うどん県

国際観光日本レストラン協会の会合で高松市の料亭「二蝶」さんを訪ねました。
最近香川県は「うどん県」だと自称していて、それが結構当たっていたりしますが、そのような恐るべき単純化が良いわけはないと私は思います。一度「二蝶」さんを訪ね、地元の食材を使った献立「美味讃岐の旅」を食せば、ここが食の都とも申すべき土地であることが分かります。
まず当然ながら瀬戸内の恵み、そして南の山塊が近いことから山の幸もあるのに、訪問者が三食うどんを食べているのは、いかがなことかと思います。
「二蝶」さんは店の建物も素晴らしいです。数寄屋風の建物は、国(文化庁)の登録有形文化財に指定されているとか。
もう一つの高松の魅力は花街があることです。
四国と本州を結ぶルートが宇高連絡船だけだった頃が高松花街の全盛時代で、二百人以上の芸者衆がいて、「讃岐は芸どころ」と言われていたとか。店の屋号「二蝶(にちょう)」も当時の芸者さんの芸名を受け継いだものです。今は往時の賑わいとは行きませんが、芸事が伝承されていて結構と思いました。
あ、そうそう、お酒もあります、もちろん。
こちらのご主人はお酒のことも勉強されていて、色々なタイプの酒を、それに合った料理と食べさせようとなさっています。今どきは「なまげん」とか「あらばしり」とか「女性杜氏」とか話題性で酒を売ろうとする方が多く、どういう酒質なのか良く知らぬまま飲んでしまうことがありますが、ご主人は違っていて結構だと思いました。
が、今回の会合、昼間の会合だったんですよね。
したたか飲んだ後に、まだ明るいから庭園を見学しろとおっしゃいます。
いやあ、こちらのお庭、素晴らしいけど、上がったり下がったり、右に曲がったり左に曲がったり、歩きにくいですなあ。そういう趣向なんですか、ね。いや、自分のせいか、な? うーい、ひっく。

追伸
本日は浅草神社例大祭(=「三社祭」)の初日です。
例年、祭礼期間3日間(5/17〜5/19)の内、1日は必ず雨が降りますが、今年はどうでしょう。
主な行事は、
17日昼1時 大行列(浅草見番発)
18日正午 町内神輿連合渡御(浅草寺境内)
19日午前6時 本社神輿「宮出し」(浅草神社境内)→午後8時頃まで各町渡御

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すき焼きサンドイッチ

すき焼きサンドイッチなるものを食べてみました。場所は日比谷ミッドタウンの中の「ザ・スピンドル」というカフェでした。
このお店、レクサス・ショップだそうです。
レクサスって車だよね、って?
はい、ご明算。
レクサスの世界観を“食”によって表現するという目的で作ったそうで、その場所がミッドタウンとは豪気な話しです。
んで、その店で何故すき焼きサンドイッチなのかは私としては謎としか申し上げようがございませんが、最近すきやき風が流行ってるからですかねえ、本体のすき焼きは流行ってませんけど。
さて店に着きみますと車を展示している場所は空いていて、カフェばかりが混んでいます。注文するカウンターに並ぶことしばし、すき焼きサンドイッチ、正確には洋風すきやきサンドイッチをゲットしました。早速解体です。
肉の味つけは結構甘いですね。味付けは洋風ではないようです。
他に入っているものは卵の目玉焼きと、生トマト、生レタス。生トマト、生レタスが入っているのが、洋風という意味だったようです。
が、気づいた時にはバラバラに食べ終わってしまいました。
サンドイッチにした意味ないじゃん!
でも、まあ、甘い肉にトマトの酸味と生レタスの苦味を合わせるのは、理にかなっていることは確認でき、勉強になりました。
御馳走様でした。

追伸
令和の新時代に向け、「ちんや」は「肉のフォーティエイト宣言」を致しました。ご理解・ご愛顧賜りたく、お願い申し上げます。

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松阪釜飯

浅草エキミセの中に「るるぶキッチン」が出来たので行って来ました。
「るるぶキッチン」さんは、その名の通り、JTBさんの関連会社が運営している飲食店です。雑誌『るるぶ』の編集者が全国各地を旅して見つけた産物をメニューにしています。
2年ほど前に「赤坂バル横丁」の中に1号店が出来て、浅草は5番目ですが、赤坂とは随分傾向が違いますねえ。赤坂は「バル横丁」の中だけに呑みスペースという感覚が強いのに対して、浅草は釜飯がメインです。
しかも松阪づくしの釜飯というメニューがあって、松阪の牛はもちろん、豚、鶏も炊き込むと言います。
迷わず、それを注文。満腹でした。
出汁が付いて来て、残った飯を茶漬けにするというのは良い考えだと思いました。
御馳走様でした。

