通信販売
とある大手の通販カタログを見ていて、あれ! と思いました。
とある個人経営の、小所帯の老舗料理店の惣菜が載っていたからです。それを冷凍の状態で通販するとか。
ほお、そんなことやっておいでだったんだ! 人は見かけによらないなあ。
と、いうことで注文して⇒届きまして⇒イヤな予感。
まず記載されている「製造者」が別の会社です。会社名は、勿論ここには書けないので、仮称で「ザンネン食品株式会社」とでもしておきましょうか。
ちっ! 要するにOEM生産か。
でも、パッキングのロゴや、シンボルマーク・色づかいは、その老舗さんのイメージそのままです。「製造者」の項目を見落とせば、人はその老舗さんが造ったものと信じるでしょう。
解凍しつつ、さらに詳しくパッキングの記載を読もうとして、私の目は点に。
冷凍だから食品添加物は控えめと予想していたのですが、以下そのまま転載しますが・・・
「牛肉、ビーフエキス、乳たん白、粉末卵白、食用油脂、粉末状大豆たん白、でん粉、還元でん粉糖化物、佐藤いや砂糖、食塩、更新料いや香辛料、パン粉、でん粉、小麦粉、米粉、大豆油、果糖ぶどう糖液糖、湯種、ショートニング、パン酵母、醗酵調味液、食塩、ソース(野菜、果実(トマト、りんご、にんじん、たまねぎ))、砂糖類(砂糖、果糖ぶどう糖液糖)、醸造酢、食塩、コーンスターチ、マスタード、加工でん粉、調味料(有機酸等)、酵素、酸味料、増粘多糖類、着色料(カラメル、ターメリック)、参加防止剤いや酸化防止剤(VC)」
・・・うおお、激しいです。
たまたま、この前の日に、取材で私を訪ねて見えた、食文化研究家の先生が、この老舗さんを褒めておいででしたので、私は余計ブルーな気分になりました。実際、御店自体は良い感じなのです。でも見えないところで丸投げ生産をやっておいでだったとはねえ。
さてこの添加物の大名行列を見て、私はこの食い物を食べることを躊躇しました、とても。
しかし食べないといけません。美味しいかもしれないからです。体をはってでも、味を確認するのが、私の務めというものです。
で、結果ですが、
残念の極み。
ああ、八百万の神々よ、この食い物を許し賜うのか。
追伸①
11/17(木)放送の、NHKの番組「ブラタモリ」で「ちんや」が紹介されます。
と言っても、すき焼きの話ではなくて狆の話し。今回のテーマは「江戸の動物」なのです。私も撮影されましたが、果たしてオンエアされるのか・・・
放送時間は、午後10時からです。
追伸②
11/27に第五回「ちんや」すき焼き通検定試験を実施します。
年内最後の検定です。今年の内に、「自称すき焼き通を、公認すき焼き通に!」
詳しくは、こちらです。
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて618日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。
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