ノー・ショー

 「ノー・ショー」っていう言葉の意味がお分かりでしょうか。ホテルやレストランで、予約の客が、店に連絡を入れることもなく、待てど暮らせど現れないことを言います。

 キャンセルも勿論困りますが、ノー・ショーはさらに困ります。「困る」というのは不正確ですね。損害です、これは。

  予約時間前にキャンセルであることがわかれば、まだ他の予約を獲れますが、ノー・ショーの場合、時間を過ぎても30分くらいはお待ちしているので、下手をすると、その日その席を完全に空かせてしまうこともあります。

 我々店サイドは、そういうことにならぬよう、事前に確認の電話を入れたり、大勢様の場合はFAX番号をうかがって、確認書を送ったりしていますが、繁忙期ともなると、全部は完璧に確認がとれません。電話をかけてもお出にならないことが多いからです。

 今月のある日曜に、知人で洋食店を経営するK恵女史が、ツイッターに悲しいツイートをしました、

 「今日悲しかった事。10名様でたまわっていたご予約の方が、待てど暮らせどお見えにならなかった事(涙)その間複数のお客様をお断りしてしまいました(悲)お断りしてしまった方々に「ごめんなさい」・・・

 そう言えば、弊店でも12/9夜にノー・ショーがありました。(6人。FJ本某なる者) 

 その男は12/10で弊店に予約を入れようとして、満室で断られ「では12/9に予約を」と入れたものの、それは本心では「仮押さえ」であったようで、その電話を切った後、12/10で別の店に予約を入れたようです(!)

 その後すぐに、「仮押さえ」しておいた「ちんや」の方をキャンセルすれば、まだ実害は小さいのに、どういう事情なのか、キャンセルするのを忘れたようです、スコンと。

 当日の朝、こちらからその男の家に確認の電話を入れましたが・・・不在で確認取れず・・・結局ヒジョーにザンネンながら、実弾戦とあい成りました。

 結果は、もちろん予が指揮する南軍の勝利でしたが、北軍も瀬戸際的な砲撃を行ったため、民間人に犠牲が出た模様です。

 今シーズンは、まだこの一戦だけなのが救いですが・・・

追伸

 <Twitterハード・ユーザー限定、今こそ宮崎牛を食べる会>の応募受付をしています。

 Twitterを使って楽しみながらチャリテイーに参加できる、歴史上最初のイベントです、たぶん。

 是非ご応募下さい!

 詳しくは、このブログの11/27号をご覧下さい。

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 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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ガイドの花道

 大勢様にガイドさんが付いて見えることがあります。少人数でも、外国のお金持ちの場合、ガイドさんが付いて見えることがあります。

 ガイドさんはガイドするのが職業なのですが、ガイドさんが付いているせいで、かえってお客様が迷子になったりすることがあります。どこで迷子になるかと言うと、「ちんや」の店内で迷子になるのです。

 どういう時に迷子になるか、と申しますと、やはり店の忙しい時です。そういう時は、入店されたお客様には、いったん玄関の応接にお掛けいただいて、順番で部屋へお通しすることがあります。エレベーターが1基しかないので、順番にお通ししようとするのですが、それが待ちきれないガイドさんがいます。

 下足番に「××様は何階ですか?」と聞いて、イキナリ自分だけでお客様をガイドしようと突進なさるガイドさんがおいでです。不案内な場所なんだから、大人しく順番を待って下されば良いのに、突進して行って、ちゃんと部屋へ辿りつけるわけがありません。

 結局迷子になられて厨房へ飛び込み、「××様はどこですか?」と聞いてこられます。

 厨房の人間が席のくわしい配置なんて知るわけないでしょ!

 もう一つガイドさんの行為で厄介なのは、オーダーの督促です。

 お客様のビール瓶が空になるたびに、部屋を飛び出し⇒ダッシュして⇒スタッフの詰め所に乱入し、「ビール一本お願いします!」と、相手構わず絶叫なさる方がいます。

 そのビール、本当にお客様は、一刻を争って御要り用なんですかねえ。そういうことは無いと思いますよ。むしろ、ご自分の立てた旅程が押していて、焦っておいでなんじゃあないですかね、本当のところは。

 詰め所のスタッフは、何か仕事をしていた所に乱入を受けますから、乱入の前にやっていた仕事をミスしがちです。あるいは、急かされてビールを運んでいった時に、粗相=机の上のグラスを倒してしまったりします。

