なんでもおいしいですよ

 剣道を習っている子供達30人を相手に、肉の話し・すき焼きの話しをすることになりました。3/20です。

 はりきって準備しますが、聞いてもらえるかなあ・・・さて、

「二条彪の特選教訓集 みんなで学ぶ 成功の心得No8 お客様への心得」という御本を毎週月曜日の、弊店の朝礼で輪読しています。

 3/7には項目No15「なんでもおいしいですよ」を読みました。

 引用しますと・・・

「意外と「うちの商品はなんでも良いよ!」と思っている人が多いのではないでしょうか。(でも)

お客様の立場に立って、「これがお勧め!」と言い切れるようになることが必要です。」

 これは、かなり気を付けないといけません。

 店の側は、基本的に「なんでもおいしいですよ」と思っているから、売っているわけなので、この言葉を言ってしまいがちですが、そのままお客様に申しますと、メニューを選ぼうとなさっている、お客様に全くお手伝いをしない姿勢なわけですから、不親切になってしまうわけです。

 「なんでもおいしいですよ」は、お客様の気持ちをまったく考えていない人のセリフだと心得ないといけません。

 例えば、初めてご来店の方には、

まずは、これ ⇒ 次がこれ、と即座に言えないといけません。

 そのためには、初めてご来店の方なのか、結構すき焼きを食べた経験のある方か、見当をつけないといけません。ここが結構難しいのです。

 また自分の店の肉の特徴が、他店とどう違うかも、接客する全員がわかっていないといけません。

 これは結構、ハードル高いのです、実は。頑張らないといけませんね。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて375日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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パーソナルカラー診断

 洋酒の コアントロー社が創設した、料理本のアカデミー賞とも言われる、「グルマン料理本大賞」の、2010年グランプリに、日本の向笠千恵子先生の「食の街道を行く」が選ばれました。

 紀行本部門の世界ナンバー1です。スゴいです!

 この御本の著者・向笠千恵子先生は、「すき焼き通」(平凡社新書)の著者でもあります。これは、すき焼き業界にとっても、素晴らしい朗報です。おめでたいです。

 「食の街道を行く」については、このブログの7/24号でもご紹介しました。どうぞ、ご覧ください。さて、

「パーソナルカラー診断」なるものを受けてみました。私に似合う色、私の「魅力を最大限に引き出す色」を見つけてくれる、というのです。

 私は、仕事がらテレビや雑誌で顔写真を撮られることがありますし、地元や業界団体の会合で、司会を頼まれることが少なくありません。ここ二ヶ月だけでも出番が、

 ・浅草料理飲食業組合新年会の司会

 ・浅草うまいもの会新年会で「地域ブランドクイズ」

 ・国際観光日本レストラン協会年次総会の司会

 ・「すきや連」の司会

 ・剣友会様食育講座

 と結構あります。

 自分に似合う色を知っていた方が当然良いので、この際、診断してもらうことになりました。

 そもそも人の肌も一つの色であって、その色と服やネクタイの色との間に、調和・不調和が生じるのだそうです。それはたしかに、そうですね。
 さらに肌の色だけでなく、髪や目の色も、人によって違いますね。そういう要素も勘案して、その人に似合う色を見つけて下さる、というわけです。

 似合わない色を身につけると、疲れて見えたり、老けて見られてしまったりする、というから、重大です。聞けば、外資系金融機関の営業マンは診断を業務として受けている人が多く、成績に違いが出てくるのだそうな。

 で、色々な色見本を当てられた挙句、判定されました。

 住吉史彦は、Summer型。

 え? なんで、色の話しに季節が出てくるんだって?

 その辺は私も良く分かりませんが、

 「4シーズン分類」と言うそうで、色を特徴ごとに4つのグループに分け、イメージしやすい季節の名前をつけたものです。Summer型には、

 ・ベースに青みを感じる色
 ・明度(明るさ)の高い色
 ・彩度(鮮やかさ)の低い色

が入ります。つまり、同じ緑でも明度や彩度が違うと、違う季節に分類されるわけで、それで、それぞれに合う人は別、ということになります。

 オレの勝負カラーは緑だ!と信じている方に申し上げますが、そういうことではないらしいですよ。

 さて、そのSummer型の男には、

 ・スモ-キーな中間色や明るめで涼しげな色が似合う。

  例えば、赤の中ではラベンダー色が似合う。ほほお。
 ・イメージはソフトでエレガント。うむ、まさに。
 ・上品なお嬢様タイプ。そうだろうねえ、女だったら。
 ・聡明な雰囲気を持っている。ひひひひ。

