トイレ問題

 9/30に東京商工会議所台東支部の「したまち台東もてなし向上委員会」に出席しました。

 この委員会は設置から3年目ですが、毎回上野や谷中の皆さんに会えるのが楽しみです。皆さん自分の街を愛していて、ウンチクが始まると止まらない方ばかりです。

 さて、今回の検討課題は、観光客のトイレ問題。

 公衆トイレの数が不足していて、また在っても清潔に使われていないことがあるようです。一番不足が目立つのは谷中地区で、御寺に駆け込む人が少なくないとかで、関係者の方はお困りのようです。

 しかしながら、トイレの建設には用地買収を含めると結構なお金が要りますし、建てた後も清潔に保つ費用がかかります。税金だけでトイレ整備を進めていても、進捗がはかばかしくありません。

 また住宅街では、金の問題ではなく、公衆トイレを建設すること自体が近隣の住民から反対されてしまうようです。

 総論賛成・各論反対に陥らないためには、関係者全員が公共心を持って、俯瞰的にものを見ないといけませんが、簡単ではありませんよね。

 うーん、ちょこっとステーツマン気分。

 でも、これ以上語るのはやめとこう。

 選挙出るらしいよ、アイツ。とか言われちゃいますからね。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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この指とまれ!

 9/28に「台東区若手経営者サポートセミナー」の第2講を受講しました。

 全10回シリーズで、来年の2月まで連続して、いろいろなテーマの講義があります。テーマはいろいろでも、講師は10回同じで、人気の二条彪(にじょう・たけし)先生が務めます。

 このセミナーは、今回が6期目(=六年目)で、私は最初の年から受講していますから、同じ内容の話しを6度聞いたことになります。

 それなのに、毎回耳が痛いのは、こちらが成長してないからでしょうね・・・きっと。

 第2講の前半は、「経営者に求められるものは何か、どんなことでも良いから挙げてみましょう」という御題で、受講生同士がグループ討議をしました。

 いわく、決断力、俯瞰する力、忍耐力、一貫性、胆力(!)、健康、感謝の心・・・

 皆さん、ご立派です。

 ひとしきり、グループ討議をした後、二条先生から、

 「リーダーっていうのは、自分のやりたいことをやっていないと、フォロワーがついてきませんよ。リーダーに「やらされてる感」があるのは×です。」

 「リーダーの仕事は「この指とまれ!」の指を出すことで、その指にとまってくれた人と共に進めば良いわけで、とまってくれない人のことをアレコレ考えてちゃあ、ダメです。」

 これには、ウーン・・・という受講生多数。

 私と同じグループにいたある社長も、以前に会社の方針を変えた時に、社内に混乱が生じて苦労なさったとか。二代目・三代目の後継者リーダーが、自分のやりたいことをやるのは、そう簡単ではありません。

 でも、たしかにリーダーに「やらされてる感」があったら、それはフォローする人も働き甲斐を感じにくいですね。おっしゃる通りでしょう。

 私個人はと言うと、もちろん、あまりやりたくないことも少々やってますが、おかげ様で、結構やりたいことをやらせていただいてます。

 特に、このブログとか・・・

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昼夜同一価格

 このブログの9/27号に、「ちんや」創業130年記念「おとくな秋の夜長の感謝月間」(期間は9月27日(月)〜11月2日(火)まで)を開催中で、内容は、ご昼食メニュー「桜橋セット」(定価:4.300円)を終日(=ご夕食時にも)ご提供させていただく、というものです。

と書きましたら、

「何それ? それじゃあ、一日中同じ値段になっちゃうじゃん!」

という反応がありました。

 そうですけど。何か?

