実施しました! 「すき焼き通検定」

 1/30に「ちんや すき焼き通検定」を、実施しました。

 勇気ある17人の方が受験し、見事全員が合格されました。ここにご芳名を公開いたします。(公開順は、お申し込み順です)

 パソコンの前の皆様、盛大な拍手をお願いいたします。

 芳屋さま

 梅本慎一郎さま

 上野慎一さま

 阿部龍治さま

 すき方焼太郎さま

 安田眞一さま

 宮下幸久さま

 上垣内洋子さま

 永井誠さま

 罍綾美さま

 中村純一さま

 高梨伸聡さま

 肥後匠さま

 肥後実見子さま

 キャンドルさま

 浅井薫さま

 浅井梨沙さま

  それにしても、全員合格で良かったです。

 受かった方が喜ぶ御顔を見て、本当に嬉しくなりました。

 昨日のこのブログに書きました通り、この検定は、元々は「浅草うまいもの会」の、宴会の余興の「すき焼きクイズ」が原型ですので、学ぶことを楽しんでいただくのが本旨です。

 今後も「受かって笑い、落ちても笑い飛ばして⇒また挑戦」という雰囲気で続けてゆきたいと思います。

 合格された皆さん、すき焼きを末永く、よろしくお願い申し上げます。

 第二回実施は、3月13日(日)15時半からです。

 出題範囲と合格ラインは、今回と同じです。同じ50問の中から30問を選んで出題します。25問以上受かれば合格です。(問題は弊ブログの12/26号に公開しています)

 どうです、パソコンの前の皆さんも受けてみたくなってきたでしょう。

 受かれば、こんな認定証を、私から直にご進呈申し上げます・・・

  ○○ 殿

  貴殿が、浅草「ちんや」すき焼き通検定に合格されたことを認定いたします。

 今後は、その知識を世間にひけらかしつつ、頻繁に すき焼きをお召し上がり下さい。

 よろしくお願い申し上げます。

 平成23年1月30日 株式会社ちんや代表取締役 住吉史彦(社印、代表者印)

  合格者の方から、合格者だけのバッジが欲しい、というご要望がありましたが、

 うーん・・・それは・・・少々お待ち下さい!

 <以下が実施要項です>

 浅草「ちんや」すき焼き通検定について

 *浅草「ちんや」は創業130年を記念して、「浅草ちんや すき焼き通検定」制度をスタートさせました。

 知識が豊富になると、お食事もさらに楽しくなります。特に、子育て中の親御さんに受けていただきたいですね。

 是非通一度チャレンジしてみて下さい!

 第一回検定試験日は、平成23年1月30日(日) (終了)

 第二回検定試験日は、平成23年3月13日(日) 

第二回の、受験申込み開始期間は、平成23年2月16日(水)〜3月8日(火)です。

 <試験の内容>

・一般愛好家向け。

・このブログの12/26号に掲示してある50問の問題の中から、30問を出題いたします。

・問題は全て3択形式です。3つの選択肢の中から、1つを選んでいただきます。

・30分以内にご回答いただきます。

・出題された30問の内、25問以上正解した方が合格です。

 <検定合格者の特典>

・合格認定証を発行いたします。ちんや六代目・住吉史彦が直接交付いたします。

・「ちんや」メンバーズ・カードに無料で入会できます。会員番号が9で始まるカードは検定合格者のみの限定カードです。

(「ちんや」メンバーズ・カードについて詳しくは、こちらをご覧下さい。カード有効期限は5年間です。会員様の特典は、ご入会翌日以降有効です。)

・「ちんや」お食事券5000円を差し上げます。(試験に合格された場合、当日すぐにご利用になれます。)

・検定合格者交流会(=すき焼き宴会)に参加できます。(有料)(期日未定)

 <試験日>

第一回試験日:平成23年1月30日(日)(終了)

第二回試験日:平成23年3月13日(日)

・試験時間:15時30分〜16時

・定員:15名様。受験者が少数でも実施いたします。

・試験会場:「ちんや」お座敷(和室)

・受験料は500円(税込み)です。

 <申し込み方法>

第二回受験申込み開始期間:平成23年2月16日(水)〜3月8日(火)です。

・メールにて、以下を必ずご記入の上、お申し込み下さい。

①     ご芳名、フリガナ、性別、年齢

②     ご住所、郵便番号

③     電話番号

・メールの件名は、「すき焼き通検定受験申し込み」として下さい。その他の件名のメールは、開封されない場合がありますので、ご注意下さい。

・送信先アドレス:chinya@alto.ocn.ne.jp

・受験は完全予約制です。申込み期間にお申し込み下さい。

(申し込み受付確認メールを3日以内に、折り返し「ちんや」より送信いたします。確認メールが届かない場合は、次の番号へお電話下さい。03-3841-0010)

