 だから、私は自分が消費者の立場の時には、なるべくコメントを言うようにしています。

 無愛想社会はイヤですからね。

 料理を食べて、それが美味しかった時は勿論です。

 夜の巷で遊んで帰る時は「楽しかったよ~」と言うようにしています。「また来るね~」も使います。

 銀行で振り込み手続きが滞りなく完了した時は、

「有り難う。御世話様!」

と言いたいのですが、残念ながら言えません。

そう、相手はなにしろキャッシュ・デイスペンサーですからね・・・

 追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて丸二年連続更新まで残り五日です。

 浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

 

 

 

ビバ松阪牛②

 2/14に「第11回すきや連」を、松阪市の老舗「和田金」さんで開催しました。

 以下は、その時会場で皆さんに書いていただいた、寄せ書きです。お読みいただくと、会場の雰囲気がわかります。

 60名様と大勢なので、昨日から2日に渡ってUPしています。どうぞ、ご覧下さい。

・肉の芸術品・松阪牛にならい、野菜の芸術品・下仁田葱と呼ばれるようがんばります

(小金沢章文)

・あこがれが腑に落ちたり冬ぼたん(伊藤祐嗣)

・世界中にビールを飲む牛ですき焼き文化を広めていただき、ありがとうございます。すき焼き最高です!!(尾崎仁)

・本日1年ぶりのすきや連!!それも名門の和田金さん、いっぱい楽しみたいと思います。(中川晶成)

・ファーム見学感動でした。おいしいお肉にまた感動(坂本敬子)

・いつもありがとうございます。(梅田雄一)

・あこがれの和田金さんのすきやき心から楽しみにやって参りました。(相沢二郎)

・初めての会合参加と和田金さんのすばらしいおもてなしにキンチョーしております!ありがとうございました。(相沢ヒロミ)

・初めて「すきや連」に参加させていただいてから4回目。今日も楽しみに新幹線に飛び乗りました。今回は牧場でお話しをうかがい「勉強会に出張だ」という言い訳ができそうです。次回のお誘いをお待ちしています。(清水祐子)

・流石但馬牛素晴らしい(市村郁夫)

・世界に誇れる和牛文化!松阪肉世界一!(吉澤直樹)

・松阪牛のルーツに触れ、改めて松阪牛の素晴らしさを感じました。(吉澤裕介)

・松阪牛は日本一です。(新田剣人)

・文明開化の味がするスキヤキ。この格式のある和田金さんで皆様と共にすきやきを頂戴でき嬉しく思います。(西村委代)

・松阪牛そして和田金最高です。これからも日本の文化として残していかねばなりませんね!よろしくお願い致します。(鈴木拓将)

・牛に負担のない牧場の広さ、場長の優しさと誇り、すき焼に至るまでの苦労を感じました。和田金さん、最高です(藤森朗)

・松阪牛の歴史をたどると「伊勢牛」にたどりつきます。平成25年第62回式年遷宮が神宮にて行われます。伊勢へお越しの際は是非お立ち寄り下さい。(森大亮)

・世界の松阪牛、皆さんにもっと松阪肉すき焼きのすばらしさを知っていただきたいです。(小林央児)

<寄せ書き終わり>

追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて丸二年連続更新まで残り六日です。

 浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

ビバ松阪牛①

 2/14に「第11回すきや連」を、松阪市の老舗「和田金」さんで開催しました。

 以下は、その時会場で皆さんに書いていただいた、寄せ書きです。お読みいただくと、会場の雰囲気がわかります。

 60名様と大勢なので、2日に渡ってUPします。どうぞ、ご覧下さい。

・辻ごとにすき焼きの香や春立つ日(向笠千恵子)

・世界で一番旨い牛肉料理は『すきやき』でしょう。(尾川欣司)

・和田金さんの松阪肉への情熱に感服しました。(柴田進吉)

・家の灯にすきやきの香り重なりて足の早まる山茶花の道(山下みき)

・ふるさとの湯気の向こうに輝くはあの日とたがわぬ父母の顔(山下みき)

