2.000通りのオーダーメード料理

 弊ブログは、本日から2年目に入りました。引き続き、ご愛読をお願い申し上げます。

 さて昨日まで「六夜連続興業」をやっていた関係で、少し前の話しになりますが、2/24に、国際観光日本レストラン協会の研修会に出席しました。

 去年の研修会は、私が司会をしたので、講師の方のお話しをじっくり聞けなかったのですが、今年は、研修会の前日に開催された、年次総会の司会にまわったので、じっくり聞けました。

 さて、その内容ですが、2.000組の婚礼に2.000通りのオーダーメード料理を出す、という話しですから、驚かされました。

 講師の先生は、婚礼で有名な「八芳園」の元総料理長・森田薫さんです。以前の既製料理からオーダーメード料理へ、という改革を実行した、ご本人のお話しですので、受講生も皆、感心して聞き入っていました。

 その、オーダーメード料理の内容ですが、

・新郎新婦または、ご両親にゆかりの食材を料理する。

 例えば、出身地の食材を使う。

・ゆかりの食材を持ち込み、それを「八芳園」が料理して出す。

 例えば、田舎のご両親が育てた米を持込む。

・さらにイベント性を持たせる。

 例えば、披露宴の会場でローストビーフを、新郎新婦自身がカットする。

 なるほど、これならお客様は喜びますね。これで年間挙式1.000組が2.000組に増えたそうです。スゴいですね。

 でも厨房は、それは大変だったと思います。しかも、2000年にこういうことを始める前は、かなり旧態依然の仕事をされていたようですから、その間のギャップはやたらと大きいです。

 改革以前は、

・一年中同じメニュー(!)で、しかも、

・調理サイドの効率性を第一に考えたメニュー だったとか。

 それに満足しないお客様から、変わったリクエストがあっても、それはメンドウですから、社内に様々な慣習化した規制ができていて、接客担当がそれに基づいてお客様に対応するため、要は、

リクエストをお断りしていたようです。顧客満足は二の次、というわけです。

 こういう状態から、上に書いたような、改革をやったわけですから、それはタイヘンだったでしょう。

 その辺りについて、講師は多くを話されませんでしたが、私はチョッと涙が出ました。

 サンザン苦労して、この改革をやって以降は、いろいろなことが上手く回りだしたようです。

・調理サイドとお客様のコミュニケーションが良くなった。

・社内セクション間の連絡が良くなった。

・顧客満足があがり、婚礼以降の小イベントでもリピート利用が増えた。

 うーん。恐れ入って、何も申せません、私。

 もちろん、婚礼とすき焼きは違いますが、少しは「ちんや」も考えないといけませんね。

 例えば、47都道府県の、すき焼きに入れられる具材を用意しておく、とかね。

 その土地の人が来店されたら、喜びますよね。

 え? そんなに色々とどこに在庫して置くんだって?

 そうですねえ。やっぱりムリですかね。

追伸

 3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて366日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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「カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」六夜連続興業の内の第四夜=過度期を渡る②

 弊ブログは連続更新365日へ向けてカウントダウンに入っております。

 題して、

 ブログ連続更新365日記念スペシャル

「カリスマ受け売り師・住吉史彦の生涯の半分くらい」

 六夜連続興業の内の第四夜=過度期を渡る②

  30歳の時に、実家の「ちんや」へ入りました。

 髙島屋時代に、店舗の運営の様子は見聞きしましたので、カルチャーショック的なことはありませんでしたが、それでも人並みの「後継者の悩み」はありました。時代の変化にあわせて、いろいろなことを変えないといけないのに、後継者の社内的な位置は結局ハンパで、それを進めていくのが、いちいち簡単でありません。

 現在の、昭和50年竣工のビルが出来た時に決めたルールが、この時もまだ、だいぶ生きていました。そのビルを建てた父が社長ですし、店の人間は、ほぼ全員が年上でした。社長の息子が入ったから、といって簡単に仕事の仕方を変えたくないのは、当然ですよね。