 <受験当日の手続き>

・試験開始時刻の20分前(15時10分)までに「ちんや」へご来店下さい。

・受験料は500円(税込み)です。受験日当日試験開始前に、お支払い下さい。

・筆記用具をご持参下さい。

・合否が確定しますのは、当日17時頃の予定です。

・メール以外のお申し込み方法は、次の番号へお問い合わせ下さい。

03-3841-0010

 <プライベートポリシー>

・当試験の実施に当たって、株式会社ちんやが入手した、皆様に関する個人情報は、下記①②の目的以外には使用いたしません。

(記)①当試験の実施 ②浅草「ちんや」の販売促進活動、各種ご案内の発送

・試験後、合格者名をこのサイトで発表いたします。(お名前と都道府県名のみ)(ニックネームでの発表をご希望の方はお知らせ下さい)

 <第三回以降の試験日>

・平成23年の奇数月(5、7、9、11月)にも、検定試験を実施する予定です。

 日程が決まり次第、このサイトに掲示いたします。

・不合格の場合、何回でも繰り返し、受験することができます。

 *問題全文と回答は、このブログの12/26号に載っています。

   

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて337日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

Filed under: すき焼きフル・トーク,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

待ち時間

 平成23年年始の激闘営業も、中盤戦です。

 1/2〜1/4の忙しさは去りましたが、まだ「成人の日」の3連休があるので、気は抜けません。

 また「新春浅草歌舞伎」を浅草公会堂でやっていまして、筋書きに広告を出していますので、ご見物がえりのお客様にも「ちんや」へ来ていただいています。さて、

 正月は、当然忙しいので、予約の無いお客様には、長時間お待ちいただくわけですが、そういう場合に、その方の人間性が現れるもので、観察していると勉強になります。

 すき焼きは食べたい、しかし「30分待ちです」とか「1時間待ちです」とか、自分の気に入らない状況を告げられた時に、人はどう反応するか・・・いろんな方がいるものです。

 一番合理的なのは、大人しく待つことです。年始の浅草で、予約をしていなければ、待たずに美味い食事にありつくのは困難です。それをすぐ了解して、ジタバタしないのが、一番早道と言えます。

 でも、ジタバタなさる方もおいでです。今年の1/3の昼時には、同じ方が同じ日に3度もやって来ました。

 その方、最初の時「1時間待ち」とお話しすると、すぐに諦めて、出て行かれました。

 20分ほどして、またやって来たのですが、その間に別の方が、中に入って待ち始めたので、待ち時間が最初よりさらに延びてしまいました。2度目には「1時間半以上待ちです」と宣告されて出て行かれたので、「もう戻っては見えないだろうな」と思っていると、なんと、それから小1時間ほどして、またやって来たのです。

 さすがに、その頃には、昼のピーク時も過ぎていたので、25分ほどの待ち時間で、ご案内することが出来ました。要するに、「ちんや」のすき焼きにありつくまで、おおよそ2時間を費やしたわけです、その方は。

 有り難いことは有り難いですが、「待たされた」「疲れ果てた」という印象が残るのは、微妙な気分ですね。

 困るのは、「じゃあ、1時間後にまた来るから席取ってといて!名前は、

戻手来須男ね。モドリテ・コズオって言うから!」と言い捨てて出て行こうとする人です。

 そういうタイプの方の内、結構な割合の方が、戻っては見えないのです。そう、ノー・ショーなのです。

 歩いている途中で他に空いた店が見つかるのか、あるいは、家に帰りたくなるのか、理由は知りませんが、見えないことが結構あるのです。しかも、連絡をよこさないのが御約束です。その間取っておいた席は、空かしっぱなしですから、こちらにとっては損害です。

 性悪説に立ちたくはないのですが、これには私も懲りまして、数年前から、そうした短時間の予約は受け付けないことにしました。

 今は、1時間でも、2時間でも、あくまでも、中で待っていただきます。

 店に入った後、出かけるのは構いませんが、全員の外出は許しません。どなたか御一人は必ず中に残っていただきます。

 このような強気とも思える手段を、不快に思う方も、勿論、おいでです。ワザと強気にしているわけではなく、自己防衛なのですが、受け取りようによっては、強気=態度がデカいとも見えます。

 3年ほど前の、松ノ内のある日、外国の方と御二人で道中のお客様が、弊店の席を待つハメになりました。そして中へ入った後、その外人さんは日本語が出来ないから、どうしても一緒に外出したい、と言い出しました。

