知り合いかも?

 11/15は七五三でした。浅草の街を歩いていたら、和服を着せられた、ゴールデン・レトリーバーに遭いました。

 げっ、最近は犬も七五三をするんだ! さて、 

  フェイスブックの「知り合いかも?」というページを開けると、なぜか美女のアイコンが並んでいますよね。

 その美女と私には、共通の友達が○○人いて、それは△男さん、□夫さん・・・と書かれていて、たしかに△男さん、□夫さんは、私の知人なのですが、本当に△男さん、□夫さんは、その美女と親しいのでしょうか。

⇒?です。

 フェイスブックは実名性が高いですから、うっかり個人情報を世間に知らせると、美女の場合、ストーカーが付く心配があります。お綺麗な方がフェイスブックをする場合に、顔写真は無しにするか、御顔が見えない写真にしているケースが結構あって、私の知人の中にも、そういう方がおいでです。

 一方、顔写真がばっちりニコやかで、微妙にセクシーだったりする女性もたくさん出ておいでです。しかも、それが私の友達の友達だとは・・・

 変ですねえ。

 たしかに自分の友達欄に、美女を並べたい男性の気持ちはわからないでもないです。でも「ファンである」程度の御縁を「友達」って言うんですかね。

 また友達の数を1.000人とかまで増やして、それを自慢したいセクシー美女の気持ちも、わからないでもないです。まあ、優れた点があれば、自慢したいのは人情ですからね。男どもから友達申請が右派右派いやウハウハと来れば、それは気分良いでしょう。

 でも私は、フェイスブックは原則、「リアル友達ベース」でさせていただいています。

 私が写真に撮られて⇒タグづけされるのは、たいていへロへロなところですからね。

 そういう次第ですので、あしからず。

追伸①

 明日11/17(木)放送の、NHKの番組「ブラタモリ」で「ちんや」が紹介されます。

 と言っても、すき焼きの話ではなくて狆の話し。今回のテーマは「江戸の動物」なのです。私も撮影されましたが、果たしてオンエアされるのか・・・

 放送時間は、午後10時からです。

追伸②

 11/27に第五回「ちんや」すき焼き通検定試験を実施します。

 年内最後の検定です。今年の内に、「自称すき焼き通を、公認すき焼き通に!」

詳しくは、こちらです。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて623日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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夜一番

 11/14は酉の日でしたので、夜一番の「酉の市」に出かけました。

 「夜一番」で、誤りではありません。

 鷲神社の「酉の市」は、夜中の0時に始まり、次の夜中の24時に終わるので、0時にお参りするのが一番なのです。

 実は、この前日「湖彪会」の若手・Tさんが滋賀県から上京して見えました。

 滋賀県の、二条彪先生の門下生グループである「湖彪会」さんと、我々台東区の「台彪会」は、今年の9月から交流をスタートさせています。そのメンバーの方が見えましたので、まず弊店で台彪会の有志と食事をしていただきました。

 で、終わりましたのが、夜9時。

 でもここで終わるはずもなく、場所を移して呑み直し。あっと言う間に、夜も更けて11時に。

 それで、どうせここまで遅くなったのだから、もう少し粘って、「酉の市」に出かけよう、という話しになりました。

 11時半に二次会の店を出て、神社へ着くと、既に結構な人数が開門を待っています。

 今回は日曜の夜中に始まる「酉の市」でしたので、「人出が寂しいかも」と想像しましたが、余計なお世話だったようです。

 やはり「台彪会」の、三益酒店さんS姉妹とも偶然合流して行列。

 しばし行列する間に目に入ってきますのは、協賛の提灯です。

 中でも「浅草今半」さんと「米久」さんの提灯がたくさんあって目立ちます。

 「台彪会」幹事長のGさんから、

 来年は「ちんや」さんも張り合って提灯出さなきゃあ!

