再開

台東区芸術文化財団の方が、奏楽堂が今年11月に再開すると言ってこられました。
芽出たいです。
「奏楽堂」とは正確には「旧東京音楽学校奏楽堂」。
東京芸術大学音楽学部の前身・東京音楽学校の校舎として明治23年(1890年)に建造された建物です。かつて瀧廉太郎がピアノを弾き、山田耕筰が歌曲を歌い、三浦環が日本人による初のオペラ公演でデビューを飾った由緒ある舞台です。
その奏楽堂も昭和40年代(1965年~)に入ると、建物の老朽化が目立つようになり、芸大は校舎を都外へ移設する計画をしますが、その時台東区が芸大から、この建物を譲り受けて、保存・活用することとなりました。
昭和62年(1987年)に現在の地へ校舎を移築・復原し、一般への公開を開始しました。日本最古の洋式音楽ホールを擁する校舎として、重要文化財の指定を受けてもいます。
この移築・復元の経緯に「ちんや」は少し関係しています。(詳しくは、こちらをご覧ください。)
以来奏楽堂は、「生きた文化財」として、建物の公開のほか、演奏会や音楽資料の展示を行ってきましたが、、そこからまた30年が経って、耐震補強が必要になりました。また建物の名物であるオルガンの調子が悪いという難点もあって、その為平成25年(2014年)から今年まで工事休館していました。
それが、今年11月に再開と決まったのです。
開館当時のコンサートが再現されるとかで、芽出たい限りです。

■ ちんや臨時営業について
平成30年5月2日(水曜)
営業時間:12:00~15:00、16:30~21:30(昼・夜席とも営業)
地下1階「ちんや亭」も営業いたします(11:30~15:00) 
どうぞ、ご利用下さいませ。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.986日連続更新を達成しました。三千日連続更新まであと14日です。
すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

箸道

日本料理の「銀座朝川」さんに行ってきました。ある方の退任慰労会でした。
「銀座朝川」さんが有名なのは、女将である伊藤朝子さんの気配りです。
こちらのお店は、新橋花柳界の中に在って、利用者はほぼほぼ会社関係なのですが、そのお客様の顔と名前だけでなく、人事異動があれば役職も頭に入れるとか。大変なことです。週末には「マナー教室」もやっておられます。
が、「朝川」さんは堅苦しい一方のお店ではありません。「マナー教室」をやっているのも、どうしても敷居の高い料亭に触れてもらおうという考えからで、作法を教えようという趣旨ではないそうです。
朝子さんは、食べることの大切さを学びなおそうという「日本箸道協会」の副理事長でもあるのです。
そして、理事長は弊ブログの2010年5月8日号で紹介した「健康外来サロン」理事長の横倉恒雄先生です。
私は横倉先生の講演を聞いて、御本を拝読して以来、
1日に少なくとも1回は、「ああ、おいしかった」と心底感じる食事をとるようにしています。逆に、腹が減ってもいないのに、無理に食事をとるのは良くないので止めています。おかげ様で好調です。
この日のお料理も大変結構でした。御馳走様でした。

■ ちんや臨時営業について
平成30年5月1日(火曜、メイデー)
営業時間:12:00~15:00、16:30~21:30(昼・夜席とも営業)
地下1階「ちんや亭」も営業いたします(11:30~15:00)

平成30年5月2日(水曜)
営業時間:12:00~15:00、16:30~21:30(昼・夜席とも営業)
地下1階「ちんや亭」も営業いたします(11:30~15:00) 
どうぞ、ご利用下さいませ。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.985日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

炎上覚悟

銀座ウエストさんが「炎上覚悟」のツイートをして話題になっています。
銀座ウエストさんは、銀座外堀通りに、静かにクラシック音楽を聞ける喫茶室を持っておられますが、その雰囲気を守るため、子連れ客のマナーに注文をつけたのです。曰く、
「小さなお子様をお連れの喫茶室ご利用のお客様へのお願い:炎上覚悟で申し上げます。大きなお声を出したり、走り回るなどのお子様の行為が周囲のお客様へ多大なご迷惑となっている場合がございますので、くれぐれもご注意の程何卒お願い申し上げます。2018年4月24日」
このツイートを決行した理由は、
「昔銀座は特別な場所でした。銀座へ行く時のために、親が銀座ワシントンの靴とヤングエージの服をわざわざ買ってくれたのを思い出します。今銀座も特別な場所ではなくなってしまいましたが、ウエストはそういう場所になりたいと思っています。」
この件のリツイート回数は9000件近くにまで上り、その反応はほとんど好意的なものだと言います。
ウエストさんは慶應義塾・料飲三田会の先輩なので、
積極的炎上、素晴らしいですね。勉強になりました。
とメールしたところ、ご本人は
何気ないツイートがこのようなことになって驚いています。
とおっしゃっていました。
思いまするに店にとって雰囲気は重要です。
その雰囲気を守るため、店が客に注文をつけるのは、私も「あり」だと思います。
なお、年齢制限をしない理由については、
「年齢制限してはとのご意見もございましたが、就学前とおぼしきお子様がアイスクリームの器を前にきちんと足を揃え、少し緊張してお座りになっているのは微笑ましいものです。こんな素敵なお客様を締め出す事は出来ません」とのことで、これも素敵な考えです。
勉強になりました。