 これは言い訳ではありません。統計的に多いのです。ガイドさんが絡んだ事故が。

 今、このブログをたまたま読んでいる、あなたがガイドを職業となさっている人で、なおかつ、

①「ちんや」店内で迷子になったことがある。

②「ちんや」係員に粗相をされたことがある。

 以上の2項目に該当している場合、あなたは、目先のジョブだけに振り回されている、「ヘルプどまりのガイドさん」ですな、ザンネンながら。 

 逆にお客様がセッカチで「ビールをはやく!」と叫んでいる時に、

「そう急いでお飲みになると御体に良くないですよ。まあ、ゆるゆる楽しみましょうよ!」などとたしなめることが御出来になるガイドさんなら、その方はナンバーワンになれるガイドさんです。

 「我こそナンバーワン」と思う方、立候補お待ちしてます。

 入れますよ、指名。ボトルだって開けちゃうかも。

 え? それは違う職業? 

  ブログ酔って書いてたからなあ、うーい、ひっく。

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席割り

 席割りは宴会幹事の最も重要な任務です。

 特に、すき焼きで宴会をする場合は、鍋を囲むので、普通の宴会より席割りに気を遣わないといけません。

 これをしくじると会が盛り上がらないのは当然ですから、幹事は会のメンバーの中で、どなたとどなたが親しいか把握した上、年齢、男女も加味して、上手く配置するのが任務です。

 さらに気を遣わないといけないのは、継続していく会です。一回で終わってしまう=次回が無い会、例えば結婚披露宴は、親しさ、年齢、男女を加味して上手く配置、で良いですが、継続してゆく会となると、そうは行きません。

 毎回親しい者同士がくっついているのは、あまり好ましくありませんから、会を重ねる内に適宜配置を変えて、メンバーを混ぜることも考えないといけません。

 ここが幹事の難しいところです。メンバーの中には「人みしり」の方がいらしたりしますから、混ぜると言っても強引なことはできません。「すきや連」では、私と向笠千恵子先生が、毎回入念に相談して席割りを決めています。完全指定席です。

 11/29に開催した、第7回「すきや連」の時も、そのようにさせていただきました。回を重ねる内に、皆さんが打ちとけてきていて、向笠先生を中心に環が出来つつあることを実感しています。

 逆に12/2に「ちんや」で開催された、台東三田会は「完全クジ引き制」でした。

 前回の台東三田会幹事会の時、私は用事があって早退したのですが、その時に相談してクジ引き制導入を決めたようです。自由席にしておくと、毎回親しい者同士ばかりがくっついてしまい好ましくありませんから、「今回は、混ぜる!」という方針に決したようです。

 で、やってみてですが、この方式は違和感を持つ人が、どうしてもいらしたようです。

 この地域の慶應卒業生の会である、台東三田会は若手から、先輩、大先輩、大々先輩まで、世代の違う方が属しています。新卒の青年から、昭和ヒトケタ生まれの方までおいでです。だから「混ぜる!」のが容易でありません。

 この内、年齢の比率では若手が最も少数派です。数が少ないので、私ですら若手に分類されていますが、その辺りのメンバーは、大先輩や大々先輩に取り囲まれてしまうと、宴会の最中緊張しっぱなしになります。そうした事態を避けようと、今回クジ引きをズルっ子する者まで出る始末でした。とほほ。

 また大々先輩の内の御二方が、最末席を当ててしまいました。クジ引きなので、あり得る結果ですが、これも困りますよね。

 たしかに、自由席にしておくと、毎回親しい者同士がくっついてしまい好ましくありませんから、「たまに、混ぜる!」という方針に異議はありません。でも「完全クジ引き制」は無理があったように思います。私も幹事の一人なわけですから、当日でも「先輩、それはやめましょうよ」と意見しておくべきだったな、と今は思っています。

 ベターなのは「完全クジ引き制」ではなく「世代ブロック別クジ引き制+幹事の分散配置」でしょうね。

 会場を若手ブロック、先輩ブロック、大先輩ブロックに3分し、クジ引きの箱も3つ用意して、それぞれのブロックの中でクジを引いてもらいます。

 そして幹事や元幹事だけは、逆にあえて自分の属するブロックのクジを引かずに、他のブロックに混ざってもらいます。先輩幹事は若手メンバーを親しく指導し、逆に若手幹事は先輩メンバーの御機嫌をとりむすんでもらいます。