 ひょっとしてーランチ安い・デイナー高いーとパターンに捉われていませんか。私は土地柄とか店の置かれている状況で、そのパターンは鉄板ではないと思っています。

 実は、私も捉われてました。ーランチ安い・デイナー高いーに。たしかにお勤めの方の多い土地柄なら、昼間にゆっくり食事時間をとれる方は、かなり少ないでしょうから、料理は簡単である必要があります。だからーランチ安い・デイナー高いーは正解です。

 でも、浅草は違います。

 お勤めの方が休みを取ってやって来る土地です。昼間っから遊んで、食事して、酒を飲むのが良いのです。つまり浅草は夜の方が寂しい街なのです。そういう浅草の状況を考えたら、決まった思考パターンに捉われない方が良い、と思います。

 実際、昼夜同一価格の店は結構あるんですよ。蕎麦屋さんはほとんどそうですし、神田の鶏鍋の「ぼたん」さんもそうです。

 そういう次第で、昼夜同一価格です。

 景気が良ければ、昼のメニュー(4.300円)を無くしてしまうところですが、もちろんそうはいかないので、夜の方を、現行:「5.500円から」⇒9/27〜11/2「4.300円から」にしてみます。

 当座は、「秋の夜長の感謝月間」の11月2日(火)までの間に「お試し」でやってみますが、もちろん将来を見据えてのトライです。

「おお、そうなの! じゃあ、それで忘年会をやらせてよ!新年会もやっちゃうよ!」

 そ、それは勘弁して下さい。12月と1月は、状況が違いますから、状況が。

 どう違うかって? おわかりいただけませんかね、稼ぎどき・・・ってことです。

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無から有の六条

 私の学校の先輩の、恒仁朗さんが昨年「商人心」(あきんどごころ)という御本を出され、私も頂戴いたしました。

 「恒仁朗」というのは実はペンネームで、本名はFさんとおっしゃる、食品関係の社長さんです。私が幹事をしている、「料飲三田会」という会で日頃ご指導いただいている大先輩です。

  この本には、商いを志す者にとって、とても教訓になることがたくさん載っていますので、この春から「ちんや」の毎週月曜の朝礼で2〜3ページずつ朗読してきましたが、60ページほどの本なので、もうすぐ読了します。

 後半に入るにしたがって、内容的にも、とても濃くなってきました。

 泣けますので、ご紹介します。

  「無から有の六条」(49ページ)

  ・分に応じてお役に立つ

  ・世の流れ、困り事はなにかを読む

  ・世に役立つ仕組み、技術を開発する

  ・欲を出さずに知ったことをどんどん提供する

  ・ご利益は後から必ずついてくる

  ・役立った事を忘れてしまうのが一番です。

  どうです?

 最後の行などは泣けますよね。

 そう、このブログの、この後に付けるオチを作るのが、とても難しいから・・・泣けます。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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気楽な稼業

 今日はボヤキです。

 「ちんや」は、すき焼き専門店でして、ファミレスのように、いろんな料理は無く、また、すき焼きと申しますのは、何人かで鍋を囲んで食べるものです。「ちんや」の場合は、原則4名様で鍋1台をつついていただきます。

 そういう食べ方でOK!是非食べたい!というお客様ばかりが来て下されば良いのですが、大勢様の場合、中にはそれを内心「イヤだなあ」と思っている方が混ざっていたりします。

 ご法事などの場合で、たまにあるのですが、ご主人様(=つまり喪主様)は「是非ちんやですき焼きを」と思っておいでなのに、奥様が「イヤ!」ということがあります。

 最初の予約の電話がご主人様からあり、有り難くお請けして喜んでいると、何日か経って、奥様から電話が架かってきます・・・

 「鍋は1人に1台ずつ用意してちょうだい!」

 「4名様で鍋1台」の原則を絶対譲らない、というつもりは無く、多少の融通は利きますが、「一人に1台ずつ」は流石にムリです。鍋が4倍必要で、ガスの配線も4倍に分けないといけません。

