2013年ワイン・オブ・ザ・イヤー

知人が編集長をしている、ワイン専門雑誌に出演させていただきました。

季刊の『wi-not?』という、ムック本でして、その創刊第7号に出演させていただきました。

出させていただいたのは「2013年ワイン・オブ・ザ・イヤー」というコーナーでして、内容は・・・

・2013年に飲んだ中で、最もおいしかった、印象に残ったワインの名前、ヴィンテージ をお教え下さい。

・上記ワインを飲んだ時の状況(いつ、誰と、どこで、どんな機会に飲んだか)をお教え下さい。

・上記ワインの味わいについて、どんな味か、印象含めてをお教え下さい。

ということでした。

酒なら何でも美味しく戴く私には、あまりフィットしない企画だよなあ、と思いましたが、『wi-not?』さんには、浅草のメンバーがぞろぞろ出させていただいたことがあり、その時とても楽しかったので、勇気をふるってお引き請けしました。さてお答えですが、

・2013年に飲んだ中で、最もおいしかった、印象に残ったワインの名前、ヴィンテージ

⇒2011年産シャトー・メルシャン(山梨県甲州市)「甲州きいろ香」

・上記ワインを飲んだ時の状況(いつ、誰と、どこで、どんな機会に飲んだか)

⇒新橋の、すき焼き店「今朝」さんで料理業界の勉強会がありました。ご主人の藤森朗さんは私などよりよほどワインにお詳しく、一番力を入れておいでなのはドイツワインなのですが、この日は国産。業界の名店ばかりが集まる会合でしたので、特に吟味なさったのが、このワインでした。

・上記ワインの味わいについて、どんな味か、印象含めて

⇒実は私の店でも甲州種の白をお出ししているのですが、この「きいろ香」は、日本酒の吟醸酒のような優しい香りがして、しかし酸味も楽しめました。

この日組み合わせたのは、牛と亀戸大根の煮込みでしたが、こうした味わいある料理にとても良いなあ!

と思いながら頂きました。実に結構でした。

輸入ワインの関税が無くなるとかですから、ますます国産を応援したいですね。

皆様も、そういうことでヨロシクです。

発行は、㈱メデイアボーイ。

ご購入は、こちら(アマゾン)です。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.372日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

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嚥下食コンテスト

「嚥下食コンテスト」というのが在るのですね、知りませんでした。

報道によりますと、その嚥下(えんげ)し易い食事のコンテストで「近江牛のすき焼き」が最優秀賞を獲得したそうです。

湖国草津市「南草津病院」の栄養科長・高嶋典子さんが開発したのだそうですが、出品された128品の中から最優秀に選ばれた、と言いますから結構難関なのですね。

「すき焼き」と申しましても、そのままでは嚥下障害のある方は飲みこめませんから、肉をミキサーでペースト状にし、アルミホイルの上に薄く広げて冷まして固めるのだそうです。アルミホイルのしわが表面に写って本物の薄切り肉のように見え、「質感が工夫されている」とか。

「近江八幡市安土町出身の高嶋さんが、お盆や正月で親戚が集まったときに食べたすき焼きの思い出から考案した」そうです。

近江八幡と言えば、滋賀県の中でも鈴鹿山系の水が素晴らしく、牛の農家さんが特に集中している辺りです。やはりお盆や正月はすき焼きなのですねえ。

で、「この日、病院の食堂で、脳梗塞の後遺症などで嚥下障害がある入院患者10人に昼食として出された。「すき焼きの味がしますか」との看護師の問い掛けに、患者たちは「はい」と答え、おいしそうに食べていた」と言います。

でも、私はこの嚥下食が、本当に美味しいのか、少し気になってしまいます。

ミキサーにかければ肉の細胞は木端微塵に粉砕されしまいます。充分に熟成させていない肉を、そうすればドリップ(=血糊のこと)が出るでしょうけど、それは捨てるんでしょうか。とっておいて凝固剤に混ぜたりしたんでしょうか。

