2019年1月14日
指導
なんだ、そういう指導ができるなら、もっと早くやっておけば良かったと思います。
報道によりますと、「恵方巻き」の販売最盛期を前に、農林水産省は11日、需要に見合った量を販売するようスーパーやコンビニエンスストアなど小売業界7団体に通知した、そうです。
毎年馬鹿馬鹿しく加熱する商戦のせいで、大量のフードロスが生じていて、今や「恵方巻き」は日本のフードロスを象徴する存在になっていますね。
何としても前年より盛り上げようと、近年は高級食材を使ったり、スイーツにしたりと、あの手この手で騒いでいますが、品物が変われば、当然販売数量の見込みが立ちません。それでも販売機会を逃すまいと過剰に発注するものだから、大量のロスが生じているというわけです。
そういう指導ができるなら、もっと早くやっておけば良かったと思います。
それと、もう1点。
この件を報じるメデイアの記事に、
「福を呼ぶとされる、節分の風物詩・恵方巻」
などとあるのが私は大変気になります。
恵方巻は、そのような神聖なものでも伝統的なものではなく、大阪の花柳界での、お大尽遊びの一つでした。それを戦前に鮨業界が利用したものです。
これには諸説あるようですが、ともかくも、そもそもお遊びなのであって、真剣にビジネスとしてやるものではないです。ましてや大量のロスを出すなんて、野暮of野暮です。
コンビニの経営者に、野暮を恥と思う人はいないんでしょうか、ね。