選んだ理由③

『すき焼き思い出ストーリーの本』を「ちんや」スタッフに読んでもらいました。

もちろん、お客様がどういう気持ちを抱いて来店されているか、知って貰いたいからです。

一人一本ずつストーリーを選んで、それを選んだ理由を書いています。

今日は、その第3回です。どうぞ、お読み下さい。タイトルをクリックすると元のストーリーが読めます。

・接客部Yさんは「ゴムの様な牛肉」。

ちんやの肉が海を渡り労を惜しまず現地で日本食材を調達し、すき焼を振る舞、タイの家族の舌をも唸らせ、商談も見事成立!!この様な素敵なお客様に支えられて136年の歴史を刻んでいると改ためて実感しました。

・接客部Hさんは「祖母の家出」。

祖母さんがちょっとお茶目で、時にはすねてみたりの関係は、お互い信頼しあっての、ご夫婦に感じられました。すき焼を囲んでる時は、楽しく、和やかな雰囲気あるご家族の姿が、目に浮んできました。

・接客部Iさんは「すき焼きの中に生きる祖父」。

若いときについたうそを悔い改め、一生懸命すき焼きを売ったことそのことがおじいさまに対する供養と考えたこと、現在は活躍されすき焼きの味を通しておじいさまと心を通わせていると実感されているところ。

・接客部Fさんは「最後の正月」。

自分の中でとても印象に残るお客さまでした。最後にお目にかかった時に、手帳を見つめて帰られた時のご様子がとても記憶に焼き付いています。思い出ストーリーを拝見して、お客様の大事な思い出に残る様、心を込めて接客して行きたいと思います。

・接客部Hさんは「父の履歴書」。

ちんやで働くようになってから、昔の浅草の様子や、ちんやの営業風景に興味を持つようになりました。そんな訳で、街や店の風景を想像させるようなお客様同士の会話にも、ついつい引き込まれてしまいます。

・接客部Sさんは「二人とも初めてだった本当のすき焼き

私がこの1本を選んだ理由は、私が3カ月程働いている中で同じ様な場面に会い、その際行う接客がとても好きだからです。初めてのお客様に感動して頂き、また来たいと思って頂けるリピーターの作れる接客を行いたいです。

追伸①

「ちんや」臨時休業(火曜以外の休業)のお知らせです。

誠に勝手ながら下記の日は休業させていただきます。御了承下さいませ。

*平成28年2月29日(月)~3月3日(木)(冬休み)

追伸②

私・住吉史彦の本が出ました。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第四話は「江戸の食文化として「どぜう鍋」を守る」(「駒形どぜう」六代目 渡辺孝之さん)。対談場所は「ビー」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。もう予約できます!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.196連続更新を達成しました。

 

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選んだ理由②

『すき焼き思い出ストーリーの本』を「ちんや」スタッフに読んでもらいました。

もちろん、お客様がどういう気持ちを抱いて来店されているか、知って貰いたいからです。

一人一本ずつストーリーを選んで、それを選んだ理由を書いています。

今日は、その第二回です。どうぞ、お読み下さい。タイトルをクリックすると元のストーリーが読めます。

・精肉部Yさんは「父の思い出」。

すき焼といえば父が食べさせてくれたすき焼を思い出します。うちの家族では鍋をするとなれば必ず父が鍋奉行となり家族を楽しませてくれました。すき焼は家族の絆であり心を豊かにする食べ物。

・精肉部Kさんは「すき焼きの中に生きる祖父」。

すき焼を食べて勉強してきなさい、すき焼きでない食べ物をお腹いっぱい食べた祖父の気持を無視。祖父の亡くなってわかる親切心。ドラマになるような物語だと思います。

・調理部Yさんは「慶びの思い出は残るお店で消えないように。

調理師生活30年、助含め50店以上で働き、残ってる店は5店位。長く続ける事の難しさ、その中で自分が死しても残ってくであろう店で働ける慶びを感じ、残す物と変える事の判断を間違えると恐ろしいと感じた作品でした。

