洋食屋さんのある街

 ある日の夕刻、人形町を訪ねました。

 人形町~正しくは日本橋人形町ですが、近代的なビルが並んでいて一見ビジネス街のようです。でも、なぜかすき焼き屋さんと洋食屋さんが多い街です。その点が浅草と煮ているイヤ似ている、と言ってしまって良いのではないかと思います、アバウトですが。

 さらに歴史を調べますと、もっと似ています。浅草にあったものが、それ以前は人形町にあったのです。

 江戸時代初期には、葦原遊郭が人形町大通り東側の辺りにあったのです。1657年(明暦3年)の「明暦の大火」でこの辺り一帯が焼失した後、それを機会に幕府が移転を命令して、それで現在の浅草北方に移ったのです。

 もう一つは歌舞伎小屋です。やはりこの辺り(=堺町と葺屋町)にあった芝居小屋は、1841年(天保12年)12月の火災の後、浅草猿若町(=現在の浅草6丁目)に移転させられました。この移転命令は「天保の改革」として知られています。

 似てますね。歴史の方はアバウトな感覚ではなくて、史実です。

 さて、その人形町に今年創業100周年を迎える洋食店「小春軒」さんがあります。

 初代は、まず上野「精養軒」に入り、それから明治の元勲・山縣有朋公のお抱え料理人に成ったそうです。

 可愛い店名は初代・小島種三郎さんが春さんと結婚したことから「小春軒」と名づけられたと言います。

 店名の通り、今でも家族経営で、モットーは「気どらず美味しく」。この日も4代目を中心に営業しておられました。

 で、初代が考案したという元祖「カツ丼」と、もう1品ハンバーグをいただきました。

 カツ丼は洋食店だから洋風です。カツの上に目玉焼きとデミグラスソースで煮た野菜がたっぷりのって、しかも半熟卵も絡まっています。

 旨いですねえ。旨い要素がテンコ盛りです。

 人形町は一見近代的ですが、こういう旨いものがある街です。

 「小春軒」さんの店内には、御店の歴史を書いたボードが掲げてありましたが、そこには、

「初代・小島種三郎が結婚を期に独立、下町・人形町に開業した」と記されていました。

 そう、ここは下町なんです。

 そして旨いものがあります、下町には。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて963日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

Filed under: 憧れの明治時代,飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

酔っ払い

 酔っ払いというものは厄介なものです。

 先日もタレントで女医の西川史子先生が銀座8丁目のクラブで泥酔し醜態を演じた、と報道されました。

 この日先生は「ふざけんじゃねえ~!」と暴言を吐き、その後は一転して突然泣き出し、最後は1人で帰れず周囲に抱えられて店を出た、とか。

 この報道に対し先生は「8丁目に行ったのは事実ですが、こんなことやってない。泣くようなことしていないし。独身のころはあったけど」と主張したそうです。

 西川先生ほど有名ではない方が、昨年の「いばらき地酒まつりin花やしき」でやはり醜態を演じたそうです。

 その年配の男性は、悪いことに「お一人さん」でした。

 完全に腰が抜けているのに、介抱してくれる人が誰もいなかったそうです。

 主催者の茨城県酒造組合さんは、この酔っ払いをなんとかしないと会場の「花やしき」さんから出られません。

 なんとか、かんとか外まで出し、今度は「カバンがなくなった」と言うのを聞いて、それを探し回ってあげたそうです。厄介ですね。

 ここまででも大変なことですが、酒造組合さんはさらに親切でした。

 男性が全く動けないのを見て、磯蔵酒造のISOさんが、男性の携帯電話のリストに載っている人物に片っ端から電話を架けて、「迎えに来て欲しい」と要請したそうです。

 数人から、「その人とはそんなに親しくない」と断られた後、ついに「迎えに行きます」という人物が現れ、男性は引き取られていったそうです。

 うーん、親切です。

 酒を造った御本人にしか出来ないことだと感じました。

 その男性は後日、笠間の磯蔵酒造さんまで礼を言うために遠路訪ねて行ったそうです。

 どこかの女医さんのように「花やしきに行ったのは事実ですが、こんなことやってない。」とか言わないのは立派でした。

 流石は浅草の客。銀座8丁目とは違います。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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幸福の一皿

