ドンマイ

 今日はちょっとした問題提起です。

 震災以来、東電の「情報公開が不充分だ」「隠ぺい体質だ」と批判されています。今回の事故につながっているかもしれない事実を、どうもまだ隠している感じがしてなりません。

 東電サイドとしては民間企業だから、「そこまで公開しなくても」と思っているのかもしれませんが、あれだけの事故を起こしたわけですし、そもそも上場企業なので、民間といっても外から見て透明にすることは重要と思います。

 では、お尋ねしますが、「ちんや」のような純々民間企業の場合は、どうでしょう。

 「ちんや」でも、まあ、事故は起こります。

 例えば、数あるコース料理のアイテムの内の一つを出し忘れる!といった事故が起こることがありますね、残念ながら。

 その場合の「原因究明」「責任追及」や「再発防止対策」は、どうすべきでしょう。外部に対して透明にすべきでしょうか。

 結論から先に申しますが、私は「原因究明」「責任追及」は、滅多にしません。「再発防止対策」も、あまりしませんね。

 事故の相手先つまりお客様から御要望=クレームがあっても、しません。

 中には、怒り狂って、そういう形式のクレームを出してくる方もおいでです。でも、しません。

「あのセクションの責任者には、どの位の権限が与えられているんだ?」「改革が必要なんじゃないのか!」・・・なんていう追及を受けたりすることがあります。

 しかし、私は必要以上に、この店を透明にしようとは思っていません。

 だってですよ、働く者の身にも成ってみて下さい。ミスをすれば「原因究明」「責任追及」がされる職場で、のびのびと働けますかね。

 勿論、同じ原因のミスが複数回続くようなら、「再発防止対策」はしますけど、たいていのミスは、ある瞬間にアンラッキーにも、用事が集中してしまうことが原因で起こります。それは防止できません。私が社長を辞任して、その担当に成ってもミスるでしょう。

 だから、私は必要以上の「原因究明」「責任追及」は、しません。「再発防止対策」も、あまりしませんね。

 でも、今時そういうことを実施して、その上で「自分に報告しろ」っていうクレームが増えたような気がします。

 そういう場合、私はミスは謝りますが、その後は、

「一生懸命やって参ります」とか、

「頑張ります」とかいう具合にお話し申し上げます。だって、そうなんですから。

 そうすると「曖昧だ!」「不誠実だ!」とか言われますが、意に介しません。一層怒り出したりしますが放置です。人の単純ミスを、わざわざ複雑な問題に仕立てようとする人とは交際しません。

 そして、ミスした本人には、

 まあ、ドンマイだよ。次は頼むよ、と言います。本人が一番落ち込んでますからね。

 つまり私が、外からの「原因究明」「責任追及」の防波堤に成ろう、と思っています。

 だって追及追及じゃあ、暗い会社・暗い日本に成っちゃうじゃありませんか。

 もっと、この国を楽しくした方が良いと思いますけど!

 そう思いませんか? ニッポンの、東電以外の社長の皆さん。

 追伸

 「台彪会」会長として、「ニッポン全国彪友会ー台東万博!」を計画しています。

 二条彪先生の門下生約200人が集まる、一大交流会です。先生のメルマガを取っている方なら、どなたでも参加できます。

 2012.4.20(金) 浅草が燃えます。

 詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて717日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 「すき焼き思い出ストーリー」のサイトは、こちらです。

 

 

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM
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