どんどん聞いて下さい週間②
2/23(水)から2/28(月)まで弊店で「大人のための、今まで恥ずかしくて聞けなかった質問を、どんどん聞いて下さい週間」を実施しますが、
この「週間」のポイントは・・・
*今までの常連様に一切迷惑をかけない
*経費をぜんぜん使わない、ということです。
そもそも飲食店には、
①常連様
②常連様予備軍
③一回も利用していただいていない方
の3種類のお客様がおいでですが、
「ちんや」では、
① の方を対象に、「ちんやメンバーズカード」という制度を持っています。昨年から「記念日割引」という制度も作って、常連様の個人情報もなるべく把握するよう努めています。また、
②の方には、なるべく「ちんや すき焼き通検定」を受けていただいて、①グループ入りしてもらおう、と考えています。常連様の御子様も、「常連様予備軍」ですから、冊子「すき焼き百科」を御子様方に配っているのは、②の方用の対策と分類できます。
一方、「ちんや」では、これまで③の方対策は、あまりやって来ませんでした。この3層に同時に適切にアプローチするのは難しいからです。
世の中には、①志向から③志向へイキナリ大きく舵を切ってしまう経営者がたまにいるようでが、良い結果が出たという話しをあまり聞きません。
それは、①常連様にご迷惑がかかるから。
①常連様は比較的年配の方が多いですが、それを見ていて「このまま高齢化してはウチの店はマズい!」と考えて、内装を奇抜なものに変えたりとか、大幅な値引きプログラムを組んだりとかする経営者がいるようです。しかし当然、①常連様は、そういうのを当然嫌います。
またビジネスとして考えた場合も、常連様に昇格して下さる可能性が低い方に経費をたくさんかけるのは不毛です。だから、「ちんや」では、これまで③の方対策は、あまりやって来ませんでした。
でも、先日テレビで、地方のオーケストラが、クラシック初心者を獲りこもうと奮闘している姿を見て、私もかなり反省しました。
インタビューされて、「初めてオーケストラを聞いた」と言っている、クラシック初心者の方の表情が、本当に嬉しそうなのです。
「ちんや」でも、やはり「初めて本格的なすき焼き屋に上がって、すき焼きを食べた」と嬉しそうに言って下さる方を、お迎えしないといけないな、そう思いました。
ただし、今までの常連様にご迷惑をかけたり、不毛に経費をかけたりはNGです。
方法を工夫しても、常連様に昇格する可能性が高くないことは、百も承知ですが、今後は、「初めて」の方にもお越しいただきたくようにしたいと願っています。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて346日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
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