「いじり」と「いじめ」

 週刊誌によれば、俳優の木村拓哉さんが、ラジオ番組の中で、いじめについて語ったそうですね。それは・・・

「言葉を書いてみてもわかるけど、“いじり”と“いじめ”って一文字違いだし、紙一重だったりするんじゃないかな。相手が傷ついてたら、それはもういじめに片足をつっこんでるようなもんだよ。相手を傷つけているなら…」

 これは「いじめに悩んでいる」というリスナーさんからの相談メールに応えたもので、そのメールの内容は、

「自分は「いじられキャラ」なのだが、いじられるのは嫌だ。すごく傷ついている」という深刻なものだったそうです。これに対して、木村さんは真剣な口調で、このように語ったそうです。

 木村さん自身、アイドルとして世に出始めたころ、人気が出るにつれ、それを面白く思わない地元の不良たちにボコボコに殴られる経験をしたそうです。学校から帰るときには服装が泥で汚れ、ボタンが取れ、ポケットが破れている、そういう過去があったと、報じられています。

 悲しいことです。

 それにしても、このメールの中に出てきた「いじられキャラ」って、テレビ業界用語・お笑い業界用語ですよね。一般人がなぜ使っているのでしょう?

 私見ですが、お笑い番組の中の、「いじり(いじられ)芸」が、子供達に悪影響を与えていると思えてなりません。

 他人を中傷することでしか、笑いを獲れない残念なタレント達を、毎日画面で見かけます。

 ですから、私は「お笑い」は観ません。

 さらに「お笑い」番組の中で「ちんや」を採り上げたい、というオファーが来た時は、それはお断わりしています。

 この際だから申しますが、私は今時の「お笑い」業界に大きな不満を持つ一人でありまして、せめてもの講義手段イヤ抗議手段として、出演拒否をしています。出る番組は選ばせていただきます。

 そう言えば、先日観たロンドン・オリンピックの開会式で、心底「羨ましい」、と思ったことが一つありまして、それは、彼の国にローワン・アトキンソンが居ることでした。

 ロンドン・シンフォニーもサイモン・ラトルも素晴らしいですが、日本にも素晴らしいオーケストラがあり、指揮者もいます。

 しかし日本にはMr.ビーンに匹敵するコメデイアンがいません。

 オリンピックを東京に誘致するそうですが、開会式に、コメデイアンは誰を出すのでしょう?

 「次長課長」ですかね?

 その頃には、河本さんの謹慎も解けているでしょうからね。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて891日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

枝肉研究会

 弊店のメニュー「今週の特選牛」の牛が変わりました。

 「近江牛」です。

 実は7/​1に「近江肉牛協会」の生産者の皆さんが「ちんや」へ見えましたが​、その皆さんが翌日開催した「枝肉研究会」に出品されて、入選した牛​です。それを購入しました。

 個体識別番号=08428-43544

 平成21年4月30日生まれ、平成24年6月29日と畜。

 肥育38カ月、熟成35日。

 御期待下さい!

とFBにUPしましたら、知人で御酒の蔵元さんから、

 約3年の一生なのですね。

とコメントが。

 そうなんです。

 でも、この牛は長い方なのです​。

 与える飼料を節約する観点から、すなわち採算性の観点か​ら肥育期間は短くなる傾向があり、結果、薄味の肉が増え​ています。

 この傾向を止めるには、小売サイドが高く牛を買ってあげ​ねばならず、さらに申せば消費者の皆さんが、それを高く買って下​さらないと困るのです。

 「見ため」優先の流通を改めない​といけないのですが、そこがなかなか難しい部分です。

 「経済動物」だから仕方ない、と言ってしまえば、それまでですが、せめて「研究会」に出す牛くらいは長く飼おう、ということで、この牛は38カ月飼ってあります。

 皆さまの御高配を賜りたく、この場を借りてお願い申し上げます。

 まあ、つまりは、食べに来てね~ってことです、ハイ。

草々。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて890日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