 それが拒否されると、今度は、自分は、ここの御主人と同じ大学の卒業だ、先輩だぞ、と言い始めました。そう、かのテイノウ義塾大学のご卒業だそうな。

 わが母校の雑誌「三田評論」に広告を出しているので、私が低脳、イヤ慶應出なことをご存じだったのでしょう。でも、その本人が今貴殿で話している人物ですよ、ということには、どうやら気がつきません。

 店の態度がデカいので、自分もデカい態度をとりたくなったのでしょうが、そんなことは言わずもがな、ですよね。ムカ。かえって私の心証を害する結果となりました。

 その方を、結局外出させましたが、1時間後ではなく、1時間50分後に戻ってきました。ムカムカ。

 そこで、そうして戻ってきた、その先輩に私は言いました、

「お食事できる御席を、後ろの予約の方が見えるまで、2時間空けてあったのですが、遅く戻って見えたので、1時間10分になってしまいました。どうなさいますか。すき焼きを食べるには、最短1時間30分かかりますから、大急ぎで召し上がっていただくことに成りますね。え?それで良い?ありがとうございます。さすがです。ご高配に感謝いたします・・・」

 本当は、後ろの方との間には、少し余裕の時間をとってはあるのですが、そういうことは申すハズもありません。だって、予約時間より30分位早く見える方はザラですからね、特に正月は。

 さて、そうして食べ始めた、その先輩、食べ始めてから40分後に係から「ラスト・オーダー」を宣告された時は、さすがに不快げだったらしいのですが、自得な話しであることは申すまでもありません。

 皆様、お正月こそ、ご利用は計画的に。

追伸

 年明けは1/1だけ休ませていただき、1/2〜1/10は続けて営業いたします。1/11は悪しからず休業させていただきます。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて313日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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住吉史彦の十大ニュース

 いよいよ2010年も、今日を残すのみとなりました。

 ブログの読者の皆様、ご愛読いただき、誠にありがとうございました。御蔭様で読者数が着実に増えており、嬉しく思っています。

 2011年もご愛顧いただきたく、お願い申し上げます。

 さて、本日は予告いたしました通り、

 「2010年・住吉史彦の十大ニュース」を発表です。

 その第一位は・・・西麻布のバーで顔面をボコボコにされたこと、では勿論なく、以下に発表いたします。各項目をクリックすると、その日のブログにリンクしています。

3月 第五回「すきや連」を、横浜市「太田なわのれん」さんで開催しました。

(初めて「すきや連」が東京以外に進出、しかしいつも通り大盛況でした。)

3月 国際観光日本レストラン協会の理事に就任しました。

(真面目にお務めせねば・・・)

7月 平野正敏さん (ヴィオラ・アルタ奏者)のコンサートに出演しました。

(会場は、旧東京音楽学校奏楽堂。「饗応・居留地・牛鍋」という題で、食べ物の話し=日本人が、西洋の食べ物に遭遇した時代、幕末から明治時代のことをお話ししました。)

7月 第六回「すきや連=日本短角牛の、すき焼きを食す会」を「ちんや」で開催しました。

(いつにもまして盛況で、短角牛への関心の高まりを感じました。) 

 8月 「おいしい夏休みー親子体験食味学習会」を開催しました。

(シュートボクシングの世界チャンピオンの緒形健一さんにもお話しいただきました。)

9月 「ちんや」創業130年記念「住吉史彦の会」を開催しました。

(私の年齢の近い友人・知人をお招きし大盛況でした。京都や山形からもご参加いただき感激しました。)

9月 「ちんや」創業130年記念ホームページを開設しました。

(このサイト上で「世界に一つだけの すき焼き思い出ストーリー」の募集を始めました。)

10月 第ゼロ回「すき焼き三田会」を開催しました。

(♪肉の王者〜慶應〜♪と熱唱しました。)

11月 第七回「すきや連」を、小伝馬町「伊勢重」さんで開催しました。

(炭火を使った、すき焼きで、今回も大盛況でした。)

12月 ツイッター・ユーザー向け「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

(チャリテイーとツイッターとすき焼きが合体した、史上初の企画でした。今後の、私の方向性をこの時に見出しました。)

 あ、そうそう、もっと重要なことが・・・

 それは、このブログを開設しました!(3月)

 え? それじゃあ、11大ニュースだよ・・・

 明日は、浅草寺の除夜の鐘を突きました後、未明1時頃にUP予定です。いつもは予約投稿でワードプレスにUPさせていますが、年始くらいは手動でUPします。

 皆様、良い御年をお迎え下さい。

追伸

 精肉売店の、正月用肉予約販売は12/28で〆切らせていただきました。12/29-31はフリー販売のみです。この三日間昼時11:00-15:00は大行列が出来ます。また夕刻には品切れ予想されますので、なるべく、10:00-11:00にご来店下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて306日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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今こそ宮崎牛を食べる会-卓話全文③

