にわかサッカーファン

 6/25は、日本=デンマーク戦です。この日、デンマーク軍の海兵隊が日本に上陸して来る、わけでは勿論なく、FIFAワールドカップの、日本=デンマーク戦です。

  ワールドカップは、テレビの視聴者数では、オリンピックを凌ぐ世界最大のスポーツイベントだそうで、今回も、開催前は盛り下がり気味だったのに、カメルーン戦に勝ったら、急に盛り上がってきました。

  ここで、いきなり申しますが、私はワールドカップが、あまり好きでありません。

 中継も見ません。だから、何で日本軍にマリオがいるのか、今も良くわかりません。 

  どこが好きでないかと申しますと、それは「にわかサッカーファン」の皆さんの、テンションの高さについて行けないのです。

 日頃Jリーグの試合に足を運んでいるような方は、サッカーのことや選手のことを良くご存じでしょうから、こういう機会に熱くなるのは自然と言えます。騒いでも結構です。

 しかし、普段そういうことに御縁のない方が、こういう時だけ、「ニッポン!ニッポン!」と騒いでいるのを見ると、「本当に、サッカーのファンなの?」と言いたくなります。

  スポーツに国対抗という意識を、過度に持ち込むのがイヤなのです、私は。

 「日本人同志で一緒に応援して、一体感が楽しい」とか、

  「ワールドカップをきっかけに日本という国を愛せるようになった」とか、言っておいでの方をテレビで良く見かけます。

  うーん、なんで今まで愛せなかったんでしょう、この素晴らしい国を。

 サッカーのナショナルチームの応援を始めるまで、国を愛せなかった・・・

 そこが違うんですね、ワタクシと。 私なんぞ、しょっちゅう、国を愛してます。

 味噌椀を飲んだ時、鰻を頬張った時、天麩羅をかじった時、日本酒の香りをかいだ時・・・こんなに素晴らしい食文化を持った国が他にあろうか、と誇らしい気持ちになります。

  グローバル化を遂げたスポーツと違って、食文化は、国とか地域社会に帰属するものです。だから、戦う敵がいなくても、すぐに簡単に、愛国心を感じられるのです。

  FIFAさん、ワールドカップはうまくいってるようですので「やめろ」とは申しませんから、儲かったら、食文化にも少しお金をまわして下さいね。よろしくお願い申し上げます。

  あ、それから、私がワールドカップを嫌いな理由が、もう一つありました。

  それは、試合のある日、自分の店がとてもヒマだから・・・

 あーあ、言っちゃた!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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OFF会の勧め

 5月15日の 読売新聞「よみうり寸評」に次のような文が載っていました。

 「今週公表の日本PTA全国協議会の調査結果(中略)=携帯電話を持つ中学生の6人に1人が「食事中や団らん中でも携帯電話は手放せない」という。

 友人のメールにすぐ返事できるようにということか。しかし、携帯を気にしながらの団らんでは、家族同士の対話は希薄になる。週末は家族で食事という機会も多いだろう。最近は大人でも携帯電話を手放せない人が多いが、たまに忘れてみるのもいい。家族で話せば分かることもある。」

 この記事は、5月15日の記事なので、文の最後の「話せば分かる」から1932年の5・15事件の時の、犬養首相の言葉へとつながるのですが、それはさておいて、今日は携帯電話のことを書きます。

 「ちんや」のように、お客様に邪魔が入ることなく、ゆっくり食事をしていただきたい、と考えている、飲食店にとって、携帯は天敵と言えます。せっかく、一家の記念になるような食事をしていただいているのに、そういうところに電話やメールが着信するのは、本当に残念です。

 またせっかく、暖かい物を暖かく、冷たい物を冷たくお出ししても、そのタイミングを狙ったかのように着信することがあり、腹立たしいこと、この上ありません。

 タイミングの問題だけでなく、通話時間がやたらと長い人がいます。携帯の電池が切れるくらい、信じられないほど長く通話する人がいます。しばらく前にも、夜遅く閉店時間を過ぎても、いつまでも通話していて、お帰りにならない方がいらしたので、いい加減に通話を止めて、お帰りいただくよう、「この際モメることになってもやむなし」と覚悟を決めて、強行に申し入れをしたところ、幸いモメずに済み、お帰りいただけた、という事件がありました。

 しかし、その御方は私がいろいろ申しても、あくまでも通話はお止めにならず、首の上下動で「分かった、分かった、帰るよ!」と示して、通話しながら帰って行かれます。

 その御方のお席は、4階だったのですが、エレベーターに乗ると電波が途切れてしまうので、通話しながら階段を4フロア分降り、玄関ホールもやはり通話しながら通り抜け、今度は、あくまでも通話しながら靴を履き、さらにまだまだ通話しながら暖簾をくぐって去って行きました。その間、お連れ様(=カノジョ)もおいでなのに、当然無視となります。

 嘆かわしい!

