苦情は一切受け付けません
!!!というものを発見しました。
機内での苦情は一切受け付けませんー
という、ローコスト航空会社「スカイマーク」社の「サービスコンセプト」です。そういう書類を乗客全員に配っているそうなのです。
私は、知人の鳥原社長のブログに書いてあるのを見つけたのですが、既に有名な話しらしく、ネットの掲示板サイトには、このサービスコンセプトを巡って1千件を超える書き込みがあったそうです。
この書類を読めば読むほど「デフレの世の中もここまで来たか」っていう感じがします。例えば・・・
「荷物はお客様の責任で収納を。収納の援助をいたしません。」
⇒まあ、乗客全員に親切にできるほど乗務員を配置できない、ということは分かります、私もサービス業ですから。健康な大人なら荷物の収納はできるでしょうから、問題無いかもしれません。
しかし、ご高齢の方も飛行機に乗るでしょうし、母子二人で乗る場合もありましょう。「援助を必要とされている方を優先させていただきます」とか書けば良いのに、と思います。
なお、この文は原文のまま、です。「いたしません!」と言い切る感覚に、非人間的なニュアンスを感じますね。続いて・・・
「乗務員の服装は、会社支給のポロシャツかウインドブレーカー以外は自由。メークやヘアスタイルも自由にしております。」
⇒従来のスッチーさんみたいにステキな格好はさせられない、というのは、まあ良いでしょう。この会社の乗務員はそもそもサービス要員ではないそうで、保安要員だそうですから、それに合った格好をさせるのなら、それは問題無いです。
でも、仕事している以上、自由では無いはずですよね。
乗務が終わった後、婚活パーテイーに出席したいんだけど、ゆっくりメークしてる時間がないわ!
という場合に、乗務中からセクシーメークして良いんですかね。パイロットさんの気が散りませんかね。さらに・・・
「乗務員の私語について苦情をいただくことがありますが、お客様に関係のない苦情はお受けいたしかねます。幼児の泣き声などの苦情も一切受け付けません。」
⇒そりゃあ、泣き声で苦情を言う客の方が悪いと思いますよ、私も。でも私語の件と一緒にしますかね。苦情は苦情でも、全然意味が違いますよねえ。なんで同じと思うんですかね。
ここまで来ると、恐ろしい、を通り越して、笑えてきます。
私が脚本家なら、この会社での日々の揉め事をデフォルメして、喜劇を書くと思います。悲劇じゃなくて。
例えば、こんな筋です・・・
さてさて時代は平成、ミンシュ党の御代、デフレと人心の荒廃が極まっていた時代のお話しです。
コストカットをやり過ぎて⇒ついには飛行機が落っこちそうになりましたが⇒ピンチの最期の最期で、悪徳経営者にも、仲の悪いスタッフにも、傲慢客にも、人の良心が戻ってまいりまして⇒一致協力して⇒軟着陸に成功いたしました、とさ。目出度し、目出度し、っていう感じです。
題して『安かろう航空』。傑作に成ると思いますよ。
うーん、でもやっぱり、最期に飛行機は落ちる筋にして、悲劇に仕立てた方が良いのかなあ。
追伸①
『料理通信』6月号に「ちんや」が紹介されています。
この雑誌に服部幸應先生が連載なさっている、「世界に伝えたい日本の老舗」というコーナーの第37回に、お採り上げいただきました。
有り難いことです。ご購読はこちらです。
追伸②
「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。
この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。
その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。
現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。
参加者の方には、特典も!
皆様も、是非御参加下さい!
本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて829日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。
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