ノー・ショー

 「ノー・ショー」っていう言葉の意味がお分かりでしょうか。ホテルやレストランで、予約の客が、店に連絡を入れることもなく、待てど暮らせど現れないことを言います。

 キャンセルも勿論困りますが、ノー・ショーはさらに困ります。「困る」というのは不正確ですね。損害です、これは。

  予約時間前にキャンセルであることがわかれば、まだ他の予約を獲れますが、ノー・ショーの場合、時間を過ぎても30分くらいはお待ちしているので、下手をすると、その日その席を完全に空かせてしまうこともあります。

 我々店サイドは、そういうことにならぬよう、事前に確認の電話を入れたり、大勢様の場合はFAX番号をうかがって、確認書を送ったりしていますが、繁忙期ともなると、全部は完璧に確認がとれません。電話をかけてもお出にならないことが多いからです。

 今月のある日曜に、知人で洋食店を経営するK恵女史が、ツイッターに悲しいツイートをしました、

 「今日悲しかった事。10名様でたまわっていたご予約の方が、待てど暮らせどお見えにならなかった事(涙)その間複数のお客様をお断りしてしまいました(悲)お断りしてしまった方々に「ごめんなさい」・・・

 そう言えば、弊店でも12/9夜にノー・ショーがありました。(6人。FJ本某なる者) 

 その男は12/10で弊店に予約を入れようとして、満室で断られ「では12/9に予約を」と入れたものの、それは本心では「仮押さえ」であったようで、その電話を切った後、12/10で別の店に予約を入れたようです(!)

 その後すぐに、「仮押さえ」しておいた「ちんや」の方をキャンセルすれば、まだ実害は小さいのに、どういう事情なのか、キャンセルするのを忘れたようです、スコンと。

 当日の朝、こちらからその男の家に確認の電話を入れましたが・・・不在で確認取れず・・・結局ヒジョーにザンネンながら、実弾戦とあい成りました。

 結果は、もちろん予が指揮する南軍の勝利でしたが、北軍も瀬戸際的な砲撃を行ったため、民間人に犠牲が出た模様です。

 今シーズンは、まだこの一戦だけなのが救いですが・・・

追伸

 <Twitterハード・ユーザー限定、今こそ宮崎牛を食べる会>の応募受付をしています。

 Twitterを使って楽しみながらチャリテイーに参加できる、歴史上最初のイベントです、たぶん。

 是非ご応募下さい!

 詳しくは、このブログの11/27号をご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて291日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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5段記事

 先週末、米寿のお婆ちゃまをお祝いする会が弊店であり、12人のご親戚が来店されました。

 そのお婆ちゃま、記念品の贈呈の時、感極まって涙が止まらなくなってしまった、と担当の話し。おめでとうございました&卒寿・白寿の時もお越しいただけたら良いですね。さて、

 12/10に宮崎日日新聞東京支局の記者さんが「今こそ宮崎牛を食べる会」について取材に見え、T先生と一緒にインタビューを受けました。

 その記事が12/12号に出たのですが、結構大きくてビックリ。記事は5段もあり、私の顔写真も載っています。

 顔写真は、恥ずかしいので、勿論ここには載せませんが、内容を転載させていただきます。

<見出し>=「宮崎牛つぶやきPR、26日都内すき焼き店、ツイッター利用者募る」

<以下本文> 

 口蹄疫被害に遭った本県支援へ、東京・浅草の老舗「すき焼 ちんや」が26日、「今こそ宮崎牛を食べる会」を同店で開く。参加者を短文投稿サイト「ツイッター」のハードユーザーに限定し、会の模様を“中継”するユニークな試みで、参加者以外にも広く宮崎牛を知ってもらう機会になりそうだ。

