おかマグロ

今年もマグロの初競りの最高価格は大間産のマグロだったそうです。

私は、この手の競り合いには全く興味が持てず、

そもそも食材の値段の根拠を産地に求める考え方になじめないので、今日は「おかマグロ」のすき焼きの話しです。

「おかマグロ」とは大間町の牛「大間牛」のことで、町は今後こちらを推して行きたいようです。

青森県は元々在来種の「赤ベコ」(短角牛)の産地で、黒毛和牛の生産は後発ですが、「大間牛」は黒毛です。

マグロ並みにブランドにするとなると、やはり黒毛に限るという考えなのでしょうか。

今のところ情報は多くなく、

「津軽海峡から吹き付ける強い潮風を浴びたミネラル分たっぷりの牧草を食べた大間牛」

という点が唯一特長と言えるようです。

もちろん、ミネラルを多く摂るのは良いことですが、決定的に味が変わるとまでは言えないです。

むしろ寒冷地=成長が遅い、ことを逆利用して、短期成長を望まず、じっくり育てることを考えていただけたらなあ、と私などは思いますが、今のところ肥育期間に関する情報は無いようです。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.335本目の投稿でした。

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キャンプ道具

ネットですき焼きの画像や動画をみつけたら、なるべく見るようにしています。

最近は動画が増えてきていて、ちらほら見つけるのは、

キャンプ道具で、家ですき焼きする動画。

たぶん漫画『ゆるキャン△』の影響でしょう。

何故か、家で「ゆるキャンすき焼き」する動画が多く、逆に外でしているのは、私は未見です。

美味しく出来上がるのか、私は未体験なので分かりません。動画では、もちろん、

うまーーーーい!!!

と主さんが叫んでいます。どれだけうまいのやら。

キャンプ道具は小さいことが多く、煮えすぎているようにも見えますね。

最近見つけた動画も、そうでした。

肉は、小豆色で、乾き加減も良い感じでしたが、メスティンには肉を2枚入れるのがやっと。しかも、肉屋さんで売る時に折り畳んだ状態そのままで2枚です。

肉をひろげられないのですから、箸でひっくり返さないといけないと思うのですが、動画主さんは、メスティンの蓋をしてしまいます。

豆腐とか、葱とか煮えにくい材料の時は蓋するのもありかと思いますが、肉だけの時は、開けたままで良いような・・・熱源の固形燃料がかなり強力そうだし。

でも考えたらたしかに、すき焼き専用の鍋やガス台をわざわざ買うより、キャンプ道具で済ませた方が経済的です

コロナ禍で感染リスクの低いキャンプが好まれていますから、道具を持っている人は多いのだろうと思います。

これも新しいすき焼きの形でしょうから、今後はキャンプ道具でうまく食べるハウツーが発達するのでしょうね。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。

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鎌倉時代

昨年の大河ドラマは明治時代の話しで、すき焼きを食べるシーンがありましたので、私は、その点は安心致しました。

では、今年は?

鎌倉時代の話しのようですから、すき焼きはないでしょうが、そもそも当時の人達は、肉を食べたのか?

はい、鎌倉時代は武士が台頭した時代ですから、それによって、獣肉に対する禁忌が薄まったと考えられています。

その前の平安時代、皇族や摂関家など上層の貴族は、肉食を避けるべきと考えられていました。毎月肉食しない日を決めたり、肉を食べた後は数日間外出しない、などと決めていました。

が、体力勝負の武士は、そうは行きません。

さらに武士達には、もう一つ肉食をする都合がありました。それは狩りです。

権力をもった武家は、その勢力を示すために、大勢の武士を動員して狩りをしましたが、その獲物を食べないわけには行かなかったのです。

毎年正月に歌舞伎で上演される演目に、曽我兄弟の仇討ちの話しがありますが、

その仇討ちは、1193年に源頼朝が富士の裾野で盛大な狩りを開催した際に起きました。狩には曽我兄弟の敵である工藤祐経も参加していて、兄弟は祐経の宿泊先に押し入ったのでした。