 その位イメージできないのかねえ、ムカムカ。と思いますが、そうは言わず、ご説明すると、奥様お気に召さないらしく、今度は、

 「なんで、客が自分の食べ方を選べないの? おかしいじゃない!(ブチ!)」とキレてきます。

 こっちも譲らずお断りすると、1時間くらいして、ご主人様から、申し訳なさそうな声で、キャンセルの電話が架かってきます。

 そんなに親戚と鍋をつつきたくないんですかねえ。

 逆のケースもありますよ。もともとはあまり親交のなかった御一族が、法事のすき焼きがキッカケで仲良くなり、以来法事で「ちんや」へ行くのが楽しみになった、という例も実際にあります。

 他の店で、せいぜい、御一族一同冷ややかにお過ごし下さい。

 もっと往生するのは、肉を食べられない人がいる、という電話です。しかも予約からだいぶ時間が経ってから。

 「肉が・・・召し上がれ・・・ないんですか・・・」

 そういう場合は、肉の代わりにザクを増量して、さらに変わりザクも入れ、鍋もその方だけ別に用意したりはできるのですが、奥様お気に召さないらしく、

 「もっと他の料理は無いの?」

 「手前どもは、すき焼き専門でして・・・」

 「わかってるわよ!」 (ブチ!=再び脳がキレる音)

 またまた1時間くらいして、ご主人様から、申し訳なさそうな声で、キャンセルの電話が架かってきます。ご丁重なる、お詫びをいただき恐縮です。

「自分はザクだけでも良いと思うんですけどね。結構美味いですよね、ザクだけでも。知ってますけどね、なにしろ、そういうのは親戚の手前、カッコ悪いって、ヨメがイヤがるんですよ。」

 今の1時間で夫婦がイガミあっていたことは明らかです。余計なことながら、夫婦仲が心配になります。

 つくづく思いまするに、

 「すき焼きは、気楽な稼業と来たもんだ!」

 末筆ながら、谷啓様に、心より哀悼の気持ちを捧げます。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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心に残る思い出を!

 9/7は火曜日で「ちんや」の営業は休みましたが、全員が出勤しました。

 この日は、①大掃除と、②外部専門講師による衛生講習会と、③「ちんや」の総会をやりました。

 「総会」というのは、今年の会社の営業方針や各部、各委員会の活動方針を確認しあう会議です。会社の決算期が8月からですので、本来8月にやる性質のものですが、8月は皆が交代で夏休みをとっていて顔が揃わないので、9月はじめの、大掃除の日に同時開催するのが恒例です。

 今年は不景気で状況の厳しい中ですし、また創業130年の年でもあるので、この総会を機に、営業の仕方も進歩させないといけません。

 思いまするに、現代日本の経済は成熟してしまった経済です。

 日本人は、良いもの・美味いものを既に知ってしまいました。そのように成熟した中での不景気ですから、日本人には良いもの・美味いものに対する飢え・渇望がありません。そこが中国人を違うところです。

 「美味い物は並べれば自然と売れる」「食べればわかる」「いつか必ずわかってくれる」というわけにいかないのが現在のツラいところです。

  だから「ちんや」の肉を食べていただくと、その方に具体的にどのような、良いことがあるか、今はそれを強力にアピールしないといけない時期です。

 「美味い肉ですよ!」は当然であって、さらに加えて、それを食べるとどういう良いことがあるか、例えば「親子孫三世代で「ちんや」の肉を食べれば、お孫さんもお爺ちゃんも喜んで、良い思い出が造れます」という風に、わかりやすく目に見えるようにイメージしていただかないといけません。

  ただ「美味い肉ですよ!」「美味い肉ですよ!」と連呼しても響かないのが現状です。

 でも、思い出を造りたい時は、適当な肉というわけにいきませんから、きっと「ちんや」をお選びいただけると思います。

  そうです、ここで創業130年記念事業のコンセプトを発表しますが、それは、

  「心に残る思い出を!」です。

  「思い出」を強調していきたいと思っています。9/17開設予定の記念ホームページも、その考え方で、制作していただいており、オープンを待つばかりとなっています。サイト上で、「すき焼き思い出ストーリー」の募集をする予定です。

 「記念日割引」の制度を造って、既にお客様からの登録を受け付けていることは、既にこのブログでも書きました。

 また現場での、お客様への応対も、「思い出」を造るためのお手伝いをするんだ」という意識を持って、仕事に当たらせたいものです。

  記念ホームページについては、制作の経緯や考え方などを、このブログにも書きたいと思っています。

  え? もったいぶらないで、今書けって?