 だから、当事は、新しく始める事業を中心に仕事をしていたと思います。例えば、ホームページを、創業120年の時、今から11年前に開設しました。単独の飲食店がホームページを持つのは、まだ珍しかったと思います。それだけで感心されたのですから、「今は昔」ですよね。勿論、SNSも無く、SEO対策すら始まっていない頃の話しです。

 店の調度品として開化絵を買ったのは、この頃です。また店で使う器も変えました。バブル時代に日本人は、趣味の良い器を使うことを覚えましたから、「ちんや」の器も変えないといけません。美術部時代に培った「見る眼」を活かして、器や調度品を趣味の良い物に変えてみたりしました。

 でも、せっかくの趣味の良い器も、古くからあるチープなものと混在すると素晴らしく見えません。統一感が無いからです。このように、以前からあるものを残しつつ、一部を変える、といのは成果が出にくいものです。お約束の、親子間の意見の不一致も少々ありました。

 後に「国際後継者フォーラム」の二条彪先生のことを知り、先生の所に悩みを相談にきている、後継者の方々の話しをいろいろと聞かせていただきました。その事例に比べたら、ウチなどは可愛い口なのですが、やはり、気楽でないのが、この過度期の時期だったと思います。

 そんな調子で経営の腕前は、さほど向上しない中、息抜きの腕前だけは進歩しました。地元や業界の、各種の団体に顔を出すようになったからです。親子二世代で経営に当たっているわけですから、どちらかが店を抜け出すのが比較的容易です。いわゆる「おつきあい」が多くなりました。

 「おつきあい」はムダと言えばムダではありますが、後に自分が、いろいろと企画を立てた時には、参加・協力してくださる仲間になってくれました。また、この頃結婚などということをして披露宴なるものをした時も、参列者のメンツがそれなりに寂しくなかったのは、やはり「おつきあい」の成果です。

 また、冗談を連発できないと、こうした、つきあいの場が盛り上がりませんから、冗談メーキングのトレーニングになりました。もちろん、散財もいたしますから、「程度問題」ではありますが、「おつきあい」は必要悪と申せましょう。

 私の30歳代前半は、こんな調子で過ぎました。第四夜はこれにて。

追伸

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夫婦で旅を

  先週末、高額のメニューを召し上がった女性が「ちんやメンバーズカード」に入会されました。申込書を拝見すると、「記念日割引」の対象になる記念日は創立記念日。肩書はと言うと・・・

 おお、女社長様。創立記念日に全社員で、すき焼き宴会なんて最高ですよね。今後もご散財をお願い申し上げます。さて、

 3月に京都「三嶋亭」さんで、第八回「すきや連」を開催します。これまでの七回は東京と横浜で開催してまいりまして、今回が初の京都進出です。

  そういうことで、初の遠征ですので、

 関東の人がどのくらい参加してくれるだろう、

 「三嶋亭」さんには50人収容の大きい宴会場があるのに、参加者が20人とか25人とかだったら、カッコ悪いなあ、そうなったら「三嶋亭」のM社長に対して面目ないなあ、と思っておりましたが、結果は・・・

  定員オーバー!!

  2/21の締め切り日を待たずに、大広間はいっぱいとなり、今後、出遅れたお申し込みが来た場合、旗振り役兼事務局長の私は、それを断らないといけません。嬉しい悲鳴です。

  で、遠征にも関わらず、定員オーバーと成った理由ですが、それは、夫婦お揃いでのご参加が何組かあったからです。

  これまで「ちんや」を含めた、関東の店で開催した時は、そういう例はありませんでした。現社長のお父上と後継者のご子息が二人で、つまり男二人で参加なさる、というケースはありましたが、夫婦二人で、というのはありませんでした。

  それが「京都で」となった途端、私の所へ、遠慮がちな電話がかかってくるようになりました、

 「混んでいるようなら諦めますけど、ヨメを連れて行っても構わないでしょうか?」

 「ウチのワイフが、連れて行けって申しますんですけど、大丈夫でしょうか?」

  やはり京都という磁場が旅情を誘うんですねえ。

  浅草で開催した時は、そういうことがゼンゼン無かったのが、かなり悔しいです。浅草も国際観光地であって、「来街者数で京都をぬくぞ!!」と、この辺りの皆さんは鼻息が荒いのですが、「夫婦度」という点では完敗していることが分かりました。

