ぐいっと回復

 6/9の新聞の夕刊を見た私は、

 やったあ!と思いました。一面に大きく、

 日本酒ぐいっと回復!

 飲んで復興支援効果!

 16年ぶり出荷増 宮城は27%増

と書かれていたからです。

 弊店も、大震災以来、東北の日本酒をおススメしてきましたので、これは嬉しいことでした。

 ところが、です。記事を詳細に読むと「ぐいっと回復」というほどではないように思います。

 出荷総量は、

 2010年の約595.000klに対して、

 2011年は約602.000klでして、伸びたと言っても、1.2%です。

 1995年は約1.319.000klでしたから、その半分以下ですね。なんで、こんなに急速に飲まなくなったんでしょう。酒質のレベルは上がっているのに、出荷が減りつづけるので、蔵元さんには実に気の毒な話しです。

 それに、です。

 宮城が27%増

 岩手が14%増

 福島が5.2%増したのに、全体では1.2%しか伸びていないわけですから、東北の酒ブームの影で出荷を減らしている蔵も多いはずです。それでは困りますね。

 では、日本酒を飲まないのは、誰なんだ?!ということで、今度は消費量の方を見てみましょう。

 年度は違う統計ですが、県別一人当たり40位以下に特徴が出ています。

 40位 大分県

 41位 埼玉県

 42位 千葉県

 43位 神奈川県

 44位 熊本県 

 45位 宮崎県 

 46位 鹿児島県

 47位 沖縄県

 「焼酎文化圏」の南九州が飲まないのは当然ですが、それ以外は、埼玉・千葉・神奈川の、首都圏なんですね。

 そう、名指ししますが、東京郊外の人達こそが、日本酒を飲まない主犯です。

 埼玉なんて生産量の方では8位で、身近に蔵があるのに飲まないんですねえ。冷淡なもんです。

 東京ベッドタウンの皆さん、

 御反省在って、しかるべし。

追伸①

 『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。

 この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。

 有り難いことです。ご購読はこちらです。

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて836日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

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新式披露宴

 知人の結婚披露宴に出席しました。

と申しましても、「知人」というのは完全には正確でありません。親しいのは、親御さんの方でして、新郎とは式の前には2度しかお目にかかったことがなく、その2回の内の1回は、今回の式に出席して欲しい、という用件を言いに見えた時ですから、実質は1回でして、つまりは「親の知り合い」という立場です。

 実は、昭和40年生まれの私にとって、「親の知り合い」という立場での出席は、今回が初めてです。これまでは、皆、新郎か神父イヤ新婦の知り合い、という立場でした。

 さらにもう一つ「初めて」がありました。

 それは、ウエデイング・プランナーなる人が仕切る、新手ウエデイング産業の会場での、初めての式でした、私にとりましては。

 浅草人は慶弔ごとに関しては、基本的に保守的でして、会場は浅草ビューホテルか、帝国ホテルか、ニュー・オータニですることが多いんです。それで私は新しい会場では初めてでした。

 さて、そういうわけで、ウエデイング・プランナーによる披露宴が始まりました。

 最初の挨拶は御本人。

 仲人は無し。御両人の経歴説明は司会者がします。

 両家のゲスト代表が話して、その後乾杯、という辺りは普通ですが、乾杯した後も、次々にゲストが話します。中には歌を歌う人もいます。

 先生や友達は勿論ですが、ご親戚の方もどんどん登場しました。旧式の披露宴だと、親戚はまず出てきませんね。表には出ずにゲストに酌して回るのが御約束ですが、この披露宴は違いまして、どんどん登場します。

 へええ、披露宴も変わって来たんですね。

 まあ、でも良いことと思います。新郎・新婦を長年見守ってきたのは御親戚ですから、その方々が嬉しい気持ちを表現するのは、正しいことで、旧式の御義理スピーチ主体の披露宴より共感できます。実際、新郎・新婦がスピーチに感激して涙ぐむ場面が続きました。

 で、やがて途中で気づきましたが、「ご歓談」がないのです、この宴会には。

 「ご歓談」が無いとどうなるか、と申しますと、メインテーブルの人間は忙しいのです。

 この日私はメインテーブルに座らされてしまったのですが、その真横で、色々な催しが行われるので、無視して飲み食いするわけに行かず、出番の人に注目していないといけません。食べられません。

 催しが終わったら即食べます、当然。しかし、すぐに司会者が、

 次のステキなゲストにご登壇いただきたいと思います!!