・和田金を語らずして すき焼きを語ることなかれ(加藤英子)

・もう喰えぬといいつつ箸を握りしめ・・・本日の松阪牛でよい春を迎えられそうです。

(青山香菜)

・牛の飼育に愛情を感じ今夜のすきやきを美味しくいただいています。

(藤井紀美江)

・松阪での最高のスキヤキをいただき、日本の素晴らしい食文化を感じます。

・和田金さんしあわせ運ぶお肉なり(三嶌太郎)

・すき焼の鍋のまわりのにぎにぎし(星野見左子)

・すきや連鍋のまわりでバレンタインデイ♡(星野見左子)

・冬の松阪美味しいすき焼き世界遺産!(吉岡浩人)

・我が家のごちそう「すき焼」大好き♡(吉岡郁子)

・久しぶりの和田金さん なべのすすめ方、肉とやさい いいですね~

(九鬼紋七)

・すき焼き大好き松阪牛最高!!(国松和夫)

・松阪牛に負けない牛を作るぞ!「隠岐牛」(田仲寿夫)

・No1. As a Sukiyaki Song(高村善雄)

・和田金のお肉を食べにはるばると(米増昭尚)

・高利も食べたか金の牛現金掛け値なし(伊豆川嘉規)

・憧れの和田金さんのすきやきは格別でございました!(湯浅康毅)

・すき焼今からいただきます(鴻原光)

・やっぱり牛肉は美味しいな!(西村幸朗)

・今夜食べまくっちゃおうかな?(中村太)

・すき焼きの都松阪、とても楽しみ!(高橋万太郎)

・松阪・和田金さんにて思ったこと。・生産の原点にたちかえる。・科学的な根拠にもとづいた生産加工を行う。・料理の基本を身につける。学びの場、すきや連に感謝(鳥山渉)

・一生に一度は夢のような思いで頂戴したいと思っていた松阪牛、深く深く味わって今回参加させていただいたことに心より感謝です。日本各地のそれぞれの土地のお味、人々の温かみも加わり幸せです。本当にありがとうございます。(羽鳥裕子)

<明日に続く>

追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて丸二年連続更新まで残り七日です。

 浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

Filed under: すきや連 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

フード・ファディズム

 またしても「フード・ファディズム」が起きているそうですな。

 この数日「スーパーの店頭からトマトが消えた!」というニュースがテレビ・新聞・ネットなどあらゆるメディアを駆け巡っています。大手通販サイトでもトマトジュースが品切れ状態だとか。

 そもそもの発端は2月10日、京都大学農学研究科の河田照雄教授のチームが「トマトから脂肪肝、血中中性脂肪改善に有効な健康成分を発見、効果を肥満マウスで確認」したと発表したことのようです。

 これに、ある通信社が「トマト、メタボ予防に効果」と断定型の見出しで煽ったことで一気にネット上に拡散した模様です。

 私も遊び半分でツイッター検索をしてみましたが、スゴいことになっています。

 さらにテレビの情報番組などで紹介されたことで、トマトジュースやトマトが品薄状態に。その状態の店頭の映像が報道され⇒また品薄にというスパイラルに突入していて、まだ沈静化してない状態です。

 河田先生は「人間にも同じ効果があるかどうかは現時点ではわからない」「脂肪をドーッと燃やしてくれるものではない」「スリムになることを期待してもらっては困る」と念を押していたようですが、記事中では「河田教授は『人間の場合、毎食コップ1杯のトマトジュースを飲むことで同様の効果が得られる』と話している」と書かれていて、なんか、意訳の匂いがします。

 それに、まんまと皆が乗せられたようです。

 ちなみに「フード・ファディズム」の歴史上、トマトは「夜トマトダイエット」以来の2回目の登場だそうです。バナナ、納豆、リンゴ、寒天、ココア・・・と主役が目まぐるしく交代しますね。