 納得。

 しかし酔っぱらいでも、Summer型で良いのかな。

追伸①

 住吉史彦より尋ね人です。3/3夜19時頃、外国人の旅行者をのせて弊店へ向かうタクシーが、浅草ROX付近で子供をはねる事故を起した際、その外国の方を、ここまで案内して下さった方がおいででした。

 事故に巻きこまれた旅行者を、目的地まで案内するという親切な御心がけは、素晴らしいと存じます。一度お目にかかって御礼申し上げたいと思います。

追伸②

 3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて369日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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「カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」六夜連続興業の大詰め=志を建てる 

  お届け致しておりますのは、題して、

  ブログ連続更新365日記念スペシャル

 「カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」

  六夜連続興業の大詰め=志を建てる 

  平成17年(2005年)頃=弊店創業125周年の頃から、BSE問題も一段落したように思います。また小泉改革で、景気もやや上昇しました。この頃から、少し自分なりの活動ができるようになったと思います。

 この当時、すき焼きについてまとまった本がないことを残念に思っていた私が、どなたか高名な方が、すき焼きのことを書いて下さらないかなあ、と思っていたところ、それを聞いて下さったのが向笠千恵子先生でした。創業125周年記念で、向笠先生に書いていただくことにしました。

 その文が最初発表されたのは、雑誌「百味」の連載『すき焼き ものがたり』で、 さらに、この連載が、その後加筆・修整されて、平凡社新書『すき焼き通』としてまとめられました。それが、平成20年10月15日のことです。すき焼きについての、たぶん唯一の単行本が、この御本です。

 そしてさらにさらに、この御本の、出版のお祝いの会を私の店「ちんや」で開いたことが、すき焼き屋とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」の発足へとつながっていきます。

  このお祝いの会の時、初めて全国からすき焼き屋さんが集結し、せっかく面識が出来たのだから、1回コッキリで終わらせるのは、mottai-nai。「すき焼きを味わいながら、日本の食文化を語り合う会をつくりたい」との話しが期せずして盛り上がり、「すきや連」が発足しました。

  その後「すきや連」の活動は順調以上で、毎回定員オーバーで現在に至っています。 以上が「すき焼き通」と「すきや連」の由来で、こうした活動のために、私はこの五年間を過ごしてきました。あっ、と言う間に過ぎたような気がします。世は不景気ですが、こうした活動で、すき焼き業界に少しでも良いことがあれば、と思っています。

 このように「すきや連」活動をしたことで、私には良い出会いがありました。「すきや連」には、すき焼き屋だけでなく、全国から向笠千恵子先生が認めた、素材や調味料の生産者の方が見えています。

 皆さん、志をもって、昔ながらの仕事・手間のかかる仕事・安全な食品づくりを守っておられる方々でした。そういう方々と直に接することができ、感心することが多く、本当に勉強になりました。それが、この時期の収穫でした。

 同じ頃、私は別の場所でも、志を持つことの大事さを教わりました。それは、二条彪先生の「台東区若手経営者サポートセミナー」です。

  二条先生は、ご自分が親から継いだ会社を破綻させた経験を踏まえ、悩める後継者社長を一人でも多く救おう、と熱い心で経営論を講じておられる方です。

  教わったことは、

  志=自分が社業を通じて、どのように世の中の御役にたつか、

  あるいは、どのようにお客様に喜んでいただくか、

を常に、全ての仕事の中心に置くように!ということでした。

  マーケテイングも人事も、その他のことも、何か判断する時は、その原点を忘れないように!と教わりました。利益を先んじて考えてはいけない。「三方良し」の精神を持て、とも教わりました。

  また同じセミナーに来ている、若い経営者の方々が、皆さん、立派にやっておられるのを見て、大変刺激を受けました。

  自分が、本当に、どのようにしたら、世の中の御役にたつか、ようやく、突っ込んで考えたのは、この時期だったと思います。全く、遅いですよね。でも、まあ手遅れとまではヒドくないと思いますけどね。