 同店は1880(明治13)年に料理店として開業し、1903年にすき焼き専門店に転じた。上質な肉を提供することで知られ、雷門に近く観光客も多く訪れる。店で宮崎牛も扱うことから、6代目店主の住吉史彦さん(45)が復興支援で「できること」を模索。ツイッターを利用していることもあり、食べる会の周知手段としてツイッターを活用し、さらに当日の模様を短文でつぶやいてもらおうと発案した。

 このため12日から募集する参加者(先着50人)は、自身のツイート(つぶやき)が150人以上からフォローされ、当日会場でツイートできるツイッター利用者に限る。

 当日は午後6時半から、応援メッセージを集め自転車で本県を訪れた明治大4年の小林大地さんの話や、住吉さんの解説を聞いた後、宮崎牛のすき焼きを味わう。参加料は13.000円で一部を本県に送る。

 住吉さんは「大勢で同時につぶやいてもらうことで、多くの人に宮崎牛を知ってもらえるのではないか。楽しみながら社会貢献できる機会にしたい」と話している。

 イベントの詳細はホームページ「ちんや130周年記念サイト」に掲載している。<終わり>

 宮崎日日新聞さん、お採り上げいただき、有り難うございました。

 なおファンレターは歓迎します、顔写真を見た方からの・・・  

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Filed under: すき焼きフル・トーク,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

冬の「変わりザク」

 ただ今は忘年会シーズンの最盛期です。お約束の備後ゲームいや、ビンゴゲームが夜毎繰り広げられています。

 でも当たった方の絶叫の仕方が、昔と違いますね。

「あざーす!」「あざーす!」「あざーす!」(=「有り難うございます」の意)

 さて、そんな中ですが、「変わりザク」を変えました。今回は、

 巻き湯葉、ゴボウ、黒こんにゃく の3種盛り合わせです。

 定番のザクに加えて、冬の季節感たっぷりの、こうした具材もお召し上がりいただいています。

・巻湯葉は、築地の老舗専門店「角山本店」謹製。

・ゴボウは、赤土で有名な芹沢ゴボウ(茨城県行方市)

・こんにゃくは、群馬県甘楽郡産

 湯葉は生ですが、ゴボウと こんにゃくは一度下茹でしてあります。湯葉には、割下が良くしみ込むと思います。ゴボウ・こんにゃくは食感をお楽しみいただけると思います。

 この「変わりザク」は、21年7月の第3回「すきや連」(浅草今半さんで開催)の時に、カメラマンのカワイさんという方から提案していただいたメニューです。カワイさんは、素人すき焼き愛好家であって、向笠千恵子先生の「すき焼き通」(平凡社新書)の第9章に実名で登場する方ですが、「すきや連」にも毎回参加して下さる方です。

 その方が「専門店のすき焼き屋さんで、季節の「旬のすき焼き」メニューで、思いっきり季節を感じながら食べられても良いのではと思います。」と提案されました。

 これをキッカケに、21年の秋に始めたメニューが「変わりザク」です。そうです、「変わりザク」は「すきや連」からはじまった、新メニューなのです。

 その秋バージョンが好評だったので、季節ごとに内容を変えて、2回目の冬になりました。

 ♪北国の旅の空〜流れる雲はるか〜時に人恋しく〜♪

 え? まだ一次会? 歌うのは早いぞって?

 そいつはウッカリしました。

追伸

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病み上がり

 東京も急に寒くなりまして、風邪をひかれる方が増えているようです。さて、

 二ヶ月ほど前だったと思いますが、知人で剣道をなさっている、K子女史が剣道の御師匠さんと一緒に来店されました。その御師匠さんが病気をされて回復されたので、快気祝ということでした。

 それから、一ヶ月ほどして、今度はその御師匠さんの方が、別の御弟子さんで、やはり病気をされた方の快気祝をしたい、ということで予約が入り、来店されました。

 たしかに病後の滋養のため、牛肉を食べるのは悪いハズがありません。でも病気で消化力が落ちた方に、肉はモタレてしまうこともあると思います。そういう場合、「ちんや」のモタレない肉を是非、召し上がっていただきたいと思います。