無気力試合

 熱心なオリンピック・フォロワーではゼンゼンない私ですが、あのバドミントンの「無気力試合」だけには関心を持たざるを得ません。

 だって、あれは人類の文明の根幹に関わる話しだと思いますよ、おおげさですが。

 勝ちに拘るのは当然、とか言っている人がいますが、それなら始めからスポーツなんかやらなきゃ良いんです。日本の、ヤの字業界に入れてもらって、抗争に参加すれば、オリンピック委員会にツベコベ言われずに争えますよね。

 聞けば、古代のオリンピックはゼウス神に捧げられる祭典であったそうです。そもそも神聖な行事だったのです。

 また「近代オリンピックの父」クーベルタン男爵は「自己を知る、自己を律する、自己に打ち克つ、これこそがアスリートの義務であり、最も大切なことである」と語ったそうです。

 その精神を蹂躙したのが、中国人であったのには、なんだか納得してしまいます。

 さすがは四千年の歴史を持つ、中華思想の御国柄ですね。他人の奉賛する精神を蹴飛ばして兵器イヤ平気という傲慢さには、怒りを通り越して感心してしまいます。

 資格はく奪の処分が下された後でも、中国中央テレビの人気キャスターが処分批判をした、というから重ねて感心します。

 この勢いがないと13億人の勝手な人々を統治できないのかもしれません。力すなわち論理っていう感じなんでしょう。

 最も残念なのは韓国人です。

 韓国と言えば、李朝の時代に儒教が広く行き渡った「礼の国」、と私は習いました。中国人とは違うはずなのに、残念至極です。

 韓国チームの関係者は、

 中国側が無気力を仕掛けて来たので応じた、と語ったそうですが、

それを翻訳すると、

 そっちが穢い手を使うなら、こっちもやってやるぜ!

っていうことですよね。そこをなんとか出来なかったんでしょうか。

 たしかに商売の世界でも、似たような状況に出遭うことはあります。

 皆さんも、ライバル会社に穢い手を使われて、

 それなら、こっちはもっと穢い手を!と思ったことがあるかもしれません。

 でも、そこで本当にそうしてしまったら、韓国チームを批判する資格はありません。

 今時は末法の世ですが、陥りたくはないですね。

 南無観世音菩薩。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて889日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

風呂好き民族

 本日弊ブログは、御蔭様にて888日連続更新を達成しました。八・八・八って気分良いですね。毎度のご愛読に心より御礼申しあげます。

 さて記念の日なので、私らしく緩いネタで・・・

 夏休みに映画『テルマエ・ロマエ』を観ました。

 面白くできていました。あの位荒唐無稽な方が、私は安心して観ていられるのです。

 ここで筋を全然ご存じない方のために、説明しておきますと、

 古代ローマ帝国の浴場建築技師ルシウス・モデストゥス(=阿部寛)が、現代日本へタイムスリップして来て⇒いろいろな浴場技術を目撃⇒それをローマに取り入れて成功⇒やがては皇帝の風呂を設計して大成功⇒皇帝の個人的な信任をも得てしまう、という筋です。

 ついには、ローマ軍と蛮族が戦う前線に湯治場を建設して、不肖ローマ兵いや負傷ローマ兵を癒して⇒帝国の危機を救ってしまいます。

 ルシウスは、日本の銭湯の富士山を真似てベスビオス火山の絵を描いたり、皇帝の風呂にジャグジーを導入したりします。勿論古代に電力は無いので、ジャグジーの泡は奴隷に人力で起こさせます。こういう描写で観客の笑いを獲ります・・・

と簡潔に書くと、アホらしく思えるかもしれませんが、そこは上手く演出して画面に引き込んで行きます。なにより、日本と古代ローマを「風呂好き民族」と括り、その発想で徹底的に「ローマの勝利」まで押した所が立派です。