  さてさて、この稿は既にだいぶ長くなっていますが、今日中にこの話しを終わらせないといけないので、まだまだ続きます。

  そこで、飽きてしまった方のために、秀才君で趣味人の私から、知的なジョークを飛ばしておきましょう。

  JSバッハと言えば「音楽の父」ですが、そのバッハが笑いました・・・

  ばっはっは。

  もとい。

  今、私が是非社業すなわち、すき焼きを通じてやりたい、と念願していることは、

  すき焼きで、ニッポンのご家族の絆を深めること、です。

   すき焼きには必ずそれができる。そうした、ご家族の思い出の中で商売をさせていただけたら良いな、と考えています。

  過度期の私は「高級飲食店と言えば、やはり御接待だろう」「一流企業に使ってもらえるようにせねば・・・」などと考えていましたが、心底から、そう念願していたわけではないので、何をしてもイマイチでした。

  でも今は、ここに書いた志に沿っていけば、仕事に方向性が出来るので、だいぶやりやすくなりました。

  その代表例が、昨年9月に開設した「ちんや」創業130年記念ホームページです。このサイト上で「世界に一つだけの すき焼き思い出ストーリー」の募集を始めました。多数のご投稿をいただきましたが、思った通り、ご家族の絆に関するお話しが、圧倒的に多かったですね。

  「ちんやメンバーズ・カード記念日割引」を導入したのも、当然同じ方向性です。「記念日割引」の対象になる記念日として、結婚記念日が多く登録されたのは嬉しいことでした。結婚は家族の原点ですから、そういう記念日に、今後も「ちんや」を是非お使いいただきたいものです。

  「食育」活動も進めていますが、「ちんや」の「食育」は他店と少し毛色が違います。

  親御さん、つまり大人を「食育」して、その親御さんが自分のお子さんに、その知識を「食育」する、というのが、「ちんや」の方向性です。店の人間が直にお子さんを教えることも致しますが、できれば、親⇒子が理想です。

  やはり、昨年スタートさせた「ちんや すき焼き通検定」に合格した大人の方が、後日お子さんを連れて、来店して下さっていますが、それもまた嬉しいことでした。

  「すき焼き通検定」の合格者は、自動的に「メンバーズ・カード」に入っていただくので、これにより自動的に「記念日割引」を登録することになります。ですから検定合格者の方は、自然と、そうしたご家族の記念日に「ちんや」へ来て下さいます。そして、店内で食事をしながら、お子さんにあれこれ、すき焼きのことを「食育」なさっています。

  検定に合格しているのですから、自信を持って「食育」できますよね。こうして味覚や食に関する知識が親から子へ継承されます。

  「前から ずっと食べてきた、

  そして孫にも食べさせたい、

  安心、うまい、もたれない、「ちんや」の御肉」

  これこそが、今私が考えている、理想形です。これを目指して邁進いたしますことを、あらためて、この場にてお誓い申します。

  さて、こうして六夜おつきあいいただくことで、ようやっと、今の私に辿り着いていただきました。

  え? 標題の「カリスマ受け売り師」の説明がないぞ って?

  そうでした!! でも、勘の良い方はわかっておいでですよね。

  「受け売り」っていうのは、このブログのことです。

  自分の理想・自分のやりたいことを、皆さんにお話しするべく、ちょうど1年前に、このブログをスタートさせました。

  ブログを書くためには、一部自分がこの眼で見ていないことも書くようになります。店を構えて営業していますので、普通の方と比べて、外出が自由ではなく、文字学問・耳学問を基に書くことになります。

  そうして書いた文であっても、願わくば、読者の皆さんの心に届いて欲しい、

  それが出来たら「カリスマ」だよね!

  そうです、ブロガーとして目指すところを、「カリスマ受け売り師」とさせていただくことに致した次第です。

  そうかい、わかったけど、長いぞ! 他のブログも読まなきゃいけないんだぞ って?

