うん、うん、何かを売る場合に語呂は大事だと私も思います。

ネットの請け売りですが、今テレビ関係者の間で話題になっているのが、ドラマのタイトルの語呂なのだそうで、タイトルに「ん」が付いているとヒットするのだそうです。

最近の彼の業界の話題と言えば、一時低迷していた浅ドラ、いや、朝ドラが復活を遂げたことですが、そのタイトルは、

『マッサン』

『花子とアン』

『ごちそうさん』

『あまちゃん』

うん、確かに「ん」がついています。

朝ドラ史上最大のヒット作は『おしん』。

タイトルが『マッサン』でなくて『竹鶴』だったら流行らなかったろう、と言われれば、なんとなく納得してしまいます。実際ウイスキーの『竹鶴』は『マッサン』が始まるまで、良い商品だったのに大して流行りませんでした。

逆に歴代ワースト視聴率の朝ドラは2009年の13.5%の『ウェルかめ』。

2位は同年後期の、13.8%の『つばさ』。「ん」がついていません。

「最近の番組のタイトルの傾向として、短くて言いやすくて、テンポのいいものが求められる傾向にあります。4作のタイトルに関しても、『ん』がつくことで、言いやすいということはあると思います。口に出してみるとわかりますが、『ん』で終わることによるリズムやテンポが心地よいと感じられるのではないでしょうか」(テレビ関係者)

・・・なのだとか。

今後「ん」にあやかろうとするテレビマンが増えそうですね。

ちなみに私のすき焼き屋の名は・・・

追伸

一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。

タイトルは『日本のごちそう すき焼き』、平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、

この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。

是非是非お求めください。

弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。

是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.814日連続更新を達成しました。

 

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義務チョコ

ほほお、良く考えましたねえ。

「義務チョコ」ですか。

2月14日にチョコレートを贈る日本人の習慣について、私は積極的に推奨する気持ちは勿論全くありませんが、「義務チョコ」という発想でマーケテイングを展開する、この手法は、手法として参考になりました。

そういうサイトが在りますので、皆さんも参考になさったら良いと思います。

この展開では、まずベネフィットが明快です。

恋愛目的でない、告白しているわけではない、しかし大人の立場として人間関係を円滑にして行きたい、という、贈答の趣旨が明快です。

女の中元、女の歳暮のようなものと言っても良いでしょう。

その為に「義務ステッカー」が用意されているのだそうです。

ステッカーには「女の義務」「ありがとうを伝える」と大書されています。分かり易いです。

それからネーミングにも感心しました。

「義理」を「義務」に言い換えただけで、なんだかポジテイブな感じを醸し出しています。「義務」は憲法にも記載されていますからねえ。

言葉の綾はやはり大事です。

どのようなチョコが「義務チョコ」に向いているかは、これからのテーマでしょう。

それでも相手別に具体例が掲載されていました。

上司向け

同僚向け

取引先向け

父親向け

夫・カレシ向け

取引先には、やはり有名ホテルのものが来るようです。

女性上司向け、というのがあるのは良いですね。趣旨に沿っています。

この展開は、義務をポジテイブに捉える日本人気質の成せる業だとも言えます。そこを前面に持って来たことに感心してしまいました。

G.J.

追伸

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日果

マッサンのウヰスキー、ようやくですね。

あ~っ まどろっこしかった!と思った視聴者が多いようです。

「ニッカ」が何の略か知っていれば、すぐにウヰスキーが出来ないことは想像がついたと思うんですけどね。

視た方はご存知でしょうが、念のためそのことを書きますと、「ニッカ」の漢字は「日果」で「大日本果汁㈱」の略称が「ニッカ」です。

当初ウヰスキーが売れる見込みがなかったので、まずはジュースを造っていたわけです。「狆屋」が「ちんや」に成ったのと似てますな。

1934年の創業ですから、おおよそ70年かけて今日の姿に成ったわけです。

ニッカさんがジュースを作っていた頃ホンモノでないウイスキーを造っていたのが、「大将」のサントリーですね。

「大将」のウイスキーやワインは今日から見るとまがい物に見えるかもしれませんが、当時の日本人の味覚がそうだったので仕方ないところです。当時の日本人は「蜂葡萄酒」とか言ってワインにも甘味を添加して飲んでいました。

赤ワインの苦味も日本茶の苦味も正体は担任、いや、タンニンで同じ物質なのですが、茶は飲めてもワインは飲めなかったのですね。人間の味覚の分からない所です。

しかしサントリーさんは今でもまがい物を造っているわけではなく、「山崎シェリーカスク2013」はイギリスの著名なガイド本「ワールド・ウイスキー・バイブル」の2015年版で「世界最高のウイスキー」に選ばれています。

やはりおおよそ70年かけて、ここまで来たのです。

ブランドを造り上げるには、相当の年月がかかることが良く分かります。

昨今「2020年までに新ブランドを造るぞ!」

と勢いこんでいる社長さんや自治体の方が多いようですが、朝ドラは視てないんでしょうかね。

え? 視てるぞ って?