■ ちんや臨時営業について
平成30年5月1日(火曜、メイデー)
営業時間:12:00~15:00、16:30~21:30(昼・夜席とも営業)
地下1階「ちんや亭」も営業いたします(11:30~15:00)

平成30年5月2日(水曜)
営業時間:12:00~15:00、16:30~21:30(昼・夜席とも営業)
地下1階「ちんや亭」も営業いたします(11:30~15:00) 
どうぞ、ご利用下さいませ。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.984日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

訪日客のマナーに悩み

今月のある日、新聞の投稿欄に
「訪日客のマナーに悩み」 
という一文を見つけました。
良く見ると飲食店経営者だという筆者は、浅草で私がよく存じ上げている方です。曰く、
「浅草で飲食店を経営しています。外国人観光客の中には、食べ散らかしたり、1品だけ頼んで3人で分け合ったりなど、私には考えられない行動をする人もいて、頭を悩ませています。」
考えられない行動の、もう一例として
「先日来店した外国人のグループは他の店にしたいと思ったようで、黙って出て行きました。約5分後再び戻ってきたので席に案内しましたが、その10分後何も注文しないまま堂々と店を出て行きました。」
日本人なら、その店に入って食べるかどうかは店の外で相談して決め、それから入店しますが、一部の外国の方は、店に入って、なんと、座ってから相談するのです。
それに慣れない日本の店は、お、お客様だ!応対せねば!と思って、水やおしぼりを出してしまい、それが無駄に終わるので、腹を立ててしまうのです。それが二度で、しかもその態度が「堂々」となればお怒りはご尤もと思います。
この筆者の方は、浅草の中でも、外国人とくに中国人にフレンドリーに接してこられた方です。そういう方でも、こういう憤りを感じておられたとは存じませんでした。
いや、親切に接しようと思っておられる方だからこそ、その分余計に残念に思ってしまったのだろうと思います。新聞に投稿してしまう位だから余程のことですね。
私自身は、このブログやFBに「浅草インバウンドあるある」と題して投稿し、笑いのネタにすることで誤魔化しています。
こういうことは「文化摩擦」と言えば、一言で済んでしまいますが、毎日摩擦している現場は確実に疲弊します。
この一文が、浅草の了見の狭い経営者のボヤキとして読まれないことを希望します。

■ ちんや臨時営業について
平成30年5月1日(火曜、メイデー)
営業時間:12:00~15:00、16:30~21:30(昼・夜席とも営業)
地下1階「ちんや亭」も営業いたします(11:30~15:00)

平成30年5月2日(水曜)
営業時間:12:00~15:00、16:30~21:30(昼・夜席とも営業)
地下1階「ちんや亭」も営業いたします(11:30~15:00) 
どうぞ、ご利用下さいませ。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.983日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: ぼやき部屋 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

苦いVS苦くない

浅草を舞台に「お茶の苦み論争」が勃発しているようです。
一方は、
日本一濃い抹茶ジェラート!
もう一方は、
良質な抹茶アイスは苦くない!
前者が当然苦いのに対し、後者は「苦味はほとんどなく、抹茶の旨味を味わえるアイス」なのだとか。「思い切り苦い」VS「苦くない」の対決の様相です。
なんだか、霜降VS赤身みたいですね。
両者の場所は近いです。「日本一濃い」は浅草3丁目で、「苦くない」は2丁目。3分も歩けば相手方に着けますねえ。
出自は違います。
「日本一濃い」は元々の浅草のお茶屋さんがジェラートに転身した形で、「苦くない」は2015年に転入してきた方のようです。そして、最近、「苦くない」サイドが攻勢を仕掛けました。雷門広場に面したビルの屋上に、
良質な抹茶アイスは苦くない!!!!!
と大書した広告を掲げたのです。いやあ、戦闘的。
共通項もあります。どちらもインバウンド受けが良い点です。「日本一濃い」に行列している人は、多数が外国の方のようです。
ご商売のやり方は、色々ありますから、他人の私が論じる立場ではありませんが、私は「塩梅の良い」肉を使いたいと思っています。
モタレる霜降りも、
まったくの赤身も
私の好みではなく、「良い塩梅」つまり「適サシ肉」が良いと考えています。お茶についても、適度な苦みが良いと思うんですけどねえ、私は。
さて、皆さんは、「思い切り苦い」VS「苦くない」のどっちにつきますか?