 「ちんや」の肉は、充分熟成させてありますので、その間にタンパク質がアミノ酸に変わっています。だから消化しやすくモタレません。病後の食事には適当だと思います。

  是非、召し上がっていただいて、健康を取り戻していただきたいですね。

 と、思っていると、今度は先週末の話しですが、お顔の色が優れない、年配のお客様がご家族と一緒に来店されました。聞けば、病院を退院して、即弊店へ直行して来られたとか。

 拝見すると、とてもベストのご体調とは言えない感じです。そ、それって快気祝というよりは、病み上がりっていうことですよね。

 気持ちとしては有り難いですが、うーん、大丈夫なんだろうか・・・

と、思っていると、1時間20分ほどで食事を済まされて帰って行かれました。

 そうですよ、そういう時は、やはり御自宅へ戻られた方がいいですよ。

 商売としても、「快気祝」にご利用下さい!と宣伝しやすいけど、「病み上がりにどうぞ!」とは宣伝しにくいですよね。

 皆さん、ご自愛下さい。

 あ、そうそう、忘年会で胃腸がグロッキーの皆さんも。

追伸

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席割り

 席割りは宴会幹事の最も重要な任務です。

 特に、すき焼きで宴会をする場合は、鍋を囲むので、普通の宴会より席割りに気を遣わないといけません。

 これをしくじると会が盛り上がらないのは当然ですから、幹事は会のメンバーの中で、どなたとどなたが親しいか把握した上、年齢、男女も加味して、上手く配置するのが任務です。

 さらに気を遣わないといけないのは、継続していく会です。一回で終わってしまう=次回が無い会、例えば結婚披露宴は、親しさ、年齢、男女を加味して上手く配置、で良いですが、継続してゆく会となると、そうは行きません。

 毎回親しい者同士がくっついているのは、あまり好ましくありませんから、会を重ねる内に適宜配置を変えて、メンバーを混ぜることも考えないといけません。

 ここが幹事の難しいところです。メンバーの中には「人みしり」の方がいらしたりしますから、混ぜると言っても強引なことはできません。「すきや連」では、私と向笠千恵子先生が、毎回入念に相談して席割りを決めています。完全指定席です。

 11/29に開催した、第7回「すきや連」の時も、そのようにさせていただきました。回を重ねる内に、皆さんが打ちとけてきていて、向笠先生を中心に環が出来つつあることを実感しています。

 逆に12/2に「ちんや」で開催された、台東三田会は「完全クジ引き制」でした。

 前回の台東三田会幹事会の時、私は用事があって早退したのですが、その時に相談してクジ引き制導入を決めたようです。自由席にしておくと、毎回親しい者同士ばかりがくっついてしまい好ましくありませんから、「今回は、混ぜる!」という方針に決したようです。

 で、やってみてですが、この方式は違和感を持つ人が、どうしてもいらしたようです。

 この地域の慶應卒業生の会である、台東三田会は若手から、先輩、大先輩、大々先輩まで、世代の違う方が属しています。新卒の青年から、昭和ヒトケタ生まれの方までおいでです。だから「混ぜる!」のが容易でありません。

 この内、年齢の比率では若手が最も少数派です。数が少ないので、私ですら若手に分類されていますが、その辺りのメンバーは、大先輩や大々先輩に取り囲まれてしまうと、宴会の最中緊張しっぱなしになります。そうした事態を避けようと、今回クジ引きをズルっ子する者まで出る始末でした。とほほ。

 また大々先輩の内の御二方が、最末席を当ててしまいました。クジ引きなので、あり得る結果ですが、これも困りますよね。

 たしかに、自由席にしておくと、毎回親しい者同士がくっついてしまい好ましくありませんから、「たまに、混ぜる!」という方針に異議はありません。でも「完全クジ引き制」は無理があったように思います。私も幹事の一人なわけですから、当日でも「先輩、それはやめましょうよ」と意見しておくべきだったな、と今は思っています。

