都市伝説

2月のある日Twitterでまわっていたのですが、

「すき焼きの肉とこんにゃくは 隣同士にしない こんにゃくに含まれている石灰分には、肉を固くしたり、色を悪くしたりする性質があるから気を付けて♪ 肉とこんにゃくはくっつけないで、間に野菜や豆腐をはさむといいよ★」

→この都市伝説は科学的には、もう否定されたんですけどね。

2017年に日本こんにゃく協会が実験を行いました。

国産とアメリカ産の牛肩ロース肉を、それぞれ「しらたきなし」「水洗いしらたきあり」「下ゆでして水洗いしたしらたき入り」で茹でて硬さを比較したところ、

したたきの有無による肉の硬さへの影響はみられない、という結果になったそうです。

そもそも牛肉が硬くなる理由はしらたきに含まれるカルシウムにある、とされていました。

しらたきもこんにゃくも、粉末状にしたこんにゃく芋を水に溶かして作りますが、凝固させるために凝固剤として水酸化カルシウムを加えています。

そのカルシウムが鍋の中で溶け出して、牛肉が硬くなると考えられていたのです。

が、その量は、実際に影響が出るほど多くはないんです。

豆腐も、やはり固めるためにカルシウムを使いますが、しらたきの倍量入っていますから、しらたきが×なら豆腐も×になってしまいますよ。

それに、すき焼き専門店では、しらたきを一回下茹でして、カルシウム量を減らしています。問題ないと思います。

ご家庭でやる時に、パックをそのまま食卓に持ち込んでいる方がいますけど、パックの中の、しらたきが浸かっている水にはカルシウムがありますね。パックから直に鍋に、は止めておきましょう。

本日もご愛読賜り、誠に在り難うございました。 弊ブログは2010年3月1日に連載スタートし、本日は4.725日目の投稿でした。

Filed under: すき焼きフル・トーク — F.Sumiyoshi 11:00 AM  Comments (0)