 皆さん、毎年10月15日は「すき焼き通の日」です。
 日本記念日協会から認定されています。 

<「すき焼き通の日」の由来>
 すき焼きに関する本『すき焼き通』(向笠千恵子著・平凡社新書)が刊行されたことをきっかけに、すき焼き店とすき焼き愛好家のグループ「すきや連」が結成された。
 すき焼きの美味しさと楽しさをアピールする日にと『すき焼き通』の刊行日(2008年10月15日)を記念日とした。

<「ちんや」ではキャンペーンをしています>
*下記の期間に「ちんや」または「ちんや亭」にご来店になり、すき焼きをお召し上がりの方の中から、抽選で30名様に新書『すき焼き通』を差し上げます!
実施期間:平成24年10月13日~10月15日
・すき焼き1人前につき1回抽選できます。
・外れた方にも粗品がございます。

*是非とも抽選にご参加下さい!

 さて

 BSテレビ朝日「幸福の一皿~美味しさの物語」に出していただくことになり、収録がありました。

 この番組は・・・

「シェフの人生に思いをはせ、心が温まる味…。手間暇かけた料理人の愛情を知ることで、自然と感謝の気持ちを抱く味…。ある客のエピソードを聞いて、思わずほろりとしてしまう味…。この番組では、そのような心に響く“幸福の一皿”を追い、さまざまな物語に耳をかたむけます。」

という趣向で、毎回一つの料理にテーマをしぼって採り上げて行きます。

 青春の大盛りスパゲティ

 秋の彩りが詰まった 京都のお弁当

 今夜は豪華にビーフステーキ

 庶民の味方!揚げたてコロッケ

 夏の横綱!匂いがたまらない”うなぎ”

 日本の夏に涼をもたらす『甘味』

 日本中がおかわり!みんなのカレーライス

 家族でにぎやか!アツアツ餃子

 ほほ笑みの「オムライス」

 天丼 大満足!

 食卓の人気もの「ハンバーグ」

 寿司の王者!マグロにゾッコン

 人の心を打つ「そば」

 日本人に元気をくれる「とんかつ」

~なかなか突っ込んだ内容です。

 「とんかつ」の回の時、浅草の「ヨシカミ」さんや、やはり浅草の「すぎ田」さんが出ていて、羨ましいなあ、と思っていたら、私の所へも回って来ました。

 ただ、突っ込んだ内容だけに収録は結構大変でした。1時間番組の中で、メインの店は2軒(=「ちんや」ともう一軒)ですので、たくさんのシーンを撮らないといけません。

 厨房のシーン、インタビューは私の分と「すき焼き応援団」の先生の分、それから店内の各所、開化絵、お客様が召し上がっている様子・・・

 ネタバレは具合が悪いので、ここに詳しいことは書けないのですが、なにしろたくさんのシーンが必要で、朝10時に始まった収録は、夜6時過ぎまで続きました。8時間です。

 実は、この夜、私は出番がありました。

 茨城県酒造組合さんが「浅草花やしき」で開催する「茨城地酒祭り」で乾杯の発声をすることになっていたのです。

 「花やしき」さんは、浅草は浅草でも2丁目の端の方ですから、ゆっくり歩くと10分以上かかります。

 乾杯の6時半の少し前には現場に着いて、会場や段取りを確認しないといけません。出演者が早めに来ていないと主催者の方も心配なさるでしょうから、ギリギリでは良くないですね。

 で、結局猛ダッシュ。なんとか間に合わせました。

 そうしましたら、なんか「地酒まつり」が、この日の収録の打ち上げみたいな気分に成ってきて、とても愉快に飲めました。乾杯の出番は最初だけで、その後は飲めますからね。

 さらに閉会後は、蔵元さんや浅草料理飲食業組合の仲間が合流して、二次会の「水口食堂」さんへ!