とハッパをかけられました。

 うーん、でも鷲神社は場所的に、国際通りの「浅草今半」さんや、ひさご通りの「米久」さんのテリトリーなんですよねえ。棲み分けしてるわけですね、一応。

 それはさて置き、私はこの、

 浅草で食事⇒二次会⇒移動⇒開門を待って、夜一番の「酉の市」

という展開をオススメさせていただいています。

 今回の二次会は、浅草の居酒屋でしたが、神社付近には屋台も出ていますから、そこで二次会でも良いでしょう。

 近年温暖化のせいか、夜中でも寒くないので、いい感じですよ。

 オススメしておきます。

 なお「三の酉」は11/26(土曜)です。金曜の夜中から土曜の夜中までですので、混み合うと思います。

 お出かけになるなら、お早めに。

追伸①

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追伸②

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一人前

 本日は、鷲神社の「酉の市」の日です。是非お出かけいただき、浅草の冬の風情をお楽しみ下さい。夜中の12時までやっています。さて、

 最近料理屋の会合に出ますと、

 一人前注文して下さらない御客様が多い!(怒!)

という嘆き・ボヤキを耳にします。

 実際、鰻屋に入って鰻を食べず、天婦羅屋に入って天麩羅を食べず、枝豆とか適当な酒肴を取るだけの人が結構いるのだそうです。驚きです。

 料理屋の商売は面積商売ですので、売上を産むはずの席が、一人前注文して下さらない人に占領されるのは、当然イタいことです。

 この状況、なんとかならないものか、と皆さんが言い募りますが・・・

 無理でしょうね。

 私自身も、忘年会が終わった後、仲間ともう少し話したくて、二次会でチェーンの居酒屋に行った時は、一人前注文しないと思います。

 だから、両方同じ料理屋じゃないか、なんで一人前ずつ注文できる料理屋と、一人前ずつ注文できない料理屋が存在するんだ、おかしいじゃん。一人前の注文を強制する権利なんて無いはずだけど。

という意見に有効に反論できないのが悔しいところです。

 どうやら、そういう場合の注文の仕方が、居酒屋だけでなくて、全体の標準に成ってしまっているようです。入り口にパソコンを置いておいて、「一人前ずつ注文します」というボタンをクリックしないと中へ入れないようにしておかない限り無理でしょうね。

 でも面積のことは、この際置いておきます。それよりも・・・

 お客様は、自分の店の料理を楽しみにいらして⇒おなかを減らしてきて下さるはずだ、という気持ちが裏切られることの、気持ちの面でのダメージの方が痛いです。

 鰻屋の店員に向かって、

 今日は、おなかが空いてないから、鰻は要らないんだ!

と言い放つことは、カノジョとデートするために会っておいて、

 今日は、キミと色々話したりするような気分じゃあないんだ!

と言い放つようなもんです。

 じゃあ、なんでここに来たのよ?! アタシだってヒマじゃあないのよ。さようなら。

と言われても仕方ないと思いますよ。

 この話しを、権利・義務とか、そういう発想で捕らえると、とても虚しいと思います。

追伸①

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ジビエ

 ジビエがブームだそうです。

 ジビエとは地冷えする寒い気候のこと、では勿論なく、野生の動物や鳥を狩って、それを食べる料理のことです。

 最近北海道では野生の鹿の数が増えてしまい、里へ降りて来て畑を荒らすので、それを駆除しないといけなくなっているそうです。駆除するには猟友会のメンバーを動員して、撃ってもらうわけですので、経費がかかります。

 で、地元では撃った鹿の肉を売って、その経費を少しでも回収することを思いつきました。そのために食肉処理場を整備したりしているそうです。それで、東京にも鹿肉が出回るようになった次第です。

 ところが、です。私が最近ジビエを食べた御店のシェフによると、そういう肉は臭みがあって良くないのだそうです。

 その説明を以下にしますが、少し残酷な流血話しなので、読みたくない方は今の内に「戻る」ボタンをクリックしていただきたいです。

 さて、動物を撃つ時、頭や脊髄を一発でしとめれば、動物の苦しみは小さいです。しかし、他の部分を撃ったりしてしまうと、動物はもがき苦しみます。これが味に影響するわけですが、駆除活動の場合は、能率的に多数をどんどん駆除するのが、本来の仕事ですから、あまり丁寧に照準を定めたりしないことがあるそうです。