 本年も押し詰まりまして、昨日、帳場の神棚の御飾りを新しくしました。29日を嫌う方もおいでですけどね、ウチはOKです。なにしろ、肉の日ですからね。門松は12/24に設置済みです。

 弊店は12/31まで営業、年始は1/2より営業いたします。よろしくお願い申し上げます。さて、

 12/26に「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

 以下は、その時にいたしました、私の話しの全文です。やや長いので3日にわけてUPしています。今日は、その3日目です。ご笑覧下さい。

<以下卓話全文>

 どのくらいザンネンかと申しますと、飼料自給率は、1980年代以降20%台で推移、2005年時点で25%だそうです。このことが、食料自給率全体も押し下げています。日本の食料自給率が40%と低いことは、ご承知の通りと思います。

 それに原産地を表示するのに、飼料は関係ありませんから、宮崎産の飼料を100%使わなくても、宮崎牛と言えるのです、今は。

 和牛をフランスワインに匹敵する、食のブランドにするには、原産地名称のコントロールの基準を、もっと厳格にしないといけません。現状では、完全に負けています、おフランス野郎に。

 これでは大変残念ですから、今より日本の風土に強く根ざした牛を育てていただきたいと思います。そういう牛の肉は、しっかり味があって、すき焼きにしても悪くないと思います。

  そこで問題になるのは、消費者の方の買い方です。

 勿論、国産飼料を使えば当然高いですから、仕上がった牛を、買い手の皆さんが高く買わないと、ペイしません。

 「どうせ努力しても、結局高いと売れないんだよなあ」と生産者の方が思ってしまう社会にしてはいけません。

 今回の宮崎の問題は、大変残念ではありましたが、結果として畜産のことを知っていただく機会になったことは事実です。小林君は宮崎まで走り、今日はこうして皆さんがここへ来てくださっています。有難いことです。

 今日は、私のイベントなので、せいぜい偉そうに言わせていただきます。皆さんには是非、今まで以上に肉のことをお調べいただいて、賢い消費をしてだきたいと思います。

 そして、平成22年も暮れようとしていますが、皆さんの中の「今年の十大ニュース」の上位にしっかりと、宮崎の件をランクインさせておいていただいたいと思います。

 くれぐれも、西麻布の顔面ボコボコ事件よりは上位、ということでお約束いただきたいと思います。

 ご静聴ありがとうございました。

<卓話全文は終わりです。> 

追伸①

 精肉売店の、正月用肉予約販売は12/28で〆切らせていただきました。12/29-31はフリー販売のみです。この三日間昼時11:00-15:00は大行列が出来ます。また夕刻には品切れ予想されますので、なるべく、10:00-11:00にご来店下さい。

追伸②

  あすの弊ブログは、2010年・住吉史彦の十大ニュース の発表です!

  本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて305日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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今こそ宮崎牛を食べる会-卓話全文②

 忘年会シーズンは去り、仕事納めの時期ですね。

 事務所の大掃除の後⇒すき焼き、という段取りで見える方が多いと思いますが、弊店は15:30-16:30まで休憩しています。あんまり早く掃除を終わらせないで下さいね。さて、

 12/26に「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

 以下は、その時にいたしました、私の話しの全文です。やや長いので3日にわけてUPしています。今日は、その2日目です。ご笑覧下さい。

<以下卓話全文>

 霜降り肉が実現している、もう一つの価値は、すき焼きの「割り下とあわせて調理した時にあう。マイルドで美味い。」ということです。

 割り下というものは醤油と砂糖でできていて、非常に強い味ですので、この調味料とバランスする具材は多くありません。バランスしない時は、割り下の味ばかり濃く感じてしまって、美味く感じません。

 でも霜降りの肉を、すき焼きにすると、融けた脂が舌をコーテイングしますので、割り下をマイルドに感じます。また、霜(=脂)の部分が割り下をはじくので、肉と絡みにくくなります。

 その逆なのは、赤身肉でして、赤身だと割り下と絡み過ぎて、味を濃く感じてしまいます。

「ちんや」でも霜降り肉でなくて、赤身肉をお出しすることがありますが、その場合は、肉を充分熟成させて旨味を増やし、それによって割り下の濃い味とバランスさせています。熟成させていない赤身肉の場合、旨味が浅く、割り下の濃い味とバランスせずに負けてしまい、美味しく感じないからです。