 そこで、「ちんや」では、お食事中、携帯電話の電源をお切りになったお客様に特典をつけようかと思っています。そうです、特典をつけて、その御席を「OFF会」にしてみませんか、と提案してみるわけです。

 本心としては、「携帯通話お断り」の店にしたいところです。店として、せっかく誰にも邪魔されることなく、ゆっくりすき焼き召し上がっていただきたいのに、途中で携帯では、台無しですから。

 でも、実際問題としては、それは難しいでしょうから、逆に、通話しない方の人を優遇するようにしたいと思います。もちろん、その組の、全員のお客様が電源をお切りになって下さる場合に限ります。

 店としての考え方を示せると思いますので、この案は、本気でやるつもです。

 請う、御期待。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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マッコリブーム、にごり酒

 御酒の「菊正宗」の、営業マン氏が見えました。何のご用かと聞けば、新商品「にごり」を買って欲しいとか。

「どぶろく」気分!?の甘酸っぱくて濃厚なお酒です。」とキャッチコピーがついています。

  サンプルを試すと、うーん、本当に甘酸っぱいなあ。「濃厚」と書かれていますが、アルコール度数が7〜8%と低いので、カクテル感覚の飲料ですね。酒の分類としては「リキュール」です。

  どうして、この酒を開発したんですか?と聞けば、「いやあ、マッコリがブームなもんですから・・・」

 そうか、マッコリがブームなら、そいつには「ちんや」も、是非乗らせてもらおう!と、私が思うハズもなく、酸味の強い酒は、すき焼きには合わないので、丁重にお断りしました。

  「そんなことおっしゃらないで下さいよ。これをキッカケに日本酒に入って来てくれる若い人もいると思うんですよ。」

 うーん、そうですかねえ。現存の、他の酒と比べて味の開きが大きいと思いますよ。

 むしろ、そっちよりも期待できるのは、酒に弱いが、宴会には出たい、あるいは出ないといけない、タイプの人じゃないですかね。

  「低アル商材」っていうことですか?

 そうそう、そうですね。そういう売り方なら、有りかもしれませんけど・・・

 「低アル商材」とは、アルミニウムの含有量が少ない酒のこと、では勿論なく、普通の日本酒(度数:15〜17度)に比べて、アルコール度数が低い酒のことです。最近の若者は、酒に弱くなってきたので、メーカーとしても、対応が必要ということです。

 私などは「最近の若者は、酒に弱い」というより、「鍛えられなくなったのでは」と思ったりします。私が20歳代前半のころ、つまり今から20年前には、アル・ハラ全開のハードな飲み会を、数え切れなく経験し、相当飲めるようになりました。

  でも、昨今の若い人は、簡単に「ボク、飲めないんですよ!」などとぬかします。

 なにい、そちは余の下す酒が飲めぬ、と申すか! 腹を切れい!(この行だけ時代劇)

などど言えば、今時訴えられかねません。要注意です。

 そういう場合に、「低アル商材」があれば、弱い人は、そっちを頼めば良いわけで、そもそも、そういう悶着がなくて済みますね、たしかに。

 先日も、とある若手経営者グループの飲み会が開かれた居酒屋に、ハイボールに蜜柑をしぼって入れたドリンクがありました。わざわざ、メニューを1枚、そのドリンクのために別に用意して、「是非売り込みたい」という風情です。

 そのメニューを見て、もともとハイボール懐疑論の、私は叫びました、

  ウイスキーは、それだけで美味いものなのに、炭酸を入れるなんて、如何なもんかと思うね、そこにさらに蜜柑を入れるなんて、アンビリーバブルだよ、誰が飲むんだろう?