  今後は、そういう観点で、浅草の街のことを考えてみないといけないかもしれません。幸い、「ちんやメンバーズ・カード」に「記念日」として、ご結婚記念日を登録されている会員さんが増えてきました。

  夫婦の記念日に、二人で浅草へ!となったら良いですね。

  それで、住吉はどうするんだって?

  そりゃあ、ウチのヨメは断りましたよ。だって定員オーバーですから。

  何の問題も在りませんよ、言うまでも無く、勿論、全く。

追伸

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熊しゃぶ②

 2/18は浅草雷門横丁一斉清掃の日なので出動しました。気温はわりあい高いものの、おりからの強風が体感温度を下げてくれました。

 寒いのは着込めば何とかなりますが、こういう時、下手に力を入れて掃除すると筋肉がツるのが困ります。

 え?夏場でも筋肉がツるって、このブログに書いてあったぞって?

 ああ、そう言えば、そうでした。

 さて、少し前の話しになりますが、国際観光日本レストラン協会の例会で「比良山荘」に行きました。

「比良山荘」は、京都駅から車で約1時間、京都郊外の山中なのですが、雪が積もっていて、山里の澄んだ空気が最高でした。

 その件は、このブログの2/10号に書きましたが、書きもらしたことが一つ。それは御料理(=熊しゃぶでした。)の配膳の仕方です。

 配膳の仕方は、今時珍しい箱膳でした。人間の膝の高さ位の、背丈の低い箱膳を畳の上に置いて、それを机として使います。

 人の座り方は、座椅子と座布団です。この日の同行者は12人でしたが、中には年配の方もおいでで、座ると御み足が痛むとかで、腰掛を注文していました。

 腰掛を使えば、足が痛むことはないのですが、上体の位置が、元々低い箱膳からさらに上へと離れてしまい、食べにくいです。

 同席した横浜の「九つ井」のS社長も、

「ここは山中だから、これはこれで風情があってOKだけど、場所がウチだったら苦情言われちゃうかもなあ。最近は座れないお客様が多いから、リクエストされるのは、ウチの場合、イス席ばっかりですよ。」

 そうなんです。「ちんや」でもリクエストされるのは、イス席ばっかりです。気持ちとしては、伝統的な日本式の風情を保ちたいのですが、高齢化という現実との調和に苦しみますね。

 それで「ちんや」の対応としては、元々和室だったところに、絨毯を敷き、その上にイスとテーブルを載せています。和洋式と申しますか、風情だけは残して洋式にしています。(純和室も、まだありますが)

 宴会だけは、和式=畳の方がダンゼン盛り上がると思います。イスに座っていたのでは「お食事会」という感じで「ニッポンの宴会」という感じがしませんからね。だから宴会場は依然、和式でして、その場所を入れ込み営業にも使います。(その場合は「大広間」と称しています)

 また靴を脱ぐ、という方式は「ちんや」の場合、どうしても残していきたいところです。なんと言っても、その方が寛げますのでね。

 でも趨勢としては、洋式化でしょう。ただ洋の道具を使うにしても、和の風情は残し、素材選びやデザインの美意識は、日本人の感性から外れないようにしたいところです。

 そういう観点で、状況に応じて、歴代の店主が判断して改装していくよりないでしょうが、その為には、判断する当人の眼が大事ですね。

 そう、大事なのは眼の保養です。

 ヘンなこと想像しないで下さいよ。絵とか、工芸品とか、そういうのを観るってことです。あと、綺麗なお着物も。

 こら!やっぱりヘンなことじゃなかって?