上手くやらないと、かなり残念な味になると想像されます。衛生的に取り扱うのも結構難しいです。

そこで、ですが、これまで成形肉や加工肉に関係していた皆さんに申し上げます。この際こういう仕事のお手伝いをしませんか。

阪神阪急ホテルズ問題で、皆さんは仕事が激減して大変でしょう。偽装に関わるのなんか、もうやめにして、こういう方向のお手伝いをしませんか。

これまで私は皆さんのことを批判ばかりしてきました。肉の世界でデフレ経済を推進してきた張本人だったからです。

それに、だいたい、皆さんはこれまで志がプアでした。偽装発覚を良い機会と思い直して、新たに志を立てて出直しませんか。

障害の在る方のために少しでも美味しい肉を!なら立派と思います。

とにかく安い肉を!は、もうやめましょう。

病人なんだから、味はそこそこでOKなんだよ!って言うのは、絶対にダメです。

私の知人のお父上は、亡くなる直前に弊店の肉を食べて下さり、それまで全く食欲が無かったのに、その時だけは喜んで召し上がり、それから数日して亡くなったそうです。

知人は、最後の最後に喜んで貰えた!と私にメールをくれました。美味しい肉には、そういう力が在るんです。

成形肉や加工肉は、そもそもデフレ目的でスタートし、今回の事件で大勢の人に迷惑をかけてしまいました。

技術が高いことは知っています。大勢の人をマンマと騙せたんですからね。

出直しませんか。その技術が活かせる道も在ると思います。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.371日連続更新を達成しました。

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お弁当がございます

路上弁当問題というのが在るのをご存知でしょうか。

都心のオフィス街に車を止め、大量の弁当を積み上げて売っている、あの行商人のことです。

日本の一極集中化が進み、都心でオフィスビル建設が進んだのに合わせて、この10年間で業者数が倍増、その他に無届け業者も多数参入しているようです。

その路上弁当業者に、このたび東京都が規制を強化することになったそうです。

私の知人で、飲食店を経営しながら、中央区議会議員をしている人がいますが、その方は最近ずっと路上弁当業者への規制強化を訴えてこられていて、私もFBで経過を拝見して来ました。

今回、一定の成果があがり良かったと思います。

え? サラリーマンのワンコインの楽しみを奪うなんて、ひどいじゃないか! って?

その問題は料理業者同士の縄張り争いでしかないのに、政治が強い者の味方をするなんて、ひどいじゃないか! って?

ああ、もう! 

確かにマスコミは、そういう論調のようですが、安易に従わないでいただきたいです。

マスコミは庶民の味方=安いものの味方のふりをしてるだけです。

良く考えてみて下さいよ。

路上業者は、衛生上の規制を免れて、公道をタダで使っていますから、二重の意味で不公正です。

固定店舗の弁当業者なら、保健所のキチンとした御指導を守って営業しますが、路上は違います。だから不公正に安いんです。

弁当と言えば、色々な食品の中で一番食中毒が起こりやすいものなのに、真夏の炎天下で、保冷設備無しで売るなんて、在り得んテイーですよ、まったく。

それにですよ、道交法違反をしてますよね。

固定店舗なら負担している、家賃や固定資産税を負担してないんですから、単なる「飲食店同士の縄張り争い」ではなく、規制しても「自由競争の阻害」じゃあ、ないと思いますよ。

むしろ不公正を正すだけのことです。

庶民の味方ぶろうとするマスコミの悪癖がここに出ています。

だいたい、不公正に安いものは、結局必ず世に災いをもたらします。

この20年というもの、この国はその悪例の山を積み上げて来たというのに、いい加減、日本人は、そこから学ぶべきです。

たかがワンコイン弁当と言う勿れ。

値段は安くても不公正は不公正ですから。

おっと、私の誕生日だと言うのに、カタく成ってしまいました・・・

なんか、ジョークを言わねば。

誕生日お弁当ございます!

なんちって。

 

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

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 追伸②

ビジネスマンの方を対象に、忘年会に関する意識調査を実施させていただました。
目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
さてさて、大ショックの調査結果はこちら↓から。

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偽装の遠因

昨今、偽装が花盛りです。

以下は、その偽装メニュー問題に直接には関係ないことですが、間接的には関係があること、つまり偽装の遠因になっている問題についての、私からの、指摘と提案です。

全国の知事さん、市長さん、お手すきの時にお読みいただければ幸いです。

まず<指摘>=各県・各市町村の農水振興行政の在り方が、「拡販」「知名度UP」に傾き過ぎており、需給のバランスについて配慮が乏しいように感じる。

ある知人の証言によりますと、ある県の、結構有名な「あるある牛」はなんと、供給量の3倍消費されている!そうです。

すき焼き屋・ステーキ屋・焼き肉屋といった「特定料理業者」すなわち肉専門の飲食店は、牛の個体識別番号を客に明示する義務を負っておりまして、ちゃんと明示しているか、たまに御上がチェックに来ます。しかし、ホテル・旅館・一般飲食店は「特定料理業者」に指定されていないので、偽装が容易です。で、偽装が横行してしまうのです。