 盛り上がりましたよ、当然。

 う~い、ひっく。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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地酒まつり

 茨城県酒造組合さんが「茨城地酒まつり in 花やしき2012」というイベントを開催されました。会場はタイトルの通り「浅草花やしき」です。

 「花やしき」さんは勿論遊園地ですが、遊園地の営業が閉園した後の夜間は、貸切りが出来るのです。ご存じなかった方も多いかもしれませんね。

 その夜の遊園地に、茨城から28蔵が集結、園内の各所で試飲をできるようにしたのが、このイベントです。酒だけでなく、

 茨城特産アンコウのどぶ汁、

 笠間名物いなり寿司、

 幻のそば粉といわれる金砂郷町の常陸秋そば、

 つくば市の農家手作りハムの絶品筑波ハム

のブースも出ます。

 今年が2回目ですが、このイベントは、夜祭りのようと申しますか、大人のピクニックのようと申しますか、上手く表現できませんが、なにしろ愉快な空間が現出します。

 私もとても楽しみにして参加しました。

 参加しましたら、楽しみにしていたのは私だけではなかったらしく、700名ものお客様が来場されて、大盛況でした。実に結構なことです。

 ただこの日、私には憂鬱なことが1点・・・

 「乾杯の発声」を頼まれてしまったのです。この日浅草料理飲食業組合の飯田組合長の御都合が悪く、御鉢が廻って来た次第です。大勢の御客様の前に出ないといけませんから、弱ります。

 でも、まあ、乾杯は最初ですから、やってしまえば、後は自由ですね。

 昨年は茨城選出の政治家の先生でしたが、それよりは私の方が、まだ面白いでしょう。喜んでお引き請けしました。

 さて出番です。

・・・ええ、私が住吉史彦でございます。

 司会の方からご紹介を戴きました通り、今夜の私のミッションは、乾杯!とデカい声で叫ぶことでありますが、その前に一言だけ、浅草を代表いたしまして御礼を申し上げたいと存じます。

 茨城県酒造組合さんにおかれましては、昨年に引き続き、このように楽しく盛大なイベントを当地浅草で催していただきまして、地元といたしましても、嬉しく有り難く思っております。この場を借りて、あつく御礼を申し上げたいと存じます。誠に有り難うございます。

 え~そして、お集まりの皆さん、皆さんは、どちらから見えなんでしょう。酒造組合の方にお聞きしましたら、皆さんのご住所はゼンゼン把握してないんだそうですが、

 地元浅草の人はどこにおいでですか。ああ、その辺に固まってますか、今日は行儀良くして下さいよ。

 茨城からお越しの方、手を挙げていただけませんか。

 遠路本当にありがとうございます。大歓迎です。

 今度は浅草でも茨城でもないのに来ちゃった!という方、手を挙げていただけませんか。

 おお、素晴らしいです。実に酔狂な皆さんがたくさんですね、ありがとうございます。

 どうやら今夜は、こういうメンバー構成で始まるようですね。そんなメンバーでいよいよ乾杯に進めて参りたいと存じますが、ここで御注意です。

 どちらからお越しの皆さんも、今夜は当地浅草・当地花やしきに見えてしまった以上、中途ハンパに飲むことは許されません。

 あ~酒は当分もう、いいや!

 浅草も当分行かなくて、いいや!

というレベルに至るまで、今夜は是非是非存分にお楽しみいただきたいと存じます。

 杯の準備はよろしいございましょうか。

 今夜の、この素敵な会を始めるに当りまして、

 茨城県酒造組合の廣瀬組合長様はじめ、皆さまの御健勝を祈念しつつ、

また本日ご来場の皆様のますますの御健勝を祈念しつつ、

さらにまた本日ご来場の皆様の、肝臓の御健勝を、心より、祈念いたしつつ杯を挙げたいと存じます。

 御唱和願います!

 乾杯。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

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愉快な仲間

 「財界」に出ることになりました。

と申しましても、経団連の役員に成ったわけではありません。浅草「継旦連」の代表になら成ったことがありますけどね、今回は違います。

 「財界」という名前の雑誌の、「愉快な仲間」という対談コーナーに、「東都のれん会・東若会」の一員として出させていただきました。 

 メンバーは「船橋屋」さん、「吉徳」さん、「にんべん」さん、「鮒佐」さん、「宮本卯ノ助」さん、「山本海苔店」さんの若旦那さんとご一緒できて、実に光栄なことでした。

 「コレド室町」の中の、「にんべん」さんの本店に集まって、集合写真をニコ!

