夏例会

料飲三田会の夏例会を開催しました。
私が会長としての任期中に開催する例会は、この会を入れて残り3回です。先が見えてきて大変嬉しいですね。そんな気分も持ちながら、挨拶に立ちました。
ええ、住吉史彦でございます。本日は猛残暑の中大勢様お集りいただきまして・・・と昨日まで言おうと思っていたのですが、今日(8/28)の陽気は一気に涼しくなりまして、昨日から5℃以上低いですが、これはどうなんでしょう、このまま秋に向かうのか、一時のことなのか、定かには分かりませんが、とりあえず本日のお店「ラ・スフォリーナ」さんにはもってこいでございます。テラスがあって、楠があって、という、こちらのお店にちょうど良い感じになってきました。ありがたいことでございまして、そんな雰囲気で、また皆様にお目にかかれることを嬉しく思います。
皆様におかれましては、この夏を様々・色々にお過ごしになって、今日お集りいただいたことと思いますが、この夏の話題としては、まず猛暑・豪雨そして、金足農業でしょうか。
最初は慶應義塾高校だったんですけどね。神奈川予選の頃からです野球部OBの友達がFBに塾高の件を回してきまして、私ふだん甲子園というものに、ほぼほぼ関心ないんですけど、まず塾高から甲子園を視はじめ、そのまま金農に興味がシフトして、かつてなく甲子園を視た夏だったと思います。
が、そんなことは今日の会に関係ない情報ですね、話しを戻しまして、味博士、今日は貴重な講演「味覚センサーで美味しさを科学する!」をありがとうございました。
私達が若い頃は、食べ物とか料理屋のことは文系マターだったと思いますが、今は違って来たのだなあと改めて思います。昔は「文豪が愛した味」とか言って、小説家に食べに来てもらうのがちょっと重要でしたが、今や「文豪が愛した味」じゃなくて「博士が分析した味」なんですよ、先輩の皆さん。
今年で平成は終わりですが、昭和はますます遠のくなあと感じます。そう言えば「ちびまる子ちゃん」が亡くなりましたねえ。1965生まれで同い年なんですよ。ああいう昭和のテーストを残した漫画はもう出ないだろうなあと思います。
「ちびまる子ちゃん」は亡くなりましたが、ここにお集りの皆さんは、もうしばらく生きて行かれるんだろうと思いますから(笑い)、理系頭で食べ物を捉えて行く必要があるんだろうと思います。本日は貴重なお話しをありがとうございました。
で、宴会ですが、今夜は「杉田數祐さんオススメのイタリアン」シリーズの第二弾、ということで、杉田さん、良いお店をご紹介いただき、また司会進行もありがとうございます。私もお料理を大変楽しみにしておりますし、また会員蔵「青木酒造」さんのお酒とイタリアンにマッチングも大変楽しみです。青木さん、今日はありがとうございます。
あ、ワインもありますよ。お店のワインも素晴らしくてですね。たくさんありますので、ワイン党の皆さんもご安心いただきまして、最後までごゆっくりお楽しみいただければと思います。本日は、大勢様お集りいただきまして、本当にありがとうございました。これにて挨拶を終わります。

追伸1
「ちんや」は下記の日程で、遅めの夏休みを頂戴します。ご不便をおかけしますが、ご諒解賜りたく、お願い申し上げます。
夏休み:9月3日(月)から9月6日(木)まで

追伸2
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.110続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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大変だよ

鰻屋さんから、
鰻が高くて大変だよ。肉はいいねえ。
と言われることが多い昨今ですが、
肉も高くて大変です。
この件、ご存知ない方が多いので、この際お知らせしておきます。

追伸、
「ちんや」は下記の日程で、遅めの夏休みを頂戴します。ご不便をおかけしますが、ご諒解賜りたく、お願い申し上げます。
夏休み:9月3日(月)から9月6日(木)まで

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すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

分析

弊店の「変わり卵」を「味博士」として有名な鈴木隆一博士に、味覚センサー「レオ」を使って分析してもらいました。
・普通の卵
・ヨーグルト入り卵
・カレー入り卵
・カレー+ヨーグルト入り卵

まず普通の卵は、
甘2.04 塩3.24 酸1.15 苦1.08 旨3.33 コク5.31
ヨーグルト入り卵は、
甘1.89 塩3.22 酸2.03 苦1.11 旨3.25 コク5.46
カレー入り卵は、
甘1.99 塩3.28 酸1.15 苦1.05 旨3.56 コク5.46
カレー+ヨーグルト入り卵は、
甘1.93 塩3.16 酸1.81 苦1.06 旨3.59 コク5.57