追伸

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浅草の、ここが好き

 先日、雑誌の取材で、「下町の(浅草の)、ここが好き、嫌い」などのコメントを募る欄があり、是非そこにコメントを頂きたい、というご依頼がありました。字数は96文字以内です。

 そこで、以下のように書いてみました。

「浅草で実家の商売を継いで15年。ここでは商いの継承は親⇒子という、単線ではありません。肉親だと反発があって伝えにくいことも、地域の先輩方が教えてくれます。(浅草在住歴45年、カリスマ受け売り師)」

 教えてくれます、と言っても学校があるわけではありません。在るのは飲み会学校です。

 そうした場で、世代の違う、浅草の経営者の皆さんと御一緒しますが、そういう場での話しが、大変勉強になるのです。

 親子だと、どこの家でも反発心があったりしますし、またそれがなくても、親子は25歳〜30歳年齢が離れていますので、それがコミュニケーションの妨げになることがあります。

 その点、私の場合、5歳くらい年上〜15歳くらい年上の先輩が、一番ものごとを教えてもらいやすいように思います。

 そうした方々と話していると、お互いの先代や先々代の話しになったりします。

 いやあ、オタクの先々代は、こういうところがスゴかった、というような話しを聞かされ、

 へえ、ウチの爺さんって、そういう人だったんだ、と知ることがあります。

 実は、このブログを書いている2月上旬は、浅草人の新年会ラッシュの季節です。1月は忙しくて、新年会がやりにくいので、2月にするのです。

 新年会に出れば、自分の店を留守にするわけで、それは勿論申し訳ないことなのですが、単に遊んでいるわけではありません。

 浅草の飲み会学校に出席しているわけですので、ご高配を賜りたく、お願い申し上げます。うーい、ひっく。

 追伸

 御蔭様にて弊ブログは、本日で350日連続更新を達成しました。365日に向けて、いよいよカウント・ダウンという感じがしてきました。

 1周年で何かイベントがあるんですか、という御質問をいただいたりして、プレッシャーに感じています。

 まあ、やれたら、何かやる・・・かもしれないです。

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地域ブランドクイズ

 2/10に「浅草うまいもの会」の新年会が「浅草むぎとろ」さんでありまして、その余興で、

「超ハイスピード・地域ブランドクイズ!!」をやりました。

 「うまいもの会」のKM子会長は、新年会では「勉強になって、なおかつ楽しい余興をしたい」というお考えで、こうした余興は3回目=3年目です。

 一昨年、そういう余興を企画するように命じられた私が、考え出しましたのが、「すき焼きクイズ」でした。続いて昨年が「どぜうクイズ」。

 そして、1年間のご無沙汰で、第3弾が「地域ブランドクイズ」です。

 このクイズは○×形式の勝ち抜きクイズです。○×クイズを、どんどん、超スピードで出していきます。

 勝ち抜きクイズですから、間違えたら脱落です。しかし1回の間違いは許します。2回間違えたところで、脱落です。

 問題の内容ですが、有名な食べ物の地域ブランドが、どの県にあるのか考えていただく、それだけです。簡単でしょう?簡単ですので、超スピードで出していきます。

 去年の「どぜうクイズ」の時は「○か×か、お答え下さい。3、2、1、ドン!」でお答えいただきましたが、ことしは「3、2、1」がなく「せーのドン!」だけです。特に簡単な問題の時は「せーの」すらなく、「お答え下さい。ドン!」だけの場合もあります。