・調理部Nさんは「ちんやのお麩

私の家でもすき焼きにお麩を入れる事がたまにあり、その時食べたお麩の味は心に残ってます。すき焼とお麩は最高に合う組み合わせだと思いこのストーリーを選びました。

・調理部Fさんは「親子五代

私が嬉しく感じたのが、いつもなにげに出しているサービスの赤飯が、こんなにも喜んでいただけているんだとつくづく感じました。こちらの家族の何世代に渡りちんやの事を愛して頂き又お子様が次に伝えている事がすばらしいと思います。

・調理部Mさんは「父の思い出

私の父もこの作品に出てくるようにすき焼きの時に鍋の番人となります。すき焼以外にも父がメインでご飯の支度をすると皆の事ばかり気にして、でも嬉しそうにしているのを思い出し、温かい気持ちになれました。

・・・まだまだ感想はありますので、明日に続きます。

追伸①

「ちんや」臨時休業(火曜以外の休業)のお知らせです。

誠に勝手ながら下記の日は休業させていただきます。御了承下さいませ。

*平成28年2月29日(月)~3月3日(木)(冬休み)

追伸②

私・住吉史彦の本が出ました。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第三話は「神さまの御霊を載せて町を守る神輿を作る」(「宮本卯之助商店」七代目 宮本卯之助さん)。対談場所は「スリーウッド」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。もう予約できます!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.195連続更新を達成しました。

 

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選んだ理由①

さてさてブログ七年目です。

『すき焼き思い出ストーリーの本』を「ちんや」スタッフに読んでもらいました。

もちろん、お客様がどういう気持ちを抱いて来店されているか、知って貰いたいからです。

一人一本ずつストーリーを選んで、それを選んだ理由を書いています。

どうぞお読み下さい。タイトルをクリックすると元のストーリーが読めます。

・精肉部Hさんは「豚肉のすき焼き」

自分も思いおこせば子供のころは豚肉ですき焼だったのを思いだしました。今となっては懐かしいかぎりです。今ではそのお肉を捌いているとは…

・精肉部Sさんは「涙でレシートが見えにくい」

すき焼きという料理が、人の立ち直るきっかけとなりちんやへ来店する事を目標や成功の証しと思ってもらえた事に感動したからです。

・精肉部Kさんは「ゴムの様な牛肉」

一昔前の外国の牛肉の質やその当時からの和牛の良さが良く解る内容でした。美味しいものを他の人にも食べてもらいたいと思う心は読んでいて私も心が和みました。

・精肉部Iさんは、

人それぞれ思い出が有りちんやでの思い出をまたひとつ提供していければと思いました。二世代三世代と受けつがれていければと思います。

・精肉部Tさんは「すき焼きの歓迎会」

この話は作者の歓迎会をちんやでしている話ですが具のおいしさ、できあがるまでのワクワク感などとても楽しそうに書かれてる作品でした。すき焼きを見るたびに上司や先輩達のやさしい顔が浮かぶという文章が印象的でした。

まだまだ感想はありますので、明日に続きます。

追伸①

「ちんや」臨時休業(火曜以外の休業)のお知らせです。

誠に勝手ながら下記の日は休業させていただきます。御了承下さいませ。

*平成28年2月29日(月)~3月3日(木)(冬休み)

追伸②

私・住吉史彦の本が出ました。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第二話は「最大の危機は生鮨が主流となった頃でした」(「弁天山美家古寿司」五代目 内田正さん)。対談場所は「オレンジルーム」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。もう予約できます!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.194連続更新を達成しました。

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言い忘れたジョーク

私の本『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』が今月25日に発売されまして、その前日の24日にメデイア向け・書店向けの披露会が、弊店にて開催されました。40人を超える関係者の皆様にお越しいただきまして、実に在り難いことでした。

私は本の著者でもあり、店の主でもあるという立場で、やたらと忙しく、不覚にもせっかく用意したジョークを言い忘れてしまいました。

モッタイナイので、ここにUPしようと思いますが、会の終わり頃に言おうと思っていたジョークは、以下です。

・・・本日は大勢様おこしいただきまして、本当にありがとうございました。

素人著者の私の本ではありますが、出してしまった以上売らねばなりません。皆様のご高配を賜りたく、お願い申し上げます。

私自身も勿論「著者売り」を頑張って参ります。

先日も晶文社の営業さんと、何か注目を集める方法はないだろうか?と打ち合わせをしたのですが、

そうですねえ、当節はやはり「炎上商法」「売名行為」じゃないですかねえ。

せっかく今回はカメラが「文藝春秋」写真部出身の山口さんだから、

ここは、やはり、不倫しますか、ね?