 ええ、もう?!

 私は料理屋で、どうしても料理中心に考えてしまうので、・・・と思いましたが、やはり新式披露宴が初体験だった、私の隣の「お偉いさん」は、この方式に感激したらしく、

 いいねえ、このやり方! 葬式もさあ、こういう風に改革すれば良いんだよ!

 いやあ、先輩、婚礼も葬式も両方フレンドリーにしたら、義理の世界がなくなっちゃいますよ!

追伸①

 『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。

 この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。

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追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて835日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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襲名披露

 市川亀治郎さんが事業継承をなさいました。

というのが、あの話しの全体像です。

 香川照之さんが、四十数年に及ぶ肉親の愛憎を乗り越えて、幼い御子息と共に、歌舞伎の世界に飛び込みました、というのは、話しの全体像ではなくて一部です。重要な一部ではありますが、一部ですね。

 ここで、歌舞伎の襲名を「事業継承」と書いたのは、勿論それが似ているからです。歌舞伎の座頭の役者さんは、単に芝居をするだけではなく、演出をし、さらに一門のリーダーとして、公私にわたって全体をとりまとめなくてはいけません。営業成績も非常に気になります。

 一門のことを「おもだか屋」とか「成田屋」とか「音羽屋」とか言いますが、本当にお店屋さんみたいだと思います。

 その、「おもだか屋」というお店の社長に、亀治郎さんが成りました。

 キッカケは先代社長(=先代・猿之助さん)の御病気です。残念ながら、歌舞伎界最大の異端児も病いには勝てず、継承は「待った無し」でしたので、傍系親族つまり、先代社長の甥である、亀治郎さんが継承し、猿之助の名を襲名しました。

 傍系に行った理由は、先代の女性問題です。

 先代の長男である香川さんは、この問題のために歌舞伎界の外に育ち、今回入社するわけですが、そういう次第で、ご自分が直系の長男で亀治郎さんより年長であるのに、相続ができません。まあ、この辺りのことは、さんざんテレビでやっているので、皆さんも、よ~くご存じでしょう。

 で、一族の中の実力派・亀治郎さんが、猿之助と成ったわけです。

 でも実力派は、亀治郎さんだけはありません。先代は、歌舞伎の門閥に生まれていない、一般家庭出身の子を、たくさん弟子に採り・育てましたので、その中に実力者がたくさんいます。

 右近さん、月乃助さんも主役を張った経験がありますから、そうした実力社員を率いる形の新社長は、楽ではないと思います。

 加えて、「おもだか屋」さんは、事業の内容がスーパーです。門閥外から採用という人事もスーパーでしたが、それだけではありません。歌舞伎史に残るクリエーター・先代猿之助さんが一から新作した「スーパー歌舞伎」が、メイン商材なのです。

 その「スーパー歌舞伎」作品、例えば、今回の襲名興行で上演された「ヤマトタケル」などの作品群を、「古典」と評価されるまで練り上げることが、亀治郎さんの役割となりましょう。

 でも、それって大変ですよね。初演の時は、産みのエネルギーが溢れ出る舞台だったわけで、それを自分の眼で観たお客さんが、まだまだ御健在です。再演で、その方々を満足させる演技をする、という課題は尋常ではないと思います。

 そうです、この事業継承は、二重にも三重にも大変で、実にハードルが高いです。

 なのに、テレビは、この話しの一部分である、香川さんの話しばかりを採り上げています。実に見識のない報道姿勢と思います。

 私が亀治郎さんの贔屓だから、そう書くのではありません。多少とも、歌舞伎を観てきた人は、皆、そう嘆いていると思います。また、歌舞伎にさほど詳しくない方でも、御自分が親の会社や店を継いだ経験のある社長さんなら、亀治郎社長の心境を察することが出来ると思います。