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.982日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 色んな食べ物 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

けいだんれん

浅草料理飲食業組合「けいだんれん」の総会に参加させていただきました。
とある雑誌に、この団体のことを書くことになったので、その添付画像を撮るためです。
さて、私は「けいだんれん」の代表幹事に成ったことがある、と書きますと、
そんな馬鹿な!
財界総理は製造業出身者が成るのが常識だろう!
すき焼き屋出身とか在り得ない!
って、それは「経団連」。
私の場合は「継旦連」。
旦那を継ぐ連中の意味で、浅草料理飲食業組合の青年部をそう言っています。
この団体が発足したのは昭和63年頃のこと。鰻「川松」の先代・松沢欣一氏(故人)が組合長だった時、将来の浅草を考えてのことだったと聞きます。
初代「継旦連」代表は飯田龍生氏(「どぜう飯田屋」)。現在の親組合の組合長です。以来、今回の総会で代表に就いた清水祐子氏(もんじゃ焼き「おすぎ」)まで活動は継続されていて、私はその途中の二年間をお預かりしました。
この日の総会も盛況で心強く思いました。OBの乱入ごめんなさいでした。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.981日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

無い料理

<ある日の「浅草インバウンドあるある」>
I have a question. Do you have Pork-Sukiyaki?

のー!

面白いのは、これをFBに投稿した時の反応です。
うけるね39
超いいね2
いいね69
悲しいね2
すごいね10
とバラけました。

「すごいね」かなあ?

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.980日連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 浅草インバウンドあるある — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

折り返し地点②

昨日、慶應義塾「料飲三田会」の通常総会を開催しました。
昨年の今頃私が会長をお引き受けして一年。なんとか折り返し地点まで来ました。もうひと頑張りです。
<ご尽力いただいた皆様に、心より御礼申し上げます。>
総会資料作成から当日の議事進行まで担当して下さった、佐藤さん、在り難うございました。
決算書、予算書の作成や、当日の会計事務を担当して下さった、石原さん、在り難うございました。
素晴らしいお料理をご提供いただき、また卓話「最高値更新!気になる鰻の最新事情」
をしていただいた涌井さん、在り難うございました。大変貴重なお話しでした。
涌井さんの卓話について、抽選によりコメンテイターをお引き受けいただいたさん、在り難うございました。
今後も抽選方式を採らせていただきます。
貴重な、限定の日本酒を出して下さった「浦霞」佐浦さん、在り難うございました。
佐浦さんの卓話について、抽選によりコメンテイターをお引き受けいただいたさん、さん、在り難うございました。
その佐浦さんをご紹介下さった星野進哉さん、在り難うございました。
急遽抽選により乾杯の音頭をお引き受けいただいたさん、在り難うございました。
急遽抽選により、〆の言葉をお引き受けいただいたさん、在り難うございました。
その他もろもろのお手伝いをいただいた幹事の皆さん、在り難うございました。
ご参加下さった皆さん、在り難うございました。
次回は、6月の新入会員歓迎会です。よろしくお願い申し上げます。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.979連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

折り返し地点

本日、慶應義塾「料飲三田会」の通常総会を開催します。
昨年の今頃私が会長をお引き受けして一年。なんとか折り返し地点まで来ました。
ご協力いただいた皆さん、ありがとうございました。引き続きもう一年よろしくお願い申し上げます。さて、
<昨年度の特徴は>
年6回(春夏秋冬例会、花街例会、プレミアム例会)開催。
講演と懇親会の二部制
各回の「担当さん」を決めて、企画・運営をお願いする
各例会の開催日までに、その次の日程を決めてお知らせする。
旅行・ゴルフは、本年度は無し
各種の出番は抽選。乾杯の音頭・〆の言葉も抽選。
卓話についてのコメンテイターも抽選。(ゲストでも当たりますので、悪しからず)
<本年度のご提案>
花街例会を「新入会員歓迎会」に変更し、新入会員さんを「御招待」する。
例会を一回減らし、一回当たりの密度を濃くする。
→昨年は秋に会合が集中し、その為参加人数が少ない会もあったので、日程を分散させる。
(4、6、8、11、翌2月)
本年度もよろしくお願い申し上げます。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.978連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 飲食業界交遊録 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)

50周年

台東三田会50周年記念総会で石破茂先輩のアテンドをしました。
台東三田会で私は副会長です。副会長というのは、基本的に忙しく色々やらなくても良い立場と思うのですが、総会の前日幹事長から電話があり、
明日石破さんが見えるから、住吉さん、アテンドして下さい!
ええ、ホントに見えるんですかあ!
実は石破先輩は幹事長の同期生です。ダメ元で招待してみると言うので、
どうせ見えないでしょう。政局も流動化してるみたいだし。
と、私はその件は完全に忘れていました。が、急転、見えることに。
挨拶の後も1時間ほど会員と懇談して下さり、名刺交換待ちの行列ができるほどでした。
そういう次第ですので、私がこの会に誘っておいて、当日あんまりおもてなし出来なかった、皆さん、ごめんなさい。どうぞ、ご容赦下さい。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて2.977連続更新を達成しました。すき焼き「ちんや」六代目の住吉史彦でした。

Filed under: 浅草インサイダー情報 — F.Sumiyoshi 12:00 AM  Comments (0)