 また銃撃後なるべく早く食肉処理すなわち=血を抜いて皮や内臓と分離しないと味が落ちるのですが、駆除の場合は、いちいちそうした処理をせず、後でまとめて行うようです。

 そうした肉は美味しくなく、そういうものをジビエだと思ってしまっている方が多いようなのですが、その御店のシェフ=「コジト」のYさんは、そういう状況を嘆いて、自分で猟に行くことにした、とのことでした。

 自分で山に入り、丁寧に銃撃し、丁寧に食肉処理をするのだそうです。スゴイです。

 結果、私も臭みのほとんど無い鹿肉をいただくことができました。

 そういう話しを、シェフはニコニコと語ります。ところが同行した仲間の中には、こうした流血話しが得意でない方もいらして、さらに猟や食肉処理の様子を撮影したアルバムも拝見したので「・・・」となってしまった方もいらしたようでした。

 私はどうか、と申しますと、牛の食肉処理の様子は見学済みですので、まあ免疫はあります。

 牛の味の良し悪しが、処理の手際次第で変わってくるのは、野生の鹿とまったく同じです。ただ、牛の場合は野山で牛を撃つわけではなく、と畜場の中で、牛を固定した状態で撃つわけで、また食肉処理も即座に行われるわけですので、ジビエのように大きな差が感じられることが少ない、ということです。

 全ての牛や鹿が成仏してくれることを願うばかりです。アーメン。

追伸①

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嵌め込み

 「取材」「リサーチ」ということで、様々な方が私のところへお見えになります。

 勿論有り難く、ほとんどお断りすることはないのですが、見えてから、

「・・・」ということもあります。

 それは「取材」「リサーチ」というより「嵌め込み」とも言うべきケースです。

 何に何を嵌め込むのか、と申しますと、

 ご本人が描きたいストーリーに、

「ちんや」を嵌め込むわけです。

 この場合、たいていは先方の説明や語りが、やたらと長くて、ほとんどこちらは「ちんや」のことを説明しない、というやりとりになって行きます。だから次第に「嵌め込み」の方だな、と分かります。

 つまりは、その話しに「ちんや」を登場させる許可を取りに見えただけなのです。

 それでも、まあ、たいていはOKを出します。

 弊店の営業姿勢や私の価値観と、根本的に違っていれば、勿論NGですが、そういうことはそれほど多くないので「・・・」と思っても、最終的にお断りすることは、それほど多くはありません。

 ありがちなのは、現代の「食」の状況に、批判的な気持ちを持っていらして、その批判を軸にストーリーを組み立てたい、そしてそういう流れに抗している店として、「ちんや」を登場させたい、という展開です。

 私も現代の「食」の状況については「?」と思うことが多いので結構とは思います。でも現代文明批判がベースですから、その批判の範囲が広い場合には不都合も生じます。

 「文明批判の店」の主人つまり私が、パソコンとかネットとかツイッターとかフェイスブックとかをやっていると、盛り下がってしまうのです。

 使えるものは使ってますので、私。

 機械に人間が使われるのだけは避けたいと思っていますが、自分のやりたいことの道具として、ネットが有効であれば使っています。

 テレビや雑誌に出てきた私を見て、ホンモノと少し違うなあ、と思う時がありましたら、まあたいてい、それは「嵌め込み」仕事の結果です。

 それに比べてネットは自由に、自分の好きなことを書けるので、そういうわけで、やっぱり今後もご愛読下さい、弊ブログを。

 ヨロシクです。

 追伸①

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通信販売

 とある大手の通販カタログを見ていて、あれ! と思いました。

 とある個人経営の、小所帯の老舗料理店の惣菜が載っていたからです。それを冷凍の状態で通販するとか。

 ほお、そんなことやっておいでだったんだ! 人は見かけによらないなあ。

と、いうことで注文して⇒届きまして⇒イヤな予感。

 まず記載されている「製造者」が別の会社です。会社名は、勿論ここには書けないので、仮称で「ザンネン食品株式会社」とでもしておきましょうか。

 ちっ! 要するにOEM生産か。

 でも、パッキングのロゴや、シンボルマーク・色づかいは、その老舗さんのイメージそのままです。「製造者」の項目を見落とせば、人はその老舗さんが造ったものと信じるでしょう。