追伸
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ちんや川柳包装紙2019

今年も三社祭にタイミングをあわせて、
「ちんや川柳包装紙2019」を創りました。今週末にはデビューさせます。
ここに印刷されている川柳は、昨年の秋に「すき焼き川柳コンクール」で募集したものです。
その節は多数の応募をありがとうございました。
悩みに悩み、厳選させていただきまして、入選句をこの包装紙に刷り込みました。
そう、このコンクールは、単に川柳のコンクールをするだけでなく、入選すると、店で本当に使う包装紙にその川柳が刷り込まれるのです。それが特徴です。
この出来上がった包装紙は、
「おもいを包む」包装紙として、多くの方々に喜んでいただけると思っています。
だいたいですね、ギフトというものは相手の方に対して、なんらかの
「気づかい」や
「思いやり」を届けるものです。
お世話になった、恩師・上司・先輩がご高齢であれば、肉と贈るというのは我ながら良い考えだと思います。
という想いを包んで贈ってはいかがでしょうか。
また来年の分は、もう募集開始してますので、どうぞご応募下さいませ。

追伸
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時間帯

弊ブログの読者さん、アクセスの傾向を調べますると、
読んでいる時間は午前2時~3時が、とても多いですねえ。
逆に少ないのは午前9時~10時。
前者は後者の3.85倍。
これは連休中のデータなのに。
どういうライフスタイルの方々なのか・・・
不思議だね。

追伸  
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連続講座

松阪市役所からトークショーに呼んでいただけることになりました。
2020年2月22日と、かなり先の日程ですが、嬉しかったので、とりあえず告知させていただきます。
これは「松阪観光交流センター・オープンスペース連続講座」という講座でして、「連続」と申しますのは、「ちくま味噌」さん、「江戸屋」さん、「いせ辰」さんといった江戸の老舗の当主が続けて登壇するからです。
今年の9月1日が「ちくま味噌」さん
11月16日がブラシ・刷毛の「江戸屋」さん
来年の1月18日が千代紙の「いせ辰」さん、そして
2月22日が私です。
トークのお相手は、全回とも歴史小説作家の河治和香先生。
河治先生とは、小説『どぜう屋助七』(2013年)に狆屋時代の「ちんや」を登場させていただいて以来のおつきあいですが、最近『がいなもん 松浦武四郎一代』という小説を出されました。その武四郎が松阪出身ということで、今回の講座が出来上がったようです。
登壇が楽しみです。
ちなみに2020年2月22日(土曜)は新天皇陛下のお誕生日の前日で、お誕生日が日曜に当たるので振替休日が付いて3連休になりますから、東京の人も聞きに行き易いですよー(笑)

追伸  
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サカキノホトンブ

食全般に対するプロデュース・アドバイスをされていて、1.000社にものぼる地域一番飲食店を育成なさったという榊真一郎さんが「ちんや亭」で「ちょい食べ」して下さったようです。
それは「サカキノホトンブ」というサイトに投稿されている文で、投稿日が分からないので、旧い投稿かもしれませんが、在り難かったので、ご本人に無断ですが引用しますと、
まず「適サシ肉宣言」について、
「サシが強いか弱いかが肉の上下を決めるんだ的、最近の風潮に対する挑戦するような内容がずっと気になっていた。」
ということで認知して下さっていたようです。
で、「ちょい食べ」ですが、
「サーロインとモモをそれぞれちょい食べサイズでお願いしました。するとそれぞれ2個づつ、ラップにくるまれた肉が運ばれやってくる。お好きな方を選んでくださいというコトで、グラムを選べるだけじゃなく、肉の状態を選んで注文できるところがとてもうれしい。オモシロイ。」
「で切った肉の断面のまさにそういう感じにウットリ。味はといえば、なんと言えばいいんだろう。ザクッと歯切れてサクサク崩れる。まさに「適サシ」ならではの歯切れの良さと口にあふれる肉汁、旨味。肉の繊維がゆっくりほどけておいしい余韻を残して消える。ステーキだなぁ…、おいしいステーキ。サーロインは脂がとろける感じがおいしく、モモは肉そのものの旨味、食感が圧倒的。ただただ無言で味わって、満腹感より満足感を感じる一品。好きな店です、また来よう。」
はい、勿論、お待ちしております。ありがとうございました。