 

あ、そうそう、弊ブログは本日にて六年間(2.193日)連続更新達成です。日頃のご愛読に感謝致します。

 

<書籍データ>

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第一話「世界に唯一の「江戸趣味小玩具」の店」(「助六」五代目 木村吉隆さん)。対談場所は「バーリイ・浅草」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。もう予約できます!

 

追伸

「ちんや」臨時休業(火曜以外の休業)のお知らせです。

誠に勝手ながら下記の日は休業させていただきます。御了承下さいませ。

*平成28年2月29日(月)~3月3日(木)(冬休み)

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.193日連続更新を達成しました。

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第23回「すきや連」

まもなく第23回「すきや連」が開催されます。

お陰様で今回も既に満員御礼です。

23回目となる今回の例会は、明治35年ご創業の「牛銀本店」さんにて「特産松阪牛」を召し上がっていただきます。「特産松阪牛推進農家」が但馬地方の血統の牛を導入し、900日以上の長期間肥育したものだけが「特産松阪牛」で、「肉の芸術品」とも申すべき希少なお肉です。

期待が高まりますね。

会食に先立っては本居宣長記念館・館長の吉田悦之様による、伊勢商人に関する卓話をお聞きいただきます。日本の商人の故郷とも言うべき松阪のお話しを聞き、こちらも今後の商売のヒントになりそうな気がします。

参加予定の皆様、お目にかかるのを楽しみにしております。

追伸①

「ちんや」臨時休業(火曜以外の休業)のお知らせです。

誠に勝手ながら下記の日は休業させていただきます。御了承下さいませ。

*平成28年2月29日(月)~3月3日(木)(冬休み)

追伸②

私・住吉史彦の本が出ました。

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第九話「履物の町・浅草で職人がいる履物店」(「辻屋本店」四代目 富田里枝さん)対談場所は雷門1丁目の「マーチ」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。もう予約できます!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.192連続更新を達成しました。

 

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浅草の顔

お寒うございます。

今冬は、何故か、ご高齢でもない方が亡くなることが多いです。

「文扇堂」荒井修さん。

「浅草の顔」とも申すべき方が亡くなってしまいました。67歳でした。

浅草観光連盟の富士会長は以下(↓)のように述べておられます。

「荒井修が逝ってしまった。個人的な感情は述べないが、皆に覚えておいて欲しい。浅草公会堂に花道が付けられるのも、だから浅草歌舞伎がはじまって、若手役者の登竜門と云われる程になったのも、平成中村座が浅草から始まったのも、暫の像が再建されたのも、泣き相撲を始めたのも、投扇興の会を始めたのも、河竹黙阿弥住居跡の碑を建てたのも、本尊示現御と三社祭700年を祝って舟渡御をやるために、12年も前から本社御輿堂上げ堂下げを始めたのも、みんな みんな荒井修がやった事、そして寺子屋を開くなど、浅草を愛しその歴史や風俗などの事を語る彼の影響を感謝をもって受けた人間が、数えきれない程いることを。合掌」

昨年、歌舞伎俳優・十八代目中村勘三郎さんとの交友を描いた御本『浅草の勘三郎』が出て、とても素晴らしい本と思いましたが、この御本の編集中から、既にお具合がどうもともれ承っておりました。

心よりご冥福をお祈りします。

 

通夜 :2月29日(月)午後6時~

告別式:3月1日(火)午前11時~

会場:東本願寺

台東区西浅草1-5-5

03-3843-9512

http://www.asakusajoen.jp/access/

 

供花など問い合わせは、

株式会社 鵜原商店

TEL 03-3851-3512(24時間対応)

FAX 03-3851-4095.

