熊しゃぶ

 弊店には「記念日割引」という制度がありますが、記念日として「愛犬の誕生日」を登録した方がいました(!)

 ワン子連れでは、ご入店いただけませんよ、念のため。

 売店で肉をお買い上げいただいて、それをワン子にあげることなら、まあ、可能ですけどね。さて、

 国際観光日本レストラン協会の例会で、「比良山荘」に行きました。京都駅から車で約1時間、京都郊外の山中です。

 山里の澄んだ空気が最高に気持ち良い!! ハズだったのですが、さ、寒くて、それどころでなかったです・・・雪も随分積もっていました。

 2月ですからねえ。

 で、戴いた御料理は、この季節にふさわしく、

 熊しゃぶ。 メニュー上は、洒落て「月鍋」と称しています。

 比良山の熊は、限られた時期にわずかしか獲れないそうです。腕の確かな猟師が仕とめた、冬眠前の「月の輪熊」だとか。木の実をたっぷり摂り、脂肪を蓄えた熊肉が使われます。

  で、その食べ方ですが、御店のホームページに「だしを加えた、すき焼き仕立て。」と書いてあったので、どういう方法なのかなあ、と思っておりましたら、ダシと醤油と蜂蜜を合わせたものでした。蕎麦ツユを薄めて、少し甘くした感じですが、これが、甘い熊の脂と良くあいます。

 熊のロースを、軽くしゃぶしゃぶし、九条葱や芹、菊菜、ウドと一緒にシンプルにいただきました。野菜は、テンコ盛りでしたが、美味しいので全部食べてしまいました。

 そう言えば、両国の「ももんじや」さんの、猪鍋にも芹が入っていましたっけ。

 熊の肉は、甘く、やわらかく、トロけます。くさみが無く、さんざん脂を食べても、胃もたれしないのが不思議です。

 山之神プレゼンツの、極上ジビエと申せましょう。感謝です。

 すき焼きも頑張らねば。

 住吉史彦プレゼンツですがね・・・

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて347日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

*「記念日割引」については、こちらです。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM
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