 では、ブログ読者の皆さんも、頑張ってやってみて下さいね。

<以下に問題>

・松阪牛と言えば、肉牛の有名なブランドですが、その松阪市は滋賀県にある。○か×か、お答え下さい。せーのドン! <×、正解:三重県> 間違えた人いませんよね。

・前沢牛と言えば、肉牛の有名なブランドですが、その前沢地区は山形県にある。お答え下さい。ドン! <×、正解:岩手県>

・天草黒牛(あまくさくろうし)と言えば、牛の有名なブランドですが、その天草市は長崎県にある。<×、正解:熊本県>

・大間まぐろ(おおままぐろ)と言えば、マグロの有名なブランドですが、その大間町は青森県にある。 <正解:○>

・関さば(せきさば)と言えば、さばの有名なブランドですが、その関さばが水揚げされる佐賀関(さがのせき)漁港は大分県にある。<正解:○>

・笠間焼と言えば、陶器の有名なブランドですが、その笠間市は群馬県にある。<×、正解:茨城県>

・輪島塗と言えば、漆器の有名なブランドですが、その輪島市は新潟県にある。<×、正解:石川県>

・比内地鶏(ひないじどり)と言えば、地鶏の有名なブランドですが、その比内地区は岩手県にある。<×、正解:秋田県>

・置賜デラウエア(おきたまでらうえあ)と言えば、葡萄の有名なブランドですが、その、おきたま地方は福島県にある。<×、正解:山形県>

・下仁田ねぎと言えば、ねぎの有名なブランドですが、その下仁田町は栃木県にある。<×、正解:群馬県です>

・川越イモと言えば、さつまイモの有名なブランドですが、その川越市は埼玉県にある。<正解:○>

・南郷トマトと言えば、トマトの有名なブランドですが、その南郷地区は栃木県にある。<×、正解:福島県南会津町の一地区です> 

・能登牛(のとぎゅう)と言えば、肉牛の有名なブランドですが、その能登牛が飼われている能登半島は富山県にある。<×、正解:石川県>

・九谷焼と言えば、陶器の有名なブランドですが、その九谷焼が生産されているのは京都府である。<×、正解:石川県の金沢市、小松市、加賀市、能美市です。>

・郡上鮎(ぐじょうあゆ)と言えば、鮎の有名なブランドですが、その郡上市は静岡県にある。<×、正解:岐阜県>

・関の刃物(せきのはもの) と言えば、刃物の有名なブランドですが、その関市は岐阜県にある。<正解:○>

・由比桜えび(ゆいさくらえび)言えば、海老の有名なブランドですが、その由比地区は神奈川県にある。<×、正解:静岡県>

・灘の酒(なだのさけ)言えば、日本酒の有名なブランドですが、その灘の酒を生産する灘五郷は大阪府にある。<×、正解:兵庫県>

・吉野葛(よしのくず)と言えば、葛の有名なブランドですが、その吉野町は京都府にある。<×、正解:奈良県>

・宇和島じゃこ天(うわじまじゃこてん)と言えば、蒲鉾の有名なブランドですが、その宇和島市は高知県にある。<×、正解:愛媛県>

・常滑焼(とこなめやき)と言えば、陶器の有名なブランドですが、その常滑市は愛知県にある。<正解:○>

・鳴門金時(なるときんとき)と言えば、さつまいもの有名なブランドですが、その鳴門市は香川県にある。<×、正解:徳島県>

・壱岐焼酎と言えば、焼酎の有名なブランドですが、その壱岐島は佐賀県にある。<×、正解:長崎県>

・八女茶と言えば、茶の有名なブランドですが、その八女市は福岡県にある。<正解:○>

・小城羊羹(おぎようかん)と言えば、羊羹の有名なブランドですが、その小城市は福岡県にある。<×、正解:佐賀県>

・小石原焼(こいしわらやき)と言えば、陶器の有名なブランドですが、その小石原地区は長崎県にある。<×、正解:福岡県>

・知覧茶(ちらんちゃ)と言えば、茶の有名なブランドですが、その知覧地区は静岡県にある。<×、正解:鹿児島県>

・川根茶(かわねちゃ)と言えば、茶の有名なブランドですが、その川根地区は静岡県にある。<正解:○、島田市と編入合併しました>

・矢切ねぎ(やぎりねぎ)と言えば、葱の有名なブランドですが、その矢切地区は千葉県にある。<正解:○、千葉県松戸市です>