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.191連続更新を達成しました。

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発売日②

今日の話しは昨日から続いています。

・・・私の本『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』が本日発売になりました。

内容はについてはこちらを、企画した経緯についてはこちらをご覧下さい。

自分の名前が付いた本が売られるなど恥ずかしさMAXですが、出してしまった以上、売らねばなりません。それに対談相手の九人の皆さんは皆素晴らしいので、その方々のことを宣伝すると思えば、恥ずかしさも少し減ろうと言うものです。

そこで!

この本を如何に売るか、マーケテイングの遠州だと思って、いや、マーケテイングの演習だと思って、皆さんも一緒に考えてみて下さい。

さて、この本を買う人は、一体どういう人でしょうか?

①    内容に興味がある人

②    本好き(ホンズキ)な人

③    著者の知り合い

②③については、昨日書きましたので、今日は①ですが、これは二手に分かれると思います。

とにかく浅草に興味があるという人に、当然ながら知っていただきたいですが、実はそれは既にある程度達成されています。

グーグルに「浅草 本」と入れて検索すると、「アマゾン」さんがリステイング広告を出していますから、それを開けますと、浅草に関する本が何冊か掲載されているのですが、その内の第二位が私の本なのです。

第一位は「浅草本」というタイトルのムック本。

第三位は別のグルメ特集のムック本。第四位はビートたけしさんの「浅草キッズ」で、類書がまったくありません。

浅草の本というとムック本ばかりでウンザリだ、もう少し読み応えのある本はないのかなあ?!と思って来た人は、きっと私の本に注目して下さるでしょう。在り難いです。

次に、この本は老舗の継承の物語りでもありますから、似た立ち場の人~例えば、町工場の社長の子として生まれ、オヤジの工場を継いだものか・・・と悩んでいるような若い方にも読んでいただきたいのですが、そういう方はこの本に気づくでしょうか?

これは大きな課題です。

本のカテゴリーが「紀行・トラベル」に入っているからです。書店さんでも、この本は「浅草の本」「下町の本」といったコーナーに置かれますから、ビジネス本を探している町工場のご子息の目には入らないでしょう。

書店の担当さんと話す機会があれば、ビジネス本の棚にも置いて下さい!と言ってみようと思います。

プラス、後継ぎ経営者の勉強会のような場で話題にでもなったら良いのですが、そう上手い具合に行きますかどうか。

皆様のご支援を賜りたく、お願い申し上げる次第です。

<書籍データ>

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第八話は「ごはんにも日本酒にも合うのが洋食」( 「ヨシカミ」二代目 熊澤永行さん)。対談場所は「フォス」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。もう予約できます!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.190連続更新を達成しました。

 

 

 

 

 

 

 

 

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発売日①

さてさて私の本『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』が本日発売になります。

内容はについてはこちらを、企画した経緯についてはこちらをご覧下さい。

自分の名前が付いた本が売られるなど恥ずかしさMAXですが、出してしまった以上、売らねばなりません。それに対談相手の九人の皆さんは皆素晴らしいので、その方々のことを宣伝すると思えば、恥ずかしさも少し減ろうと言うものです。

そこで!

この本を如何に売るか、マーケテイングの遠州だと思って、いや、マーケテイングの演習だと思って、皆さんも一緒に考えてみて下さい。

さて、この本を買う人は、一体どういう人でしょうか?

①    内容に興味がある人

②    本好き(ホンズキ)な人

③    著者の知り合い

まず③について考えてみましょう。

内容に大して興味がないし、本好きでもないが、私の知り合いだから仕方ないから買ってやろうか!という方です。

私が汗をかいて地道に営業メールを送れば、買ってくれる方もおりましょう。内容に興味がないのに買わせるのは、いささか気がひけますから、どうしても「値引きしますから・・・」という話しになってしまいます。