 まあ、騙されたと思って観てみれば、笑えますよ。

 思いまするに、こういう映画(~原作は漫画ですが)が出来てくる背景には、

「日本の風呂文化は素晴らしい」

「もっと世界的に評価されても良いはずだ」

という、最近の認識があると思います。

 実際、観光関係の会議に出ていますと、外国人観光客が日本の銭湯に興味津々だ、と聞かされます。ついでに申しますと、パチンコも人気だそうです。

 逆に、日本人の方はと申しますと、どんどん出来る外資系のラグジュアリー・ホテルに泊まり、その風呂に今ひとつ満足できなくても、大して文句を言うことがありません。

 ミスマッチですね、国際交流というものは。

 皆さん、イキナリ提案しますが、現代日本の浴場技術を世界へ輸出しようじゃないですか。技術だけでなくて、癒しを輸出できます、自信をもって。

 原子炉の輸出はやめておきましょう。苦しみを輸出してしまいます。

 今「成長戦略」とやらを政府で策定しているそうですが、関係諸侯は観てみたら良いと思いますね、『テルマエ・ロマエ』を。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて888日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 明日はカタいネタです。

 

 

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

開会式

 ロンドン・オリンピックの開会式を視ました。

 おや、オリンピック好きだったのかって?

 う~ん、個々の勝ち負けとか、日本のメダルの数とかは、正直、あんまり興味ないです。連日テレビがメダルの個数ばかりを報じるのには食傷気味です、ハッキリ申して。クーベルタン男爵の理念は何処へ?と思ってしまいますよね。

 それにですよ、高い視聴率を獲る番組が流れると人は外出しなくなるので、浅草にとっては、ああいう番組は営業妨害のようなものです。

 けど、チャンネルを回したら、Mr.ビーンことローワン・アトキンソンが出ていたので、うっかり視てしまいました。

 で、感激。

 ベッカムのイケメンぶりに、じゃないですよ。

 日本選手団が持っていた小旗に、です。全員が日ノ丸に加えて、ユニオン・ジャックを手に行進していましたね。

 本当は、大震災後の世界からの支援に感謝するメッセージを掲げたかったらしいのですが、それにはダメ出しが出たそうです。メッセージは何でもかんでもNGなんですかねえ。

 それでも他国の国旗を持って進む姿は「誇らしい」の一語でしたね。最近のこの国には残念なことが多いですが、今回は崇高な気持ちにさせてくれました。

 これを視て、メダル個数報道に興じている人達がシュンとなったのなら痛快です。

 それと、もう一つ感激したことが。

 それは大五輪旗を運ぶ8人の人達の中に、ユダヤ人の指揮者ダニエル・バレンボイムが入っていたことです。

 バレンボイム氏は「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」という、イスラエルとアラブ諸国の才能ある演奏家を集めたオーケストラの創設に加わり、指揮をしています。

 ユダヤ人であるにも関わらず、ワグナーなどイスラエル人から「ナチス寄り」と非難される作曲家の演奏にも力を尽くしてきました。「ナチス寄り」と言われるのは、ナチス時代に右翼的感情を煽動するためワグナーの音楽が利用されたからです。勿論ワグナー死後のことですが。

 イスラエル国籍ですが、イスラエル政府の政策には厳しく異を唱えてもいます。

 この人物を起用することは震災感謝メッセージより、よほど政治的だと思うのですが、良い人選でしたね。

 スポーツと音楽はナショナリズムを刺激することもありますが、国を越えた連帯感を造り出すこともできますね。それを示してくれました。

と、いうわけで皆さん、オリンピックを視ても結構ですけど、浅草にもお出かけ下さいね。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて883日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

絶景かな

 え~7/27まで夏休みを頂戴しご迷惑をおかけしました。本日7/28より営業いたします。

 さて夏休みを利用しまして・・・

 市川亀治郎改め、四代目市川猿之助さんの襲名披露公演を観て来ました。

 今回の観劇の目的と言えば、勿論、幕間の鰻です。

 え、猿之助さんを応援するのが目的じゃないのかって?