・滝野川牛蒡(たきのがわごぼう)と言えば、牛蒡の有名なブランドですが、その滝野川町は東京都文京区にある。<正解:×、北区>

・千住ねぎ(せんじゅねぎ)と言えば、葱の有名なブランドですが、その千住町は東京都荒川区にある。<正解:×、足立区>

・横手のゲンコツ芋と言えば、とろろ芋の有名なブランドですが、その横手市は青森県にある。<×、正解:秋田県>

追伸

 雑誌「東京ウオーカー」のムック版「墨田区台東区ウオーカー」に弊店をお採り上げいただくことになり、先日取材の方が見えました。ご取材はお引き受けしましたが、

「墨田区⇒台東区ウオーカー」とはねえ。スカイツリー大明神の御威光がこんなところに・・・

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熊しゃぶ

 弊店には「記念日割引」という制度がありますが、記念日として「愛犬の誕生日」を登録した方がいました(!)

 ワン子連れでは、ご入店いただけませんよ、念のため。

 売店で肉をお買い上げいただいて、それをワン子にあげることなら、まあ、可能ですけどね。さて、

 国際観光日本レストラン協会の例会で、「比良山荘」に行きました。京都駅から車で約1時間、京都郊外の山中です。

 山里の澄んだ空気が最高に気持ち良い!! ハズだったのですが、さ、寒くて、それどころでなかったです・・・雪も随分積もっていました。

 2月ですからねえ。

 で、戴いた御料理は、この季節にふさわしく、

 熊しゃぶ。 メニュー上は、洒落て「月鍋」と称しています。

 比良山の熊は、限られた時期にわずかしか獲れないそうです。腕の確かな猟師が仕とめた、冬眠前の「月の輪熊」だとか。木の実をたっぷり摂り、脂肪を蓄えた熊肉が使われます。

  で、その食べ方ですが、御店のホームページに「だしを加えた、すき焼き仕立て。」と書いてあったので、どういう方法なのかなあ、と思っておりましたら、ダシと醤油と蜂蜜を合わせたものでした。蕎麦ツユを薄めて、少し甘くした感じですが、これが、甘い熊の脂と良くあいます。

 熊のロースを、軽くしゃぶしゃぶし、九条葱や芹、菊菜、ウドと一緒にシンプルにいただきました。野菜は、テンコ盛りでしたが、美味しいので全部食べてしまいました。

 そう言えば、両国の「ももんじや」さんの、猪鍋にも芹が入っていましたっけ。

 熊の肉は、甘く、やわらかく、トロけます。くさみが無く、さんざん脂を食べても、胃もたれしないのが不思議です。

 山之神プレゼンツの、極上ジビエと申せましょう。感謝です。

 すき焼きも頑張らねば。

 住吉史彦プレゼンツですがね・・・

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*「記念日割引」については、こちらです。

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組合長の渡御

 2/3に浅草料理飲食業組合の新年会があり、幹事役と当日の司会進行を命じられましたので、もちろん喜んで(?)お務めしました。

 基本的に段取りは例年通りなのですが、1点だけ私のアイデイアを入れていただきました。それは、

 組合長の渡御!!

 例年、浅料組合の新年会は着席制で和食のフルコースを食べます。着席の仕方は、結婚式のように、9〜10人で大きい丸テーブルを囲みます。会場は浅草ビューホテルさんです。

 ビューさんも毎年頑張って下さって、おいしい御料理を出して下さるのですが、それだけに、なんだか「お食事会」のような様相になってしまい、どうも盛り上がりが今一つです。

 また役員になっていない組合員さんと、組合長や幹部が意見交換をはかる、せっかくの機会であるにもかかわらず、その辺りが、あまり活発な感じがしません。組合長がゲストの皆さんとテーブルを囲み、そのご接待に忙しいからです。

 ゲストのご接待も、たしかに大事ではあるのですが、やはり組合員さんと、組合長の意見交換が大事です。

 そこで!