  そうでしたか。お後がよろしいようですので、それでは、これにて。

  皆様、にぎにぎしく御見物、誠に有り難う存じました。

追伸

 3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて365日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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どんどん聞いて下さい週間②

 2/23(水)から2/28(月)まで弊店で「大人のための、今まで恥ずかしくて聞けなかった質問を、どんどん聞いて下さい週間」を実施しますが、

 この「週間」のポイントは・・・

*今までの常連様に一切迷惑をかけない

*経費をぜんぜん使わない、ということです。

 そもそも飲食店には、

①常連様

②常連様予備軍

③一回も利用していただいていない方

の3種類のお客様がおいでですが、

 「ちんや」では、

 ① の方を対象に、「ちんやメンバーズカード」という制度を持っています。昨年から「記念日割引」という制度も作って、常連様の個人情報もなるべく把握するよう努めています。また、

 ②の方には、なるべく「ちんや すき焼き通検定」を受けていただいて、①グループ入りしてもらおう、と考えています。常連様の御子様も、「常連様予備軍」ですから、冊子「すき焼き百科」を御子様方に配っているのは、②の方用の対策と分類できます。

 一方、「ちんや」では、これまで③の方対策は、あまりやって来ませんでした。この3層に同時に適切にアプローチするのは難しいからです。

 世の中には、①志向から③志向へイキナリ大きく舵を切ってしまう経営者がたまにいるようでが、良い結果が出たという話しをあまり聞きません。

 それは、①常連様にご迷惑がかかるから。

 ①常連様は比較的年配の方が多いですが、それを見ていて「このまま高齢化してはウチの店はマズい!」と考えて、内装を奇抜なものに変えたりとか、大幅な値引きプログラムを組んだりとかする経営者がいるようです。しかし当然、①常連様は、そういうのを当然嫌います。

 またビジネスとして考えた場合も、常連様に昇格して下さる可能性が低い方に経費をたくさんかけるのは不毛です。だから、「ちんや」では、これまで③の方対策は、あまりやって来ませんでした。

 でも、先日テレビで、地方のオーケストラが、クラシック初心者を獲りこもうと奮闘している姿を見て、私もかなり反省しました。

 インタビューされて、「初めてオーケストラを聞いた」と言っている、クラシック初心者の方の表情が、本当に嬉しそうなのです。

 「ちんや」でも、やはり「初めて本格的なすき焼き屋に上がって、すき焼きを食べた」と嬉しそうに言って下さる方を、お迎えしないといけないな、そう思いました。

 ただし、今までの常連様にご迷惑をかけたり、不毛に経費をかけたりはNGです。

 方法を工夫しても、常連様に昇格する可能性が高くないことは、百も承知ですが、今後は、「初めて」の方にもお越しいただきたくようにしたいと願っています。

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どんどん聞いて下さい週間

 「大人のための、今まで恥ずかしくて聞けなかった質問を、どんどん聞いて下さい週間」を実施します。期間は、2/23(水)から2/28(月)までです。

 この期間ご来店になった、大人の方に、

①すき焼きのことを、やさしく解説した冊子「すき焼き百科」を差し上げます。

②そして勿論、標題通り、今まで恥ずかしくて聞けなかった御質問に、ちんやスタッフが、場合によっては私・住吉史彦が親切にお答えします。

 冊子「すき焼き百科」は、もともと御子様の食育用に製作したものです。すき焼きの歴史や、いろいろな食材の作り方・栄養、それから食事のマナーについて説明した本です。小学校高学年くらいの読解力を想定して書いてあります。

 御子様用なので、当然御子様に差し上げていましたが、差し上げた後、様子を拝見していると、むしろ親御さんの方が、熱心に読んでいる姿が目立ちました。

 そうか、今時の若い親御さんは、こういう知識をあまり習っていないのか・・・

そう感じました。「ゆとり教育」で国語や算数の時間も削られていたのだから、「食育」なんて二の次・三の次なのは、まあ、順番として自然ではありますけどね。

 だから、是非そういう大人の方に、この冊子を差し上げたいと思っています。でも、この冊子は絵柄が漫画でいかにも子供向けっぽく、漢字にはフリガナがついていますから、そういうものを大人の方に渡すのは失礼ですよね。

 差し上げたいけど、差し上げると失礼、

というモヤモヤを解消するため、今回、「大人のための(長いので中略)聞いて下さい週間」を実施することにしました。

 まず、ご来店になったら、

「すき焼き百科」を下さい!」とご所望下さい。そう言っていただけば、この「週間」を目指して見えた方とわかりますから、その後、お食事中にもいろいろな御質問に、スタッフが親切にお答えいたします。

 この「週間」のポイントは・・・

<この話しは長くなってきたので、明日に続く。>

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検定マニア

  検定マニアの方が、世の中に結構おいでのようだ、ということは知っていたのですが、知人の知人にそういう方がいると知り、ほお、と思いました。しかも、その方が1/30に実施した「ちんや すき焼き通検定」を受けて合格されていた、と聞かされ、ちょっと驚きました。

 知人が、その合格した方の名刺を見せてくれたのですが、裏面に持っている資格や受かった検定の名前が、ズラズラと記載されています。

 その数、30以上!