そして、まさにその状況下でも、その県の県庁は「あるある牛」のさらなる拡販・知名度UPを目指しておられるようで、豪華なことに、東京の超老舗VIPホテルを会場にして、業者招待会を開催しています。

マーケテイング会社を使って、業者まわりをさせており、弊社もお誘いを受けましたが、欠席しました。

昨今県庁や知事本人が全面に出て県産品をPRすることは素敵なことと称賛されており、各地で盛んに行われていますが、役人さんやマーケテイング会社が、自分がPRしている品物の需給バランスに注意をはらっているケースは少ないのではないでしょうか、推測ですけど。

「品物が足りない!」ということが生じた場合、それは非常にナーバスな問題なので、市場関係者は役人さんにはまず伝えないと思います。ですので、役人さんに問題意識が在っても、事実を把握するのは、かなり難しいと思われます。これも、まあ、推測ですが。

その間にも、さらなる拡販活動が推進され、矛盾が大きい場合には偽装に至るものと想像できます。

で、<提案>ですが=県庁などの行政機関に「地域ブランド監督課」を設置していただきたい。勿論農水振興部門からは独立した形で。

牛に限らず農産物は、短期間での増産が難しいですから、急にテレビで話題となり人気が出た場合などに、需給バランスが崩れ易い傾向があります。例えば、ブランド牛の肥育には30カ月程度かかりますので、人気が出ても増産は全く不可能です。

ところが、バランスが崩れた結果、それが遠因となって、偽装が行われた場合にも、誰もその状況を是正しようとしません。

グッチ社の「ブランドGメン」のようなものが必要だと思いますよ。

是正を行えるのは、公に行政権を与えられている当局者だけでありますから、つきましては、各県・各市町村において、地域ブランドの監督部署(=「ブランドGメン」)を設置していただくことをお願いする次第です。

ヨロシクです。

追伸①

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21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

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忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
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亜米利加屋

新大使は親日家だと報道されているので、試しにグーグルに「Caroline Kennedy」「sukiyaki」と入れて検索してみましたが、何も出ませんでした。

うーん、残念。

とりあえずツイッター(@CarolineKennedy)のフォローはしてみました。

驚きましたのは、フォロワー数です。大使に成られて二日目だというのに、先客が35.000人以上もフォローしていて、30分後に再度開いたら、その間に1.000人も増えていました。

それに信任状奉呈式を見物に来た人があんなにいたなんて!

この熱狂ぶりは、ほとんど歌舞伎ですな。

先代と一緒にテレビに出ていた、あの可愛い子が、こんなに立派になっちゃって(涙)

っていう感じなんでしょうか。

しかも華形中の華形役者です。生まれた瞬間から好奇の目に曝され続けると、こうもセレブっぽく育つのですねえ。

よほどの反米家でない限り、皆シンパに成ることでしょう。

他国の大使の候補でもあったようですが、日本人のこういう感覚を知っていて、キャロラインさんを送り込んできたのだとしたら、小浜さんも随分賢いですね。

ともあれ、ツイッターの自己紹介欄に「キャンディー好き」と書いてありますが、在任中にすき焼きの方も好きになっていただきたいものです。

待ってました、亜米利加屋ぁ!

追伸①

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忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
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御意見

そうカンタンに「御意見」を求めないでいただきたいです。こちらの立場にもなって貰いたいですね。

カンタンに、

美味しいです!

なんて言えないでしょう。だって、この肉は美味しくないんですから。

でも、そう言えば場のムードを一気に冷やしてしまいます。今はシリアスな味の議論をする場ではなく、和やかに酒も飲んで談笑している時間ですよね。だから、正確なことは言えません。言えることは、せいぜい、

いやいや、結構と思いますよ!