 なんだかなあ。

 その内に回って来ますかね。

 葱が癌に効く、とか。

 春菊が糖尿病に効く、とか。

 シラタキが鬱に効く、とか。

 お麩が分裂気質に効く、とか。

追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて720日連続更新を達成しました。丸二年連続更新まで残り8日です。

 浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

激太り

 ツイッター検索をしていたら、お笑いの「オセロ」中島知子さんとすき焼きについての話題を見つけましたので、そのネタをFBに投稿してみました。

「オセロ・中島さんは、心酔する霊能者A子さんの洗脳で、1​か月に20回すき焼きを食べていたそうです。朝から食べることも​あったとか。どうせなら、全国民を洗脳してくれると有り難いんで​すけどね、A子さん。」

と、遊び半分で投稿しましたら、皆さんからたくさんのコメントが寄せられて⇒焦ってしまいました。

・本当ですか?だとしたら面白すぎる霊能者A子さん(御酒の蔵元ISOさん)

・でも、よくよく考えてみると、では残りの10日間は、な​にを食べたんだろう。ビッグマックかな?(高校時代のH先輩)

・‎20回!?だからあんなにブクブクと??(鰻屋Nさん)

・そのすき焼きは関西風なのか関東風なのか。(大学時代のI先輩)

・一緒に食べていたんですよね?(大学時代の後輩Y乃さん)

 も、申し訳ございません、このネタについて大して詳しくないのに、遊び半分で投稿して申し訳ございません。色々質問されても困るんです。

 一方、これを機会にすき焼きを食べたくなった人も。

・間もなく娘の大学受験が終わるので、家族でいこうかな。​初ちんや。(大学時代のK先輩)

・食べられるものなら20回食べたいですよ、真剣に。あん​なステキな食べものないですよ!サッと火を通した甘みあ​るお肉と甘辛い割り下のハーモニー。溶いた卵につけて頬​張った時の至福!考えただけでたまりません!!(別の鰻屋Iさん)

 対する、私も鰻大好き人間なので、

・Iさん、どうもです。私も鰻20回食えますけど。(住吉史彦)と返したら、(焼き鳥屋H先輩が)、

・私は月に30回 焼鳥を食べています。

 ひええ、恐れ入りました。

 そう言えば大正時代の歌謡曲に、

♪今日もコロッケ 明日もコロッケ これじゃ年がら年中(ウイー)コロッケ♪

というのがありましたね。

 この問題を真面目に考えて下さった方もいました。

・韓国焼肉よりすき焼食べてくれても、霊能者の洗脳では、​後で嫌いになりそうですよ。(すき焼き屋Fさん)

・これって、いい風評?悪い風評?(木札屋Gさん)

・全国民がスキヤキを月に20回食べれるようになるには、​叩かれるのを覚悟で言えば、一つの案は、スキヤキの守備​範囲を広げれば良いんじゃないか、と。バリエーションを​増やして、これもスキヤキ、あれもスキヤキとなれば良い​。ピラフを固めておむすびにして、カテゴリをおむすびに​してしまうようなもので。トマトスープスキヤキを赤坂​紙音で食べたことがありますが、スキヤキの種類を増やす​のも良いのでは?ダメかな?(工学修士で弁理士のTさん)

 ス、スミマセン、皆さん、このネタは忘れましょう、即刻。

追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて719日連続更新を達成しました。丸二年連続更新まで残り9日です。

 浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

天下に知れた「和田金」さん

 第11回「すきや連」を、松阪市の「和田金」さんで開催しました。

 天下に知れた「和田金」さんですが、今回もたしかに素晴らしく、そして有り難いことに、その素晴らしい理由・プロセスに直に接することが出来ました。得難い経験だったと思います。有り難いことです。

 さて、その詳細をここに書くと、やたらと長くなるので、私が注目した点だけを書くことにします。

 「和田金」さんの特徴は、何と言っても、肉の全量を自社牧場から供給していることです。昭和40年代から牧場経営に取り組まれ、御苦労の末に、次第に体制を築かれたそうです。