 おお、そうでした。

 ウチの嫁も、澤瀉屋さん(=猿之助さん一門)の慶事に合わせ、澤瀉(おもだか)の柄の帯をしめて、新橋演舞場に向かいました。

 向かいますと、襲名披露ですから当然ですが、お芝居も踊りも口上も気合いが入っていて、結構なことだと、あらためて感じました。

 しかし、この日「!」と思ったのは、舞台より客・・でし・た。

 実は、この日、客が歌舞伎の花道を横断するのを初めて目撃しました。

 劇場側は「花道を横断するのは絶対にお止め下さい!」と繰り返し放送していますから、一度でも観劇経験のある人なら横断しないでしょう。それをこの夜見てしまいました。

 その男~劇団員風の、黒くてモサい格好の若者でしたが~は、花道と左桟敷席の間の非常に狭い一角に席を持っていました。だから左1番扉から入場しないといけなかったのですが、誤って中央扉から入場してしまいました。

 当然いったんロビーへ戻って、左1番扉から入り直さないといけないのですが、大回りすることを嫌って、ひょいひょいと花道を渡りました。

 私は左桟敷席にいた為、この動きを眼前にマジマジと見てしまいました。特段悪いことをしている意識もないらしく、軽々と花道を越えました。

 あああっ!

と思いましたが、なにしろ初めてのことで、不意を突かれ、目の前なのに何もできませんでした。

 呆・・・

 漢詩係りイヤ監視係りのお姐さんが泡を食って駆けつけて来ましたが、後の祭り。まあ、油断していたのでしょう。

 思えば、今回の興行のことはテレビのワイド・ショーでも何回もやっていましたから、「歌舞伎は初めて」組の人もたくさん観に来ているでしょう。

 松竹さん、千秋楽まで、もう少し気をつけられた方が良いと思いますよ。

 一方、私のすぐ隣の桟敷席の客は、配役表を見ながら、

 あら、みんな市川さんなのね!歌舞伎って親戚でやってたんだ!

と深過ぎるコメント。

 呆・・・

 お芝居が始まってシーンとなっても、そのレベルの問答を二人でベチャベチャベチャ・・・

 怒!

 歌舞伎のファン層が拡大するのは良いことだと思いますし、歌舞伎はそもそも通人だけのものではありませんが、最低線のことは調べてから劇場へ向かうべきですよねえ。

 私がAKBに行くとしたら、相当調べあげてから行くと思いますけど。

 ちなみに演目は、

「将軍江戸を去る」(真山青果による近代劇、最期の将軍慶喜と山岡鉄太郎の話し)

「黒塚」(長唄舞踊劇、「猿翁十種」の一種)

「楼門五三桐」(「絶景かな絶景かな」のセリフが有名)

 猿之助さんは亀治郎時代から踊り上手で知られていましたが、今回の「黒塚」でも実力発揮でした。幕が下りて、客席が皆「ふうー」と深呼吸したのが印象的でしたね。長唄・お囃子のメンバーも実力者を配したようでした。

 さて、この日客が熱狂した場面は、カーテンコールでした。

「絶景かな」の羽柴秀吉役で猿翁さんが登場。ただし病今だ完治せず椅子に腰掛けた御姿でした。

 しかしカーテンコールでは、さっきまで腰かけていた猿翁さんが黒子さんに支えられて立ち上がりました。立ち上がって手を振り、そして、その支えていた黒子さんの正体が香川照之さん(=新・中車さん)と分かると、万雷の拍手。

 猿翁さんを「大尊敬している」という海老蔵さんも「絶景」屋台から降りてきて、猿翁さんとガッチリ握手。

 おもだかや!の声が止みませんでした。

 「お」にアクセントを置いてお読み下さいませ。

 公演は29日までです。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて881日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (3)

なぜ46億円も払えるのか

 「米国はなぜダルビッシュに46億円も払えるのか」という、雑誌「プレジデント」の記事を読みました。

 ダルビッシュだけでなく、アメリカの一流アスリート・一流芸能人・企業経営者は、日本の同業者と比べると、信じられないほど高額の年俸を得ていますね。

 たとえばディズニー社の前会長マイケル・アイズナーの年俸は約5億ドルだったとかで、円換算すると年約600億円ということですから、アン・ビリーバボーですね。

 しかし一方、日米の一人当たりGDP(=付加価値)を比較してみると、日米ともに5万ドル弱で、ほとんど差がないことが分かります。だからその付加価値を、企業の関係者に平均的に配分すれば、日米の暮らしぶりは同じような姿になるはずです。