 最初の方に載っている資格は、その方のご職業に関係したものですが、だんだん後ろに行くと関係が無くなっていきます。

 エコ検定

 天気検定

 犬検定

 温泉入浴指導員

 バーベキュー奉行検定

 それにしても、まあ、いろいろあるものですね。ここに「すき焼き通検定」が加わるのは嬉しいことです。

 実は、「すき焼き通検定」について、本当の私のイメージとしては、ご家庭の中の「食育」を補完したい、というのが趣旨の一つとしてありました。

 食の知識は、本来はご家庭の中で、親から子へ、祖父母から孫へと伝えられるものです。

 「いいかい、シラタキっていうのは、こんにゃく芋から作るんだよ。覚えときな!」

っていうような感じです。でも今時、そういう食育力が弱かったりする場合があります。今時のお父等・お母様が、こういうことを習っていない場合がある様なので、そこを別の形=検定試験で、私達が補完するのが良いかな、と思っています。

  検定の勉強で得た知識を、お子様へ「食育」していただけたら、素晴らしいです。

 でも、マニアの方も歓迎です。検定試験とそのマニアという形であっても、すき焼きのことが世間に知られるのは良いことです。

 ただ一夜漬けで試験勉強をして、後は忘れてしまうという形ですと、それは面白くはありませんので、そこは我々の工夫のしどころですね。

 「ちんや すき焼き通検定」に合格した方は、自動的に「ちんやメンバーズ・カード」の会員になっていただくので、5年間は弊店からDMをお送りします。また向笠千恵子先生の「すき焼き通」を差し上げましたので、読んでいただければ、有り難いです。

 しゃぶしゃぶ加熱指導員とか、

 すき焼き鍋洗浄士とか、

 すき焼き店経営コンサルタントとか、

 話題性を狙って、新たに作ってみようかと一瞬思いましたが、なんでもかんでも検定制度を作れば良いわけではありませんよね。

 後のフォローが大事と思っています。

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住吉史彦の十大ニュース

 いよいよ2010年も、今日を残すのみとなりました。

 ブログの読者の皆様、ご愛読いただき、誠にありがとうございました。御蔭様で読者数が着実に増えており、嬉しく思っています。

 2011年もご愛顧いただきたく、お願い申し上げます。

 さて、本日は予告いたしました通り、

 「2010年・住吉史彦の十大ニュース」を発表です。

 その第一位は・・・西麻布のバーで顔面をボコボコにされたこと、では勿論なく、以下に発表いたします。各項目をクリックすると、その日のブログにリンクしています。

3月 第五回「すきや連」を、横浜市「太田なわのれん」さんで開催しました。

(初めて「すきや連」が東京以外に進出、しかしいつも通り大盛況でした。)

3月 国際観光日本レストラン協会の理事に就任しました。

(真面目にお務めせねば・・・)

7月 平野正敏さん (ヴィオラ・アルタ奏者)のコンサートに出演しました。

(会場は、旧東京音楽学校奏楽堂。「饗応・居留地・牛鍋」という題で、食べ物の話し=日本人が、西洋の食べ物に遭遇した時代、幕末から明治時代のことをお話ししました。)

7月 第六回「すきや連=日本短角牛の、すき焼きを食す会」を「ちんや」で開催しました。

(いつにもまして盛況で、短角牛への関心の高まりを感じました。) 

 8月 「おいしい夏休みー親子体験食味学習会」を開催しました。

(シュートボクシングの世界チャンピオンの緒形健一さんにもお話しいただきました。)

9月 「ちんや」創業130年記念「住吉史彦の会」を開催しました。

(私の年齢の近い友人・知人をお招きし大盛況でした。京都や山形からもご参加いただき感激しました。)

9月 「ちんや」創業130年記念ホームページを開設しました。

(このサイト上で「世界に一つだけの すき焼き思い出ストーリー」の募集を始めました。)