  と、わめいていたら、私の隣に座っていた、宗教用具店ご経営の、H恵女史があっさり注文しました、

 「アタシ、これ下さい! 蜜柑の入るハイボール!」

  あ、いいんですよ、もちろん、姫様は。

  兵隊どもは、許さんぞ、ちゃんとした酒を飲めえ!

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

特別リハーサル、「浅草うまいもの会」研修旅行

 7/3に開かれる、ヴィオラ・アルタの、平野真敏さんのコンサートのチラシを配りまくっています。何を隠そう、私はこのコンサートに出演して、「お話し」をすることになっているからです。

 チラシを配りまくっていたら、料理屋の仲間に、「へー、どういう内容なの?」と聞かれましたので、それはですね・・・

 「饗応・居留地・牛鍋」というタイトルで、日本の近代食文化の、起源の話しをしようと思ってるんですよ。

 例えばね、最初にクイズを出しますけど、日本の国のトップが、外国人のゲストを饗応(=超高級な接待)するのに、日本料理ではなく、西洋料理を初めて使ったのは、いつ・どこで・誰がやったのか、ご存じですか? 

  と、さわりの部分を話してさしあげたら、結構皆さんの食いつきが良く、興味を持って下さったようでした。

  そんなやりとりをしていたら、ちょうど、6/23〜6/24の予定で、「浅草うまいもの会」の研修旅行が予定されており、その研修タイムに何をするか、「うまいもの会」のK子会長(=「川松社長」)が、プログラムを探しておられました。

 この研修タイムを使って、何か勉強になる話しを聞きたいとかで、急遽私が、「饗応・居留地・牛鍋」の「特別リハーサル」をすることになりました。その時間に充て込むものとして、私の話しは、長さが15分ですし、丁度良かったわけです。

  そういうわけで、「浅草うまいもの会」の皆さんを想定客にして、7/3と同じ話しをすることになりました。

  私の方も、丁度良かったのは、他人の前でリハーサルをできて、準備万端で当日を迎えられることです。人の前で話すのは、さほど苦ではありませんが、有料となると別です。

 今回のことは、定価@2.500円でチケットを売っている、コンサートの一部が私の出番です。2時間のコンサートの内、15分ということは、8分の1の時間ですから、単純計算してみると、@312円(税込み)が私の部分です。

 312円と言えば、食べ物なら、お菓子一個くらいは買えますから、それ以上の価値が、私の話しにないとNGです。もちろん、私目当てのお客さんなどいないでしょうから、割引いて考えますが、それでも、200円くらいの価値はないとねえ。

 そういう意味で、稽古できる「公開リハーサル」の場は、とても有り難い次第です。

  そういうわけで、ここ2〜3日は、6/23を目指して、稽古に励んでいます。

 もちろん、ジョークの稽古も・・・

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*このコンサートについて、くわしくはこちらです。

*このコンサートについては、このブログの3/10号4/30号もご覧下さい。

民主党の新成長戦略

 6/18付の主要各紙は次のように伝えました、

 「政府は18日、今後10年間の経済運営の指針となる新成長戦略を閣議決定した。「環境・エネルギー」「健康」「アジア経済」「観光」の主要4分野で、123兆円の市場と500万人の雇用を創出・・・」

  これが管政権の、いわゆる「新成長戦略」で、民主党は、この政策を掲げて、参議院選挙を戦うそうです。

 この中で、「観光」分野の具体的施策として、「休日取得を分散化する制度を、早ければ12年度から実施」するそうです。

  話しは聞いていましたが、本当にやるんですね、「休日取得の分散化」。しかも、12年度と言えば、随分近いです。

  私がこの制度に賛成であることは、このブログの5/25号に書きました。

 別に、管さんに代わったから賛成、というわけではなく、「休日分散化」のことは、自民党政権時代から、検討されていた話しです。党派に関係なく、推進していただきたいです。

  今回こうして、政府方針に大きく採り上げられたことで、この政策が、参議院選の結果に左右されないか、逆に心配になってきました。観光のことは、超党派でお考えいただき、選挙の争点にしないよう、お願いしたいところです。