全体を眺めまして、
普通の食べ方の「甘塩」が強いことが分かります。「ちんや」の割り下は東京一甘いので、特に「甘」が強いですね。
そしてこれが、すき焼きを食べ続けていると飽きてくる原因でもあります。
そこで私は、これにヨーグルトやカレーやらを入れているのですが、
第一にコク(=味の総和)という点では、普通以外の全部が普通を上回っていて、とりあえず安心しました。
ヨーグルトは酸味が大きいので、
甘・塩だけでなく旨も抑える形になっていて
→全体としてサッパリして
→すき焼きの甘塩旨に飽きてきた後でも、美味しく食べられる
→すき焼きの甘塩旨が苦手な人でも食べ易くなる
一方カレーは、
「甘」を抑えますが、「塩」は強まります。
私はカレーを「塩」より「苦」で認識しますが、センサー的には「塩」と判定しているようです。「旨」は普通の場合を上回っています。
そして、カレー+ヨーグルトは最強でした。「旨」「コク」がMAXです。
これは事前の予測の通り。
カレーのレシピにヨーグルトを入れることが多く、ヨーグルトのレシピにカレーを入れることが多いので、そう予測したのですが、大当たりでした。
大変面白い分析でした。ありがとうございました。

味博士によるくわしいリポートは、こちらです。

追伸、
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、こちらです。

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すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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弔問客

「すきや連」の用事で「今半本店」さんを訪ねましたら、
昭和8年(1933年)に初代店主・相澤半太郎氏(1877-1933)が亡くなった時の記録が、最近発見されたとおっしゃいます。
そして弔問客名簿の中に、私の曽祖父・住吉忠次郎の名があったとか。
また「すきや連」でご一緒する新橋「今朝」さんのご先祖の名もあったとか。
このご葬儀と同じ年に私の祖父・清が結婚し、翌々年の昭和10年(1935年)に私の父・滋夫が生まれます。
時代を超えて、その子孫が面会・打ち合わせをしていることの奇遇を想いました。
南観世音菩薩。

追伸、
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、こちらです。

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すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

ぶつ切り肉

どういう料理を「牛鍋」と呼ぶかについて、統一見解はありません。
統一見解がないので、インタビューなどで質問された時に往生するのですが、無いものは無いので仕方ありません。
そのように色々なタイプがある牛鍋屋さんの中で、横浜末吉町の「太田なわのれん」さんは、ひときわユニークな食べ方をさせるお店さんで、しかも「牛鍋元祖」と名乗っておられるので存在感がありますが、上記のように、その他の牛鍋屋さんも同じやり方をしているかというとそうではありませんで、最初に戻りますが統一見解はありません。
同じ横浜の「荒井屋」さんや、浅草ひさご通りの「米久」さんも「すき焼き」と言わずに「牛鍋」と言っておられますが、やり方は「なわのれん」さんとはかなり違います。すき焼き界は未だ天下統一されていないのです。
さて、その「なわのれん」さんを久しぶりにお訪ねしました。
「すきや連」の会場をお引き受けいただいたのが2010年。その後も二度ほどお訪ねしましたが、ここ3年ほどはご無沙汰しておりました。
「なわのれん」さんの牛鍋のやり方について、弊ブログの読者さんの多くはご存知かもしれませんが、念のため書いておきますと・・・
肉は全て「ぶつ切り」。サイコロステーキのようです。
「なわのれん」の初代音吉は、太田の地で鍋屋を始める前は、肉の串焼きを売っていました。「ぶつ切り」は、その名残りでしょう。
鍋は味噌仕立て。
これは肉の臭みを消すための工夫で、当時多くの牛鍋屋が採用していました。その後畜産業が発展し、臭みが減るにつれて味噌は次第に使わなくなりましたが、「なわのれん」さんは今でも味噌を入れていて、しかも貴重な江戸甘味噌を使っています。
「ちんや」が非常に甘辛い割り下を使っていて、それで肉に旨味が必要なのと事情は似ていると思うのですが、「なわのれん」さんの味噌入り割り下は甘辛いです。その割り下と拮抗させるため、「なわのれん」さんの肉には旨味がしっかりあります。私の好みですね。
かねてサイコロ肉を薄く切って、この味噌で煮てみたいと思っているのですが、こちらのお店の仲居さんが、そういうプレイを許してくれません。
今回も目を盗むことは叶いませんでした。残念。

追伸
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、こちらです。

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すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

スピード選考会

ある日ある私鉄に乗りましたら、
バス運転手スピード選考会!
という吊り広告が目に入りました。
系列のバス会社の運転手募集の広告でした。
それが募集広告だということはすぐ分かりましたが、私には「スピード」という言葉と「選考会」という言葉がすぐには結びつきません。そこでしげしげと読みますと、書いてありました、説明が。
スピード選考会とは通常平日に二日間かけて行う選考会を週末一日だけで決めてしまう選考方法だと言うのです。
うーん、人手不足だからなあ。同情は出来ます。
でも不安になっちゃう人がいるかもですね。

追伸
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.097日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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本当に食べてるの?

