覆面取材
忘年会シーズンです。昨夜弊店で忘年会を開いた御客様が、余興のクイズをされました。いくつかチームを作って、チーム対抗で得点を競う趣向なのですが、そのチーム名が「葱チーム」「春菊チーム」「椎茸チーム」「豆腐チーム」・・・
でも、クイズの内容は特段すき焼きには関係ないようでした。どうせなら、内容も「すき焼きクイズ」にすれば良いのに。お手伝いしますよ。さて、
雑誌「おとなの週末」の記者さんが取材に見えました。
「おとなの週末」さんは、「食を愛する、街を楽しむ、旅に恋する」をテーマに覆面取材を重ね、編集者および担当ライターが納得したものだけを紹介する月刊誌、だそうです。
読者層は30代〜60代までの男女。発行部数は16万部だとか。
取材の申込みの電話で、
「ウチは覆面取材で、美味しかった所だけを採り上げるんです」と言われて、かなり嬉しかったのですが、良く考えたら、それって当たりまえですよね。少なくとも、10年前には。
でも、今時はそれが当たり前でなくなりつつあります。
この10年間で、ネットがどんどん普及して、雑誌の立場はヒジョーに悪くなりました。特にグルメ関係については、皆さん、雑誌を買わず、もっぱらネットで情報を獲るようになりましたよね。
それと平行して、広告のスポンサーが、雑誌などの紙媒体からネットに移っていったので、雑誌の収入源が大きく落ち込んだ模様です。
それにつれて、雑誌の皆さんの取材方法が、どんどん、いい加減になってきました。
まず自分で写真は撮りません、たいてい。カメラマンの経費が高いからでしょう。で、「画像はメールで2〜3点送ってくれますか」と言われます。⇒「はいはい」。
店の紹介文は、ウチのホームページの文を適当に切り貼りして作るようです。まあ、校正は送ってきますがね。
そうして結局、記者さんとは一回も会わずに取材が終わります。今時はそういう雑誌が多いのです、本当に。
そういう場合でも、もちろん、有難く載せさせていただきますが、その程度の情報を欲しがる読者が、何人いるのかギモンですよね。
そういう中、「おとなの週末」さんは、「覆面取材を重ね」というから、立派です。写真も自社手配のカメラマンに撮らせる、ということで、12/21に来店されました。
覆面取材に対抗して、こちらもサスケ議員みたいに、覆面応対しようかと思いましたが、やはり地顔の方が、イケメンなので、やめておきました・・・
1/15、講談社から発売予定です。
追伸
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是非ご応募下さい!
詳しくは、このブログの11/27号をご覧下さい。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて298日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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