そう、③ルートは本筋ではないのです。

それに書店さんが頑張って営業して下さっている時に、こういうことをするのは営業妨害に当たりますから、私は最初はネットでの告知程度に留めたいと思っています。

やがて私の本が書店の棚から外され出したら、その時が「著者売り」の出番だと思っています。

イベントなど致すかもしれません。本を買ってくれれば、すき焼きがお得になるようなプランのイベントですね。その節は皆さん、よろしくお願い申し上げます。

では次に②を考えてみましょう。

そもそも本が好きという方に、この本は売れるのでしょうか。

はい、まずまず売れるような気がします。

岩瀬聡さんの装丁が、なかなか綺麗で上品な仕上がりになっているからです。カメラの山口規子さんの写真もステキです。白黒なのがさらに良いです。

紙の質感もいい感じで、240ページという厚みも、手に持った時に心地よいです。本好きの方にも喜んでいただけるような気がします。

問題なのは、それが伝わるか、ですね。ネットには書影だけが掲載されますが、あれはどうにも平面的で、物体としての美しさが感じ取れません。やはり書店さんに置かれて、しかも何冊かまとめて積まれている所を見ていただかないといけませんねえ。

プラス、ネットのコメント欄や書評ブログに「装丁がステキ」などと書いて貰えると良いんですけどね・・・・

最後に①ですが、これは二手に分かれると思います・・・

<この話しが長いので、続きは明日の弊ブログで>

<書籍データ>

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第七話は「浅草六区には夢がある」(「浅草演芸ホール」二代目会長 松倉久幸さん)。対談場所は「フィガロ」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。もう予約できます!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.189連続更新を達成しました。

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著者売り

さてさて、拙著『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』が明日25日に出ることになりまして、その前日つまり本日、メデイア・書店向けの披露会を開催することになりました。披露会の後にすき焼き懇親会もします。

著者として挨拶しようと思っていることは、昨日の弊ブログに書きましたが、この会は「メデイア・書店向け」であることが一つの眼目です。たいていはメデイアだけが対象。書店さんを入れたことに私の意図を感じていただけたら嬉しいです。

私の意図とは、まずは書店さんに喜んでいただく→頑張っていただくことを目指そうということです。

本などというものは、次から次へと出版されるもので、私の本が本屋さんに積まれる期間などほんのわずかでしょう。そのわずかの期間を少しでも延ばしてもらうには、本の中身を知っていただくことが大事と考えます。

で、あえて懇親会もするのです、当然すき焼きで。

本の登場人物の皆さんや関係者と鍋を囲んでいただくことで、この本のことを知っていただき、営業に繋げていただきたいと思っています。

既に百冊単位で私の本を仕入れて下さっている書店さんもあるとかで、これが返品される様を想像するだけでゾッとします。初回分が戻されるのだけは避けたいものです。

もちろん、私の店でも売りますし、ネットでの告知もしますが、当面は書店さんの営業妨害をしないことが大事と思っています。

書店さんから私の本が下げられた頃が、ようやく「著者売り」の時季だと思います。店や会社をやっている社長さんが本の著者に成った場合、自分が売ろうと張り切る場合が多いですが、私は、あれは、なんだかなあ・・・と思っています。

書店さんから私の本が下げられた頃にイベントなど致したいとも思っておりますので、その節はブログ読者の皆様、よろしくお願い申し上げます。

<書籍データ>

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第六話は「牛のヨダレのごとく商いを続ける」(おでん「大多福」四代目 舩大工安行さん)。対談場所は「オクラ・イズ・バー」さんです。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.188連続更新を達成しました。

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刊行披露会

私の本『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』が今月25日に出ることになりまして、その前日つまり明日、メデイア向け・書店向けの披露会を開催することになりました。

ですので、5分程度で著者挨拶などというものをしないといけません。

<以下のようなことをお話ししようかと思います>

本日は、私の本の披露会に大勢様ご出席いただきまして、誠にありがとうございます。

本の概要につきましては版元の「晶文社」さんから説明がございましたので、私からはこの本を企画した経緯や、この本への想いといったことをお話ししたいと思います。

さて、この本は一言で申しますと、浅草の戦後七十年史です。昭和9年(1934年)から昭和18年(1943年)の間に生まれて、今日までお店を守って来た方々にインタビューすることによりまして、その七十年を辿ろうというのが今回の企画ですが、そのような企画を思いつきましたのは、その方々と同世代の身内を、最近私が失くしたからです。昭和14年(1939年)生まれの、私の母のことです。昨年の7月9日に他界致しました。