 解凍しつつ、さらに詳しくパッキングの記載を読もうとして、私の目は点に。

 冷凍だから食品添加物は控えめと予想していたのですが、以下そのまま転載しますが・・・

「牛肉、ビーフエキス、乳たん白、粉末卵白、食用油脂、粉末状大豆たん白、でん粉、還元でん粉糖化物、佐藤いや砂糖、食塩、更新料いや香辛料、パン粉、でん粉、小麦粉、米粉、大豆油、果糖ぶどう糖液糖、湯種、ショートニング、パン酵母、醗酵調味液、食塩、ソース(野菜、果実(トマト、りんご、にんじん、たまねぎ))、砂糖類(砂糖、果糖ぶどう糖液糖)、醸造酢、食塩、コーンスターチ、マスタード、加工でん粉、調味料(有機酸等)、酵素、酸味料、増粘多糖類、着色料(カラメル、ターメリック)、参加防止剤いや酸化防止剤(VC)」

・・・うおお、激しいです。

 たまたま、この前の日に、取材で私を訪ねて見えた、食文化研究家の先生が、この老舗さんを褒めておいででしたので、私は余計ブルーな気分になりました。実際、御店自体は良い感じなのです。でも見えないところで丸投げ生産をやっておいでだったとはねえ。

 さてこの添加物の大名行列を見て、私はこの食い物を食べることを躊躇しました、とても。 

 しかし食べないといけません。美味しいかもしれないからです。体をはってでも、味を確認するのが、私の務めというものです。

 で、結果ですが、

 残念の極み。

 ああ、八百万の神々よ、この食い物を許し賜うのか。

追伸①

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粗相

 私は魚を食べる時、小骨の間の肉や、身と皮の際の肉を綺麗に取り外して食べています。

 いや、食べていました。

 そうするように親からきびしく躾けられたわけではありませんし、人様より食欲が旺盛というわけでもないのですが、とにかく魚の肉は取り外して食べます、徹底的に。

 ところが、です。いろいろと忙しくなってきてしまい、この習慣が守れなくなりつつあります。

 その理由ですが=忙しい最中に気も急いたまま、これをやろうとすると、手元が狂ってしまうことがあるのです。

 結果、肉は皿から飛び出し、粗相となります。私のネクタイやスーツには、無残な粗相の痕跡が印されています。食べながら読んでいた書類を汚してしまうこともあります。

 今春にメガネをカッコ良くしたことも災いしています。カッコ良いメガネは横に細長く、上下の視界が切れていて、切れた視界に魚があると、見づらいのです。さらに粗相しやすくなりました。

 だから、とても忙しい日の賄いが魚料理だと困ってしまいます。

 綺麗に食べてあげられないことを、「ごめんなさい」と魚さんに謝罪して、捨ててしまうこともあります。

 捨てると言えば、先日「かたづけコンサルタント」なる若い女性がテレビに出ていました。その人が書いた、かたづけの本は100万部売れたという話しなのですが、その人がモノを捨てる時のセリフは・・・

 「有難う」でした。

 なるほど「ごめんなさい」より「有難う」の方が良い感じですね。ものは言い様ですな。

 「有難う、魚さん。生まれ変わったら、私が忙しくない日の賄いに成っておくれ」

追伸

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ギリシャ国債

 ギリシャの財政破綻が回避できそうで、まずは結構なことでした。

 ギリシャ政府が国債の返済を出来なくなると、その国債を持っている世界中のたくさんの人が破産するとかいう話しでしたが、そうはならずに済むらしく、金融関係の皆さんも、ひと安心でしょう。

 でも皆さん「?」と思いませんでしたか。なんでまた、ギリシャの国債を世界中の人が持ってるんですかねえ?

 普通の会社が社債を売り出す時は・・・

 我が社の発展のために、これこれこういう設備を購入したい!

⇒その設備を導入すれば、売上が、これこれこの位増えるに違いない!

⇒だから我が社の社債を買っていただきたい!