 私は、女性メンバーの居る机が良いので、ズルっ子するかも・・・しれませんが。

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うちの会社

 「二条彪の特選教訓集 みんなで学ぶ 成功の心得No8 お客様への心得」という御本を毎週月曜日の、弊店の朝礼で輪読しています。11/29には、項目No4「うちの会社という言い方はやめよう」を読みました。

 内容は、タイトルの通り、うちの会社という言い方はやめて、「私は」「我々は」という言い方をしよう、という勧めです。

 その理由は、「うちの会社」という言い方は曖昧な言い方、特に責任の主体が曖昧な言い方だからです。これは、かなり頷けます。

 「うちの会社は〜〜なんですよ」と言う時は、たいてい、良くないニュアンスが伴いますね。しかも、その良くない点は変えられない、自分が変えてやろう、という気概は無い、という言外の意味を含んでいます。

 「〜なんですよ」の部分が明確な経営方針のことなら、まだ良いのですが、そうでもなく、歴代の2〜3人の担当者のクセが固定化していて、それを「うちの会社は〜〜なんですよ」と言っている場合も少なくないと思います。

 こういう雰囲気を変えるのに「我々は〜」という言い方にするは、たしかに大変良い考えと思います。

 ところで「ウチのヨメ」っていう言い方はどうなんでしょう。

 その良くない点は変えられない、自分が変えてやろう、という気概は無い、という言外の意味を含んでいます・・・ね。

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ノロウイルス

 ノロウイルス流行の気配があります。11/25の読売新聞が次のように伝えました・・・

 下痢や嘔吐を繰り返す感染性胃腸炎の患者が急増し、流行期を迎えたことが、国立感染症研究所の調査でわかった。ノロウイルスが主な原因とみて、手洗いなどの徹底を呼びかけている。(中略)

 昨年同時期の3倍以上で、過去10年では大流行した2006年に次いで多い。(中略)ノロウイルスは例年12月に感染のピークを迎える・・・

 さて、ブログ読者の皆さん、ノロウイルスの感染予防で最も重要なのは、手洗いです。

 インフルエンザと違い、ノロはアルコールでは殺菌できません。だから、せっけんと大量の流水で洗い落として下さい。わずかな数のウイルスでも下痢や嘔吐を引き起こしますので、念入りに手洗いして下さい。

 それから、患者の嘔吐物や便には数億個のウイルスが居ますので触らないで下さい。

 感染した人が、出勤して会社のトイレで吐くと、その場所が汚染されます。そうすると、今度はそのトイレが感染源になりますので、症状が出た人は、会社や学校を休んで下さい。

 症状がおさまっても、2日間位は便からウイルスが出るそうですので、自宅で待機して下さい。

 実はノロウイルスは、今、料理屋が一番気にしているウイルスなのです。料理人が感染したまま、調理にあたると大変なことになります。

 だから少しでも症状が出たら、即自宅待機しないといけません。つまり料理人本人の体調管理が大事なのです。

 でも、ノロで気持ち悪いのか、前夜の呑みすぎで気持ち悪いのか、区別つかない場合は困りますよね。

 私自身も数年前の、ある朝やたらと気分が悪く、その前夜に行った居酒屋で、馬肉専門店でもないのに馬さしを食わされていた為、

 これは、ひょっとして当ったか?!

と思って医者に行ったら、アッサリ、

 住吉さん、二日酔いでしょう。

と診断されたことがありました。

 要するに、酒は、ほどほどにということです。

 特に記者会見の日は。ねえ、成田屋さん。

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ご紹介

 商売をしていて「××さんのご紹介」という言葉が少々やっかいです。

 ヨの辞書によれば「紹介」とは、同一宗教の信者が集まる場所のこと、では勿論なく(それは「キョウカイ」)、「間に入って引き合わせること」です。だから、そういう場合に限って「ご紹介」と言って下されば、良いのですが、

 まず最初の「ご紹介」(?)のケース⇒「ちんや」で食事したことのある方が「あそこは旨い」と言うのを聞いた別の方が、その「旨い」と言っていた方の「ご紹介」と言ってくることがあります。

 これは「ご紹介」というより、口コミであって、「××さんに旨いと教えてもらった」とか言っていただけば、こちらも正しく理解するのですが、「ご紹介」と言っていただくと、どうも話しが混線します。

 過去の予約帳を調べて「たしかにその方、見えてはいるようだけど、正直、御顔も覚えていないなあ」ということもあったりして、困ってしまいます。勿論、有り難い話しではありますが、狭義の「間に入って引き合わせること」ではないような気がします。