 そういう理由で、熟成させなくても「割り下とあわせて調理した時にあう。マイルドで旨い」という、味覚上の価値が重視されてきたのです。これも、明治以来、すき焼きが誕生した日から重視されてきた価値です。

 以上ご説明しました通り、①やわらかい、②マイルドな味、というのが、従来の畜産業が目指していた、味覚上の価値です。おさらいしますと、この価値観に立脚した畜産は、

①すき焼きの誕生とともに始まり、当初は農業のサイドビジネスでしたが、

②昭和初期に、松阪や近江で本格的な産業と成っていき、

③最近、肉の輸入自由化以降、一気に全国で盛んになりました。

 ブランド牛というのは、そこを目指して交配に交配を重ねて来たわけです。

  もちろん、このままの従来の価値を大事にするのも、悪くはないと思います。霜降りの、すき焼きは理屈ぬきに旨いです。でも、今は他の食べ方もいろいろとあるわけで、違う価値を基礎にブランドを作り、他の調理法で食べさせることも可能だと思います。

 ネットが普及し、ツイッターとか新しい媒体も出てきましたので、環境的には、ブランドを作った後で宣伝しやすくなっています。生産者の方には是非、新しいことに挑戦していただきたいと思いますし、買い手の方は、よくよく牛のことや肉のことをお調べいただいた上で、お買い求めいただきたいと思います。

  ではその、肝心の、今まで重視されなかった価値の内、どれを選択して、大切にしていくべきか、考えてみましょう。当然、それがブランドの基礎になるべきものです。

 もちろん、それは根本的には、生産者の方自身が考え抜いて、決めていただくことなのですが、やはり、私は肉とこの国の風土との繋がりを、今以上に強めていただきたい、そこに価値を求めたいところです。

  食べる、ということは、そもそも大地の恵を戴く、ということで、畜産の場合、水と飼料が大切ですが、この内飼料の多くを、輸入に頼っていることがとてもザンネンです。わが国畜産の大きな問題点がココです。

 どのくらいザンネンかと申しますと・・・

<卓話全文は明日まで続きます。その後、12/31は「2010年住吉史彦の十大ニュースの発表です!>

追伸①

 弊店の営業ですが、年内は12/31まで営業、年始は1/2より営業いたします。

追伸②

 精肉売店の、正月用肉予約販売は昨日で〆切らせていただきました。12/29-31はフリー販売のみです。この三日間昼時11:00-15:00は大行列が出来ます。また夕刻には品切れ予想されますので、なるべく、10:00-11:00にご来店下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて304日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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今こそ宮崎牛を食べる会-卓話全文①

 弊店の、年末年始の営業について、問い合わせがたくさん来ています。年内は12/31まで営業、年始は1/2より営業いたします。また本日は火曜日ですが、臨時営業いたします。よろしくお願い申し上げます。さて、

 12/26に「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

 以下は、その時にいたしました、私の話しの全文です。やや長いので3日にわけてUPいたします。ご笑覧下さい。

<以下卓話全文>

 こんばんは。先日ボコボコにされました、顔面の整復手術が上手くいきまして、皆様の前で、お芝居が出来ることを嬉しく思っております、エビ様でございます。え?そのネタはもう古い?それは、そうでした。早速本題に入らせていただきます。

  宮崎県の畜産再建は勿論、応援したい。

 でも、今ゼロからやるなら、従来の仕事そのまま再建、だけでなく新しい価値観に基づいて再建しても良いのでは? と、いうことをこれからお話しいたします。

  「価値観」と言うとブランド化批判の話しだな、と思う方がいらっしゃるかもしれませんが、ブランド化そのものを批判する話しは、今日の所はいたしません。何故なら、牛をまったくブランド化しない、という選択は現実的でないからです。

 1980年代に日米牛肉・オレンジ交渉というのがありまして、その結果1991年から、海外の安い牛肉が入ってくるようになりました。海外から安い牛肉が入ってくる以上、それと張り合って国内で、より安い肉を生産する、というのは、事実上困難です。

 人件費も飼料代も高い日本で畜産をやる以上、安い、単なる栄養源としての肉ではなく、そこに何か付加価値を付けて、仕上がったものを高く買っていただく他ありません。ブランド化が避けられない理由がそこにあります。だから、ブランド化そのものへの批判は、今日はやめておきます。

 ここで問題にしたいのは「何か付加価値を付けて」の「何か」です。従来のブランド牛が、世の中にアピールしてきた価値を今後も、そのまま続けて訴えていくべきかどうか、その辺りを今日は皆さんと一緒に考えたいと思います。

  世の中の変化につれて、価値観の流行り廃り、ということがありますね。ブランドの表現する価値そのものが、今の時代にあっているのか、この現代を生きている方の相当数から共感を得られるか、という点が問題です。牛の場合はこのことを、今考えてみる必要があると思います。