程度です。その結構という表現の中身ですが、板長の工夫が結構という意味です。

板長は、この残念な肉をなんとか化粧しようとしているのであって、それについて結構だと申し上げているのです。肉の他に刺身も天麩羅も付いたランチセットで、3.150円なんですから、肉に原価なんてかけられませんからね。

それにそもそも、ここは肉の専門店ではなく、飲食専門施設ですらなく、娯楽施設の中のレストランなんですから、これで仕方ないです。

実際、ここまでスパイシーな味付けをされてしまうと、ソースの中に埋もれた、肉本来の味があまり良く分かりませんよ。板長は、この肉が残念だということは百も二百も承知でやっているのです。

どこぞのブランド牛なのが御自慢だそうですが、そのブランド自体が、大したものではないんですよね。

飲んでいる皆さんとは別の場で、真剣に意見を求められれば、ここに書いた通りのことを申し上げるのが、本当の意味で親切なのでしょう。でも、酒を飲んで馬鹿話しをしている最中に、

専門家の立場で、その肉はいかがですか?!

なんて尋ねられて、本当に専門的な意見なんか言えませんよ、私は。

この施設全体の責任者の方と承りましたが、正直申して、食について真剣な方なのか、疑問が湧いてきます。

私が肉を酷評したりしたら、板帳が罵られるんじゃないか、と心配です。だから、真剣に意見を求められたとしても、真剣に返すかどうか分かりません。

はい、結構でしたよ。

そう、結構としか申せません。

結構毛だらけ、猫ハエだらけ。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

21人のフォトグラファーたちが、歴史と伝統を現在に伝える「老舗」の魅力を余すことなく写しだした写真集です。

時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

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目的は、もちろん、日本の会社の忘年会を、もっとワクワクするもの、もっと意義あるものにしたいからです。
忘年会は毎年惰性でやっている…では悲しいですよね。
ビジネスマンの皆さんは、どんな忘年会なら出席したいのか、逆に、どういう忘年会はパスしたいのか、
その答えがここにあります。
この調査結果は、そのための参考にしていただきたいと思います。
会社の忘年会から、この国を元気にしていきたいと思います。
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イイニクの日

イイニクの日ですね。勿論語呂あわせですけど。

この日は「日本記念日協会」にも公式登録されていますが、登録したのは「より良き宮崎牛づくり対策協議会」さん、実態はJA宮崎経済連さんと県庁さんです。

「全国有数の肉用牛の産地である宮崎県の「より良き宮崎牛づくり対策協議会」が、味と品質の良さで知られる宮崎牛をアピールするために」、この日を制定したそうです。お疲れ様です。

さらにお疲れ様なことに、JA宮崎経済連さんでは、年ごとにキャッチフレーズを制定しているそうです。今年の「宮崎牛キャッチフレーズ」は、なんと、

「うまい肉にはドラマがある」です。

そして「あなたと宮崎牛にまつわるエピソード」を募集しているのです。サイトで「あなたと宮崎牛にまつわるエピソードを400字詰め原稿用紙2枚までにまとめてご応募ください。」と呼びかけておいでです。

どこかのすき焼き屋がやっている企画に似ているような気がしますが、まあ、良いでしょう。そういう貴重なエピソードをお持ちの方は、是非ご投稿下さい。

さて、エピソード募集などの企画は大変結構と思いますが、そもそも宮崎牛は、どこがどう他の牛と違うんでしょうか。同じサイトによりますと、

「宮崎県内で生産肥育された黒毛和牛で、日本食肉格付協会が定める格付基準の肉質等級4等級以上のもの。」とあります。

で、その肉質等級とは、

「脂肪交雑、肉の色沢、肉の締まり及びきめ、脂肪の色沢と質の4項目で判定されます。」

以下、その判定方法が記載されていますが、これって、全国共通の判定方法なんですよね。

脂肪交雑とは所謂「サシ」の入り度合のことで形式的に判定されます。4項目の内後ろの2項目は人間の目視による判定でしかありません。

うーん。

口蹄疫問題以来応援させていただいている立場で、少し注文をつけさせていただいても良いですか。

この説明の仕方は他の県とほぼ同じです。11/29に宮崎牛だけがイイニクだと主張したいわけですから、なんか、もう少し特徴を付けてみてはどうなんでしょうか。少なくとも、ドラマを産みだす肉だと主張するのには、足りない内容と言わざるを得ません。

申し上げますが、いつまでも等級等級で広報して行くのはやめにしませんか。もう宮崎牛の認知度はだいぶ上がっていると思いますから、さらに多額の予算をつけて広報するのは、モッタイなくありませんか。

知事さんは忙しいんですから、大相撲の千秋楽のたびに、優勝力士への「宮崎牛一頭贈呈式」に出席することはないんじゃないでしょうか。

え? あれは、もう恒例に成っていて観客も喜ぶのでやめられない って?