 しかし勿論、そうはなっていません。

 平均すれば日本と同じなのに、アメリカのCEOやスタープレーヤーに破格の年俸が支払われているということは、当然、その他大勢の人々の取り分が、その分少ないわけです。

 実際、アメリカのプロ野球チームは二軍・三軍・四軍まで持っているのが普通で、最も下位のシングルAの選手の年俸は、かなり低いようです。つまりアメリカでは貰う人と、貰わない人とのギャップがものすごく大きい、ということですね。

 で、そういう結果に成っている理由として、この記事の著者である小宮一慶さんは、アメリカのマニュアル文化をあげておられます。

「ここから先は私の推論になるが、多民族国家であるアメリカでは、多くの職種でマニュアルが高度に発達している。異なる文化を持つ人々の集団に仕事を教え込もうと思ったら──日本のように阿吽の呼吸など期待できないのだから──徹底的に論理的なマニュアルを作る以外に方法はない。」

「マクドナルドが象徴的だが、アメリカ人が作るマニュアルは世界中どこでも、誰がやってもオペレーションができるような、高度な論理性を備えている。」

「つまりアメリカでは、ルーチンワークのほとんどが日本人の想像を絶するレベルでマニュアル化されているのである。だから、誰がやってもほぼ同じ成果が出せる。そして、同じ成果を出す人材は、イコール代替可能な人材だから、そうした人材の給与は低く抑えられるということになる。」

「反対に、余人をもって代え難い、能力差が成果に大きく反映するような仕事、たとえば企業の経営者や野球選手や営業職、トレーダー、さらには研究者などには、高額の報酬が支払われることになるのではないか。こう推理をしていけば、ダルビッシュが6年間で50億円近いべらぼうな年俸を受け取ることも理解できる。」

 まあ、大筋では、私もそうだろう、と思います。

 でも、ルーチンワーカ―と一流有名人の間の、中間的な位置の人のことも、論じて欲しかった、と私は思います。 

 一流有名シェフではないけれど、ハンバーグを美味しく作ろう、と思っている人が、この世にいます。

 マックに入社してしまえば、マニュアルに従わないといけませんが、個店にいれば、日々自分でマニュアルを修正しながら=自主性を持ちながら、ハンバーグを作れますね。

 例えば「ちんや亭」でお出ししているハンバーグは、タマネギを生の状態で挽き肉と練り合わせるところが、養殖屋さんイヤ洋食屋さんのハンバーグと違います。

 それを「変だ!」と言われたこともありましたが、自分で食べて旨いので、そのまま放置しておりましたら、先日「Mr食育」こと服部幸應先生が食べに見えて、

 自分も、その方が旨いと思う、

と言って下さいました。

 ほら、マニュアルと違いましたよね。

 「ちんや」の肉に合った、「ちんや」のマニュアルで作れば良いんです。それも日によって変わることがあっても良いんです。

 ハンバーグを作る人=ルーチンワーカ―

と看做すことに、私は反対しておきます。マックでハンバーグを作る人だけが=ルーチンワーカ―なのであって、ハンバーグを作る人全員ではありませんよね。

 ルーチンワーカ―と看做して⇒その人達の賃金を下げ、その結果余った資金でしかダルビッシュのギャラが払えないのであれば、ダルビッシュには、そのままアメリカに居て貰えば良いと思います。

 まず、漢字と感じを変えませんか。

 ハンバーグを創る人、に。

追伸①

 7/23から7/27まで「ちんや」は夏休みをいただきます。悪しからず、御諒承下さいませ。弊ブログは予約投稿により、更新してまいります。御愛読をお願い申し上げます。

追伸②

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて879日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

 

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

暑気払い

 お暑うございます。

 「暑気払い」の季節ですね。

と書いてみたものの、 「暑気払い」って、いつからなんでやってるんでしょうか?