 それから「日本橋倶楽部」に移動して対談です。

 さて内容は・・・

 老舗企業を継ぐことのプレッシャーはあるのか?

 若旦那同士が交流することの良い点は?

 守るものと変えるものの区別はどうつけるのか?

といった内容です。

 こういった御質問の中で、必ず出て来るのは、最後の「守るものと変えるもの」です。

 私は、この問答をすることは、ほとんど不毛だと思っていまして、まともに答えないことにしています。だって

 「守る・変える」の期間が、未来永劫なのか、

 「守る・変える」の期間が、自分の世代の間なのか、

 「守る・変える」の期間が、ここ10年なのか、

 いずれにしても、「守る・変える」の判断をするには、未来を予想しないといけませんが、そんなことできますか?

 仮に、この3つの中の一番短い10年に設定したとしても、10年先のことなんて分かりますか?2011年3月10日に翌日以降のことを分かり切っていた、老舗さんなんていません。

 毎日現実に直面して試行錯誤しながら、多数の失敗と少しの成功を繰り返して行くのが、実際の経営です。商品構成、味、値段、メニューのデザイン、皿のデザイン、部屋の設備、ロゴ、宣伝コピー・・・と毎日数えきれない試行錯誤をしています。

 雑誌の対談で、キッパリ「守るのはアレとコレで、変えるのはソレ」なんて言えませんよね。

 答えられたとしても「その時点ではそう考えていた」という答えだけです。

 そういうわけで回答不能です。

 未来永劫守るべきものなんて、商売への姿勢・心構え・考え方=つまりは目に見えないものだけです。

 本当は、それこそが一番大事と思いますけどね、例えば近江商人が言い出した、「三方良し」という考えは、未来永劫守りたいものです。

 そういう名言を考えつかない人間は、雑誌などでエラそうなことを言わないのがベターと申すものです。

 という次第で、この対談の内容が読者の皆さんの御期待に応えられるか、分かりません。

 でも写真は結構、カッコ良く撮れたので、是非ご購入下さいませ。

 ㈱財界研究所発行。発売は10/30の予定です。 

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
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寿司の問題点

 ある昼時、浅草の天麩羅屋さん「N清」のNさんに、寿司ランチに誘っていただきました。

 連れて行っていただいた御店は、なかなか美味しい御店で、ここでご紹介したい位なのですが、それは残念ながらNGです。ネット露出は一切なさっておらず、店の外に看板さえ出しておられず、つまりは「完全常連さん限定」の御店なので、ここに書いたりできません。

 ですので、今日は寿司全般の話しでガマンしていただこうと存じます。

 このブログはもうすぐ連続千日になりますが、そう言えば、ここで寿司のことをまともに書いたことがありませんでした。だから「住吉は寿司が嫌いだ」と誤解しておいでの方がいるかもしれませんが、それは勿論間違いです。

 誤解を解いていただくためにも、今日は寿司全般のことを書いてみよう、と思います。

 さて私は寿司が嫌いどころか、大好きです。

 魚介と酢飯という組み合わせを考えついた、日本人という民族は、料理の天才民族なのだ、と断言することができます。

 しかしながら天才的組み合わせである所に、問題点があると思っています。

 なにしろ最初から最後まで、その天才的組み合わせ、ですよね。そこがチト困ります。

<問題点ノ第一>=野菜が極端に少ない。

 野菜が少ないと、デトックス=平たく申すと便通=さらに平たく申すとウ♡コのことが心配になってきますね。解決策としては「ガリ」をたくさん食べれば良いのですが、無料のものだけに、やたらと食べるのは気後れします。

