仕事はじめ
さて今日が事実上の年始という方も多いと思います。
4日も平日でしたが、休みにしてしまった方が多かったようです。店の玄関から外を観ておりましてもスーツ姿の通行人が例年よりもかなり少なく見えました。その分ご観光の方は多く、弊店の商いは、前年4日よりもかなり稼がせていただきました。
んで、仕事はじめですので、2019年にどう働くのか、ですが、世間は2020オリパラと2025万博を目指しているようです。
昭和の成長よ、もう一度!
っていう感じなんでしょう。
私は、もちろん、そういうことは致しません。昭和の再現は、さほど魅力がないというだけでなく、危険なことだと思っているからです。
人口増加社会と人口減少社会とでは、企業の在り方を、正反対に変える位でちょうど良いと思います。
昭和の人口増加社会を思い起してみますると、
・労働力は安く買えました。クビにしても、すぐ代わりを用意できました。
・労働者同志が競争するので、労働の質が高まりました。会社への忠誠心も高まりました。
・労働者自身が消費者としてモノを買ってくれました。
が、今では、この三箇条がまったく存在しません。
郵便局では、今でも配達員にノルマを課して、年賀状を売らせているそうですが、それは三箇条の三「労働者自身が消費者としてモノを買ってくれました」に当たります。郵便局の経営者は、労働者が反乱を起こさない程度に巧妙に圧力をかけていれば数字が出来ました。その、巧妙に圧力をかける行為そのものが仕事だったと言えましょう。
しかし、今は人口減少社会。配達員にノルマをかけるとすぐ退職して他所へ行かれてしまいますから、その手は使えません。年賀状の価値そのものを心から訴えて行くか、あるいは全く別の仕事に乗り出すしかありませんが、今まで「ノルマをかける係」しか経験のない経営者にできるでしょうか、ね?
このように、昭和の再現は、さほど魅力がないというだけでなく、危険なことだと私は思っています。同じ仕事をしていて前年を超えるということは、人口減少社会では、基本的には起きないと思わないといけません。
私自身も、どうしても、すぐ数字を前年同月や同日と比べてしまいますけど、そうした比較自体も、今後は馬鹿げたことと思った方が良いのかもしれません。
皆様の2019年が、良い年になりますように。