さて、今年の大河に狩りのシーンはあるのか、その後で獲物の肉を食べるシーンはあるのか、

そこに注目してまいりましょう。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

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大晦日の打ち上げ会

「ギャラリーエフ」さんの、打ち上げパーティーに行ってきました。

「エフ」さんは、浅草雷門2丁目に江戸時代に建てられた土蔵を再生したアートスペースです。蔵は、関東大震災と東京大空襲に耐えた貴重なもの。

カフェ(夜はバー)も併設されていて、アート好きな人達が集まる場になっていました。

それから、オーナーの飼いネコのファンも。

それが今回、地権者の方の土地利用の方針が変わって、移転することになりました。

蔵は調布市の深大寺の境内へ移築。

ギャラリーは、歩いて5分ほどの台東区寿4丁目に移転が決まっているそうです。

パーティーは大晦日の夜。

「ちんや」が営業していれば参加できない時間ですが、遠慮なく参加させていただいたところ、大盛況。

多くの方に愛されていたのだなあと実感できました。

これまでお疲れ様でした。新店舗でのご繁盛を祈念します。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

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すき焼きに餅②

さて本日は、昨日に続き、

すき焼きに餅

の件です。

市販されている餅の溶け方は一様ではなく、作り方によってかなり違うようです。

今ご自宅に餅があれば、パックに印刷されている成分表示をご確認下さい。

水稲もち米100%

と表示されていれば、そんなに溶けないと思います。

ちなみにですが、我が家にあった餅は、合羽橋の乾物問屋「萬籐」(まんとう)さんのもので、水稲もち米100%。

一方、成分に

もち米粉

加工デンプン

と表示されていたならば、ドロドロに溶けます。

そもそも粉を固めて作ったのだから、溶けるなと言う方に無理があります。

と、いうわけで、すき焼きに餅を入れて、

溶かしたい方は、米粉から出来た餅を

溶かしたくない方は、米から出来た餅を

お求めくださいませ。

あ、もう、遅いか。そんなこと言っても。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

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すき焼きに餅

新年明けましておめでとうございます。

本年も弊ブログをよろしくお願いいたします。

昨年8月以来「ちんや」はお休みをいただいており、そんな中でもこのブログを続けてまいりました。さぞアクセスは減るだろうと想像しておりましたが、在り難いことに、さにあらず。

休業中も以前の95%ほどの方々が読みに来て下さっています。これは予想外のことでした。

再開業時期を公表した先週以降の1週間に限りますと、以前より少し多い位です。本当に恐縮です。ご愛読に心より御礼申し上げます。引き続き毎日更新を心がけてまいりますので、よろしくお願いいたします。

さて本日は、「ちんや」営業中書かなかった御題を。それは、

すき焼きに餅。

餅をすき焼きに入れると溶けてしまい、洗い場さんが難儀します。正月の超忙しい日には鍋もどんどん洗って次に使いたいのです。そういう大人の理由で、すき焼きに餅という話題を避けていたのです。

しかし、

家ですき焼きをなさるなら、溶けて鍋にくっついても洗うのは自己責任です。

味的には合うのですから、楽しんでいただくのにまったく問題はございません。

中には、わざと溶け易くするために、餅を細くカットしてから入れる方もおいでのようです。

すき焼きの「鍋下」(=鍋の残り汁のこと)を保存しておいて、翌日の朝それで餅を煮る方もおいでのようです。

中には奇策もあり、翌朝フレンチトーストを焼く時、保存しておいた「鍋下」を塗る方までおいでとか。へえ。

大晦日→すき焼き、元日の朝→餅にすき焼き、をお楽しみのパターンにするのも一興と存じます。

なお、餅の溶け方は一様ではなく、作り方によってかなり違うようです。

あ、その話しは明日にしますか、ね。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.326本目の投稿でした。

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住吉史彦の十大ニュース2021

大晦日は例年「住吉史彦の十大ニュース」の日です。

2021年は大変動の年でした。以下ご覧くださいませ。

1月 以前に出演させていただいた「新日本紀行 鍋のしあわせ」が英語版になり、NHKワールドで放送されました。

4月 TBSラジオ『伊集院光とらじおと』に出演させていただきました。

「食のプロがお金を出してでも食べたいプロの味」を桐畑トールさんが探して、その味を試食。さらに、そのお店の人がプライベートで通うプロのお店を数珠繋ぎに教えてもらう、というコーナーでした。

5月 今行きづらい「ちんや」へ「行った気になる画像集」を撮影し、冊子にしました。

お客様が浅草へ見えてから、食事を終えるまでをスライドショーのように撮ってありまして、閉店直前の、良い記念になりました。

5月 二期4年間務めました、慶應義塾「料飲三田会」の会長職を退任致しました。

その間ご尽力・ご協力いただいた役員の皆様、会員の皆様、関係者の皆様に心より御礼申し上げます。また会務で自分の店を留守にする間「ちんや」を滞りなく運営してくれた店のスタッフにも感謝致します。ありがとうございました。

6月「ちんや」 閉店・長期休業を公表しました。

7月 休業の件はYAHOO!のヘッドラインに載り、大勢のお客様にお越しいただきました。あまりに数が多く、ご予約のご要望に全てお応えできず、恐縮に存じております。

8月 弊ブログは続行することにしました。本日まで続いております。ご愛読に感謝致します。

8月「ちんや」事業の「株式会社WDI」さんへ移譲することにより、最短時間での再開業と、旧スタッフの維持を目指すことになりました。

12月「ちんや」再開業の時期と場所が決まりました。休業中はご心配・ご不便をおかけしましたが、最短時間で再開できると嬉しく思います。

12月 テレビ東京の「出没!アド街ック天国」に出演させていただきました。「ちんや」の移転、再開、事業承継の件も放送されました。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。