10月 第ゼロ回「すき焼き三田会」を開催しました。

(♪肉の王者〜慶應〜♪と熱唱しました。)

11月 第七回「すきや連」を、小伝馬町「伊勢重」さんで開催しました。

(炭火を使った、すき焼きで、今回も大盛況でした。)

12月 ツイッター・ユーザー向け「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

(チャリテイーとツイッターとすき焼きが合体した、史上初の企画でした。今後の、私の方向性をこの時に見出しました。)

 あ、そうそう、もっと重要なことが・・・

 それは、このブログを開設しました!(3月)

 え? それじゃあ、11大ニュースだよ・・・

 明日は、浅草寺の除夜の鐘を突きました後、未明1時頃にUP予定です。いつもは予約投稿でワードプレスにUPさせていますが、年始くらいは手動でUPします。

 皆様、良い御年をお迎え下さい。

追伸

 精肉売店の、正月用肉予約販売は12/28で〆切らせていただきました。12/29-31はフリー販売のみです。この三日間昼時11:00-15:00は大行列が出来ます。また夕刻には品切れ予想されますので、なるべく、10:00-11:00にご来店下さい。

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草食男子

 11/17に国際観光日本レストラン協会の理事会があったので、出席しました。

 今回の議題は、来年度の活動計画・予算案です。来年の2月に総会があるので、そこに提出する案を検討するわけです。

 議論の的になったのは、「親子体験食味学習会」事業の予算です。この事業は、協会発足50周年だった昨年に、初めて実施され、好評だったため、今年も実施されたものですが、問題は、その予算です。

 50周年の時は「特別会費」も集めたので、協会にお金があったわけで、そこから各会場店に補助金を出せました。結構な金額を補助金として支出しています。

 しかし、2年目以降は、そうはいきません。好評なので、続けていきたいわけですが、お金のことを真剣に検討する必要性があったのです。

 11/17には、いろいろ議論して、結局、協会からの補助はだんだん減らして、各会場店が独自に負担する方向にして、事業としては、是非続けていきたい、ということになりました。

 この「親子体験食味学習会」事業には「ちんや」も、2年続けて参加しました。

 それなりに人数も集めて、好評だったと自負していますが、会費が高くても、大勢参加していただけたかは、微妙です。今後、補助が減って会費を上げたら、どうなるか、不安はあります。

 しかし、食育関係の事業は、「ちんや」としても是非続けたいと思っています。

 特に若者の「草食化」を心配しています。なんだか社会に元気がなくなっていくようで、とてもイヤです。

 そこで青少年、特にスポーツをする子達に、肉の話しを聞かせながら、すき焼きを食べてもらう会を計画しています。

 前回は、台東区花川戸のシュートボクシング・ジムに入門している、お子さん達が親子で参加して下さいました。

 ここで、肉の話しというのは、肉の熟成の話しが中心です。たくさん食べても胃もたれしないのは、熟成させた肉でして、そうでない肉は、タンパク質がアミノ酸に分解されていないので、たくさん食べると胃もたれします。

 だから当然、お子様の成長に良いのは前者の方です。食べて⇒成長して、是非試合に勝ってもらいたいです。

 今後は、補助金が減る分、「値段は格安のお値段で」、というわけにはいかないのですが、内容で勝負したいと思います。

 と、思っていたら、知人の中に剣道をやっている人が見つかったので、声をかけてみました。実現したら嬉しいです。

 子供と真剣勝負!はしませんけどね、文科系男子なんで、ワタクシ実は。

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*前回の「親子体験」開催例は、私のブログの、8/22号〜8/25号をご覧下さい。

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会食の常識

  『接待以前の会食の常識 』

―社会人必読!ビジネスで株を上げる宴席のマナーと知って得するマル秘心得帳。(講談社の実用BOOK)

という御本を購入しました。著者は小倉朋子さんという方です。

 先月の、浅草料理飲食業組合の役員会で「どうも最近食育が必要な大人が多いよなあ」と話題になり、私自身もそう思うことがありましたので、ネットで、そういう方面の参考書を探していたら、この著者が見つかったのです。

 著者は、食文化と食事作法主体の食の総合教室「食輝塾」を主宰されているとかで、結構なことと思います。またこの御本も、「会食の常識」をビジュアルにまとめていて便利な御本と思いました。