  話しは少し逸れますが、「ちんや」は、雷門から50メートル(徒歩30秒)という場所にあるので、雷門の広場で大音量の選挙演説が始まると、ウルサくて仕方ありません。

 投票日前日の夕方は、毎回特にウルサいので、その時間に予約を入れようとなさる方には、あらかじめ「選挙演説がウルサいかもしれません」とお伝えしています。

  政治家の皆さんにも、演説する前に、周りの人間に、ご高配を賜りたく、お願い申し上げます。

 「ちんや」さんで、美味しいすき焼きを召し上がっている、お客様に申し上げます。大きい声で、ご迷惑おかけしてます!」って挨拶する位のご配慮がある方なら、1票入れてもいいんだけどねえ。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 *「休日取得の分散化」については、このブログの5/25号をご覧下さい。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 10:20 AM  Comments (0)

大江戸清掃隊 夏の陣

 6/18は、雷門横丁一斉清掃の日でしたので、朝から出動しましたが、気合が入りません。

 このところ気温・湿度とも上昇ぎみだからです。前夜も暑さで、朝6時前に目が覚めてしまい、寝ぼけ眼で参加しました。

  アクビを噛み殺しながら、路面を掃いていると、横丁会長のU子ちゃんが、

 「住吉さん、「Y野家」のダストボックス、放置されてますよね。置いて行ったんだと思いますけど・・・それに、凄く臭いんですよ。」

  「Y野家」とは、言わずと知れた、牛丼チェーン最大手の店ですが、このところ業績が悪いらしく、リストラの最中のようです。「ちんや」の2軒隣を借りて営業していた店も、5/28に閉店となり、そのダストボックスが、撤去されず、路上にそのままになっているのです。

  ああ、これねえ、撤去し忘れでしょうね。家主さんに頼んで、始末してもらいましょうよ。でも、たしかに随分臭いね、開けてみようか、と開けてビックリ! 眠気は完全に吹き飛びました。

  まず、息が困難なくらいの、悪臭。

 そして、ハエの航空隊と不意の遭遇。最近、どうもこの辺にハエが多いと思ったら、ここが原因だったのか!

  この状態では、「Y野家」が撤去に来るまで待っておれません。大江戸清掃隊、一気に戦闘モードに突入、夏の陣の開戦となりました。

 ダストボックスを路上に放置して、鍵を掛けておかなかったため、通行人がゴミを放り込んでいったようです。それを取り除かないといけません。

  そして、さらにゴミを掘り進んで行って、もう一度、ビックリ!

 「住吉さん、こ、これ、紅生姜ですよね。しかも3キロはありますよ」

 おえええええ、これが悪臭の原因か!

  これを見た清掃隊一同、アドレナリン全開です。怒涛の勢いでゴミを始末し、ダストボックスの内と外を水洗いし、こびりついたゴミもこそぎとって、さらに消臭剤をふりまき、本日の夏の陣は、終結しました。

  うーん、久しぶりに気合が入ったな。

 ハエの原因も分かって良かった。

  それにつけても、あの紅生姜、だいぶ賞味期限過ぎてたなあ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*雷門横丁一斉清掃については、このブログの4/17号をご覧下さい。

*「大江戸清掃隊」については、こちらです。

Filed under: 浅草インサイダー情報,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:04 AM  Comments (0)

尾花沢市産「山形牛」 No.02452-40599

 「ちんや」の「今週の特撰牛肉」が、6/13より変わりました。山形県尾花沢市産の「山形牛」で、黒毛和種の牝牛、個体識別番号は02452-40599です。

 尾花沢市と言うと、ピンと来ない人もいるかもしれませんが、銀山温泉のある所、と言えば、すぐわかるかもしれません。銀山温泉は、「大正浪漫の湯の町」として有名ですよね。銀山川の両岸に、大正末期から昭和初期に建てられた、洋風木造の旅館が軒を並べていて、独特な景観がロマンテイックな所です。

 今回の牛のファームは、その近所でして、寒暖の差が大きく、冬には雪が2メートル近く積もるそうです。

 早速、ファームのホームページを開けてみました。「スカイファームおざき」さんという所です。見れば、堆肥のリサイクルに熱心で、堆肥撹拌プラントが2基あり、袋詰めロボットまであるそうです。