店が閉まっておりますのに、大勢の方が引き続きブログをお読み下さり、本当に在り難く存じます。来年も、よろしくお願いいたします。

父親のすき焼き

NHK「あさイチ」ですき焼きをやっていたようです。

私が気づいたのは、それを視た人のツイートで、

「あさイチの、すき焼きで父親がしゃしゃり出て揉める問題。 夫の両親は生前仲良しだったが、一度だけ姑が「もう我慢できない、離婚する!」と夫に電話で訴えて来たことがあり。 それが、原因がすき焼きでした。 ちなみに、うちは自宅ですき焼きはやりませーん」

家でまったく料理しない男性が、すき焼きの時だけ場を仕切るという話しは、「昭和のオヤジ像」としてたまに登場しますね。

以前は、当主の男性だけが外食のすき焼きを食べ、それ以外の家族は「家すき焼き」のみということがありました。

その場合外食の本格的すき焼きを経験している男性の方が知識豊富で優位ということがあったかもしれません。

でも、喧嘩したらダメですよね。

今は女性も自由に外食できるし、ネット情報もあるので、男性優位ではないと思いますから、

今時の男性は「昭和のオヤジ像」をマネしない方が良いかもです。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

2022年3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.323本目の投稿でした。

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ポジティブ

クリスマス・イブの日、「すき焼き」のリアルタイムの検索の「感情」が、

91%ポジティブになりました。

かなり高いですよね。

元々「すき焼き」の「感情」は、80~85%くらいポジティブで、これ自体かなり高いです。(「浅草」は70%くらいのことが多いです)

しかも80~85%ポジティブで安定していて、上下することが少ないです。

それがイブの日に久しぶりに90を超えました。

オミクロンとかで、外食忘年会をしづらい中で、「家すき焼き」をする方が多いという情報はありますが、それでしょうか。

ツイートの中身を観て行くと、たしかに「家すき」的な内容が多いですね。

それから、私の嫌いな「ふるさと納税」系のツイートも多数。毎年年末はこれが多くてイラつきますね。

これを含んでも91なのかなあ・・・

ともあれ、圧倒的多数のポジティブ、ありがとうございました。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

2022年3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.321本目の投稿でした。

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試食

「ちんや」再開業に向けて、最初の試食会をしました。

もちろん、状況が変わっても同じ味が出せるか、の確認です。

新しいスタッフの方々には、努力していただいて上質の食材を集めていただきとても心強く思いましたが、残念ながら配慮が及んでいなかった食材が一つありました。

それは牛脂です。

鍋で加熱した時に

・融(と)け方が悪く(=融点が低く)

・揮発してくる香りの量も種類も乏しかったです。

肉とは別の牛さんから採れた牛脂だったかもしれません。

なるべく肉と同じ個体の、脂を手配するべきでした。

旧「ちんや」では、店内に「適サシ肉」の規格を通った肉に付いていた牛脂しか存在していませんでしたから、ああいう牛脂がテーブルにのることはなかったのですが、

今は「ちんや」のキッチンがなく、問屋さんに頼んで特別に手配したので、こういう結果になったと思います。

以前は定期的に肉の試食会をしていましたが、

そこにあの牛脂が出たら、皆異変に気づいて、「ストップ!ストップ!」と試食が中断になったと思います。

その位に「外れ」の牛脂でした。

「外れ」の牛脂を使うと、どうなるのか、

鍋としてのまとまり、あるいは一体感がなくなり、単なる食材の寄せ集めになってしまいます。

(*そもそも、すき焼きは、断じて、食材の寄せ集めではないです)

肉からも脂は融け出しますが、肉を長時間煮込むことはできないので、やはり牛脂が重要です。

使っている肉と同等以上の牛さんから採れた脂を使わないと、鍋の一体感が出来上がらないのです。

今後新店に関わるの皆さんには、

・牛脂の重要性を認識していただく

・牛脂を加熱しただけで、体感で良否が分かるよう、感性を磨く

の2点にご留意いただけたら幸いと思います。

(私自身は、四か月現場を離れていたのに牛脂の異変にすぐ気づけたで、今回自分自身に対して少し安堵しました)

引き続き、再開業準備に努めてまいります。

追伸、すき焼き「ちんや」再開のおしらせです。

2022年3月18日に、浅草花川戸「金泉ビル」(台東区花川戸2丁目16-1)で再開させていただきます。

すき焼き店のほか、精肉売店も併設致します。

「株式会社 WDI」さんとの御縁により、私の当初の見込みより早めに再開できることとなり、嬉しく思っております。

新店舗には旧店舗のスタッフも、私も従事致しますし、旧店舗の調度品を持ち込みますので、味や雰囲気を保てるものと考えております。

今後詳細が決まり次第順次こちらのサイトにて公開してまいります。ご期待いただけましたら幸いです。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.320本目の投稿でした。

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