 現代では、単に夏場の暑さやストレスを発散する名目とした宴会・飲み会を言うことも多くなってますけど。

 調べてみますると、本来「暑気払い」とは「夏に薬や酒を飲んで体に溜まった熱気を取り除こうとすること。「暑さをうち払う」という意味がある。」そうな。

 「漢方などの考え方に基づき、「体を冷やす効果の有るもの」を摂るものであり、冷たいものとは限らない。むしろ薬湯のようなものが飲まれていた。」

「江戸期から明治にかけては、枇杷や桃の葉を煎じた「枇杷葉」というものが暑気払いとして江戸・大阪などで辻売りされていた。また、上方で「柳蔭」、関東で「直し」と称する本直し(味醂に焼酎を加えたもの)も暑気払いと称して飲用されていた。」

 ほお、薬湯を飲んでたんですね。

 冷たいものをお腹に入れ過ぎることの弊害が指摘されていますから、キンキンのビールを飲み続けるのは、実際、どうなんだろう、って思います。それより薬湯の方が良いですね。

 むしろ個人的意見ですけど、夏場に食欲が落ちることが問題のような気がします。暑いと食欲が落ちるのは事実ですからね。

 だから、体を冷やすことにあまりこだわらず、美味しいものを食べて食欲を増進するのが良いように思います。

 え? すき焼き屋だから、そういうことを言うんだろうって?

 まあ、そうですけどね。

 精をつける目的で、この暑い中にすき焼きを食べに見える方も、結構おいでですし、どぜう鍋なんて、むしろ夏場が旬です。

 どぜう鍋を食べれば、体温は上がっちゃいますけど、江戸時代と違ってシャワーがあるから、浴びれば涼しくなりますよね。

 夏こそ、美味しいものを、と思います。

追伸①

 7/23から7/27まで「ちんや」は夏休みをいただきます。悪しからず、御諒承下さいませ。弊ブログは予約投稿により、更新してまいります。御愛読をお願い申し上げます。

追伸②

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて877日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

Filed under: すき焼きフル・トーク,ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

熱交換

 原発をなくす有効な方策は、首都移転だ。

って思いませんか。

 だって、何しろ暑いんですよ、東京が。

 実は、私の住んでいるマンションの、私の住んでいる階は、お隣のビルの屋上と同じ高さです。

 ビルの屋上には何がありますか?

 エアコンの室外機ですね。

 エアコンの室外機って、何をするものですか?

 熱交換ですね。冷媒を介して、部屋の中にある熱を外へ放出しています。

 そういう熱が、そこから出て来るわけですから、当然暑いです。

 さらに、です。今年の春、その隣のビルの先に高いビルが出来ました。ですので、室外機は、結構高いウチのビルと、今年出来た1軒先のビルの間の、谷間に在る格好に成ってしまったのです。

 で、熱が滞留しますから、まじ暑いです、当然。

 その暑さに耐えられず、こちらもエアコンを回しますから、こちらの室外機も、熱を東京の空へ放出します。

 この勢いで東京を暑くし続けたら、また電力が足りない⇒原発を作ろう、って話しにもなりかねません。

 1980年代くらいは、東京郊外に一戸建てを買うのが夢だったと記憶していますが、いつの間にやら、都心にマンションがどんどん増えて来ました。

 まあ、そういうマンションに住んでいる私に、それを批判する権利は無いですが、仕事の都合で仕方ないんですよね。

 浅草は隅田川に近いのですが、川の両岸に高い建物が立っていて、川の冷気が、街の方へ流れるのを阻止しています。

 同様に、汐留近辺の高層ビルは、東京湾の冷気が都心の方へ流れるのを阻止している、と聞きます。

 要するに、このクソ暑い東京に、好き好んで固まって棲みついて、熱交換をし続けて、結果、好き好んで東電さんを儲けさせているのが、私達です。

 お願いですから、東京でなくても出来る仕事は、東京以外でして下さい。

 ヨロシク哀愁。

追伸①

 7/23から7/27まで「ちんや」は夏休みをいただきます。悪しからず、御諒承下さいませ。弊ブログは予約投稿により、更新してまいります。御愛読をお願い申し上げます。