 ベターなのは「完全クジ引き制」ではなく「世代ブロック別クジ引き制+幹事の分散配置」でしょうね。

 会場を若手ブロック、先輩ブロック、大先輩ブロックに3分し、クジ引きの箱も3つ用意して、それぞれのブロックの中でクジを引いてもらいます。

 そして幹事や元幹事だけは、逆にあえて自分の属するブロックのクジを引かずに、他のブロックに混ざってもらいます。先輩幹事は若手メンバーを親しく指導し、逆に若手幹事は先輩メンバーの御機嫌をとりむすんでもらいます。

 私は、女性メンバーの居る机が良いので、ズルっ子するかも・・・しれませんが。

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さとうきび機能研究所

 11/21に「沖縄さとうきび機能研究所」のT社長が来店されました。

 本日11/29これから、開催する「第七回すきや連」で、「すき焼きにあう砂糖とは」という題で講話をしていただく予定なのですが、その打ち合わせの為の、ご来店です。

 「打ち合わせ」と申しましても、ひらたく言うと、すき焼き屋という人種が、有機化学をどの程度理解できるものなのか、リサーチに見えたのです。リサーチの対象は他でもなく、私・住吉史彦です。

 T社長自身も元々は文系人間で、実は将棋の学生名人だったのですが、大学卒業後、製紙会社に入り、今はすっかり理系に成っておられます。そこを脱サラして、企業されたのが、今の、さとうきびの会社です。さて、そのTさんの御砂糖ですが・・・

 いいですか? 住吉さん、ウチの会社の「粟国生なり糖」にはですね、フラクトースとグルコースが含まれていてですね・・・

 この時点で、既に吐きそうになった方もご安心下さい。私がわかりやすく説明いたします。勿論、私が理解できた範囲で、ですがね。

 まずは有機化学を離れ、イメージから入っていきましょう。 東西東西!

 「沖縄さとうきび機能研究所」さんの「生なり糖」は、

*おじい・おばあが齧っていた、さとうきびの成分をなるべく残したまま、砂糖にした、「アンチ・エージングの砂糖」だそうです。

*だからと言って、原始的な手法で造ったわけではなく、新開発のフィルターを使って、有用でない成分は取り除いてあるそうです。

 通常の砂糖は純度を高める為に、遠心分離機にかけますが、この時に色々な成分が砂糖から分離されます。それが蜜です。この方法により、砂糖の純度は高まりますが、面白味のない味に成っていきます。

 Tさんの御砂糖は、遠心分離機にかけないところが特徴で、フィルターにかけて葉緑素などを取り除いただけなので、さとうきびの元々の味に近い味を実現しています。

 従来からある「黒糖」の場合も、Tさん同様遠心分離機にかけませんので、天然の成分にかなり近いのですが、葉緑素も残っているので、酸化しやすいのが難点です。

 またPH値をアルカリ方向へ調整するため、石灰を投入しており、黒糖にはその成分が残っています。この石灰が黒糖のアクの元です。

 Tさんの御砂糖は、そういうPH調整がされていないため、さとうきび本来の酸味が感じられます。普通に味わうと酸味を特に感じるかもしれません。ここは、好き嫌いの分かれる点です。

 さらに、原料のさとうきびを砕く時の手法にも特徴があるそうです。

 製紙会社のノウハウで、きびを砕くので、細胞のセルの中にあった「結合水」が溶け出します。「結合水」は細胞を自由に出入りする「自由水」と違って、ほとんど出入りしない水なので、いろいろな成分が溶けていて、これにより「おじい・おばあが齧っていた」味になるのです。