それはエリーちゃんを視てるんでしょうな、きっと。

追伸

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寒いは旨い

寒いですね。

どのようにお過ごしですか?

お葬式に参列し、お浄めに呼ばれますと、

ここのところ葬式が続くねえ・・・という声が聞こえてきます。生き物にはきびしい季節です。

では、この季節に人間以外の生き物はどのように過ごしているのでしょうか。

人間には暖房もコートも燗酒もありますが、動物の対抗手段と言えば、

自分の体に脂肪を付けること、です。

昨今、人間社会では脂肪と言えば成人病の素としか考えられないようですが、脂肪には別の側面もあります。

「脂肪のカロリーは9kcal/gであり、炭水化物、タンパク質の4kcal/gよりも単位重量あたりの熱量が大きく、動物の栄養の摂取や貯蔵方法として多く利用されている」

というのは、脂肪を栄養貯蔵の手段として考えた見方ですが、脂肪の存在意義はそれだけではありません。

・外傷から臓器を守る

・体温の外部発散を防ぐ

という機能もあります。

寒い時季には、この体温を保つ機能が大事になってくるわけです。

寒いから、生き物は生命力を発揮して、寒さに負けない体を作ろうとするわけで、大変申し訳ないことながら、人間は、そういう時季の動物の命をいただいて食べさせていただきます。

「いただきます」とは、まさにこのことですね。

この「いただきます」という言葉は、英語に該当する言葉が見当たらないので、是非そのままItadaki-mas!を世界語にしたいと私は思うのですが、そのことは今日はさて置きまして、

実際、この時季の牛は美味しいです。北方で育った牛ならなおさらです。

「大寒卵」が美味しいのも同じ理由です。

このことを私は、

寒いは旨い。

と表現させていただいています。

食べないと寿命が縮みますよ(笑い)

追伸

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出身地別にみる「よく食べる鍋の種類」ランキング

ネットで、出身地別にみる「よく食べる鍋の種類」ランキングというのを発見しました。

まあ、さほどサンプル数が多くないようですが、一応見てみますと、

【総合結果】

1位…キムチ鍋(496票)

2位…寄せ鍋(380票)

3位…水炊き(357票)

ええー!

キムチ鍋がトップなんですかあ。

理由は「手軽に作れて具材の幅も広い」だそうです。

地域別に傾向が違うそうで、

北海道や東北、関東、中部は『キムチ鍋』、

北陸や関西は『寄せ鍋』、

中国・四国から九州にかけては『水炊き』が多いとか。

秋田県では『きりたんぽ鍋』、

石川県では『鶏野菜鍋』、

福岡県では『もつ鍋』と、“ご当地鍋”が1位を獲得している県も。

また、沖縄県では、気候が温暖なためか、『すき焼き』が1位となっている。

「気候が温暖」だとすき焼きになるんでしょうか?

それに、このブログの2014年2月4日号に書きました通り、沖縄の「スキヤキ」は鍋料理ではないんですよね。

スキヤキはすき焼き屋のメニューではなくて食堂のメニューで、皿に盛られて出てくる一品料理です。調理されて皿に盛られて出て来るもので、卵は、たいていその皿の中心に半熟の状態で乗って来るようです。

皿に盛られて来るので、鍋とは言えないんです。

沖縄以外で、すき焼きが上位に来るのは、千葉県と大分県。

???