 予約の段階から「ガリをたくさんいただきます。余分にお支払いしますので、用意しておいて下さい。」と言っておくのが理想でしょう。

<問題点ノ第二>=炭水化物を摂り過ぎてしまう。

 魚介と酢飯という組み合わせは変更できませんので、前後の食事で極力炭水化物を減らしておくしか対策がありません。

 ですので「寿司は計画的に食べる」のが鉄則と思います。

 ふらふらウオーター・ビジネスの店に行って⇒お姐さんに「アフターで寿司屋さんに連れて行って~」とせがまれ、その日は昼飯にカレー・夕飯にラーメンとガッツリ食べていたにも関わらず、酔った勢いで「アフター寿司」に行ってしまう、というような行動は、私に言わせれば愚の骨頂です。貴殿の健康のために、是非ともおやめいただきたいと思います。

<問題点ノ第三>=どうしても食べ過ぎてしまう。

 寿司は美味しいので、どうしても食べ過ぎてしまいますね。

 以前寿司と言えば、2カン一緒に出て来るのが御約束で、1カンの寸法が、大人の中指2本位ありましたから、それだけで結構な分量です。それを何種類も食べるのですから大変でした。

 でも、今回連れて行っていただいた御店は1カンずつでした。しかも1カンの寸法が、薬指1.5本位です。

 一見、可愛いなあ!という感じがするのですが、これは胃が楽です。そういう店なら何種類食べてもOKですね。最近は寿司業界も、そういうトレンドのようです。

<問題点ノ第四>=どうしても酒を飲みたくなる。

 生の魚介と日本酒~この組み合わせも天才的です。特に燗酒。だから、飲まずにおれません。

 しかし寿司ランチの後に・・・真面目な予定が入っていたら・・・

 拷問ですね、それは。

 寿司の、この問題点だけは解決できません。

 弱りました。

 追伸①

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城下町

 今週末、合羽橋では「合羽橋道具祭り」が開かれています。TV東京「出没!アド街ック天国」の今日放送分では、その紹介があるようです。皆さん、是非お出かけを!さて、

 大垣市の「天近別館ちかざわ」の御主人とはFB友達です。

 「ちかざわ」さんとは旧知でしたが、先日国際観光日本レストラン協会の会合が「ちかざわ」さんであり、その時にFBをやっておいだということが分かりましたので、FBでもつながらせていただきました。

 その後FBを見ていますと、その「ちかざわ」さんが、岩手県にキノコの仕入れに来ました!

と書いておられました。

 UPされていた画像は、しかしキノコではなく前沢牛と岩手短角牛のステーキ。やはり協会の会員である、盛岡のステーキレストランの「和かな」さんに立ち寄られたようでした。

 旨そうな肉でしたが、今回はその件はさておきまして、盛岡のことを書きます。

 さて盛岡は私の母の故郷です。盛岡市内丸の、今は廃業した「河北」という料亭が実家です。それで子供の頃は毎年遊びに行っていました。東京生まれの私にとって、盛岡は半ば故郷のような土地です。

 そうしましたら「ちかざわ」さんも、「私の茶懐石の師も盛岡の方で、20年程前は、毎年ご一緒に里帰りにお邪魔させていただいていました。」とおっしゃいます。

 なんか、つながってる感がありますね。

 その、つながってる感を私なりに解釈してみますと、大垣も盛岡も、歴史のある内陸の城下町という点が共通しています。

 会津若松や米沢に行った時も同じように感じたのですが、なんかとホッとするのです。川が流れていて、土塀があったり、酒蔵があったり、和菓子屋が在ったりする風情が、私は好きです。会津の「末廣酒造」の御主人も、やっぱり城と蔵のある街がいいよね!と言っておいででした。

 それと、もう一つ共通点がありまして、それは江戸時代を通じて安定感のある藩政が布かれていた、という点です。

 会津・松平家は九代、米沢・上杉家は十二代、大垣・戸田家は譜代大名なのに、なぜか転封がなく、大垣で十一代続きました。盛岡の南部家は、鎌倉時代から近代まで同じ家が同じ領地に居続けた、という稀有な例です。

 そうした安定した政治の下に商業・文化が発達⇒風情のある街並が出来上がったものと思います。特に酒と菓子は贅沢品ですから、文化度が高い町で発展しますよね。

 南部藩は寒い土地なので冷害に遭ったり、遠距離参勤交代の負担が重かったりして貧乏だったようですが、それでも近江商人や、大阪の杜氏、甲州の鋳物師を誘致して、それなりに産業振興に取り組んでいました。その歴史が現在まで続き、今でも南部杜氏や南部鉄器と言えば有名です。

 「ちんや」でも南部杜氏の酒を売り、南部鉄器の鍋を使っています。

 街を訪れて、その街の風情が好きになったら、その感覚を根拠に産品を買えば良いのではないか。そうしていれば間違いは起きないような、私はそんな気がしています。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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 皆様も、是非御参加下さい!