 追伸②

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて875日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

Filed under: ぼやき部屋,浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

選手のプライド

 ロンドン五輪で米国代表チームが着用するユニフォームが中国製であることが発覚し、米議会が米オリンピック委員会(=USOC)や、デザインを担当したラルフ・ローレン氏を批判する事態に発展したそうです。

 ハリー・リード上院議員(民主党、ネバダ州)⇒「USOCは恥を知るべきだ」。

 スティーブ・イスラエル下院議員(民主党、ニューヨーク州)⇒「中国で製造するという決定は、言語道断であるだけでなく、ただの間抜けだ。自滅行為だ。」

 手厳しいですね、かなり。

 ローレン氏は2020年までUSOCと契約しているそうなのですが、この批判を受けて、今後の五輪のユニフォームつまり措置五輪いや、ソチ五輪のユニフォームは米国で製造すると発表したそうです。

 これで、ようやっと事態は沈静化。

 ジリブランド上院議員⇒「米国最高の選手が国を代表して世界の舞台に立つとき、われわれは最高の米国製品を示すべきである。米国五輪選手のプライドは米国のイノベーションおよび製造業のプライドと切り離すことはできない。」

「今年、米国を代表する選手が頭の先からつま先まで米国製ユニフォームを着用していないことに非常に落胆しているが、USOCとラルフ・ローレン氏がわれわれの声に耳を傾け、将来、この間違いを正そうと努力していることに感謝する。米国代表チームに声援を送ることを心待ちにしている。」

 今回のロンドン五輪の開幕は7月27日に迫っており、ユニフォームを変更するには間に合わなかったようですね。

 やはり一流のスポーツ選手や一流の芸能人には、国の産業についても、高い意識を持って欲しい、というのが人情と申すものです。

 また一流でなくても、人前に出る人やネットで意見を発表したりする人は、自分の身に着けるものにも配慮した方が良いのだろう、と思います。

 でも、このような「国産」認定の問題は、「プライド」だけで仕切れるほど、単純でもないと思います。

 生産はその国でやっていたとしても、原料が輸入物資で、労働者が移民だった場合、それは「国産」でしょうか。そんなのだったら外国で作らせるのと大して変わらないのだから、デザイナーさえ「国産」なら問題ないんじゃないの?っていう議論も、極論ですが、成立しないとは言い切れませんね。

 逆に、外国人が、その国の技術や精神を習得して働いている場合は、「国産」と認定して良いかもしれません。例えば、日本の大相撲は、どうなりましょうか。 日本の伝統産業の現場にも外国人労働者が、実際、います。

 この話しには、場所・原料・技術・デザイン・働く人・引き継いでいる歴史と、たくさんの構成要素がありますが、「グルーバル化」の今時は、そのどれかが欠けているケースもありますから、何を以て「国産」と言って良いか、かなり悩む状況だと思います。

 そう言えば、浅草のすぐ隣の墨田区には久米信行さんという、先輩の社長さんがいらして、「国産綿100%のTシャツ」を造っておられます。

 デザインに日本酒の瓶のデザインを使い、題して「日本酒Tシャツ」というのも造っておられまして、私も近江の『七本槍』さんの「日本酒Tシャツ」を昨年頂戴して持っています。

 Tシャツは伝統産業とは言えないですし、外国人を使っていないか、先輩ですが、尋ねたことはありませんが、それでも品物から「この国の糸偏産業を護りたい」という御意志を感じとることが出来ます。

 今年も暑くなってきましたから、タンスの中を探してみようと思います。

追伸①

 7/23から7/27まで「ちんや」は夏休みをいただきます。悪しからず、御諒承下さいませ。弊ブログは予約投稿により、更新してまいります。御愛読をお願い申し上げます。

追伸②

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸③

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて874日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)