という筋道ですよね。

 ところがギリシャ政府の場合は・・・

 選挙の時に与党を支持してくれた連中を公務員として雇って、たいして働かなくても給料を支払いたい!

&脱税して税金を払わない国民に課税せず、このまま生活させて行きたい!

⇒だから、我が国の国債を買っていただきたい!

という筋道なんですよね。なんでまた、そういう国債を世界中の人が、好き好んで持ってるんですかね。不思議です。

 実は、明治時代のことを調べると、日本も無理無理にたくさんの国債を発行したことがありました。

 それは、日露戦争。

 この戦争は軍事的にも冒険でしたが、財政的にも冒険で、つまりはカネが無いのに戦争を始めてしまったのです。国民に税金をかけましたがそれでも足りず、ロンドンで国債を売ろうと考えます。

 ロシアに勝ちたい!

⇒だから、我が国の国債を買っていただきたい!

という筋道ですね。

 そのために派遣されたのが、後に「ダルマ宰相」と呼ばれようになる高橋是清でした。

 しかし高橋が営業して回っても、日本国債はサッパリ売れませんでした。英国は日英同盟の仲間でしたが、日本に投資して損をするのはイヤですから、買い手は多くありませんでした。

 その時、ひとりのユダヤ人の大富豪が現れて、日本国債の大量買い入れを申し出ます。この大富豪の御蔭で日本は戦争を出来たとすら言えます。

 彼は、ロシア皇帝が領内で多くのユダヤ人を虐殺しているのを憎んでいて、日本を支援しようとし、その手段が国債の買い入れだったのです。

 そして、彼の望みは達成されました。

 他にも、最近こういう事例もあります・・・3年前のことですが、台東区役所が樋口一葉を顕彰する「一葉記念館」の建物を建て替えるために区債=「一葉債」を売り出したところ、発売初日で売り切れたそうです。

 こういうのを「住民参加型地方債」と言うそうで、結構なものと思います。

 一方のギリシャ国債は、チト志が足りなかったんじゃあないですかね。

 あ、でも日本人がギリシャを笑えるかどうかは微妙です。笑うのは、これから売り出す「復興債」をしっかり売ってからですよね。

 さて現代の財務省に高橋是清はいるのか・・・

追伸

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祝!開業80周年

 館林の分福酒造さんが、北千住の「丸井」さんに出店していたので訪ねました。

 その御酒のことは、いずれここに書こうと思いますが、とりあえず今日は、その話しはさて置きます。で何を書くのかと申しますと、東武鉄道浅草駅の話しです。

 北千住に向かおうとして、浅草駅に入り、まず気がつきましたのは「祝!開業80周年」という飾り付けでした。11/1が開業記念日だったそうで、記念ストラップは売り切れたとか。

⇒全然知りませんでした。そういうことを私たちにも教えてくれれば良いのに、と思いつつ、壁に掲示されていた、この駅の歴史を読んでみました。

 浅草駅が開業する前、東武鉄道は、現在は浅草の次の駅である業平橋駅から発着していたそうです。ぎょうへいばし、じゃあないですよ。在原業平の、なりひら橋です。

 当時この駅には北関東からセメントなどを運び込むための貨物駅もあって、実は、その貨物駅の跡地に、今回スカイツリーが立つわけですが、その業平橋駅から浅草駅まで東武鉄道が伸びたのが、80年前という次第です。

 しかし、この工事は簡単ではなかったようです。浅草に松屋デパートが建設されたのにあわせ、そのデパートの2階に線路を引き込んだわけですが、そのためにほぼ直角の急カーブが出来てしまいました。

 線路が業平橋駅から浅草駅へ向けて東西に伸びて来ているのに対し、松屋デパートは南北に長いので、デパートに入る直前、隅田川を渡った所で直角にカーブするのです。

 正確に申しますと、カーブがあまりに急なので曲がり切っておらず、ホームの業平橋寄りの端っこは、少し曲がっています。だから車列の、後ろの端っこも曲がったまま停車します。⇒それでホームと車両の間に、結構な広さの隙間があるのです。キケンです。

