会計の役得
料飲三田会の幹事会が焼き鶏の「伊勢廣」さんで開催されましたので出席しました。「伊勢廣」さんは会の先輩の御店です。
と申しますか、私はこの会の会計担当なので、会員の皆さんに配る領収書を用意したり、会費の徴収、御店への支払いと、出席するだけでなく結構忙しいのです。
料飲三田会の領収書は、アスクルで売っているものではなく、独自に作っています。義塾のシンボル・カラーである、青=赤=青の3色のラインが紙の上下を縁取りしているものを用意して、先輩方に慶んでいただいています。
会計役は、会合のある時以外も年会費の徴収をしたり、もろもろの経費を払い出したり、総会前には決算をしたりと用事があります。
正直チョットとした手間ではありますが、そんな会計にも役得があります。
それは会合の時に下座に座れること、です。毎回会場に一番乗りして、下座の席をとり、後から到着する先輩方から会費を徴収するのです。それで私の席次は毎回下座です。
それが「役得」なのかって?
そうなんです!
なぜって店の御主人と隣席になれるからです。
店の御主人が会の先輩の場合、御主人は会合の内に出席しつつ、店のスタッフにも色々と指示を出さないといけません。だからたいてい一番下座つまり私の隣に座ります。
その御主人様と色々お話しが出来て、時にはナイショの話しも聞けるのが役得です。これはかなり有り難いです。
さて今回「伊勢廣」さんで聞いた話しで、へえ!と思いましたのは、塩の話し。しかも塩の結晶の話しです。なんでも・・・
「伊勢廣」さんが使う塩は海水を再結晶させた塩で、粒が薄く平たい形をしている塩だそうな。
平たくない塩つまり立方体の塩を肉全体にかけると塩が強すぎ、かと言って間引いてかけると今度は味がまだらになって良くありません。
平たい形がちょうど良い塩気になるのです。塩というとミネラル比率の話しに行きがちですが、決勝の形イヤ結晶の形が大事だったんですね。
そういうタイプの、以前使っていた塩が仕入れられなくなったことがかつてあって、その時が店にとっては大ピンチだったそうです。現在の塩を見つけるのには東奔西走、膨大な時間を費やしたそうです。だいぶご苦労をなさったようでした。
今は海外から原料の塩を輸入して、さらに国内で独自の仕様に加工して貰っているそうです。大変なことです。
もう1点素晴らしい、と思ったのは「つくね」の御味です。
この配合は勿論内緒でネットに書けるわけはありませんが、なんでも・・・
「色々な部位を、様々な挽き方」で挽き肉にしているそうです。普通の鶏以外の鳥も入っているそうです。
口に含むと、硬さ、柔らかさ、瑞々しさ、いく種類もの歯応えがあります。食感が面白く、癖になる人も多いとか。このつくねは実に旨いです。
いやあ、堪能させたいただきました、鶏も御話しも。
御馳走様でした。
追伸①
藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に登場させていただきました。
不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。
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追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は300人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて948日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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