  さて、そういうことで、牛のブランドの基礎となる価値を、今まではどこに求めてきたか、これからはどうなるか、考えてみましょう。

  従来のブランド牛が体現している価値は二つありますが、その内の一つは、「肉がやわらかい」ということです。このことが明治時代以来とても重視されてきました。現代人は肉がやわらかい、ということを全く特別のことと感じませんが、昔は、とてもスペシャルでスゴいことだったのです。

 肉を霜降りにすれば、やわらかさを実現できます。初期の牛鍋に使われた肉は、肉用に育てられた牛の肉ではなく、農業のかたわら飼われていた牛の肉ですので、当然硬かったわけです。

 その牛を農作業からリタイアさせた後、太らせて、つまり霜降りをつけて、肉をやわらかくする、これが最初の仕事でした。

 次いで、牛の交配が始まりました。霜降りが付きやすい牛同士の交配を、この交配をひたすら続けてきたのが、今の黒毛和牛の実態です。この方式が現代まで続いています。

 牛の交配の先進地は近江・松阪でした。やがて、その後人口受精や、精子の凍結が出来るようになり、全国で行われるようになりました。牛のブランド化が全国で一気に進んだのは、最初に申しました、肉の輸入自由化の前後です。

 口蹄疫流行の時も、スーパー種牛の確保が問題の焦点になりました。長年交配に交配を重ねてきた牛なので、貴重ということで、なんとか処分を免れようとしたのです。

 実は今、黒毛和牛のメスの、おおよそ4頭に1頭は親戚です。スーパー種牛の遺伝子を引く子同士で交配に交配を重ねてきたせいで、そういうことになっています。人間の4人に1人が親戚だったら、ビックリですよね。でも黒毛和牛の世界では、そういうことが普通になっています。これというのも、「やわらかい肉」をひたすら追求した結果です。

 たしかに、硬いものを軟らかくして食べたい、というのは人間の一つの欲求ですが、今売られている肉ほど、やわらかい必要があるのか、という意見にも耳を傾けた方が良いと、私は思っています。

<卓話、明日へ続く>

追伸

 精肉売店の、正月用肉予約販売の〆切りは本日12/28です。12/29-31の昼時は大行列ができますが、その最中でも、本日中に予約していただければ、お並びいただくことなく、確実に御肉をお渡しいたします。是非ご予約を。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて303日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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今こそ宮崎牛を食べる会

 12/26に「今こそ宮崎牛を食べる会」を開催しました。

 11/27の、このブログに書きました通り、この会は宮崎牛のすき焼きを食べるだけでなく、現場で参加者が、宮崎への応援メッセージを、ツイッターでツイートする、という趣向です。

 参加者数は、期待したほどは集まりませんでしたが、メンバーが多士済々で、談論風発の、楽しい一夜となりました。

 趣向としては、皆でツイートしまくるはずだったのですが、皆さんの座談が興味深くて、ツイートするより話し込んでしまい、なんだか、風変わりな異業種交流会というか他流試合のようになってしまいました・・・まあ、良しとしましょう。

 さて、そのメンバーですが、東海大学デザイン学課程で、記号論・サブカルチャー論・ゲームデザイン論の講師をされているT先生。T先生が、この企画の発案者です。

 それに、そのお仲間で、先生が前職の時から世話になっていると言う、メーカーの社長さんと部長さん。

 口蹄疫被害者への応援メッセージを集めながら、埼玉から宮崎まで1500キロを自転車で走った、学生・小林大地さん。それに彼が通っている、明治大学商学部・久米信行先生の講義を聴講に来ている、社会人学生のY社長。

 久米先生はこの日ご法事で、ご欠席でしたが、講義やツイッターでこの企画を支援して下さいました。

 代わって、久米繊維工業の広報女史。久米繊維さんは社員が皆、ツイッターやブログやメルマガをやっていて(⇒スゴい!)、彼女はその中でもツイッターの女王です。

 それから「台彪会」幹事長のG社長。さらに、やはり「台彪会」メンバーで、私がWebマーケテイングでお世話になっているI社長とリステイング広告の専門家〇さん。一級建築士のU先生。

 さらに「すきや連」メンバーで、群馬県で「赤城牛」を売っている、T社長も参加していただきました。ツイッターは超初心者のようですが、私も似たようなものですので。

 そして、さらに「すき焼き通」の著書にして、「すきや連」旗振り役代表の、向笠千恵子先生も登場!

