昭和は遠くなりにけり
2010年版「台東区手作り工房マップ」が出来上がり、台東区役所産業振興課の方が持ってきて下さいました。
台東区役所では、区内のモノづくりの職人さんの手で、ひとつひとつ丁寧に作られる製品の良さを感じ取っていただくために、作業風景の見学や、モノづくり体験ができる店を「アトリエ店舗」と名付け、そのリストを地図入りの冊子にして紹介しています。それが「台東区手作り工房マップ」です。
「ちんや」も、「アトリエ店舗」の趣旨に賛同して、参加しています。
食品の現場は、衛生管理がキビシいので、一般の方に見学や体験をしていただくのは、簡単ではありません。
しかし現場をお見せすることは、食の「安心」「信頼」につながっていきますし、また将来の業界を担う人材を育てるためにも、現場をお見せすることが重要と考えまして、保健所さんとも相談の上、「アトリエ店舗」に参加しています。
そんなおり宮城県の中学校から、生徒さんのモノづくり体験の申込みがありました。
「ちんや」での「体験」では、まず生徒さんの健康状態を点検した上、白衣・制帽・長靴を着込んでいただき、本当に、肉のスライスや盛り付けをしていただきます。そして、その盛り付けた皿を、お座敷に運んで、食べていただきます。2時間くらいかかります。
生徒さんに、衛生状態を保つことの困難さ・責任を、身をもって知っていただくのも、悪いことではありません。有益な修学旅行になれば、こちらも幸せです。
それにしても、今時の修学旅行は充実しています。
我々の頃はと言うと、昼間は普通に観光地巡りでしたが、その観光の最中も、子供の心はここにあらず・・・
「モノづくり体験」ならぬ、「夜中の悪さ体験」の話しでもちきりでした。中学生時代の自分が、モノづくり体験なんて想像もつきませんね。
より悪いことをした子がヒーローになれる・・・昭和は遠くなりにけり、ですね。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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*「アトリエ店舗」のリストは、こちらでもご覧になれます。
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