はあ、なるほど。了解です。

でも、違う広報=金がかからない広報もしましょうね。

どこがどう違うのか。

オスなのかメスなのか。肥育期間はどうなのか。脂肪の融けはどうなのか。水はどうなさっているのか。飼料はどうなさっているのか。

いつまでも等級等級はやめましょう。この国もだいぶ変わってきてますから。

追伸①

単行本『東京百年老舗』に載せていただきました。

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時代が変わっても、変わることのない老舗の魅力が、ここにあります。

くわしくはこちら↓です。

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

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「とっとちゃん」と「アンパンマン」

報道によりますと、

「佐賀県鳥栖市の公式ゆるキャラ「とっとちゃん」がラジオの生放送深夜番組に出演した際、わいせつな発言を繰り返したため、活動を自粛していることが分かった。」

「生放送の番組内で、女性器を連想させる俗語などを連発していた。」

「市に苦情が相次いだためで、総合政策課は事実関係を調査した上で、今後の対応を決める。関連グッズの販売も中止されるなど、波紋が広がっている。」

市長が謝罪するハメになったとかで、トホホと申すほかありません。

ゆるキャラは、もう良い加減にしたら?と思います。

だいたいですよ、character って人格のことですよね。そんな大層なものがカンタンに創れるんでしょうか。

カンタンに創れると思って創ったのなら、そのクリエイターの僭上の沙汰と思います。

そんなことが出来る人間は、ごくごく一握りの人だと思います。

例えば先日亡くなった、やなせたかしさんの、「アンパンマン」のことを考えてみましょう。

「アンパンマン」は、飢えてひもじい人を見つけると、なんと、自分の顔を食べさせます。

自分が傷つかずに人を助けることは出来ないという、やなせさんの壮烈な信念を体現したのが「アンパンマン」だったのであって、だからこそ東日本大震災直後に「アンパンマンのマーチ」が復興のテーマソング的扱いをされたのです。

やなせさんは漫画家としていったん引退を決意したのに、震災で「笑顔を失っていた子供たちがアンパンマンを見て笑顔を取り戻した」といった話しが届いたことから、引退をとり止めたと聞きます。

そういうキャラクターなら郷土の活性化のために利用させていただくのも良いと思います。

勿論、知事や市長が誠心誠意作家さんを口説く必要がありましょう。そういうキャラクターを創造できる人など、何人もいないからです。

そう、私は全てのキャラクタービジネスが嫌いなのではなく、程度の低いキャラクタービジネスが嫌いなのです。

せっかく長年美味しいお菓子を作って来た和菓子メーカーさんが、県の緩キャラ饅頭なんて作り始めると、私は本当にがっかりします。どうせやるなら、自分の会社の歴代当主を起用した方が、促成の県のキャラなんぞより格段に立派になると思うんですよね。

行政の皆さん、何度でも申しますけど、最近程度が低くないですか。

総合ショ♡ベ♡政策課ですな、まったく。

追伸①

今日、NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.365日連続更新を達成しました。

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40日抗争

朝日新聞が『あのとき、総理メシ』という連載をしていますが、11/17号の総理メシは、

「大平正芳 抗争40日、支えたすき焼き」でした。

大平氏は、政局が行き詰まると、すき焼きを食べていたそうで、1979年に総理の座をめぐって福田赳夫氏と大平氏が派閥抗争を繰り広げた40日の間も、すき焼きが頻繁に食卓に登場したそうです。

大平氏のすき焼きは、甘目で大根入り、〆は讃岐うどん、だったそうです。

そう、大平氏は香川県出身でしたが、弊ブログの11/18号に書きました通り、香川県民はすき焼きに大根を入れるのです。

大平氏が甘めのすき焼きが好きだったのに対し、辛めが好きだったのは田中角栄氏です。

大平氏が官僚出身・寡黙で、角栄氏はタタキ上げ・豪放磊落と対照的な二人でしたが、政治的には提携関係にあって、よく料亭ですき焼きを食べたのだそうな。

しかし、ここで問題は味付けです。

辛めが好きな角栄氏は醤油をドボドボ鍋に投入、対抗して大平氏が砂糖をどんどん投入するので、結局すき焼きは食べられない味に成ってしまい、その内に二人は別々の鍋ですき焼きをするようになってしまったとか・・・

さてさて、この記事の結語は、

「辛みも甘みも混ざったすき焼きの雑味こそ、長らく日本政治を担った自民党らしさ。それが見当たらない今の政治は、どこか味気ない。」(杉崎慎弥記者)

・・・だ、そうです、政治家の皆さん、もっとすき焼きを食べましょう。

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.364日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 
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忘年会

そこの社長さん、御社の忘年会の予約はなさいましたか?