 ご接待はベテランの副組合長にご担当いただき、組合長には各テーブルを渡御していただくことにしました。

 つまり、II田組合長は、

1卓では、先付け・前菜・御椀を、

2卓では、お造り・焼き物を、

3卓では、煮物・揚げ物を、

4卓では、お食事・水菓子を、という風に、御神輿のように渡りながら食事をしていただきました。

 組合長が渡ってくると、そのテーブルでは拍手がわき起こり、「乾杯!」「乾杯!」と乾杯のやり直しも行われて、大変良いムードになしました。

 この方式を実行するため、各テーブルには、席を1つずつ余分にセットしてもらいました。

 この余分な席は、組合長がいない時は、空いているわけですが、これもまた重宝です。自分の隣の席以外の人と会話したい時に、この席を、組合長が来るまで自由に使えるからです。

 実は私は、宴会には日本の和室がベストの環境と思っています。どこでも座れて、すぐに誰とでも話しをできるからです。

 でもベターの策で、ホテルを利用する時は、この余分な椅子に「畳の代わり」をさせるのが良いと思っています。組合長と組合員、組合員同士のコミュニケーションを良く取れることが、組合としては何より大事ですよね。

 ビューホテルのOK崎さんにはご面倒おかけしましたが、御蔭様で楽しくできました。その後の二次会・三次会・四次会でも飲みまくりでした。

 げろ、げろ、ムカ、ムカ、ああ、気分悪いなあ。

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茨城の日本酒を愉しむ会

  1/28に、つくば市の「ホテルグランド東雲」さんで、茨城の「日本酒を愉しむ会」があり、参加してきました。

 「グランド東雲」のI社長は、国際観光日本レストラン協会で旧知なのですが、実は、ご自身は酒が一滴もダメです。それなのに、

「茨城の蔵元を全軒、自分の店で紹介する!」という志を立てられて、「日本酒を愉しむ会」をスタートさせました。今回が、その第3回目で、

 浦里酒造店さん(つくば市)

 磯蔵酒造さん(笠間市)

 森島酒造さん(日立市)

が参加されました。

 「磯蔵」さんのことは、以前、このブログの11/12号(=久米繊維工業さんの「日本酒Tシャツ展」の話し)で、書きました。

 3軒とも若旦那自らが説明に見えていて、御酒も勿論、気合が入っています。

 さらに御酒だけでなく、食材も皆地元の物でした。いわゆる地産地消の食です。しかも浅草から39分で行ける、地産地消の食事会です。

 私は、これまで地産地消の食というと、上野から新幹線で軽井沢に行くことが多かったのですが、「つくばエクスプレス」が開通したので、茨城の方が俄然便利になりました。

 茨城県内に蔵元は50軒以上有るとかで、この会は当分続きます。行く価値あり!と思います。

 楽しく戴いて、チョー良い気分になった私を見た、地元の会計士の先生から尋ねられました・・・

 住吉さん、今日はこっちにお泊りですか。

 いえ、浅草に帰ります。快速で39分ですから!

 実際は、浅草を乗り過ごして秋葉原まで行って⇒戻ったので、約1時間でしたが・・・

追伸

 茨城県酒造組合さんは、3月に「浅草はなやしき」でイベントを開催予定とか。その情報も、弊ブログでお知らせしたいと思います。

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どぜう検定

  浅草うまいもの会の新年会が2月にありますので、会長のKM子女史と余興の相談をしました。

 KM子会長は、新年会では「勉強になって、なおかつ楽しい余興をしたい」というお考えで、この相談は3回目=3年目です。一昨年、そういう余興を企画するように命じられた私が、考え出しましたのが、「すき焼きクイズ」でした。