  2007年発行なので、新刊本ではありませんが、購入してみました。

 拝見しますと、「すき焼き」の項目もあります。

 最初に、すき焼きの起源や、関東風・関西風の違いについても説明されていて「大人の食育」になりますね。「名古屋は関西風」と付け加えれば、さらに良かったでしょう。

 で、「すき焼きの、会食の常識」ですが、

「すき焼きは、素材ごとにまとめて鍋に入れるので、場所を崩さないように・・・」

 ほう、それは是非、そうしていただきたいです。

「じか箸はしないこと。」

「一度さわった具をやめて他のものを取ったりするのはもちろんルール違反。迷い箸にならないように気をつけよう。」

 この辺りは、子供の食育ですね。「ちんや」が作ったお子様パンフにも載せてあります。

「小鉢に取ったら、そのまま食べないこと。いったんテーブルに置いてから新たに持ち直して食べるのが基本のマナー」

 たしかに、その方が動作がキレイですね。

「シラタキは、そばやうどんにあらず。絶対にすすり上げないこと。」

 ははは、それはそうです。皆さん、よろしくお願いします。

 一方、うーん、という感じの記述も。

「野菜は肉で巻いて食べると一口で入りやすい」

 うーん、サンチュみたいですねえ・・・

「おおよそ食べ終わったら、煮詰まった鍋にご飯を入れておじやにするのが定番。」

 うーん、そ、それは・・・辛くないですか。

 鍋下(=鍋の底に煮詰まって残った汁のこと)を出汁か何かで割れば、おじやが出来なくもないですが、私はあまり見かけません。

 浅草の「米久」さんは、鍋下を残さず食べるよう、お客さんに勧めていますが、その方法は、スプーンで少量を取り出して、白飯に載せるやり方です。

 桜鍋の「中江」さんも、鍋下を残さず活用しますが、まず鍋下に新しい割り下を追加し、そこにタマゴを入れることで味をマイルドにします。そして、それをスプーンで取り出して、白飯に載せます。

 ブログ読者の方で、著者のお知り合いがいらっしゃいましたら、「煮詰まった鍋にご飯を入れておじや」の方法を、くわしく聞いて、私に是非お知らせ下さい。

 ホームページ(http://totalfood.jp/)を拝見しますと、才色兼備の方のようですしね!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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昭和は遠くなりにけり

 2010年版「台東区手作り工房マップ」が出来上がり、台東区役所産業振興課の方が持ってきて下さいました。

 台東区役所では、区内のモノづくりの職人さんの手で、ひとつひとつ丁寧に作られる製品の良さを感じ取っていただくために、作業風景の見学や、モノづくり体験ができる店を「アトリエ店舗」と名付け、そのリストを地図入りの冊子にして紹介しています。それが「台東区手作り工房マップ」です。

 「ちんや」も、「アトリエ店舗」の趣旨に賛同して、参加しています。

 食品の現場は、衛生管理がキビシいので、一般の方に見学や体験をしていただくのは、簡単ではありません。

 しかし現場をお見せすることは、食の「安心」「信頼」につながっていきますし、また将来の業界を担う人材を育てるためにも、現場をお見せすることが重要と考えまして、保健所さんとも相談の上、「アトリエ店舗」に参加しています。

 そんなおり宮城県の中学校から、生徒さんのモノづくり体験の申込みがありました。

 「ちんや」での「体験」では、まず生徒さんの健康状態を点検した上、白衣・制帽・長靴を着込んでいただき、本当に、肉のスライスや盛り付けをしていただきます。そして、その盛り付けた皿を、お座敷に運んで、食べていただきます。2時間くらいかかります。

 生徒さんに、衛生状態を保つことの困難さ・責任を、身をもって知っていただくのも、悪いことではありません。有益な修学旅行になれば、こちらも幸せです。

 それにしても、今時の修学旅行は充実しています。

 我々の頃はと言うと、昼間は普通に観光地巡りでしたが、その観光の最中も、子供の心はここにあらず・・・

 「モノづくり体験」ならぬ、「夜中の悪さ体験」の話しでもちきりでした。中学生時代の自分が、モノづくり体験なんて想像もつきませんね。

 より悪いことをした子がヒーローになれる・・・昭和は遠くなりにけり、ですね。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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*「アトリエ店舗」のリストは、こちらでもご覧になれます。

Filed under: 今日のお客様,食育ナウ — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)