 逆に、私のことを知っている方が電話またはメールで「自分の知りあいの、これこれこういう人がお店で食事したいそうなので、予約を採ってほしい」と連絡していただけば、それは勿論、完全な「ご紹介」ですから、さらに有り難いです。

 一番困るのは「人脈自慢の方」の「ご紹介」です。世の中には、名刺交換しただけで、「ちんや」の社長を良く知ってるんだ!」と吹聴する方がおいでのようです。これが、いわゆる「人脈自慢の方」です。

 この場合、まずたいてい吹聴している御本人は連絡を寄こしません。「オレの名前を出せば、食い放題になるよ!」などと放言している場合もあるようなのですが、当のご本人から「食い放題にしてほしい」と電話がかかってくることはなく、そんな眉ツバな話しを信じ込んだ、哀れな方が「食い放題を頼む」と電話してきます。(碇、じゃなくて怒)

 たぶん、その方、本心から「食い放題」をやりたいわけではなく、「ご紹介」のメリットが何か享受できれば、それで御満足なのだと思います。私が部屋へ顔を出すだけでOKなのかもしれません。

 でも、「ちんや」という店が間違ってもやらない「食い放題」をリクエストされてしまうと、そういう方には、お目にかかる気がしませんねえ。下手に会って「何で、食い放題やってくれないんだ?」と聞かれても、ツマリません。

 ハッキリ申して、そんな下手な「ご紹介」など利用せず、むしろ自分の氏素性などをご自分でキチンと名のった後、「ご主人さんが、その時間にお店においでのようなら、お目にかかれると有り難い」とか言っていただけば、それはお会いします。

 私は、ちんやの社長=公人と思っていますから、政治・宗教・セールス以外で、かつ怪しくない方には、お目にかかっています。

 女性は喜んで、オトコは、まあ、ヒマでしたら・・・

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草食男子

 11/17に国際観光日本レストラン協会の理事会があったので、出席しました。

 今回の議題は、来年度の活動計画・予算案です。来年の2月に総会があるので、そこに提出する案を検討するわけです。

 議論の的になったのは、「親子体験食味学習会」事業の予算です。この事業は、協会発足50周年だった昨年に、初めて実施され、好評だったため、今年も実施されたものですが、問題は、その予算です。

 50周年の時は「特別会費」も集めたので、協会にお金があったわけで、そこから各会場店に補助金を出せました。結構な金額を補助金として支出しています。

 しかし、2年目以降は、そうはいきません。好評なので、続けていきたいわけですが、お金のことを真剣に検討する必要性があったのです。

 11/17には、いろいろ議論して、結局、協会からの補助はだんだん減らして、各会場店が独自に負担する方向にして、事業としては、是非続けていきたい、ということになりました。

 この「親子体験食味学習会」事業には「ちんや」も、2年続けて参加しました。

 それなりに人数も集めて、好評だったと自負していますが、会費が高くても、大勢参加していただけたかは、微妙です。今後、補助が減って会費を上げたら、どうなるか、不安はあります。

 しかし、食育関係の事業は、「ちんや」としても是非続けたいと思っています。

 特に若者の「草食化」を心配しています。なんだか社会に元気がなくなっていくようで、とてもイヤです。

 そこで青少年、特にスポーツをする子達に、肉の話しを聞かせながら、すき焼きを食べてもらう会を計画しています。

 前回は、台東区花川戸のシュートボクシング・ジムに入門している、お子さん達が親子で参加して下さいました。

 ここで、肉の話しというのは、肉の熟成の話しが中心です。たくさん食べても胃もたれしないのは、熟成させた肉でして、そうでない肉は、タンパク質がアミノ酸に分解されていないので、たくさん食べると胃もたれします。

 だから当然、お子様の成長に良いのは前者の方です。食べて⇒成長して、是非試合に勝ってもらいたいです。

 今後は、補助金が減る分、「値段は格安のお値段で」、というわけにはいかないのですが、内容で勝負したいと思います。

 と、思っていたら、知人の中に剣道をやっている人が見つかったので、声をかけてみました。実現したら嬉しいです。

 子供と真剣勝負!はしませんけどね、文科系男子なんで、ワタクシ実は。

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*前回の「親子体験」開催例は、私のブログの、8/22号〜8/25号をご覧下さい。