 まず牛の血統の件。現在の「松阪牛」は各地から仔牛を導入していますので、血統がバラバラですが、「和田金」さんは、但馬の仔牛の血統にコダワり続けています。但馬の血統で、しかも長期間育てた牛だけが、「特産松阪牛」を名乗ることができますが、驚くべきことに、一般に流通している「特産松阪牛」の3倍の頭数を、「和田金」さんが単独で育て、消費しているのです。

 ひええ、です。

 育て方も「和田金」流で、「理想肥育」を自称しています。肥育30か月前に出荷される牛が多い中、36か月以上育てておられます。「すきや連」当日に頂戴した牛は、40か月でした。その分、当然味わいが濃くなります。

 これだけ長期に育てますと、その途中に病気・事故をゼロにするのが、大変難しいわけで、それで普通の農家さんは、早く出荷したがるわけですが、「和田金」さんは違います。

 ベテランの牧場スタッフと獣医さんが、人力で牛の様子を丹念に見て回り、育て上げます。2.000頭もの牛が居ますが、自動給餌機の導入は、あえて見送っておられます。スゴイことです。

 昭和40年代の牧場開設に関わった方が、今も牧場長として在勤されており、この方の解説は、実に勉強になりました。肥育の詳細のことより、働き方・生き方についての御発言が耳に痛く、見学者一同粛然と成りました。

 技術的なことを1点だけ申しますと、「和田金」さんは、牛脂の融点を下げることをテーマにしておられます。世間では脂の入り方だけが話題になり、見た目でA5だのB4だのと言いますが、本当の味わいや食後の胃腸の感覚は、等級の上下とかなり異なります。

 そのようにパッと見より、実質にフォーカスできるのも、自社牧場で全量を生産しているからです。マネができない所ですね。

 以上概略だけを書いてみました。

 どうです?

 主催する自分が言うのもなんですが、勉強になりますね、「すきや連」。

 その勉強の機会を下さった、「和田金」のM専務には、本当に感謝の一言です。

 え? 本当に勉強だけして来たのか って?

 そ、そりゃあ、そうですよ。そうに決まってます。勿論。ゼッタイ。

 追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて718日連続更新を達成しました。丸二年連続更新まで残り10日です。

 浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

ドンマイ

 今日はちょっとした問題提起です。

 震災以来、東電の「情報公開が不充分だ」「隠ぺい体質だ」と批判されています。今回の事故につながっているかもしれない事実を、どうもまだ隠している感じがしてなりません。

 東電サイドとしては民間企業だから、「そこまで公開しなくても」と思っているのかもしれませんが、あれだけの事故を起こしたわけですし、そもそも上場企業なので、民間といっても外から見て透明にすることは重要と思います。

 では、お尋ねしますが、「ちんや」のような純々民間企業の場合は、どうでしょう。

 「ちんや」でも、まあ、事故は起こります。

 例えば、数あるコース料理のアイテムの内の一つを出し忘れる!といった事故が起こることがありますね、残念ながら。

 その場合の「原因究明」「責任追及」や「再発防止対策」は、どうすべきでしょう。外部に対して透明にすべきでしょうか。

 結論から先に申しますが、私は「原因究明」「責任追及」は、滅多にしません。「再発防止対策」も、あまりしませんね。

 事故の相手先つまりお客様から御要望=クレームがあっても、しません。

 中には、怒り狂って、そういう形式のクレームを出してくる方もおいでです。でも、しません。

「あのセクションの責任者には、どの位の権限が与えられているんだ?」「改革が必要なんじゃないのか!」・・・なんていう追及を受けたりすることがあります。

 しかし、私は必要以上に、この店を透明にしようとは思っていません。

 だってですよ、働く者の身にも成ってみて下さい。ミスをすれば「原因究明」「責任追及」がされる職場で、のびのびと働けますかね。

 勿論、同じ原因のミスが複数回続くようなら、「再発防止対策」はしますけど、たいていのミスは、ある瞬間にアンラッキーにも、用事が集中してしまうことが原因で起こります。それは防止できません。私が社長を辞任して、その担当に成ってもミスるでしょう。