 私も、亀治郎さん~イヤもう新・猿之助さんですが~にはなんとしても、頑張っていただきたいと思い、「ヤマトタケル」の初日に向かいました。

 この日は、浅草料飲組合の親睦会の日でしたが、それを中途でぬけだして、大急ぎで新橋演舞場に着きますと、周辺の路上や客席の後方にも多数のカメラが。

 この人達って、本当に「スーパー歌舞伎」と「おもだか屋」の未来を考えて撮っているんだろうか、そう心配になります。

 でも結局、舞台は大成功。観客総立ちで初日は終わりました。まずは目出度いです。

 「おもだか屋」さんの御繁栄を心より祈念いたします。

 追伸①

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サシコ

 今年もやってましたね、「総選挙」。

 私も、フジTVによる実況中継をしっかり視た、ハズは勿論なく、翌朝の情報番組で適当に視ただけですが、二つのことが気になりました。

 一つめは、5位当選で最年長メンバーの、篠田麻里子さまのコメント。

 二つ目は、大分市長の熱狂ぶり、です。

 麻里子さまは、後輩に「席を譲る」ことを拒否した上で、コメントのマイクを通じて、後輩メンバーを挑発しました、

「潰すつもりで来て下さい。私はいつでも待ってます。」

 今時は、学校の運動会で順位を示さない、という位の競争忌避社会です。だからこそ、こうした露骨な競争心が面白がられるのだと思います。

 まさにアキモト先生の、想うツボですね。

 それから大分ですが・・・この夜、市中心部に設けられた特設パブリックビューイング会場に、約600人の人が集まり、釘宮市長も駆け付けて、「刺子」ことイヤ「サシコ」こと指原莉乃さんを応援したそうです。

 集まった人々はモニターで「総選挙」の様子を見守り、市の「観光大使」を務めるサシコさんの順位が発表されると大歓声が沸き起こりました。その様子がTV中継されていましたね。

 釘宮市長は「みんなの思いが4位という素晴らしい結果につながった。感動した」と語った、というから随分気合いが入っていたようです。

 でも、なんだかなあ、ですよね。

 芸能人を「観光大使」に任命してPRさせる、っていうのは、古典的手法ですねえ。

 この他に、地道な観光マーケテイングの方もやっておられるのなら、まあ結構ですが、どうなんでしょうね、大分市。

 驚いたことに、この市長さん、「総選挙」より前のことですが、AKB関連のイベントに出るため、地元の公務をキャンセルしたことがあるそうで、しかも、その件を、

「いまの市長というのはトップセールスマン。こういうことが最大の公務なのです。」

と雑誌のインタビューの中で正当化しておいでです。

 どうやら、やってなさそうですね、地道なマーケテイングは。

 どうも政治家という人達は、選ばれた任期中に観光客を一気に増やそうとするので、こうした手法を好みますが、もしこの「トップセールス」で観光客が増えたとしても、それは一過性ですよね、当然。

 さらに申せば、市役所や区役所の役人さんも、人事異動の一環で、2年や3年しか観光課に在任しなかったりします。市長より在任期間が短かったりしますし、しかも、まったくの「畑違い」の部署から異動して来たりすることが多いです。

 先日開催された、台東区の「新観光ビジョン戦略会議専門部会」でも、そのことが話題になり、委員の皆さんが、異動して来た新任課長さんに向かって、

「素人さんが入れかわり立ちかわり異動して来て、観光業をナメてる!」

と責めていました。ご本人の意志で来たわけではないので、気の毒な話しですが、まあ、その通りと言えましょう。

 大分市の場合も、

「市長!ここまで来たら、もう徹底的に乗って下さい。」とけしかけているのは、むしろ観光課の担当さんだというから、トホホです。

 しかし観光振興とは地道なものです。

 どのような御客様が、管内のどのような観光資源を好み、いくら位お金を使って下さるのか、またそれがリピートされているのか、ちゃんと把握しないと、ダメなのです、本当に。