 そうですねえ、ちょいと考えておきます。

 大掃除の疲れがまだ四肢に残ってますので、今日はこの辺で。ひひひひ。イテテテ。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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*記念日割引については、このブログの7/1号8/11号をご覧下さい。

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猛暑の大掃除

 9/7は火曜日で「ちんや」の営業は休みましたが、全員が出勤しました。

 それは、大掃除の日だからです。

 大掃除と言えば、普通は年末にやるのが常識でしょうが、あいにく年末すき焼き屋は稼ぎ時で、大掃除している場合ではありません。だから、店の忙しくない時期に、大掃除をするのです。

 掃除だけでなく、せっかく全員が揃っているので、①外部専門講師による衛生講習会と、②「ちんや」の総会を、この日にやります。 「総会」というのは、今年の会社の営業方針や各部、各委員会の活動方針を確認しあう全体会議です。

  さて、大掃除の、社長の担当は例年トイレ掃除です。今年も楽しく従事しました。

 力を込めて、便器をゴシゴシやると、後で腕が筋肉痛になるんだよな。この前夜中にコムラ還った左足が、まだ痛いのになあ。チクショウ!いや、間違えた、楽しいです!店がキレイになるのは。

 それにしても、こんなに暑い大掃除は初めてでしょう。

 まいったなあ、今日は。バテたので、ブログも今日は、この辺で。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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*第一回コムラ還りについては、こちらをご覧下さい。

*第二回コムラ還りについては、こちらをご覧下さい。

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月五様

 猛暑が続き、秋になった気は全くしませんが、皆さんに強制的に秋モードになっていただくべく、「ちんや」では箸置を変えました。

 夏場はガラスの箸置ですが、9月から金彩の、月の形の箸置を使っています。これにあわせて、冷酒グラスも青から茶色に変えました。

 実は、この月の形の箸置には難点が一つあります。「月五様」と命名されていて、満月から三日月までの、五様の満ちかけの月が5点で1セットになっているのです。

 だから、5名様の御席に使えばベストなのですが、例えば2名様の場合は、困ったことになります。

 2名様の御席に満月を2個使うと、単なる金色の丸い箸置にしか見えないのです。それが月の箸置だと気づいていただき、なるほど秋の季節感を出そうとしてるんだな!と分かっていただくには、満月と三日月を一個ずつ組にして使わないといけないのです。

 それに気づいたのは、この箸置を大量に買ってしまってからでした。

 月の箸置はあまり見かけませんが、なるヘソ、そういうわけであまり見かけないんだ!と知りましたが、後の祭。

 買ってしまった物を使わないわけにはいかないので、私は、この箸置の使用方法を細かく制定することにしました。満月から三日月までを①〜⑤にナンバーをふり、2名様の時は①と⑤、3名様の時は①③⑤などと決定、表にして配布しました。

 そうしないとせっかくの月の箸置が月に見えないので、意地でもやらねばなりません。しかし、現場からしたら、面倒臭いこと、この上ありませんね。文句を言いたいところでしょうが、それは言わずに、表の通りセットしてくれて、現場の連中に感謝しないといけません。

 ところで、話しは全く変わりますが、昨夜また睡眠中に、私の御み足がコムラ還りをおこしました。今夏2度目です。今もまだ痛いです。

 今回も冷房最強運転の部屋で、短パンのみで寝入ったのが原因です。

 ヨメには、2度目となるバカよね、と言われ哀れんでもらえません。皆さんもお気をつけ下さい。まだ当分暑いらしいですから。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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  *第一回コムラ還りについては、こちらをご覧下さい。