 だから、私は必要以上の「原因究明」「責任追及」は、しません。「再発防止対策」も、あまりしませんね。

 でも、今時そういうことを実施して、その上で「自分に報告しろ」っていうクレームが増えたような気がします。

 そういう場合、私はミスは謝りますが、その後は、

「一生懸命やって参ります」とか、

「頑張ります」とかいう具合にお話し申し上げます。だって、そうなんですから。

 そうすると「曖昧だ!」「不誠実だ!」とか言われますが、意に介しません。一層怒り出したりしますが放置です。人の単純ミスを、わざわざ複雑な問題に仕立てようとする人とは交際しません。

 そして、ミスした本人には、

 まあ、ドンマイだよ。次は頼むよ、と言います。本人が一番落ち込んでますからね。

 つまり私が、外からの「原因究明」「責任追及」の防波堤に成ろう、と思っています。

 だって追及追及じゃあ、暗い会社・暗い日本に成っちゃうじゃありませんか。

 もっと、この国を楽しくした方が良いと思いますけど!

 そう思いませんか? ニッポンの、東電以外の社長の皆さん。

 追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて717日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

 

 

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

汚染肉

 新聞を読んでいて、久しぶりに「汚染肉」という見出しを見つけ、

 またかあ!

と思いましたが良く見ると、それはスポーツ欄。スポーツ界で汚染肉が問題になっていて、しかもそれがドーピング問題だ、というのです。

 以下は全くの受け瓜イヤ受け売りですが、解説しますと・・・

 問題の薬物の名前はクレンブテロールと言うそうです。この薬物は肉体を増強させることができるので、競技前にドーピングする選手がいて、自転車のスター選手・アルベルト・コンタドールが、この薬物を使った疑惑で処分されたそうです。

・ツール・ド・フランスの優勝の剥奪、及び

・2年間の競技ライセンス停止

というから厳しいです。

 ここでヤヤコシイのは、このクレンブテロールを家畜に投与している業者がいることです。目的は、勿論、家畜の増体です。

 そこに目をつけ、コンタドール選手は、自分はクレンブテロールを使っておらず、自分が食べた肉にクレンブテロールに含まれていた、と主張していたそうです。

 実際、中国やメキシコで行われたスポーツ大会では、選手からクレンブテロールが続々と検出され、これは流石におかしい、と思った主催者が調査したところ、選手が食べた肉に含まれていた、ということがあったそうです。

 で、コンタドール選手の場合はどうだったか、というと、結論から申しますと国際スポーツ仲裁裁判所まで持ち込まれたものの、

⇒黑判定でした。

 コンタドール選手の国・スペインではクレンブテロールを家畜に投与することが、以前から禁じられているからです。人体に良くないから禁じられているわけで、日本でも禁止です。

 そういう薬物を勝負のために摂取するわけですから、スポーツの世界は恐ろしいもんだ、と思いますし、また今でも、それを家畜に与えている国が存在するわけですから、これまた恐ろしい話しです。

 何かの祟りがありませんように。

 南無観世音菩薩。

  なお東京食肉市場で取引される肉は、全て、放射線量を計測しており、放射能に汚染された肉が一般に流通することはありません。

追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて716日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

工房見学委員会

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 この会は、二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できる、初めての大イベントです。

 その準備のため、「台彪会」のメンバーがいくつもの委員会を作って活動していますが、その中で準備が最も周到なのは、「工房見学委員会」です。

 「全国彪友会」のメイン・イベントである、二条先生の講演と懇親会は、4/20の夕刻からですが、当日の午後プレ・イベントとして「工房見学」があります。台東区と言えば、地場産業の土地柄ですが、そうした工房の内の8軒を、全国から見える皆さんに見学していただくわけです。

 で、今行われているのは予行見学です。見学受け入れを立候補した8社が、相互に予行演習を受け入れているのです。それから本番に臨む、という段取りです。その段取りも景況で、先日は仏壇・仏具の販売の「内田商店」さんを見学してきました。

 「内田商店」さんは、浅草と上野の間にあります。

 この辺りには、江戸幕府の政策で御寺が集められていて、自然に仏壇屋さんが多い所です。これも一つの地場産業と言えます。

 さて、そうした所へまいりまして⇒説明をして下さったのは、なぜか女系が続くこの御店の、「五代目見習い」H恵女史。

 仏壇や仏具は身近にあるのに、初めて聞く「目から鱗」的な話しも多く、

 へええ、そうだったんだ!