 それに、売っているものが工業製品でなく、微妙な味わいや雰囲気の違いを問うものばかりですから、ある程度の期間は、その業界にいないと、ものの良し悪しが評価できるようになりません。年季がいるのです。

 今回の市長さんの様子を拝見していると、観光振興とは地道なもの、という正論を蹴飛ばしているように見えます。

 まあ、大分の客が減って、浅草が増えれば、それは目出度いですけどね、はい。

追伸①

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夏純米

 夏の、季節限定の生貯蔵酒『月の井 夏純米』を売り始めました。

 茨城県大洗町の「月の井酒造店」さんが造ったもので、勿論冷酒用です。

 この御酒は、香りは爽やか、飲み口はサラリとしていて、淡麗な味わいが特徴の「生貯蔵酒」です。

 生貯蔵酒とは、念のため解説しますと、搾った酒を生のままタンク貯蔵をして、出荷直前に火入れをし、瓶詰して出荷することです。生のまま貯蔵することで、生独特のフレッシュさを残すことができます。

 火入れをしない、所謂「生原」よりは、おだやかな酒質ですが、それでもフレッシュさがあって、湿気の多い、この季節に良いと思います。

 すき焼きに、さらに「季節の変わりザク」をご注文いただいて、さらに、この『夏純米』を飲んでいただく計画で、この2枚のメニューを裏表にしています。

 ところで、この御酒の件を「月の井」の美人社長・K子さんと相談していて、こんな話しを聞きました・・・

「レストランさんが、仕入れ値1.000円の御酒を売り値1.500円で売る場合と、仕入れ1.500円のを2.000円で売る場合では、両方とも儲けは500円で一緒よね。

 でも、皆さん、どうしても「利益率」を気になさるから、2.000円の方を、

 仕入れ1.500円÷0.67=2.238円に値付けして売ろうとなさるのよね。

 だから238円分だけ割高な感じになって、品質が良くて高めの御酒が、売れて行きづらいと思うの。

 日本酒はワインと違って、ビンテージで箔を付けたりしないから、この238円が結構痛いのよねえ~」

 なるほど、K子さん、了解です。

 では、そういうことで皆さん、今年の夏は「利益額」の精神で、「夏純米」を、お召し上がり下さい。

追伸①

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みんな本店!

 浅草料理飲食業組合の総会がありました。

 私の出番は「事業計画」の発表でしたが、すぐ終わらせました。

 だって、まったく去年と同じ事業ですので、いちいち読み上げていたら、

 引っ込め!

と言われてしまいますからね。

 ただ1点、組合長が「事業計画」に今回新規に1行書き加えましたのが、

「親睦。楽しい組合にして参りましょう!」

ということでしたので、

「要するにですね、皆さん、同じことをやって行きますが、やり方は工夫して、楽しくやりましょう、ということですね。はい、それでは、御後がよろしいようですので、この辺で失礼いたします。」

と終えました。

 ここで「御後が」と申しましたのは、勿論、総会後の親睦会のことでしたが、その前に、もう一つ「よろしい」ものがありました。

 それは御来賓のスピーチの中の一言でした。

 浅草観光連盟のF士会長が、ソラマチを見てきた感想を話されたのですが、

「まあ、綺麗にできていて、スタッフの若い子達も元気で、それは結構と思いましたが、皆さん、ソラマチは、みんな支店ですよね。一方浅草は、みんな本店です。その違いが、わからない日本人ではないと思いますよ!」

 これは「よろしい」ことを言っていただいたものです。

 ソラマチが立派なのを見て、ややシュンと成っていた、この日の出席者も、少し元気に成ったようでした。目出度し、目出度し、と終わりたい所ですが、ここで、1点皆さんに御注意があります。