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なによりの御馳走

  8/31〜9/2までお休みを戴きました。

  ここ数年、同じ避暑地の同じホテルに泊まっているのですが、猛暑のせいか、かつてなく暑い滞在になりました。

 今回困りましたのは、泊まった部屋に冷房がない(!)ことでした。例年、冷房はなくても支障がない温度までしか気温が上がらないのですが、今年は違いました。必至で、濡れタオルを吊るしたりして、しのぎました。

 それでも、山の上の気候なので、夕方になると気温が下がり、夜だけは涼しくなります。窓を開けて空気を通せば、東京と違って、寝るのに難儀することはありません。

 おかげ様で熟睡することはできました。東京では、8/10から連続熱帯夜だそうで、寝ついても、不快ですぐ目が覚めてしまいますが、休み中は眠れました。

 朝までまったく目を覚まさず、熟睡したのは、本当に久しぶりな気がします。

 清涼な空気は、なによりの御馳走ですね。

 話しはそれますが、今回の休み中に着ようとヨメが持ってきたTシャツ=市川猿之助Tシャツの製造元が、あの「久米繊維工業」さんでした。8/6の台彪会講演会に、ご登場いただいた、久米社長の会社の製品です。

 そのTシャツは、8/6講演会を聞いてから買い求めたものではなく、それ以前に猿之助丈の後援会から送られてきていたものです。

 Tシャツの包装を開こうとした時に、はじめて気づき、奇遇にちょっとビックリ。

 良い空気の中で着る、国産綿Tシャツの着心地は、格別だったとか。

 うーん、良いものわかる人同士はつながるんですね。 

 イヨッ、おもだか屋!

 そういう次第で、避暑は終わり、9/3より通常に営業しておりますので、ご高配を賜りたく、お願い申し上げます。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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*8/6の久米さんの講演会については、このブログの8/8号をご覧下さい。

*久米さんについては、このブログの8/12号もご覧下さい。

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溶けるトイレット・ペーパー

 8/27に浅草料理飲食業組合の役員会がありました。

 この時話題になったのは、外国人観光客のマナーの問題です。迷惑している店もあるようで、なにか啓発のための、サインかポスターが必要だ、という意見が出ていました。

 外国人の方には全く悪気がないのに、受け入れ店にとっては迷惑至極なケースがあります。例えば、トイレット・ペーパー。

 私も最近知りましたが、トイレット・ペーパーは世界中どこでも水に溶けるわけではないようです。

 水に溶けなければ、便器に流せませんね。だから、トイレット・ペーパーが水に溶けない国から来た人は、使用済みの、良い香りのペーパーをトイレの室内に置き捨てて(!)行ってしまうのです。

 最初にその行為を目撃した、店の人の驚きは、どれほどだったでしょう。

 また物を買うときに値切るのは、ごく当然と思っている人種もいます。これに腹を立てている、浅草の商売人は多いです。

 しかし、そういう人をバカにしてはいけません。日本だって近代的小売業=デパートメントストアが誕生して「正札掛け値無し」と宣言するまでは、値切るのがごく当然だったのです。

 だから、その昔店側は、値切られても利益が出るよう、最初から高めに値をつけていました。あるいは、そもそも値段を表示せず、客によって値段を上下させる店も多かったようです。つまり、日本が少し先に近代化しただけのことです。

 これまで日本に観光に来ていた方々は、日本より先に近代化した欧米の方ばかりでしたが、状況は変わり、日本より後発の国の方も、たくさん観光に見えるようになりました。

 要するに、浅草サイドが先方の習慣を知り、やられて困ることは最初から禁止事項として掲示するよりないと思います。日本が好きで日本に観光に見えているわけですから、禁止されているのに、あえて反抗するような人は、そういないと思います。

 例えば、いくらカッコ良くても、「ちんや」の社長には「肖像権」という近代的権利があるので、所属事務所に断らずに、やたらめったら写メを撮ってはいけない、とか、ね。

 

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