 また、駅に入れる車列の長さにも限界があります。

 こういう「問題在り」の駅が、しばらくの間、ターミナルとして機能しました。

 しかし、やがて東京の鉄道業界は、「ターミナル乗り継ぎ」の時代から「相互乗り入れ」の時代へと移り、東武鉄道も浅草とは別ルートで、地下鉄・半蔵門線へ「相互乗り入れ」できるようになりました。

 半蔵門線は直角に曲がったりしないので、長大な車列のまま、北関東から東京の地下へそのまま乗り入れできます。便利ですね。

 一方、これによって不便な東武浅草駅の乗降客は減少を始めました。浅草の人達が「浅草駅が盲腸線に成る」ことを心配していたのは、この頃です。

 私も「盲腸線化」のトレンドは避けられないと思い、冗談で、「車両の外壁に盲腸の絵を描いて、ウケを狙ったらどうだろう?」とか言っていました。

 そのトレンドが、劇的に変わりました。理由は、もちろんスカイツリーです。

 来年、直角にカーブしたまま、浅草駅は、スカイツリー観光の大勢のお客様を迎えることになります。業平橋駅は「東京スカイツリー駅」と名前が変わるそうですが、カーブはそのままです。

 皆さんも、スカイツリー観光の後で、浅草駅へ向かう際は、車列の一番後ろの端っこにお乗り下さい。

 とてもデンジャラスでスリリングな隙間を体験することができますよ。ひひひひ。

追伸

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レンタル着物

 七五三のシーズンですね。

 この時期に活躍するものはなんでしょう? それは・・・

 レンタル着物。

 弊店でも小さなお子さんの可愛らしい、着物姿を見かけます。

 思えば、レンタルというのは便利なものです。是非使ってみたい物だけど、ごくたまにしか使わない物を、購入せずに借りる、というのは合理的です、至極。

 でも、手放しで「レンタルいいね!」というわけにはいかないようです。

 レンタルとは要するに使いまわしですから、容易に洗えて、汚れが付きにくい着物でないといけません。だからどうしても、洗い易い生地の着物に、偏ってしまうようです。

 そのせいで洗い易くない生地の生産は、細る傾向にあると聞きました。その生地がとても良い素材であっても、「レンタル向きでない」という理由で、細る傾向にあるとか。

 これは、とても残念なことです。 

 私は、日本文化の特徴の一つに「マテリアルへのこだわり」があると思っています。陶芸などが、その典型例と思います。だからレンタル向きでなくても、良い生地は頑張って生産してもらいたいと思っています。

 ところが、一生に一回しか着ない着物のマテリアルに、客がこだわって借りるわけもなく、どうしても「洗える着物全盛」となっています。

 さらにもう一つ申しますが、日本文化の特徴として、「骨董品の使いまわし」があると思います。使ったことによって生じた汚れ自体を面白がる、という発想です。典型例は茶道の御道具です。

 そう思えばこそ、洗える着物全盛は残念ですね。

 着物レンタル業界の方が、七五三や成人式、卒業式といった行事を盛り上げて下さっていて、我々は、そのオコボれに与る立場ではあるのですが、やはり残念は残念ですね。

 で、ご提案なのですが、

 レンタルではなく、分割払いにしたら、どうでしょう。

 短大の卒業式の袴は、短大が購入して所有するようにして、支払いを数年単位の分割にするのです。そうすれば着物業者側の売上は、レンタルの時とさほど変わりません。もちろん、保管の契約はします。

 品物は良い生地を使い、洗えない袴で良いのです。ある年の卒業生のPA子ちゃんが、その袴を汚してしまっても、それを面白がって使っていくのです。PA子ちゃんと親しかった、一学年下のBU子ちゃんが、あえて立候補して、その汚れた袴を着たら、先輩=後輩の絆が深まり、一生忘れられない卒業式になると思います。

 七五三さんの着物は、やや難しいですが、町会で所有してはどうでしょう。

 去年は7番地の喫茶店の娘のDON子ちゃんが来て→コーヒーで汚した着物を、今年は8番地のお好み焼き屋のPON子ちゃんが着て→ソースで汚す、という塩梅です。

 どうでしょう? ど素人考えですが。

追伸

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