どちらもすき焼きが好きという評判はないですけどねえ。

ネットには色んな情報が出ていて、すき焼きに関する情報を、私は一応チェックはしているんですが、色々ですね。

内閣支持率じゃないですけど、一喜一憂しないのがよろしいようです。

追伸

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福井の伝統野菜

向笠千恵子先生が「校長」をしている「郷土料理伝承学校」を聴講して来ました。

「郷土料理伝承学校」は、食の最前線で活躍している生産者、食品流通業者、食材研究家、料理人などが地元の郷土料理を語るもので、今年で3年目。

日本各地の農山漁村において、その風土や歴史、先人の知恵とともに脈々と受け継がれてきた郷土料理を、伝え広めていくことを目指しています。

さて私が聴いた回のテーマは福井の伝統野菜で、講師は元福井県農業技師の玉井道敏さんでした。

伝統野菜は、淘汰を繰りかえしながら何百年も生き続けてきた野菜ですが、近年食材の流通が画一化・標準化する中で、すっかり居場所を狭めて来ました。

しかし1980年代に、その傾向を憂えた故・高嶋四郎・京都府立大学名誉教授の指導の下「京の伝統野菜」が定義付けされました。

今回の講師の玉井さんは、その高嶋教授の薫陶を受けた後福井県庁に入り、福井の伝統野菜を掘り起こす活動をなさって来ました。

今では東京都を含む20県ほどが伝統野菜に力を入れていますが、福井県は早い事例と申せましょう。

福井の場合、伝統野菜を「その地域で自家採種しながら、100年以上作られている野菜」と定義していて、種を自分で獲ることをポイントにしています。

伝統野菜の農家さんは、最近では「DNA遺産」として関心を持たれるようになり、行政や市民団体の支援を受けられるようですが、指定野菜28種の中には「継承者が一人だけ」「いったん断絶して復活した」というのもあったりして、現実はなかなか厳しいようです。

そこで県庁は、そうした野菜を製品化・六次産業化して、ブランドにしようと考えているようです。

と、いう次第で野菜を製品化することになるわけですが、福井は蕪の名産地なので、出来上がりは、

漬物。

試食の漬物をたくさん食べている内に、私は、

うーん、すき焼きの付け合わせにしたいなあ!

と思いました。

「ちんや」の店でも最近すき焼きの付け合せにマイタケのピクルスを出していますが、偶然にも福井の人も赤蕪のピクルスを製品化していました。これもすき焼きに合いそうです。

すき焼きは甘!辛!旨!の三味が圧倒的なので、酸・苦が足りません。そこを蕪の酢漬けが補って良いと思います。

言い方を変えますと、酸・苦が無いと牛鍋などと申すものは、ジャンクフードと変わらない存在に成ってしまいます。是非漬け物・ピクルスと一緒に食べていただきたいと思います。

それにしても、漬物オンパレードはチト辛かったですなあ。

奥井さんの昆布も在るわけだし、試食は鍋が良かったかと・・・

追伸

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野暮な質問

下仁田の小金沢農園さんから「下仁田葱」が届きましたので、「変わりザク」として販売しています。

言わずと知れた「下仁田葱」は「殿様葱」とも言われる葱の王者。

11月の「葱解禁」が有名ですが、むしろ寒中の、この時期が美味いと私は思います。

「下仁田葱」は最も辛みの強い葱ですが、火を通すと甘く、トロリとなります。

通常のザクに盛られている「千住葱」との食べ比べをお楽しみいただきたいと思います。

え? 下仁田と千住のどっちが美味いのか って?!

野暮な質問ですな。

なんで、いちいち順番を付けたがるんですかね。

両方美味いんです。

優劣・勝ち負けじゃなくて、それぞれに美味さがあるんですよ。

まあ、食べてご覧なさい。

下仁田葱については、くわしくは、こちらです。

追伸

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この本は、

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人間ドラマ

朝ドラ『マッサン』視てますか?

私も一応視てますが、最近あまりここに間奏を書いていませんね、イヤ、感想を書いていませんね。

どうも、私の予想より「人間ドラマ」という側面が目立っていて、ウイスキー作りのことを細かくやってくれないからです。

描かれるのは、

外国人の嫁を迎えた親族の苦悩とか、

後妻に入った女の苦しみとか、

子を授かれない女の苦しみとかですね。

先日有働由美子アナウンサーが、司会を務める番組『あさイチ』の冒頭で、『マッサン』の話しに感動して涙を流し、涙目のまま司会を続けたことが話題になりましたが、これも「人間ドラマ」でした。

『あさイチ』は、『マッサン』の直後でそのまま続くため、出演者は『マッサン』を視て番組に入ります。この日は、サントリーの鳥居(鴨居)が亡き妻との約束を告白し、確執のあった息子・英一郎が父の思いを知って心を通わせる「感動的」なエピソードでした。親子の相克の話しですね。

これについてネットでは、

飾る事がないから、好感が持てる!

視聴者と一緒に番組を楽しむ感じいいと思うなー共感って大事

いつも有働さんと同じ心境で、このドラマを見てます。自分も泣きました。

とほとんどは絶賛コメントでしたが、中には、こんな↓コメントも。

でも、ドラマとしてはいまいち・・・・ウイスキー作りがメインの話のはずなのに、わき道ばかりそれている印象。

そうなんですよねえ。実は私もこの方の派なんです。

私が視たかったのは、

本格スコッチ・ウイスキー作りを目指す竹鶴と、

日本で初めてウイスキー作りを始めようとし、その為には日本人が飲めるウイスキー作りを目指す鳥居が、

いったんは協業し、やがては対立して袂を分かつ所です。

ウイスキーにこだわりの無い者から見れば大した違いにしか見えない、細部の仕様を巡って、大の男がどう渡りあうのか、そこが面白い筈だし、それがこの番組の眼目の筈だと思っておりました。そういう話しであれば、ここに書きたくなったと思うんですけどね。

やはり多数の視聴者の共感を得るには、そういうネタではダメで、人間ネタ優先なんですかねえ。

と、いうことは、このブログも大勢様から共感を得るのは難しく、「通好み」の読者しか読まないブログだってことに成ります。

そういう人なんですかね、今これを呼んでいる貴女は?