 浅草にまったく関係なく、最近突然開業した店なのに、

 「浅草〇〇」とか「浅草××」という屋号で営業している店があるのです。〇〇××には商品名が入ります。例えば、

 浅草ジャム

 浅草リゾット

 浅草シュークリーム

 浅草マーマレード

 浅草テイラミス

 え~、ここに挙げたのはですね、実在する店の名前に似た、架空の名前ですので、念のため。実在するのは、ここに書けませんのでね。

 こういう感じの店が出来てくるのです。勿論、浅草と何の関係もなく、浅草で造ってはおらず、製法的にも、浅草独特のオリジナリテイーは、ないです、ハッキリ申して。でも「浅草」と付いているのです。

 浅草の店は、みんな本店!と言い切りたいところですが、こうした店にだけは、お気を付け下さい。よろしくお願い申し上げます。

追伸①

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言い過ぎとは思いませんよ

 米がパンに抜かれたそうです。

 「総務省が行った家計調査の結果によると、2人以上の世帯が、パンを買うために使う1年間の金額は28.318円で、コメの27.428円を抜いたことがわかった。およそ1.000円も多く購入されていた。」

「2004年までは、パンに1万円近くの差をつけていたコメだが、その差はあっという間に縮まり、ついに、初めてパンがコメを抜いた。」

 この結果について、ある米屋の御主人は、

「パンの方が簡単に食べられるっていうんですかね…。われわれも一生懸命、コメを売るようにしているんですけどね。なかなか…」と話したそうな。

 しかし、一方コンビニでは、おにぎりやお弁当が売れているそうです。

「今回の調査では、家庭でのコメの購入金額は減ったものの、コンビニなどでのお弁当やおにぎりなどの購入金額はアップし、17.017円と過去最高を記録した。ある大手コンビニでは、おにぎりだけで1年で15億個も売れたという。」

 コ、コンビニが日本の米食を支えているとは・・・

 皮肉ですね。

 米を食べたいという心理はある。しかし、炊くのはメンド臭いのでコンビニに走る、という構図のようです。

 結果、米屋さんで米を買わなくなってきたのだと思います。そこに米のプロが居るのに、です。

 しかも、この10年ほどで急速に「食のコンビニ化」が進んでいます。この10年って言ったら、私の社長在任期間じゃないですか!

 私達は、もう利便性至上主義、コンビニエンス絶対主義の世に生きていると思った方が良さそうです。

 だいたい、このニュース・ソースだって、よく見ていただくと、米をコメと書いています。残念ですね。伝統に敬意をも持たない記者が記事を書いているから、ますます米を食べる人も減りましょう。

 不便なものは、文化の世界にしか残らないのかもしれません。

 いや、言い過ぎとは思いませんよ。

 今日は、過激をお許し下さい。

追伸①

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苦情は一切受け付けません

 !!!というものを発見しました。

 機内での苦情は一切受け付けませんー

という、ローコスト航空会社「スカイマーク」社の「サービスコンセプト」です。そういう書類を乗客全員に配っているそうなのです。

 私は、知人の鳥原社長のブログに書いてあるのを見つけたのですが、既に有名な話しらしく、ネットの掲示板サイトには、このサービスコンセプトを巡って1千件を超える書き込みがあったそうです。

 この書類を読めば読むほど「デフレの世の中もここまで来たか」っていう感じがします。例えば・・・

「荷物はお客様の責任で収納を。収納の援助をいたしません。」

⇒まあ、乗客全員に親切にできるほど乗務員を配置できない、ということは分かります、私もサービス業ですから。健康な大人なら荷物の収納はできるでしょうから、問題無いかもしれません。

 しかし、ご高齢の方も飛行機に乗るでしょうし、母子二人で乗る場合もありましょう。「援助を必要とされている方を優先させていただきます」とか書けば良いのに、と思います。

 なお、この文は原文のまま、です。「いたしません!」と言い切る感覚に、非人間的なニュアンスを感じますね。続いて・・・

「乗務員の服装は、会社支給のポロシャツかウインドブレーカー以外は自由。メークやヘアスタイルも自由にしております。」

⇒従来のスッチーさんみたいにステキな格好はさせられない、というのは、まあ良いでしょう。この会社の乗務員はそもそもサービス要員ではないそうで、保安要員だそうですから、それに合った格好をさせるのなら、それは問題無いです。

 でも、仕事している以上、自由では無いはずですよね。

 乗務が終わった後、婚活パーテイーに出席したいんだけど、ゆっくりメークしてる時間がないわ!