 堆肥づくりのため、牛舎の中には、「バーンクリーナー」という機械も入れていて、この機械で自動的に、牛の糞尿を搬出できるしくみになっているそうです。堆肥のリサイクルに取り組む結果、牛舎が清潔になるのは、大変結構です。             

 最近、生産現場では、リサイクルに熱心な方が多いですね。人件費の高い日本で農業を続けるには、産出したものを、ゴミにしてはゼッタイにダメで、リサイクルして商品にするのが、至上命題なのだそうです。

 先日、向笠千恵子先生の紹介で「ちんや」へ見えた、「沖縄さとうきび機能研究所」のT社長も、同じことを考えておいでで、さとうきびの皮から出来る繊維で、洋服を作ったりされています。料理屋は、リサイクルに関しては、とてもとても遅れていますので、反省ですね。

  一方、牛の育て方については、企業秘密なのか、「スカイファームおざき」さんは、さほど詳しく、ホームページに載せていません。

 前回の「みついし牛」の時は、飼料について、詳しい資料がもらえて有益でした。「みついし牛」には、飼料の中にビタミンや貝化石等のミネラルを添加しているそうで、そのせいか、複雑な味でした。隠岐牛にも通じる大人の味で、かなり旨かったと言って良いと思います。

 今回の山形牛も旨いですし、コンクール等の実績もあるファームさんですから、味のレベルとしては、いい勝負ですが、できれば、もう一声情報公開があっても良かったかもしれませんね。

  実は、銀山で採れた銀を、牛に与えているとか・・・

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

追伸、このブログを、会社に置いてあるパソコンの、「お気に入りサイト」に登録されている方に申し上げます。是非、ご自宅のパソコンにも登録お願い申し上げます。

 アクセス解析していると、毎週、日曜日の数字が寂しいんですよ。ご高配を。

*「スカイファームおざき」さんについては、こちらです。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 9:40 AM  Comments (0)

梅雨入り、変わりザク③

 東京も梅雨入りしたようです。週間天気予報を見て、ビックリ。23日まで雨マークが付いています。気温も上がってきて蒸しますね。

 と、いうわけで、変わりザクも少し変わりました。

 3/6よりスタートした、春バージョンは、

 たけの子、山うど、長せり の3種盛り合わせでした。

 5/3スタートの、初夏バージョンは、

 丸ナス、小松菜、さやえんどう の3種でした。

 今回は、夏野菜ということで、

 丸ナス、蓮根、伏見の甘長とうがらし の3種です。

 ナスは、評判が良く、引き続き入っています。

  定番のザクに加えて、季節感たっぷりの、野菜類もお召し上がりいただければ、と思います。

 ナスと蓮根には、割下が良くしみ込みます。

 一方、甘長とうがらしの、控えめな辛味は、すき焼きを召し上がる間の、食い味直しになると思います。湿度のある時期ですし、少し辛味のあるものも良いかと思います。

  思い起こすと、子供の頃は、暑くなりかけの、この季節にジュースを飲み過ぎて、よくおなかを壊したものでした。

 ブログ読者の皆様もご自愛下さいませ。

 おっと、しまった、真面目なこと書いちゃった。暑さのせいかな?

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

*春バージョンについては、こちらを、初夏バージョンについては、こちらをご覧下さい。

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 9:25 AM  Comments (0)

1.000円ランチ@浅草

 先日、知人から「浅草で@1.000円で、何か他の場所になくて、旨いランチを食べたいので、教えてほしい」と言われ、困ってしまいました。

 浅草は一応、天下の一等地ですので、天丼とか天蕎麦でも、1.400円〜1.500円くらいする所です。「@1.000円で」となると、もんじゃ焼きかモツですかねえ、とお答えすると、その方は、そういう食べ物はあまりお得意でない方のようでした。

 実は「ちんや」でも、「ちんや亭」という、リーズナブル値段の、系列の飲食店をやっていまして、ハンバーグなら、@1.200円です。当然そこを、おススメしたいところですが、あいにく、「ちんや亭」はカウンターだけの店でして、ゆっくり長居できる、というタイプの店では、ありません。

 残念ながら、今回のランチは、「ゆっくり」がメインの趣旨とのことでしたので、結論として、ご質問にバッチリフィットした、お答えにはなりませんでした。

 @1.200円で、旨くて、ゆっくり長居できる、という店があれば、繁盛するに違いありませんが、「ちんや亭」で優先しているのは、「ゆっくり長居できる」ことではありません。