 

なお、サントリーさんの名誉のために追記しますが、サントリーさんは現在は非常にレベルの高いウイスキー作りをされており、「山崎シェリーカスク2013」は、イギリスの著名なウイスキーガイド本の「ワールド・ウイスキー・バイブル」の2015年版で世界最高のウイスキーに選ばれています、念のため。

追伸①

年末年始の営業案内です。

年末=11月26日から12月31日まで休まず営業致します。

年始=1月1日のみ休業し、2日から12日まで休まず営業致します。

どうぞ御利用下さい。

追伸②

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アルコール度数

台東三田会の忘年会が「ちんや」で開催されました。

今回宴会前の卓話をお願いしましたのは、会津若松の「末廣酒造」七代目・新城猪之吉さんでした。1974年のご卒業で、福島県酒造組合の組合長でもあられます。

色々お話しをうかがう内面白かったのは、江戸時代の酒は今のアルコール度数の半分くらいだった、ということです。

その酒を江戸の人々は大量に飲んでいたそうです。

江戸に運ばれてきた酒の量を江戸の全人口で割ると、1人あたり1日2合の酒を飲んでいたことなるという試算があるそうです。

酒呑みだったのは庶民だけではなく、武士も大量に飲んだそうです。参勤交代があって、独り身ですからねえ。

ある屋敷の、施設管理担当のある武士は、世ごと出入りの畳商から接待を受けていたということなのですが、それが連日一升!

とても信じられませんが、度数が半分なら、やってやれないことはないと思います。

それにつけても話しは逸れますが、江戸時代って汚職天国だったんですね。

このブログを書いている日、NGO「トランスペアレンシー・インターナショナル」が世界汚職ランキングを発表しましたが、その中で日本は15位。

去年より3つ順位を上げたそうですが、さほど良い点でないのは、江戸の汚職文化・接待文化が根をおろしているからでしょうか。

1位デンマーク

2位ニュージーランド

3位フィンランド

と上位10か国のうち7か国をヨーロッパ諸国が占めていますね。

一方、中国は100位となり去年の80位から順位を大幅に下げました。政府が反腐敗キャンペーンを必死で展開しているのに順位が落ちてます。

格好悪いですね。

ここはまず、対策として酒の度数を上げたらどうでしょうか。

中国の酒は度数の低いものが多いから、延々と接待漬けにされてしまうんじゃないですかね。

役人が早々に酔っぱらって帰りたくなるようにしたらどうでしょうか。

ねえ、習近平さん。

 

追伸、

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毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

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讃岐風すき焼き

故・大平総理の、讃岐風すき焼きが本になったそうです。

大平総理は政局が行き詰まると、すき焼きを食べていたそうで、1979年に総理の座をめぐって福田赳夫氏と大平氏が派閥抗争を繰り広げた「40日間抗争」の間も、すき焼きが頻繁に食卓に登場したそうです。

しかも、大根入りで甘目。

大平氏は、すき焼きに大根を入れる習慣がある香川県の出身だったからです。

大根をすき焼きに入れる地方の話しは、弊ブログの2013年11月18号をご覧いただきたいと思いますが、この、大平総理のすき焼きの話しは朝日新聞に、

『総理メシ 政治が動くとき、リーダーは何を食べてきたか』

と題する連載の一回として登場しました。それがこのたび本に成ったそうです。

朝日さんは、このところ大丈夫かなあ~と思うことが多いですけど、この連載は面白かったです。

甘めのすき焼きが好きだった大平氏と、辛めが好きだった田中角栄氏の、すき焼き対決の話しは、実に楽しかったです。

その他の「総理メシ」は・・・

田中角栄―中国の迎賓館で今太閤を待ち受けたあんパン 銀座木村屋のあんパン

竹下登―消費税、リクルート、昭和天皇の崩御…苦悩を癒やした島根の素朴な味 日本橋皆美のあご野焼き

森喜朗―「加藤の乱」鎮圧に安堵したウナギ懐石の夕べ 山の茶屋のウナギのかば焼き

などなど。

講談社刊行

ISBN:9784062191210

追伸、

一冊丸ごと「すき焼き大全」とも申すべき本が出ました。

タイトルは『日本のごちそう すき焼き』。11月19日平凡社より刊行されました。

この本は、

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