 この「すき焼きクイズ」こそ、今日1/30に実施する「ちんや すき焼き通検定」の原型です。

 その「すき焼きクイズ」が好評だったので、続いて昨年の新年会でやったのが、

 「どぜうクイズ」でした。

 昨年の新年会の会場が「駒形どぜう」さんだったので、 「どぜうクイズ」なわけです。

 出題と司会進行を、私と「駒形どぜう」のW社長、「どぜう飯田屋」のII田社長、若旦那のTD之君の4人で務めました。

 「駒形」さんの法被を、なんと「飯田」のお二人に着せ、私も勿論着させていただいて、4人で記念写真に納まったのが、とても良い思い出です。

 ここで、その問題を公開!します。

・練習問題はいきなり、英語の問題です。ウナギを英語で言うと、eelですが、どぜうを英語で言うと、アウチである。○か×か? 正解:×→どぜうは、loachです。

①生物学の問題です。どぜうと言えば、「ドジョウひげ」というくらい、ひげが有名ですが、その、どぜうの口ひげは、ずばり6本である。○か×か? 正解:×→10本です。

②次も、生物学の問題です。ウナギが海で産卵することは、良く知られていますが、ドジョウも海で産卵する。○か×か? 正解:×→淡水魚ですので、海では産卵しません。

③もうひとつ行きます。ドジョウもナマズもひげが生えていますが、ドジョウを生物学的に分類すると、ナマズと同じナマズ目に属している。○か×か? 正解:×→どぜうはコイ目に属しています。コイの仲間なんですね。勉強になりますねえ、「どぜうクイズ」は!

④どぜうは、エラだけでなく、腸でも呼吸をしますが、その、腸呼吸をしている時のどぜうは、おならをしているように見える。○か×か? 正解:○                       

⑤食習慣の問題です。ヨーロッパでは、どぜうは「悪魔の魚」として恐れられ、決して食べない。○か×か? 正解:×→悪魔の魚は「蛸」です。ヨーロッパにもフランスなど、どぜうを食べる地方があります。

⑥もうひとつ食習慣の問題行きます。韓国人は、どぜうをすり身にして、そのすり身をスープに溶かして飲んでしまう。○か×か? 正解:○「テュオタン」という料理だそうです。

⑦どぜうのマル鍋が苦手な人でも食べられる料理と言えば「柳川鍋」ですが、その、「柳川鍋」という言葉の語源は、江戸時代に日本橋の料理屋「柳川屋」が考案したからである。○か×か? 正解:○です。九州の柳川ではじまったわけではないようですね。

⑧次は、芸能の問題です。宴会芸の王道「どぜうすくい」と言えば、安来(やすぎ)節にあわせて、どぜうをすくう姿を滑稽に踊るものですが、その安来市は鳥取県にある。○か×か? 正解:×→島根県です。

⑨俳句の問題です。まず一句読みます。いいですか?「ひぐらしや煮物がはりのどぜう鍋」この句を作った文豪と言えば、久保田万太郎ですが、その久保田万太郎は浅草生まれである。○か×か? 正解:○

⑩「どんぐりころころ」と言えば「日本三大童謡」の一つですが、その中でどんぐりは、どぜうと一緒によろこんで遊びます。しかし、やがてどんぐりは泣いてしまい、どじょうを困らせてしまいます。その、泣いてどぜうを困らせた理由は「やっぱり、リスが恋しいから」である。○か×か? 正解:×→どんぐりが泣いたのは「やっぱり、お山が恋しいから」でした。

⑪今度は落語の問題です。さんまが出てくる古典落語と言えば「明石家さんま」、では勿論ありませんが、どぜうが出てくる落語と言えば「素人鰻」である。○か×か? 正解:×→「居酒屋」に出てきます。

⑫栄養の問題です。カルシウムと言えば、神経を安定させ、イライラを鎮めたりする作用がありますが、魚類の中で、最も多くのカルシウムを摂ることができる魚はどぜうである。○か×か? 正解:○です。どぜうから摂れるカルシウムはウナギの約9倍だそうです。どぜうは素晴らしいですねえ。

  結構難しいですよね。

 クイズ参加者は、皆さん食のプロでしたが、

 えー?! わかんないよ! 難しいぞ!

との声が飛んで、メッポウ盛り上がりました。

 この「どぜうクイズ」をやってから1年、「すき焼きクイズ」をやってからは2年、今日「すき焼き通検定」を実施しますが、問題文を読んでいただいて、なんとなく楽しい感じを受けたとしたら、それは、そもそもが余興だったからです。

 受験生の皆さん、楽しんで下さいね。

 それは難しいぞ! ですって?

 合格者名は、明日のこのブログにUPします。

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて336日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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Filed under: 浅草インサイダー情報,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)