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会計の役得

 料飲三田会の幹事会が焼き鶏の「伊勢廣」さんで開催されましたので出席しました。「伊勢廣」さんは会の先輩の御店です。

 と申しますか、私はこの会の会計担当なので、会員の皆さんに配る領収書を用意したり、会費の徴収、御店への支払いと、出席するだけでなく結構忙しいのです。

 料飲三田会の領収書は、アスクルで売っているものではなく、独自に作っています。義塾のシンボル・カラーである、青=赤=青の3色のラインが紙の上下を縁取りしているものを用意して、先輩方に慶んでいただいています。

 会計役は、会合のある時以外も年会費の徴収をしたり、もろもろの経費を払い出したり、総会前には決算をしたりと用事があります。

 正直チョットとした手間ではありますが、そんな会計にも役得があります。

 それは会合の時に下座に座れること、です。毎回会場に一番乗りして、下座の席をとり、後から到着する先輩方から会費を徴収するのです。それで私の席次は毎回下座です。

 それが「役得」なのかって?

 そうなんです!

 なぜって店の御主人と隣席になれるからです。

 店の御主人が会の先輩の場合、御主人は会合の内に出席しつつ、店のスタッフにも色々と指示を出さないといけません。だからたいてい一番下座つまり私の隣に座ります。

 その御主人様と色々お話しが出来て、時にはナイショの話しも聞けるのが役得です。これはかなり有り難いです。

 さて今回「伊勢廣」さんで聞いた話しで、へえ!と思いましたのは、塩の話し。しかも塩の結晶の話しです。なんでも・・・

 「伊勢廣」さんが使う塩は海水を再結晶させた塩で、粒が薄く平たい形をしている塩だそうな。

 平たくない塩つまり立方体の塩を肉全体にかけると塩が強すぎ、かと言って間引いてかけると今度は味がまだらになって良くありません。

 平たい形がちょうど良い塩気になるのです。塩というとミネラル比率の話しに行きがちですが、決勝の形イヤ結晶の形が大事だったんですね。

 そういうタイプの、以前使っていた塩が仕入れられなくなったことがかつてあって、その時が店にとっては大ピンチだったそうです。現在の塩を見つけるのには東奔西走、膨大な時間を費やしたそうです。だいぶご苦労をなさったようでした。

 今は海外から原料の塩を輸入して、さらに国内で独自の仕様に加工して貰っているそうです。大変なことです。

 もう1点素晴らしい、と思ったのは「つくね」の御味です。

 この配合は勿論内緒でネットに書けるわけはありませんが、なんでも・・・

 「色々な部位を、様々な挽き方」で挽き肉にしているそうです。普通の鶏以外の鳥も入っているそうです。

 口に含むと、硬さ、柔らかさ、瑞々しさ、いく種類もの歯応えがあります。食感が面白く、癖になる人も多いとか。このつくねは実に旨いです。

 いやあ、堪能させたいただきました、鶏も御話しも。

 御馳走様でした。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて948日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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美酒体験

 福島県酒造組合さんが「ふくしま美酒体験イン渋谷」というイベントを開催されました。

 福島県酒造組合さんは、今年の7月に「県酒造アカデミー」の講師として、私をお招き下さいましたので、久しぶりに皆さんにお目にかかろう、と考え参加してまいりました。

 7月の時に東山温泉の芸者さんから貰った、会津の赤ベコの緩キャラ・ピンバッヂを胸に付けて参加しました。

 会場は「セルリアンタワー東急ホテル」。去年の同じ会が大変盛況でしたので、少し早めに着きましたが、開場予定時刻前だというのに、既に大勢の人が来ていました。

 後で聞いた所では680人の方が見えていたとか。結構なことです。

 さて開会。「ちんや」が御世話になっている会津若松の「末廣酒造」さんは、県の組合の組合長でもあられまして、元気にご登壇。今年の「全国新酒鑑評会」の成績について発表がありました。

