古民家レストラン
嬉しいニュースに接しました。
「野村醸造」さんが古民家レストランを開業されるとか。
「野村醸造」さんと聞いてもピンと来ないかもしれませんが、
銘酒『紬美人』を醸しておられる蔵で、2年前の鬼怒川の氾濫で被災した、茨城県常総市の蔵と聞けば思い出す方も多いと思います。
「2年前の9月10日朝、北西約2キロの地点で鬼怒川が越水。野村さんの胸まで水が迫り、酒蔵も冠水した。水が引くと室内は泥まみれで、瓶詰めした日本酒1万5000本のほか、酒造りの機械類も使えなくなり、損害は約7000万円に上った。」と申します。
その翌年の6月、野村さんは私のイベントに出店して下さいました。
私と浅草の旦那衆との対談本『浅草はなぜ日本一の繁華街なのか』の刊行を記念した「すき焼きを食い、カクテルを飲み、著者・関係者と語る会」です。
この会はタイトルの通り、「ちんや」のすき焼きを会場のホテルに持ち込んで食い、また対談場所である浅草のバー「ORANGE – ROOM」さん・「FOS」さんのカクテルも持ち込んで飲み、関係者と語る、という会でした。
そしてさらに、日本酒は「野村醸造」さんの『紬美人』をお飲みいただくことにいたしました。
野村さんは、それまで全く面識がありませんでしたが、出品依頼の手紙を出しますと、ご快諾下さり、会場の浅草ビューホテル4階までいらして、自ら来客に酒をふるまって下さいました。恐縮なことでした。
それから1年強。
「単なる復旧ではなく、一歩前に出よう。マイナスをプラスに転化しなければいけない」ということで、11月に古民家レストランを開業されるとか。
ご繁盛を心より祈念致します。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.760日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。