 「齧っていた」という所がポイントです。齧ることにより出て来た成分は、動物で言えば、豚骨スープのようなもので、ポリフェノール・ミネラルといった大変有用なものです。

 「アンチ・エージング」は上品には実行できず、とうきびの組織をうまく壊すところがポイントなのだそうです。

 以上で、おわかりいただけたと思いますが、Tさんの御砂糖は、精製糖でも黒糖でもない「第三の砂糖」と言うべきもので、おじい・おばあが齧っていた、「アンチ・エージングの砂糖」なのです。ちょっと、酸っぱいですけどね。

 さらにTさん「まだ大きい声では言えないが、美肌効果もある」とおっしゃいます。それで、この砂糖を入れて焼いたパンを、セレブ主婦が争って買っているとか。

 ほほお、美肌効果ですか。

 でもTさん、そこまで言っちゃうと、眉ツバと言われかねないから、実証しない内に「美肌効果」を広言するのは、やめた方がいいと思いますよ。

 え? まだ自分じゃ広言してないのに、ブログに書かれたら困るって?

 ああ、それはそうです、早速実証しましょう。

 ウチには、女のスタッフがいっぱいいますし、浅草の女将さん方に配布してみる、というのはどうでしょうね。ご紹介しますよ、喜んで。

追伸

 本日11/29に開催される、第七回「すきや連」では、T社長の砂糖のお話しに続いて、小伝馬町の「伊勢重」さんにて、すき焼き大宴会です。

 既に、松阪の「和田金」さん・米沢の「登起波牛肉店」さんなど、全国の、すき焼き関係者が50人のご参加が決まっていて、満員札止めです。

 この催しは、「旗振り役」兼事務長の私にとって、毎回結構な手間がかかるのですが、盛り上がること間違いないので、楽しみですね。

 後日、このブログでも報告いたします。

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デフレ酉の市

 鷲神社の「酉の市」の日の、「ちんや」店内の雰囲気が、ここ数年上品です。

 なぜか酉の日に、弁護士・会計士・行政書士・設計士といった、士業の事務所の皆さんが来店されるのです。考えてみれば、士業の事務所も中小企業のようなものですから、お酉様に繁盛を祈願に行かれるのでしょう。

 11/19の「二の酉」の日は金曜日でしたので、5〜6人の事務所から30人くらい所属している事務所まで、大中小の宴会を「ちんや」でしていただき、しかもこうした職業の方々は、酔って大騒ぎしたりしないので、有り難かったです。

 その昔は、こうではありませんでした。昔は、酉の日というと町工場(こうば)御一行様がお得意様でした。

 社長さん(=と言っても、工場のお父さん)が先頭に立って、工員さん全員を率いてお酉様に行き、その帰りに寄っていただいていました。これは勿論、有り難いことは有り難いのですが、工員のおじちゃん達が、酒に酔って事件を起こすことがありました。

 大企業とか役所なら、「全員動員」はせず「課長級以上のみ参加」とか仕切りがあると思いますが、町工場の場合、そういうヤボをするハズもありません。

 社長に動員されて、「今日は好きなだけ飲めよ」と言われたら、本当に好きなだけ飲んでしまうのが、おじちゃん達です。酉の日というと、おじちゃん達の動静が気がかり、というのが御約束でした。

 しかしその後、世は移り、台東区の地場産業の工場の内、相当数が海外に移転し、寂しくなりました。円高が、その引き金を引いたことは、ここで指摘するまでもありません。

 それにつれて、「ちんや」の雰囲気も上品になりました。それはそれで嬉しいのですが、これで良いのか?!とも思います。

 工場の企画部門・デザイン部門は、この辺りに残っていても、おじちゃん達の働き口だった生産ラインは、今はもう海外です。働き口=雇用をなくした、あの酔っぱらいの、おじちゃん達はどこへ行ったのでしょう。

 今デフレが酷い、と連日報じられていますが、それは雇用が無いからだろう、と思います。かつて地場産業が栄えた地で、すき焼き屋をしていて、そう私は感じています。

 今日はジョークに出来ませんね。

 なんとかなりませんかね、チョーさん。

追伸

 昨日放送のTV番組『紳助の「深イイ話」アートスペシャル』(日本テレビ)で紹介された、彫紙アーテイスト林敬三さんのブログは、

こちらです⇒http://blog.choshi-art.com/ 

 林さんは、弊店のパンフレットをデザインしてくれた方でもあります。是非ご覧ください!