既にしつこくお知らせしております通り、8月4日より
ちんやビルの地下にある直営レストラン「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回よりすべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。当然ちょっとずつ「食べくらべ」をしていただこうという趣旨です。
そこで私も1票参加せねば、
ということで、連日私は「ちんや亭」の、二つのメニューを両方ちょい食べして、それを「ちょい食べ日記」と称して、FBにUPしております。
そうしましたら、
毎日肉を食べて大丈夫なの? 
本当に食べてるの?
という御意見を頂戴しましたが、
大丈夫です。
「ちんや」の肉は元々熟成させて蛋白質を分解させてありますし、脂の融点が低いですから、モタレません。また食後にアクチニジンという蛋白質分解酵素を多く含むキウイを食べています。
ただ総カロリーを抑える観点から、ごはんは減らしめにしています。
火曜と水曜は「ちんや亭」は定休日なので、肉以外を食べます。
そういう次第で「ちょい食べ日記」は9月23日まで続く予定です。悪しからずです。

あ、あと、前夜に飲み過ぎないよう、注意しています(笑)

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.096日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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葱の根

「ちんや」に葱を納めてくれる、葱商の「葱雅」さんが、連日葱の画像をFBにUPしています。ある日の投稿は、
葱の根です!右は太い葱、左は細い葱です!
太い葱の根は太く、細い葱の根は細いです!
根の色の違いは、畑の土の違いです!根の色が違っても味、風味は変わりません!
根から葉に向かう縦の繊維は根の本数と同じなんですよ!
また根の数が多いほど葱の葉の巻も多いです!
全部に「!」が付くところに熱意が溢れていますね。
この投稿の中で一番肝なのは勿論、
根の数が多いほど葱の葉の「巻き」も多いです!
という件です。
すき焼き屋では「巻き」が多いことを在り難く思いますが、「巻き」と根の本数が同じなので、根を観れば、おおよそ中身の予想がつくという話しです。
皆さんも、根付きの葱が売られているのを見かけたら、根の本数を数えてみましょう。

追伸
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.095日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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コメント

今夏8月4日より株式会社ちんや直営レストラン「ちんや亭」が、
肉の「食べくらべレストラン」として再出発しました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
これまで肉料理の店は「がっつり」の店ばかりでしたから、市松の不安、いや、一抹の不安がありましたが、皆さんからご支持のお声をいただき、嬉しく思っています。例えば、
・1種類の肉だけでなく、あれもこれも少しずつ食べれるのは嬉しい~
・すこしずつたくさんは有難い。
・ちょい食べって良いですね(^-^)食べ比べ出来るのは嬉しいです(^-^)食いしん坊な私にピッタリかも(笑)
・これは嬉しいお知らせですね。上質なものをほんの少し食べたいお年頃です。
・この形態はとても良いなと思います。ちょっとづづが魅力的で楽しいですね。
・ちょい食べいいですね!少しだけちゃんとしたものを食べたいときってあります。
・食べ比べという楽しみが、広がるのはいいですね!いろいろな発見がありそうです。
・興味深い、お客本位のメニュー開発ですね!
・個人主義的傾向にはしなやかな対策。素晴らしいです。
・さすが‼️アイディアマンですね。顧客ニーズに合っていると思います(^^)近々お邪魔させて頂きます(^^)
・また楽しそうなことを始めますね!
・フードロスを極力減らす工夫と登録商標。またまた、とんでもないブームの予感。
皆様、コメントありがとうございました!

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.094日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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茶寮

「八雲茶寮」さんを訪ねました。
青木ゆり子さんと私とで開催したイベントに、八雲の料理長が来て下さったからです。
ゆり子先生の世界の料理や私のすき焼きを経験してみようというのですから、間違いなく勉強熱心な方だろうと確信していましたが、果たして、そうでした。
まずウエルカム・ドリンクが「煎茶のスパークリング」だと言います。「炭酸割り」と言わないところがオツですね。
お料理は、創意工夫に満ちていて、酸味を上手に使い、しかし優しい感じのお味でした。
クエの刺身が、小さい赤絵の角皿で運ばれてくて、付けられていた「炒り酒」が上品で深みのある結構なものでした。
ドリンクの「おまかせ」も出来て、その途中でお茶もはさむというのは良い案だと思いました。
親会社が建築・デザイン関係ということで、建物も庭も食器もすべておしゃれ。机の上に極力文字を出さないというのも斬新。
おデート向きと言えます。
ご馳走様でした。

追伸
今夏8月4日より「ちんや」ビル地下1階の「ちんや亭」が、
「肉の食べくらべレストラン」として再スタートしました。
今回すべての肉メニューに「ちょい食べサイズ」(ハーフサイズのこと)をご用意することに致しました。
くわしくは、こちらです。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて3.093日連続更新を達成しました。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

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