どぜう検定
浅草うまいもの会の新年会が2月にありますので、会長のKM子女史と余興の相談をしました。
KM子会長は、新年会では「勉強になって、なおかつ楽しい余興をしたい」というお考えで、この相談は3回目=3年目です。一昨年、そういう余興を企画するように命じられた私が、考え出しましたのが、「すき焼きクイズ」でした。
この「すき焼きクイズ」こそ、今日1/30に実施する「ちんや すき焼き通検定」の原型です。
その「すき焼きクイズ」が好評だったので、続いて昨年の新年会でやったのが、
「どぜうクイズ」でした。
昨年の新年会の会場が「駒形どぜう」さんだったので、 「どぜうクイズ」なわけです。
出題と司会進行を、私と「駒形どぜう」のW社長、「どぜう飯田屋」のII田社長、若旦那のTD之君の4人で務めました。
「駒形」さんの法被を、なんと「飯田」のお二人に着せ、私も勿論着させていただいて、4人で記念写真に納まったのが、とても良い思い出です。
ここで、その問題を公開!します。
・練習問題はいきなり、英語の問題です。ウナギを英語で言うと、eelですが、どぜうを英語で言うと、アウチである。○か×か? 正解:×→どぜうは、loachです。
①生物学の問題です。どぜうと言えば、「ドジョウひげ」というくらい、ひげが有名ですが、その、どぜうの口ひげは、ずばり6本である。○か×か? 正解:×→10本です。
②次も、生物学の問題です。ウナギが海で産卵することは、良く知られていますが、ドジョウも海で産卵する。○か×か? 正解:×→淡水魚ですので、海では産卵しません。
③もうひとつ行きます。ドジョウもナマズもひげが生えていますが、ドジョウを生物学的に分類すると、ナマズと同じナマズ目に属している。○か×か? 正解:×→どぜうはコイ目に属しています。コイの仲間なんですね。勉強になりますねえ、「どぜうクイズ」は!
④どぜうは、エラだけでなく、腸でも呼吸をしますが、その、腸呼吸をしている時のどぜうは、おならをしているように見える。○か×か? 正解:○
⑤食習慣の問題です。ヨーロッパでは、どぜうは「悪魔の魚」として恐れられ、決して食べない。○か×か? 正解:×→悪魔の魚は「蛸」です。ヨーロッパにもフランスなど、どぜうを食べる地方があります。
⑥もうひとつ食習慣の問題行きます。韓国人は、どぜうをすり身にして、そのすり身をスープに溶かして飲んでしまう。○か×か? 正解:○「テュオタン」という料理だそうです。
⑦どぜうのマル鍋が苦手な人でも食べられる料理と言えば「柳川鍋」ですが、その、「柳川鍋」という言葉の語源は、江戸時代に日本橋の料理屋「柳川屋」が考案したからである。○か×か? 正解:○です。九州の柳川ではじまったわけではないようですね。
⑧次は、芸能の問題です。宴会芸の王道「どぜうすくい」と言えば、安来(やすぎ)節にあわせて、どぜうをすくう姿を滑稽に踊るものですが、その安来市は鳥取県にある。○か×か? 正解:×→島根県です。
⑨俳句の問題です。まず一句読みます。いいですか?「ひぐらしや煮物がはりのどぜう鍋」この句を作った文豪と言えば、久保田万太郎ですが、その久保田万太郎は浅草生まれである。○か×か? 正解:○
⑩「どんぐりころころ」と言えば「日本三大童謡」の一つですが、その中でどんぐりは、どぜうと一緒によろこんで遊びます。しかし、やがてどんぐりは泣いてしまい、どじょうを困らせてしまいます。その、泣いてどぜうを困らせた理由は「やっぱり、リスが恋しいから」である。○か×か? 正解:×→どんぐりが泣いたのは「やっぱり、お山が恋しいから」でした。
⑪今度は落語の問題です。さんまが出てくる古典落語と言えば「明石家さんま」、では勿論ありませんが、どぜうが出てくる落語と言えば「素人鰻」である。○か×か? 正解:×→「居酒屋」に出てきます。
⑫栄養の問題です。カルシウムと言えば、神経を安定させ、イライラを鎮めたりする作用がありますが、魚類の中で、最も多くのカルシウムを摂ることができる魚はどぜうである。○か×か? 正解:○です。どぜうから摂れるカルシウムはウナギの約9倍だそうです。どぜうは素晴らしいですねえ。
結構難しいですよね。
クイズ参加者は、皆さん食のプロでしたが、
えー?! わかんないよ! 難しいぞ!
との声が飛んで、メッポウ盛り上がりました。
この「どぜうクイズ」をやってから1年、「すき焼きクイズ」をやってからは2年、今日「すき焼き通検定」を実施しますが、問題文を読んでいただいて、なんとなく楽しい感じを受けたとしたら、それは、そもそもが余興だったからです。
受験生の皆さん、楽しんで下さいね。
それは難しいぞ! ですって?
合格者名は、明日のこのブログにUPします。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて336日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。
No comments yet.