 宮崎日日新聞さんの取材も入りました。

 そういう次第で開場し、まず最初に小林大地さんが自転車の体験談を語り、続いて私が日本の畜産のことをお話ししました。(その詳細は後日、またこのブログで。)

 この話しを肴に、もちろん宮崎牛を満喫しつつ夜は更けました。

 この夜集まった方々は「宮崎を応援したい」という以外に、何も接点のない方の集団で、このメンバーで集まることは二度とないでしょう。一期一会の気分でおおいに盛り上がりました。

 あ、そうそう、実は今回判明したんですが、ツイッターできないんです、私の携帯。

 買う時に、超カンタンな、お年寄り向けプランを申し込んだせいで・・・

追伸①

 「毎日RT」さんが、この件をお採り上げ下さいました。サイトでもご覧になれます。当日の皆さんのツイートが、http://mainichi-rt.com/news/20101228-2.html

にそのまま載っています。

追伸②

 この会の実現に際しては、宮崎市「杉の子」のご主人・Mさんに大変お世話になりました。Mさんは国際観光日本レストラン協会の常任理事でもあられます。有り難うございました。

 追伸③

 弊店の営業ですが、年内は12/31まで営業、年始は1/2より営業いたします。 

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて302日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

覆面取材

  忘年会シーズンです。昨夜弊店で忘年会を開いた御客様が、余興のクイズをされました。いくつかチームを作って、チーム対抗で得点を競う趣向なのですが、そのチーム名が「葱チーム」「春菊チーム」「椎茸チーム」「豆腐チーム」・・・

 でも、クイズの内容は特段すき焼きには関係ないようでした。どうせなら、内容も「すき焼きクイズ」にすれば良いのに。お手伝いしますよ。さて、

 雑誌「おとなの週末」の記者さんが取材に見えました。

「おとなの週末」さんは、「食を愛する、街を楽しむ、旅に恋する」をテーマに覆面取材を重ね、編集者および担当ライターが納得したものだけを紹介する月刊誌、だそうです。

 読者層は30代〜60代までの男女。発行部数は16万部だとか。

 取材の申込みの電話で、

「ウチは覆面取材で、美味しかった所だけを採り上げるんです」と言われて、かなり嬉しかったのですが、良く考えたら、それって当たりまえですよね。少なくとも、10年前には。

 でも、今時はそれが当たり前でなくなりつつあります。

 この10年間で、ネットがどんどん普及して、雑誌の立場はヒジョーに悪くなりました。特にグルメ関係については、皆さん、雑誌を買わず、もっぱらネットで情報を獲るようになりましたよね。

 それと平行して、広告のスポンサーが、雑誌などの紙媒体からネットに移っていったので、雑誌の収入源が大きく落ち込んだ模様です。

 それにつれて、雑誌の皆さんの取材方法が、どんどん、いい加減になってきました。

 まず自分で写真は撮りません、たいてい。カメラマンの経費が高いからでしょう。で、「画像はメールで2〜3点送ってくれますか」と言われます。⇒「はいはい」。

 店の紹介文は、ウチのホームページの文を適当に切り貼りして作るようです。まあ、校正は送ってきますがね。

 そうして結局、記者さんとは一回も会わずに取材が終わります。今時はそういう雑誌が多いのです、本当に。

 そういう場合でも、もちろん、有難く載せさせていただきますが、その程度の情報を欲しがる読者が、何人いるのかギモンですよね。

 そういう中、「おとなの週末」さんは、「覆面取材を重ね」というから、立派です。写真も自社手配のカメラマンに撮らせる、ということで、12/21に来店されました。

 覆面取材に対抗して、こちらもサスケ議員みたいに、覆面応対しようかと思いましたが、やはり地顔の方が、イケメンなので、やめておきました・・・

 1/15、講談社から発売予定です。

追伸

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 詳しくは、このブログの11/27号をご覧下さい。

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Filed under: すき焼きフル・トーク,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

土産の応酬

 最近、学校の後輩が親父さんの後を継いで、薬局チェーンの社長に成り、早速取引銀行の幹部を弊店に招待しました。「接待の初陣」というわけですね。

 頑張れ、新米社長! と思っていると、お土産の応酬が始まりました。

 応酬と言いますのは、現在の東北地方を指す地名のこと、では勿論なく、招待側の新社長が、「ちんや」の佃煮を土産として、銀行に持たせるのに対して、銀行の側も、お返しに菓子を外から持ち込む、というやりとりのことを言います。

 こうしたやりとりは特段珍しいことではないのですが、多少の注意を要します。どこに、注意を要するか、と申しますと、お持ち込みの菓子をお預かりする時です。

 土産を部屋の中に置いてくと先方に見えてしまうので、裏で預かってくれ、とおっしゃることがあります。この時、そのお客様が正確に「○○社さんに接待されている、××銀行の者ですが・・・」と言って下されば、話しがすぐ見えるのですが、