追伸  令和の新時代に向け、「ちんや」は「肉のフォーティエイト宣言」を致しました。ご理解・ご愛顧賜りたく、お願い申し上げます。

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「まほほん」の「卒業」

平成の両陛下のお人柄は素晴らしかったと思いますし、戦争がなかったのは本当に良かったと思います。
が、この時代が良い時代であったかと申しますと、そこは議論があると思っています。
肉の業界に関しては、私は好ましくない点が多々あったと思っておりまして、それへの対案として、私はまず平成29年に「適サシ肉宣言」を、またそれを補完するものとして、平成31年3月31日には「肉のフォーティエイト宣言」をし、「適サシ」をさらに進化させました。
世相一般に関して申し上げますと、私は平成のランキング万能思想が大嫌いでした。そのシンボルとして「総選挙」が大嫌いでした。
そして平成の終わりにタイミングを合わせて、「総選挙」の問題点が露見したことは、むしろ結構なことと思っています。
「問題点が露見」とは、言うまでもなく、NGTの「まほほん」の件です。
大勢の女の子をアイドル・グループにして、メンバー間で人気を競わせる、しかも競争のプロセスを露出させて気運を盛り上げるという手法が、ついに傷害事件まで引き起こしてしまいました。(検察は立件しなかったそうですが)
芸能界は元々競争社会ですが、他メンバーを傷つけて良いとまで思う心理は、さすがに異常です。そういう心理を産み出したランキング万能思想が、私はなくなって欲しいと思っていました。だから、平成の終わりにタイミングを合わせて、問題点が露見したことは、むしろ結構なことと思っています。
「まほほん」は、平成な世界を離脱して良かったのではないかと私は思います。令和で、新たな趣向で活躍して欲しいと思います。

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アクセス好調

このところ、弊ブログへのアクセスが好調です。
1月14日に普段の1.5倍になり、その後ずっと好調を維持しておりますが、内容的に心当たりはありません。
その日にシェアしたとか、お心当たりのある方は、御礼を申したいので、お教え下さいまし。

追伸
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色彩感覚

私が住んでいるマンションの、通りを挟んで真向かいに、中国資本と思しきドラッグストアができました。
働いている人も、たぶん彼の国の人。終日働きながら、呼び込みなのか、何事かを絶叫していますが、良く聞き取れません。
それは、まあ、いいです。
が、私が快く思えないのは色彩です。色彩感覚が、こんなに影響あるなんて、この年で初めて感じました。
中国資本ですから、当然中国人に入ってもらいたいわけで、店舗の彩色は中国風です。街の景観の中で異彩を放っています。
実は台東区には、建物の色彩を規制する条例があります。だから浅草らしからぬ色を止めさせられると思いきや、それは一定以上大きい物件の場合に限られます。
ウチの通りの商店街のアーケードは規制対象になって、審査にかけられましたが、くだんのドラッグストアは、さして大きくないビルのワンフロアを借りているだけですから、対象外となります。とほほ。
・・・と思っている頃、皇居で一般参賀がありました。
めだっていたのは、勿論雅子さま。
のドレス。
あのドレスの色は「ひわ色」と言うのだそうな。
「ひわ」という鳥の羽の色とかで、鎌倉時代には既に武士の正装の色として使われていたそうですが、理屈抜きに敬意を覚えさせます。色彩感覚が、こんなに影響あるなんて、この年で初めて感じました。
ついでに申せば、浅草を闊歩している外国人の、キモノ・コスプレの色は、本当に「ガイジン感覚」で、ゲンナリさせられます。コスプレ・ショップの経営は外国資本が多いと聞きますから、当然と言えば当然ですが。
本物の着物を着た人が通ると、お!と思いますが、そっちの方が稀ですね。
色彩感覚だけはグローバル化して欲しくないものです。

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