という場合に、乗務中からセクシーメークして良いんですかね。パイロットさんの気が散りませんかね。さらに・・・

 「乗務員の私語について苦情をいただくことがありますが、お客様に関係のない苦情はお受けいたしかねます。幼児の泣き声などの苦情も一切受け付けません。」

⇒そりゃあ、泣き声で苦情を言う客の方が悪いと思いますよ、私も。でも私語の件と一緒にしますかね。苦情は苦情でも、全然意味が違いますよねえ。なんで同じと思うんですかね。

 ここまで来ると、恐ろしい、を通り越して、笑えてきます。

 私が脚本家なら、この会社での日々の揉め事をデフォルメして、喜劇を書くと思います。悲劇じゃなくて。

 例えば、こんな筋です・・・

 さてさて時代は平成、ミンシュ党の御代、デフレと人心の荒廃が極まっていた時代のお話しです。

 コストカットをやり過ぎて⇒ついには飛行機が落っこちそうになりましたが⇒ピンチの最期の最期で、悪徳経営者にも、仲の悪いスタッフにも、傲慢客にも、人の良心が戻ってまいりまして⇒一致協力して⇒軟着陸に成功いたしました、とさ。目出度し、目出度し、っていう感じです。

 題して『安かろう航空』。傑作に成ると思いますよ。

 うーん、でもやっぱり、最期に飛行機は落ちる筋にして、悲劇に仕立てた方が良いのかなあ。

 追伸①

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江戸趣味の街

 岩下尚史先生の講演を聞きました。

 岩下先生と言うと、最近テレビでユニークな「おじさん」キャラが話題になっているようですが、元々は「新橋演舞場」の企画室にいた方です。

 日本の花柳界の総本山とも言うべき「演舞場」にいた方ですので、花街・料理業界にもとてもお詳しい方で、『芸者論:神々に扮することを忘れた日本人』という御本で第20回和辻哲郎文化賞を受賞されています。

 さて、この日の話しは向嶋花街の歴史に関するお話しでした。

 向嶋は浅草から大変近く、実際私もたまにお世話になっているのですが、そう言えば、歴史の話しを聞いたことがありません。向嶋墨堤組合の公式ホームページにも、いつからどうして花街があるのか、書いていないのです。

 多分、江戸時代からではないだろうな、ということは分かっていました。

 江戸時代に栄えた花街は、今ではなくなってしまった、柳橋と深川です。歌舞伎には深川の「辰巳芸者」が良く登場しますが、向嶋芸者は登場しませんね。

 そのわけが今回の講演で分かりました。

 やはり江戸時代に向嶋に花街はなく、向嶋は、江戸市中の風流人が「雪見」をしに行く所だったようです。雪を見る所ですから、ハッキリ申して「田舎」です。茶店なども、ごく少数だったようです。

 その向嶋に、明治中期に花街=江戸趣味の街が人造的に建設されました。

 東京中心部がどんどん洋風化して行くのを嫌った人々が、江戸趣味を楽しむために、あらたに作ったのが向嶋花街なのだそうです。ちょっと、目からウロコです。

 向嶋を愛したのは、「朝野新聞」の創立者・成島柳北や、文豪・幸田露伴で、こうした人々が移り住むことで、趣味人の街という名声が高まったそうです。

 街の人々も、そういう花街の雰囲気づくりに腐心したそうで、その積み重ねが今日の隆盛につながっているようです。

 昔のものというのは、意識して、相当努力しないと無くなってしまいますよ!