 お客様によっては、「○○社さんの席の者ですが・・・」とか「△△の部屋の者ですが・・・」くらいしか言っていただけないことがあります。

 まあ、接待されていることを、あまり知られたくない気持ちはわからないでもありませんが、「○○社さんの席・・・」の「さん」を聞き落とすと全然意味が違ってしまいます。また、「△△の部屋の者ですが・・・」という言い方だけだと、さらに困ります。話しが正確に見えません。

 こういう言い方だと、その「△△の部屋の者」つまり銀行の方が土産を引き取りに見えた時、○○社さんから注文を受けていた「ちんや」の土産も一緒にお渡ししてしまいます。だって、「△△の部屋」の方ですからね。

 当然、引き取りに来た銀行の方は?と思い、「こっち(=菓子)は自分のだけど、こっち(=「ちんや」の佃煮)は頼んでないよ!」と言われるでしょう。

 さて、そう言われて混乱するのは、「ちんや」の方です。「頼んでないよ!」とうことは、「ご注文を間違って聞いていたのかしら!」と慌ててしまいますね。

 でも△△の部屋の○○社の方から、間違いなく、「ちんや」の土産のご注文は出ていて、まだ引き取りに見えていないだけなのです。

 ややこしいのは、このケースとは別のパターンで、招待側が、料理と「ちんや」の土産の他に、さらに外から何か土産を追加で持って来られることもあります。だから土産が2種類ということは、当然「土産の応酬」だな、と決め込むと違うこともあります。

 まあ、対策としては味気ないですが、番号札をお渡しする他ないでしょうね。

 と、いう次第で、この日のご接待は無事終了。ところで銀行はどこを使ってるんですか、と、その新社長に聞くと、

 私のキラいな、某メガバン!

 うーむ、彼の会社には親切なのか、あの銀行。土産まで持ってきて。

追伸①

 12/17〜12/19は、浅草寺の「羽子板市」です。お出かけを!

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宇宙戦艦ヤマト、もう一つのハイライト

 12/16に台東区若手経営者サポートセミナー(二条彪ゼミ)の忘年会が「ちんや」で開催され、50人のゼミ生やゲストが参加して盛況でした。

 私は台彪会の会長として、また会場店の店主として皆さんの応接に、大忙しでした。

 この日のハイライトは、宴会の前の、「まるたけマンドチェロ・ミニコンサート」でした。二条先生がマンドチェロの演奏を披露して下さったのです。全5曲を演奏、アンコールに応えてさらに2曲弾いて下さいました。

 連日の講演でお忙しい中、この日のために準備をしてきて下さったことは、本当に有難いことです。

 お忙しい中我々のために練習をして下さった先生のために、実はこの日我々は、コンサートが終わったところで、総員起立⇒ヤマト式敬礼をする予定でした。

 先生が、最近のセミナーの中で、今公開中の映画「宇宙戦艦ヤマト」をしきりと褒めるので、それにあわせて、先生にはサプライズで起立敬礼を実行しようと計画していました。メンバーの「フダヤドットコム」G社長の発案です。

 そうしたら、なんと2曲目のアンコールの曲は「宇宙戦艦ヤマト」の主題歌。私が良くカラオケで歌っている、♪さらば〜地球よ〜♪の、あの曲です。

 出来すぎと言える展開で盛り上がり、その後は弊店のすき焼きと、やはりメンバーのM保女史・Y美女史姉妹が経営する、三益酒店さんの銘酒をお楽しみいただきました。

 と、いうわけで、この日のハイライトは、マンドチェロで弾く「宇宙戦艦ヤマト」だったのですが、私には最後に予期せぬ、もう一つのハイライトがありました。

 宴もたけなわ、私の手〆で散会し、皆さんを送り出した後、私は忘れ物の点検をしていましたが、その時見つけた忘れ物こそが、もう一つハイライトだったのです。

 それは、メンバーの1人が持って来ていたセミナーのファイルでした。忘れ物の主は、忘年会の日なのに、セミナーに出るかのように、今までのレジュメを束ねたファイルを持って来ていたのです。

 しかも置かれていたのは、彼の席から離れた場所でした。彼は他のメンバーの席へ行き、びっしりと書き込みがされた、そのファイルを手に、経営について議論を戦わせていたのでしょう。

 さんざん酒を飲んだわけですから、忘れ物くらいは恥ずかしいことではありません。

 それよりも、その熱心さに頭が下がり、同時に彼の事務所のご盛業を確信した、師走の熱い夜でした。

追伸①

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