開会式
ロンドン・オリンピックの開会式を視ました。
おや、オリンピック好きだったのかって?
う~ん、個々の勝ち負けとか、日本のメダルの数とかは、正直、あんまり興味ないです。連日テレビがメダルの個数ばかりを報じるのには食傷気味です、ハッキリ申して。クーベルタン男爵の理念は何処へ?と思ってしまいますよね。
それにですよ、高い視聴率を獲る番組が流れると人は外出しなくなるので、浅草にとっては、ああいう番組は営業妨害のようなものです。
けど、チャンネルを回したら、Mr.ビーンことローワン・アトキンソンが出ていたので、うっかり視てしまいました。
で、感激。
ベッカムのイケメンぶりに、じゃないですよ。
日本選手団が持っていた小旗に、です。全員が日ノ丸に加えて、ユニオン・ジャックを手に行進していましたね。
本当は、大震災後の世界からの支援に感謝するメッセージを掲げたかったらしいのですが、それにはダメ出しが出たそうです。メッセージは何でもかんでもNGなんですかねえ。
それでも他国の国旗を持って進む姿は「誇らしい」の一語でしたね。最近のこの国には残念なことが多いですが、今回は崇高な気持ちにさせてくれました。
これを視て、メダル個数報道に興じている人達がシュンとなったのなら痛快です。
それと、もう一つ感激したことが。
それは大五輪旗を運ぶ8人の人達の中に、ユダヤ人の指揮者ダニエル・バレンボイムが入っていたことです。
バレンボイム氏は「ウェスト=イースタン・ディヴァン管弦楽団」という、イスラエルとアラブ諸国の才能ある演奏家を集めたオーケストラの創設に加わり、指揮をしています。
ユダヤ人であるにも関わらず、ワグナーなどイスラエル人から「ナチス寄り」と非難される作曲家の演奏にも力を尽くしてきました。「ナチス寄り」と言われるのは、ナチス時代に右翼的感情を煽動するためワグナーの音楽が利用されたからです。勿論ワグナー死後のことですが。
イスラエル国籍ですが、イスラエル政府の政策には厳しく異を唱えてもいます。
この人物を起用することは震災感謝メッセージより、よほど政治的だと思うのですが、良い人選でしたね。
スポーツと音楽はナショナリズムを刺激することもありますが、国を越えた連帯感を造り出すこともできますね。それを示してくれました。
と、いうわけで皆さん、オリンピックを視ても結構ですけど、浅草にもお出かけ下さいね。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。
是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて883日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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