 本家の「ちんや」の方は、店として「ゆっくり長居して、すき焼きを食べていただく」ことを優先していますが、「ちんや亭」で店として優先しているのは「出来立て」であることです。

 「ちんや亭」は、カウンターだけで、16席しかない、小さい店ですので、焼いたハンバーグを即座に、ご提供できます、5秒以内に。

 肉が旨くて、出来立てのアツアツを5秒以内に食べれば、マズイわけはありません。そこを大事にしている店、ということでご理解いただきたいと思っております。

  ついでに宣伝しておきますと、「肉が旨くて」の理由ですが、肉が「ハンバーグ用の肉」でないから!です。

 すき焼き用の肉を精肉する時にできる切れ端を保存しておき、あとでミンチして、ハンバーグを作ります。もともとが、すき焼用の上等な肉で、熟成させたものですから、すき焼き同様の、旨味のあるハンバーグができます。「ハンバーグ用の肉」(通常はランクの低い肉)は仕入れていないのです。そこが、旨い理由です。是非、お召し上がり下さい。

  そう言えば、先日、「国際観光日本レストラン協会」で御一緒する、N社長が新しく、開店させた、「神田仏蘭西料理聖橋亭」さんを見学させていただいたのですが、そこには、なんとお客様用の、「お昼寝部屋」がありました。「ちんや」の、はるか上を行く、ゆっくり度です。

 「聖橋亭」さんは、もともとが、一戸建ての民家で、上層階もあるのですが、料理を上げ下げするリフトがないため、食事のスペースとして、上の階は使いにくく、それなら、思い切って、「お昼寝部屋」にしてしまって、くつろいでもらおう、ということのようです。

 N社長に、お客さんが本当に寝込んでしまって、いつまでも帰らなかったら、困りますよね、と聞くと、

 「イヤ、そうでもないよ。寝ていいよ、って言うと、逆に以外と人間寝ないもんだよ」と呑気なお答え。

 うーん、それならウチも、今使っていない、店の上の、高い階を「お昼寝部屋」にしてしまうか!

   *「ちんや亭」については、いったんこちらを開けた後、「関連店舗ご紹介」を開けて下さい。

すき焼きパーテイー

 私は、昭和40(1965)年生まれなので、40歳代も半ばに入りました。気は若いつもりですが、年は争えません。最近世代の違う方との間に、ギャップを感じることがあります。特に、ギャップを感じるのは、日本語の使い方、口のきき方です。

  先日も、予約の電話を取り、営業時間の話しになったので、「夜9時半で閉店させていただきます」と、その若い方(男性)に申し上げると、

 「え? っていうことは、9時半で店を閉めちゃう的な感じですか?」

 こういう口のきき方を聞くと、ムカっとくるんです、ワタクシ。40歳代も半ばに入ってるもんですから。そこで、

 「閉めちゃう的な感じ、じゃあございませんで、閉めます! 夜9時半には!」と断然申し上げると、その若い方は、

 「じゃ、いいです。やめます!(ガチャン)」だって。

  「時間のことは知りませんでしたので、そういうことなら、もう一回検討します」くらいのことは言えないのかね、けっ。と悪態を吐きつつ、でも、口のきき方が変でも、お客様はお客様だからなあ、と反省の気持ちも、まあ、有ります、3分の1くらいは。

  しばらく前ですが、もっと変な予約もありました。やはり若い男性ですが、

  「すき焼きパーテイーの予約なんですが」

⇒「はい、(パーテイーと言うからには30人位かな、と期待しつつ)何名様でしょう?」

⇒「4人です!」

よ、4人で「パーテイー」ですか・・・

4と言えば、1の次の、その次の、すぐその次の数字ですよね。

  この電話以来、我が家の、私とヨメだけの夜食のことも、「パーテイー」と言うようになりました。

 「今日のパーテイーは何が食えるの?」

 「アボガドがあるから、アボガドのレモン醤油と白ワインかしら」

  そういう経緯ですので、「ヨメと二人でパーテイー」と申しておりますが、それは夫婦ラブラブだからというわけではありません、じゃなくて、ラブラブです、はい、間違いありません。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 9:15 AM  Comments (0)