亡くなってしまいますと当然のことながら、何か聞きたいことがありましても、聞けません。是非今の内に聞いておこうと思い立った次第です。

比べてみますると、戦後の記憶よりも戦争そのものの記憶は、良く記録されていると思います。実は、私の大学時代の恩師・白井厚先生が「学徒出陣」で出征した元学生にインタビューして、『証言太平洋戦争下の慶應義塾』(慶應義塾大学出版会、2003年)といった本を出されていますが、今回の本は、その戦後浅草版を狙ったものです。

日本の戦後と申しますと、松下幸之助・本田宗一郎・盛田昭夫といった人達が代表するのだろうと思いますが、浅草の戦後を担った方々のことも是非記録しようというのが、今回の本の大きな眼目です。

母が亡くなるまでの経緯は、ここに書いてございますので、まずそれをお読みいただきましてから、それから今回の本に入っていただけましたら、大変在り難いと思っております。

次に、戦後の浅草のことを聞くのに、何故この方々か、という点をお話ししたいと思います。さし当たって、昭和10年(1935年)生まれの私の父から「自分が抜けているぞ」というクレーム(笑い)が来ておりますが、それに対する返事としましては、肉屋をやって来て肉が仕入れられなくて弱ったという経験はしなかったでしょ!どじょう屋さんは昭和30年代にどじょうが手に入らなくなって、とても苦労なさったんだよ!だからそういう人に本に入っていたたいたんだよ、というのが返事であります。

その他の皆さんも個別の業界で、戦後復興だけでないご苦労がありました。神輿屋さんは前回の東京オリンピックの頃に、日本人が祭りを忘れてしまって→神輿の注文が全く入らないという経験をなさいました。鮨の世界では昭和30年代に冷温流通の発達で鮨の形態が大きく変わるという経験をなさいました。花柳界や和装といった「和もの」の世界では、ごく最近まで市場規模が小さくなり続けるという経験をなさいました。

そして公園六区を中心とする浅草西部の興行界では、1970年代にテレビの発達の影響で、劇場の大半が閉鎖に追い込まれるという経験をなさいました。戦後浅草で一番ご苦労なさったのは六区の方々でしょう。ですので、そういう方々にこの本に入っていただきました。

このように、この本は単なる浅草の戦後復興の話しではありません。老舗の継承の物語でもありまして、浅草にご興味のない方々~例えば、町工場の社長の子として生まれ、将来親父の跡を継いだものかどうか、迷っているような若い方にも興味を持っていただけるものと確信しております。

ですので、今回の本はカテゴリーとしては、「紀行・トラベル」に入ってはおりますが、ビジネス本として読んでいただくのも悪くないのではないか、そう考えております。どうぞ、そのように報道していただけましたら幸いです。

最後になりましたが、このような貴重な機会をお与え下さいました版元の「晶文社」さん、ライターの藤井さん、カメラの山口さん、スタイリングの竹岡さん、バーの皆さん、そして何より対談相手の皆さんに心より御礼申し上げます。また、私がこの本の仕事に従事している間「ちんや」の店を運営してくれた、店のスタッフと妻にも御礼を言いたいと思います。本当ありがとうございました。以上で簡単ではありますが、私の挨拶を終わります。ありがとうございました。

<書籍データ>

題名:『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』

浅草の九人の旦那衆と私が、九軒のバーで語り合った対談集でして、「浅草ならではの商人論」を目指しています。

第五話は「芸どころ浅草の花柳界を支える」(割烹家「一直」六代目 江原仁さん)。対談場所は「フラミンゴ」です。

四六判240頁

価格:本体1600円+税

978-4-7949-6920-0 C0095

2016年2月25日発売

株式会社晶文社 刊行

お求めはこちらから。もう予約できます!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.187連続更新を達成しました。

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