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*「酉の市」の縁起については、このブログの11/7号をご覧ください。

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小林大地君

 明治大学商学部4年の小林大地君が来店されました。

 小林君は、もともと自転車好きだったそうですが、この夏、口蹄疫の被害に遭った宮崎県を支援したいと思い立ち、埼玉のご自宅から宮崎まで、猛暑の中自転車で旅をしました。

 7月29日に埼玉を出発、各地でその土地の人から宮崎への応援メッセージを集めながら進み、9月3日ついに宮崎市に到着しました。

 小林君が今時なのは、単に旅するだけでなく、途中で見聞きした出来事をブログとツイッターに書きながら走ったことです。たちまちネットの世界で小林君は有名になり、特に東国原・宮崎県知事が彼のツイートをリツイートした直後には、彼のアカウントにフォローが殺到したそうです。

 走っている最中に既に有名になった小林君は、鳴り物入りで宮崎に入り、知事や宮崎市長からリアルに出迎えを受けました。またこの活動は、メデイアの注目もあびて、CANPANブログ大賞「毎日RT特別賞」を受賞しました。

 そんな小林君のことを私が知ったのは、久米繊維工業の久米社長を通じてでした。

 私が会長をしている、台彪会の勉強会に、久米社長を講師としてお招きしたのが、8/6のことでしたが、その講演の後の懇親会で、「今、自分の所の学生が、宮崎まで旅をしていて、途中経過をツイートしているんですよ」という話しを聞きました。

 久米さんは、社業のかたわら、明治大学商学部で「ブログ起業論」を教えておいで、小林君は、その門下生なのです。

 私は、ちょうど7月にツイッターを始めたばかりでしたので、小林君のツイートぶりを見ながら、

 へえ、ツイッターというのは、こういう風に使えるのか、と感心したものです。

 その小林君と私は今、「今こそ宮崎牛を食べる会」というチャリテイー食事会を準備しています。

 今回、誠に勝手ながら、この食事会にご参加いただける方を、ツイッターのハード・ユーザーの方に限定しようと思っています。

 単に宮崎牛のすき焼きを召し上がっていただくだけでなく、食事会場にモバイル機器をお持込みいただいて、この会の趣旨・会場の様子などを、生中継のようにつぶやいていただこうと企画しています。今先端の情報技術であるツイッターの、ハード・ユーザーの皆様のお力をお借りして、宮崎県畜産業界への支援の輪が広がれば、最高です。

 この食事会は、年末の、「今年の10大ニュース」が新聞に載るころに実現させたいと考え、鋭意準備中です。

 詳細が固まりましたら、このブログにも掲示します。また、準備中のやりとりもツイッター上にお見せしようかと思っています。

 請う、ご期待です。ブログ読者の皆さんも是非ご参加を!

 ただし、フォロワー200人以上が条件です。12月の募集開始まで日がありますので、皆さん頑張って、フォロワーを集めて下さいね。ひひひひ。

追伸

 本日11/20は、昼席・夜席とも個室が予約で満室になっています。大勢様はありませんが、七五三とか御結婚記念日などの中小宴会が入っています。皆様、ご多幸を祈念いたします。

 予約無しで見えた方は、悪しからず、大広間へご案内いたします。

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*「毎日RT特別賞」を受賞した、小林君のブログはこちらです。