というのが、この日の岩下先生の警告で、まさにそこを皆が認識しないといけません。

 邦楽や日舞に詳しくない私にとっては、かなり耳が痛いお話しでした。

 まあ、その後は、それでも、さんざん飲みましたけどね、当然、向嶋で。

 うーい、ひっく。

追伸①

 『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。

 この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。

 有り難いことです。ご購読はこちらです。

 追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて828日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 Twitterもやってます。こちらでつぶやいています。

 

 

 

Filed under: 憧れの明治時代 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

朝のクラクション

 朝早く、けたたましいクラクションの音で起こされてしまうことがあります。

 このトラブルは年中起きているので、何が起きているのか、見なくても分かります。「並木通り」の駐車のトラブルです。路上駐車しているトラックが路線バスの進路をふさいでいるのです。実に困ります。

 この話しは皆さんにとっては、どうでも良い話しでしょうが、しょっちゅう叩き起こされる私にとっては、重要な問題ですので、経緯を、イヤでもお話しします。

 さて「並木通り」と申しますのは、駒形橋西詰めから、雷門にT字形に突き当たる通りのことで、街区1ブロック分だけの、ごく短い通りです。ですから正式の名称というより通称ですが、なにしろ、浅草の中心の中心の位置にありますから、地元の人は皆知っている名前です。

 そう、有名な「並木の藪」という蕎麦屋さんがありますね。「ちんや」の個室の名前にも「並木の間」というのがあります。

 その「並木通り」で、駐車トラブルが頻発する原因は、車線が狭いからです。

 元々狭かったわけではなく、逆に広かったため、この道路の地下に台東区が地下駐車場を造りました。その駐車場へ降りて行く、車の流入路が「並木通り」の中央分離帯に作られました。それで、狭くなったのです。

 当時、浅草の駐車場不足は非常に深刻な問題で、街をあげて、駐車場の造営を請願していましたから、出来た時は、道が多少狭くなっても、誰もが喜びました。

 問題は、その後です。この狭くなった箇所に面して、コンビニとファミレスと、インターネット喫茶と、チェーンの居酒屋が出来たのです。コンビニとファミレスは同じ資本系列で、同じビルの上下階に4店舗が入っています。

 これらの店が、トラブルの根源なのです。

 もともと、このビルの1階には信託銀行が、2階には損保会社が入っていました。それが、バブル崩壊後の金融再編で店舗が統合されて、空き家となり、そこへ今の店が入ったのです。

 そういうわけで、元来がオフィスビルですから、物流の機能というものが在りません。コンビニへの納品も、ファミレスへの納品も、ネット喫茶への納品も、チェーン居酒屋への納品も、路上の、あの狭い箇所にトラックを停めて行うのです!ヒドいですよね。

 悪いことに、そこから5メートルも離れていない場所に、路線バスの停留所があります。これではトラブルが起きない方がおかしいです。

 路線バスの方では、あまりに頻繁に運行を妨害されているので、

 またか!あのコンビニ野郎め!

と初めから怒り新党イヤ、それはマツコDXのTV番組の名前でした、怒り神道でもなくて、怒り心頭です。

⇒で、どうしてもクラクションが、けたたましく成ります。ウルサいです。

 おそらくコンビニを開発した人は、物件の中だけを見て、デザインをしたのでしょう。

 物流なんてものは、店の外のどこかテキトーな所でやりゃあいい、という感じなんでしょう。このデザイナーこそが、騒音問題の主犯です。

 所謂「大手」に勤めている人間の視野は、そんなものなのかもしれません。その視野で、コンビニとファミレスと、インターネット喫茶と、居酒屋が出来あがったわけです。

 勿論、浅草の街中に住んでいる以上、商売をする中で自然に出る騒音は、我慢します。

 しかし、です、街に無神経な人間が、無神経に出す騒音には、普通の騒音の何倍も、怒りを覚えます。

 追伸①

 『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。

 この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。

 有り難いことです。ご購読はこちらです。

 追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて827日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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