 この鑑評会(=コンクールのこと)では福島県の22社が金賞を受賞したそうです。新潟県の26社受賞しましたので、惜しくも1位は逃しました。しかし、です、新潟が70社近く参加したのに対して、福島は40社ほどの参加でしたので、金賞率はダンゼン高いです。

 組合長がそう報告すると会場が大きな拍手が湧き起っていました。

 やはり「ちんや」が御世話になっている郡山の「笹の川酒造」さんは、浅草の「神谷バー」のK谷社長の、学生オーケストラ時代の仲間です。先日郡山のすき焼き店「京香」さんをお訪ねした時にもお世話になりましたので、挨拶をして参りました。

 古酒とかリキュールとか、新しい取り組みをなさっているようです。

 浪江の「鈴木酒造店」さんは原発の被害に遭ってしまい、山形県の廃業した蔵を借りて移転されましたが、移転先での酒造りは順調なようです。

 移転当初、福島県外に出たため被災者なのに公的助成を受けられず、そのことが報道されて有名人になりました。若くてイケメンでもあられるので、若い女性が鈴木さんのブースに列を成していました。結構なことです。

 全般的には復興支援ムードが一服している感があり、そのことは「ちんや」の店でも、残念ながら感じます。

 でも、この夜は大盛況。参加者の皆さんも熱心で、各蔵のブースで酒談義に花が咲いていました。

 福島の御酒は、元々素晴らしかったわけですから、皆さま方におかれましても、ムードに流されず、引き続き御愛飲いただきたいと思います。

追伸①

 昨日弊店で「すき焼き通検定試験」を実施しました。

 8人の方が「ちんや公認のすき焼き通」を目指して受験され、見事全員合格でした。皆さん勉強お疲れ様でした!

 合格なさったのは以下の方々です(敬称略)=仲田哲夫、相川朝子、

千葉里奈、大澤雪枝、林正勝、新垣梨紗、手塚亮、泉久美子。

 次回試験は12/2(日)の予定です。

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて945日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

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陽気な一団

 なんでも世界No2だかNo3に有名だとかいうパテイシエ様のご一行様が見えました。

 そのパテイシエさんは、服部幸應先生が主催なさった「G9世界料理サミット」というイベントで、世界最先端の製菓技術のプレゼンをされた方です。

 ですので私は、昼間そのプレゼンを拝見して、急いで店に帰ってお迎えした次第です。

 予約の人数は結構な大勢でした。

 へええ、これだけの人数を引き連れて、来日してたのね、世界一流はスゴいんだねえ!と感じます。

 部屋に挨拶にうかがって、そのことを申し上げると・・・

 レストランでもイベントでも、必ず何かトラブルや不測の事態があるものです。それが当たり前だと思って仕事をしないといけません。そしてトラブルを解決してくれるのは、結局人間です。

とのお話し。

 うーむ。

 当然過ぎて何も言えません。

 私は実は、前日中に万全に用意してしまい、当日はほぼやることの無い状態にして、だから大丈夫!

という態勢で当日に臨みたい性格なのですが、当然、それでも痛い目に遭うことがあります。必ず何か、トラブルや不測の事態があるものです、やっぱり。

 このパテイシエさんのような構え方が大切なのかなあ~と痛感してしまいました。

 ボスがそういう構えだからかどうか分かりませんが、この一団は、とにかくやたらと陽気な一団でした。

 来日して以来、素晴らしい日本料理を食べて来て、素晴らしいのは分かるのだけど、魚とか豆腐とかばかりだと、どうしてもパワーが出ないとボヤいていらしたそうなのです。

 陽気にやって来て、陽気にすき焼きを食べ尽くして帰って行きました。

 グラシアス!

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

  「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて940日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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