顔出し

  最近店の現場に出ていると、ジロジロと顔を見られることがあります。

 ブログのアクセスが増えてきたせいかもしれません。このブログを始める時、顔出しの件は、当然悩みましたが、「顔の見える商売」を実行するのに、顔が見えないわけにはいかないので、決行。醜体をさらしています。

 そのせいかはわかりませんが、先週末もジロジロ見られました。天気が良くて、また適度に寒い「すき焼き日和」だったので、店が忙しくなり、そこで急遽玄関に出て下足の整理や、お客様のご案内をしていたところ、一人の若い男性から、目線が送られてきました。

 ほっぺたに御飯つぶがついていたわけではありませんが、ご入店の時もジロジロ、お帰りの時もジロジロでした。

 しばらくしたら今度は、立派なカメラを手にした若い女性が外から入ってきて、「写真撮っていいですか?」

 店がまえをお撮りになるのだろう、と思って、「はい、どうぞ」と言って引っ込むと、

 「そうじゃなくて、ご主人の写真です!」

 うーん、なんだろう?と思いましたが、既にブログに顔出ししていることだし、真面目そうな可愛い娘だし、

 「結構ですけど、何にお使いになるんですか」

 「はい、専門学校の課題がありまして・・・」

 そうか、「浅草の歌舞伎風イケメン・ボーイズ」というテーマで撮っていたのか。困るなあ、事務所通してくれないと。

追伸

 明日19日は鷲神社の「酉の市」の日ですが、明日と言っても、時間は0:00〜24:00ですので、感覚的には「今夜から」っていう感じです。明日ご予定のあって行けない方は今夜お出かけ下さい。

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マンドリンクラブ

 このところ、偶然ではありますが、私の身のまわりが「マンドリンづいて」います。

 まず先週のある夜、私の経営の師匠である二条彪先生が、マンドリン専門の楽器店として有名な「ikegaku(イケガク)」のH社長と一緒に来店されました。

 二条先生は、学生時代マンドリン・クラブに所属していらして、プレイヤーとしては今だに現役です。昨年暮れの「台彪会」の忘年会では、余興で腕前をご披露下さいました。

 先生は、その後さらに「マンドチェロ」という、マンドリンの同属楽器を購入され、今年12月に予定されている、「台彪会」忘年会でご披露いただく予定です。先生が、その「マンドチェロ」を購入されたのは、もちろん「ikegaku」さんです。

 その時は、マンドリンに関係のない方も同席されていましたので、あまりそっち方面の話しはしませんでしたが、

 「私にもマンドリンクラブをやっていた友達がいるんですよ」というような会話を、少しだけしました。

 その「マンドリン・クラブをやっていた友達」が来店したのは、翌々日のことです。

 私の同期で学生指揮者だったⅠ君、マンドラのF君、それから2年後輩で、今浅草で働いているK君が来て、そこにマン・クラではないものの、当事音楽をやっていた私も混ぜてもらって、4人で食事をしました。

 3人に「ikegaku」さんて有名なんだよね、と聞くと、「有名どころか、マンドリンの方面じゃあ、聖地だよ!」という返事。彼らの後輩で「ikegaku」さんに就職している人もいるそうなのです。いやあ、奇縁ですね。

 その夜は、音楽でつながった者どうし昔話しに花が咲き、また、最近ITにくわしい別の同期生がマン・クラ関係のメーリングリストを作ったら、昔の絆がうまく復活し、たまには激論もあったりして、関係が活性化しているんだ、というような話しが出ました。気分の良い夜でした。

 そういう次第で、私の周囲が「マンドリンづいて」いますが、次の目玉は、もちろん「台彪会」忘年会での、二条先生のマンドチェロです。今から楽しみです。

 その会場は弊店「ちんや」なのですが、マンドチェロに負けないよう、肉の方も頑張らないと、演奏に食われてしまいそうですね。

 もっとも、肉は最初から「食われる」ものです、が・・・く、苦しいか、今日は・・・

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