え? それは総務課長にまかせてある、多分どこかの店を予約してあるよ って?

あら~そうなんですかあ。それって、申し訳ないですけど、スゴく残念なことです。

課長さんは、たぶん早々に「ぐる△び」に最寄り駅と収容人数と予算を入れて検索して、予約なさったことでしょうけど、

その仕事は、たぶん課長さんにとっては、かなりイヤな仕事だったと思いますよ。だって社員さんが「この店マズいなあ」って思った時に文句が行く先は、予約した課長さんですからね。

出席して「マズい!」なら、まだマシな方で、激安の店なんか、社員さんはそもそも参加したがらないと思いますよ。

残業代がつかないなら帰りたい、とか今時の若い人は平気で言いますからね。彼らを口説くのは大変なことで、それも結局課長さんがするんですから気の毒です。

だから段取りは課長さんでも良いのだけれど、味の面での幹事は社長さんがするべきです。それは社長さん以外に出来ないんじゃないでしょうか。

ご自身が美味しいと思っている店で開催するのが、一番だと思いますよ、私は。

え? ウチの社員なんて飲食経験が乏しいから、美味しいものを食べさせたって、どうせ分からない!って?

見損ないました。残念至極ですな。

たしかに、社員さんは味は分からないかもしれません。でも美味しいものを食べさせたい、という社長さんの意思は分かることができますよ。それが分かれば残業代がつかなくても参加すると思うんですよね、若い社員さんでも。

そう、自分が美味しいと思うものを社員に食べさせたい!っていう気持ちが大事なんじゃないでしょうか。

昔は、どこの会社もそうしていたと思います。

でも今時は、とにかく「最寄り駅と収容人数と予算で検索」でしょう。予算は4.500円!って入れた途端に、それ以上の店は全て除外されますから、プラス1.500円で満足できる店が在っても全部除外です。

で、結果、会社の近所のチェーンの居酒屋で、飲みホー込み2時間制限4.500円で忘年会をやるわけですね。

社長さんはご存じないかもしれませんけど、その店は激安ランチもやっていて、社員さんは日頃それを食べてるんですよ。だから、わざわざ忘年会で同じ店に行きたくないんです。

いえ、別にですね、「ちんや」に来てくれって言っているんじゃあないんです。店の格式が高いと寛げないかもしれませんから、必ずしも高級店でなくてもOKで、社長さん自身が日頃好んで行く、気軽な店でも良いんです。

だいたいですね、説教ごめんなさい、社長さん、根本的に、忘年会とは今年一年の無事を感謝する会だ、と思いますよ、私は。

とりあえず倒産せずに、一同健康で年を越せることについて感謝し、来年もそう在りたいと祈る

~つまり感謝と祈りが忘年会の基本です。是非、そういうハートのこもった会になさって下さい。

そういう方向の会になされば、予算以上の価値ある会になると思いますよ。

え? オレは実は味オンチだから、食事は全然楽しくなくて、キャバクラの方がよほど楽しい って?

あっ、そうでしたか!それは大変失礼しました。

そういうことなら、今の説教はキレいに忘れていただいて、どうぞ、キャバクラで忘年会をなさって下さい。楽しいでしょうね。

でも、それはすき焼きより高いですよ、間違いなく。

 

追伸①

NHK総合テレビ『月刊やさい通信』に出演します。

※なぜ、すき焼きにシュンギクを入れるのか?

※すき焼におけるシュンギクの役割

という内容です。是非ご覧ください。

11月28日(木)昼12:20~12:43(再放送、短縮版)

http://www4.nhk.or.jp/P554/

 追伸②

「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

現在の笑顔数は373人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

皆様も、是非御参加下さい!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.363日連続更新を達成しました。

毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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