2017年9月3日
遠き海原
「伊場仙」の十四代目・吉田誠男さんが本を出されました。題して、
『遠き海原~世界都市「江戸」誕生の物語』。
「伊場仙」さんは創業425年という、とんでもなく長い歴史を誇る老舗さんで、日本橋で扇子とうちわを商っておられます。
その初代・伊場屋勘左衛門は岡崎の出で、家康と共に江戸へ入って来たと伝えられています。が、それ以上の細かい話しは伝わっていないそうな。遥か昔ですからねえ。
で、どうせ史実が不明瞭なら小説にしてしまえ!
というのが、この御本です。店の主が、先祖のことを小説にしたという、大変面白・珍しい事例が、これなのです。
さてさて、勘左衛門が江戸へ来たのは、当時未だ湿地帯だった江戸を天下第一の都市にするためでした。そして、その治水技術をオランダに求めたことで、勘左衛門はオランダと敵対していたスペイン・ポルトガルを敵に回すことになる・・・
というのが、この御本の筋書きです。
元NHKアナウンサーで歴史通の松平定知さんも推薦文を寄せて、「ストーリー展開に目を見はった」と絶賛しておられます。
是非、ご購読を。
単行本。ハンカチーフ・ブックス
ISBN-10: 4908609071
ISBN-13: 978-4908609077
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.745日連続更新を達成しました。
Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM Comments (0)