の連続でした。

 仏壇・仏具の形状や作り方には、ちゃんと意味があり、その説明を聞くうち、

「先祖の前では、嘘のない綺麗な心になれる気がします。自分が自分と対話出来る場所とも思えました。」と感想をメールして来られた、参加者の方もいました。

 地場の皆さんから、直に話しを聞ける体験は、実に有り難い、そう思えました。

 なお、その他の見学受け入れ会社は、下記↓の通りです。既に満員のところもありますので、お気をつけ下さい。

1「サトウサンプル」(食品サンプル)

「もはや“ロウ細工”ではありません。料理の“旬”を再現する、進化した技術をご堪能ください。」

2「竹村漆器店」(蕎麦道具・漆器の販売)

「江戸漆器店の三代目です。蕎麦道具作りの為に蕎麦打ち技術を学び、江戸蕎麦マスターソバリエの資格を取得。蕎麦と蕎麦打ちの道具について会話させて頂きます。」

3「飯田」(調理器具・食器の販売)

「本年創業100年目。料理を愛する全ての人に贈る料理道具屋」

5「末光」(本革靴の製造・販売)

「美味しい料理も心に響く音楽もすぐに、簡単にはできません。あなただけの一足、想いを込めて、手間をかけてお作りします。」

6「種亀」(最中種(皮)の製造・販売)

「最中の皮一筋160年。“最中”の生い立ちから、“最中種食べ比べ”。この機会を逃せばまず聞けない、ディープな最中ワールドをご案内致します。」

7「フダヤドットコム」(手作り木札の製造・販売)

「金型彫刻4代目から、その技術や感性を活かしつつ木札製造販売に転身し8年目の現在に至るまでを余すところなく熱く語ります!」

8「中江」(桜肉(=馬肉)料理と馬油化粧品製造販売の飲食店)

「東京の伝統的郷土料理「桜鍋」の秘密と国の有形文化財に登録されている店舗を創業から106年間の中江の生い立ちとともに大公開します!」

 くわしくは、こちらです。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて715日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

 

Filed under: 台彪会,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

セクハラ

 酒を嗜む女性が増えました。

 ワイン会には美女がズラリ。

 日本酒の会でも、元気に手を上げて質問をなさるのは女性が多いですね。

 しかし、お気をつけ下さいよ。

 何に気をつけるって、セクハラにです。

 会のメンバーに、そういう男が混ざっているって意味じゃあ、ないですよ。

 帰ろうとした時、タクシーの運ちゃんが「セクハラ」と言われることを警戒して、酩酊した女性を乗せないのです、最近は。

 乗車後の車内で、女性が眠り込んでしまった場合、当然降ろさないと行けませんが、口頭で呼びかけても、動かないことがありますね。そういう場合、どうしますか。力づくでも降ろさないといけませんよね。

 それが、「セクハラ」なんです、触りますから。

 そうした行為が問題になったことがあるらしく、「セクハラ」事件に発展することを警戒して、酩酊した女性を乗せないのです、最初から。

 だから、帰りたいのに帰れなくなってしまうのです。

 運よく乗り込めた場合でも安心してはいけません。

 運ちゃんが、貴女の肢体に触れずに貴女を降ろすことが出来ない場合、車は最寄りの警察署に向かいます。実話ですからね、これは。

 世をあげて「コンプラ」「コンプラ」ですが、無粋な世の中に成ったもんですな。

追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200m人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて714日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)