熊しゃぶ②
2/18は浅草雷門横丁一斉清掃の日なので出動しました。気温はわりあい高いものの、おりからの強風が体感温度を下げてくれました。
寒いのは着込めば何とかなりますが、こういう時、下手に力を入れて掃除すると筋肉がツるのが困ります。
え?夏場でも筋肉がツるって、このブログに書いてあったぞって?
ああ、そう言えば、そうでした。
さて、少し前の話しになりますが、国際観光日本レストラン協会の例会で「比良山荘」に行きました。
「比良山荘」は、京都駅から車で約1時間、京都郊外の山中なのですが、雪が積もっていて、山里の澄んだ空気が最高でした。
その件は、このブログの2/10号に書きましたが、書きもらしたことが一つ。それは御料理(=熊しゃぶでした。)の配膳の仕方です。
配膳の仕方は、今時珍しい箱膳でした。人間の膝の高さ位の、背丈の低い箱膳を畳の上に置いて、それを机として使います。
人の座り方は、座椅子と座布団です。この日の同行者は12人でしたが、中には年配の方もおいでで、座ると御み足が痛むとかで、腰掛を注文していました。
腰掛を使えば、足が痛むことはないのですが、上体の位置が、元々低い箱膳からさらに上へと離れてしまい、食べにくいです。
同席した横浜の「九つ井」のS社長も、
「ここは山中だから、これはこれで風情があってOKだけど、場所がウチだったら苦情言われちゃうかもなあ。最近は座れないお客様が多いから、リクエストされるのは、ウチの場合、イス席ばっかりですよ。」
そうなんです。「ちんや」でもリクエストされるのは、イス席ばっかりです。気持ちとしては、伝統的な日本式の風情を保ちたいのですが、高齢化という現実との調和に苦しみますね。
それで「ちんや」の対応としては、元々和室だったところに、絨毯を敷き、その上にイスとテーブルを載せています。和洋式と申しますか、風情だけは残して洋式にしています。(純和室も、まだありますが)
宴会だけは、和式=畳の方がダンゼン盛り上がると思います。イスに座っていたのでは「お食事会」という感じで「ニッポンの宴会」という感じがしませんからね。だから宴会場は依然、和式でして、その場所を入れ込み営業にも使います。(その場合は「大広間」と称しています)
また靴を脱ぐ、という方式は「ちんや」の場合、どうしても残していきたいところです。なんと言っても、その方が寛げますのでね。
でも趨勢としては、洋式化でしょう。ただ洋の道具を使うにしても、和の風情は残し、素材選びやデザインの美意識は、日本人の感性から外れないようにしたいところです。
そういう観点で、状況に応じて、歴代の店主が判断して改装していくよりないでしょうが、その為には、判断する当人の眼が大事ですね。
そう、大事なのは眼の保養です。
ヘンなこと想像しないで下さいよ。絵とか、工芸品とか、そういうのを観るってことです。あと、綺麗なお着物も。
こら!やっぱりヘンなことじゃなかって?
追伸
3/13(日)実施予定の、「ちんや すき焼き通検定」の、受験申込みの受付を、2/16より開始しました。詳しくは、こちらをご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて356日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
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