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デフレ酉の市

 鷲神社の「酉の市」の日の、「ちんや」店内の雰囲気が、ここ数年上品です。

 なぜか酉の日に、弁護士・会計士・行政書士・設計士といった、士業の事務所の皆さんが来店されるのです。考えてみれば、士業の事務所も中小企業のようなものですから、お酉様に繁盛を祈願に行かれるのでしょう。

 11/19の「二の酉」の日は金曜日でしたので、5〜6人の事務所から30人くらい所属している事務所まで、大中小の宴会を「ちんや」でしていただき、しかもこうした職業の方々は、酔って大騒ぎしたりしないので、有り難かったです。

 その昔は、こうではありませんでした。昔は、酉の日というと町工場(こうば)御一行様がお得意様でした。

 社長さん(=と言っても、工場のお父さん)が先頭に立って、工員さん全員を率いてお酉様に行き、その帰りに寄っていただいていました。これは勿論、有り難いことは有り難いのですが、工員のおじちゃん達が、酒に酔って事件を起こすことがありました。

 大企業とか役所なら、「全員動員」はせず「課長級以上のみ参加」とか仕切りがあると思いますが、町工場の場合、そういうヤボをするハズもありません。

 社長に動員されて、「今日は好きなだけ飲めよ」と言われたら、本当に好きなだけ飲んでしまうのが、おじちゃん達です。酉の日というと、おじちゃん達の動静が気がかり、というのが御約束でした。

 しかしその後、世は移り、台東区の地場産業の工場の内、相当数が海外に移転し、寂しくなりました。円高が、その引き金を引いたことは、ここで指摘するまでもありません。

 それにつれて、「ちんや」の雰囲気も上品になりました。それはそれで嬉しいのですが、これで良いのか?!とも思います。

 工場の企画部門・デザイン部門は、この辺りに残っていても、おじちゃん達の働き口だった生産ラインは、今はもう海外です。働き口=雇用をなくした、あの酔っぱらいの、おじちゃん達はどこへ行ったのでしょう。

 今デフレが酷い、と連日報じられていますが、それは雇用が無いからだろう、と思います。かつて地場産業が栄えた地で、すき焼き屋をしていて、そう私は感じています。

 今日はジョークに出来ませんね。

 なんとかなりませんかね、チョーさん。

追伸

 昨日放送のTV番組『紳助の「深イイ話」アートスペシャル』(日本テレビ)で紹介された、彫紙アーテイスト林敬三さんのブログは、

こちらです⇒http://blog.choshi-art.com/ 

 林さんは、弊店のパンフレットをデザインしてくれた方でもあります。是非ご覧ください!

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*「酉の市」の縁起については、このブログの11/7号をご覧ください。

Filed under: ぼやき部屋,今日のお客様 — F.Sumiyoshi 12:01 AM  Comments (0)

顔出し

  最近店の現場に出ていると、ジロジロと顔を見られることがあります。

 ブログのアクセスが増えてきたせいかもしれません。このブログを始める時、顔出しの件は、当然悩みましたが、「顔の見える商売」を実行するのに、顔が見えないわけにはいかないので、決行。醜体をさらしています。

 そのせいかはわかりませんが、先週末もジロジロ見られました。天気が良くて、また適度に寒い「すき焼き日和」だったので、店が忙しくなり、そこで急遽玄関に出て下足の整理や、お客様のご案内をしていたところ、一人の若い男性から、目線が送られてきました。

 ほっぺたに御飯つぶがついていたわけではありませんが、ご入店の時もジロジロ、お帰りの時もジロジロでした。

 しばらくしたら今度は、立派なカメラを手にした若い女性が外から入ってきて、「写真撮っていいですか?」

 店がまえをお撮りになるのだろう、と思って、「はい、どうぞ」と言って引っ込むと、

 「そうじゃなくて、ご主人の写真です!」

 うーん、なんだろう?と思いましたが、既にブログに顔出ししていることだし、真面目そうな可愛い娘だし、

 「結構ですけど、何にお使いになるんですか」

 「はい、専門学校の課題がありまして・・・」

 そうか、「浅草の歌舞伎風イケメン・ボーイズ」というテーマで撮っていたのか。困るなあ、事務所通してくれないと。

追伸

 明日19日は鷲神社の「酉の市」の日ですが、明日と言っても、時間は0:00〜24:00ですので、感覚的には「今夜から」っていう感じです。明日ご予定のあって行けない方は今夜お出かけ下さい。

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引っ込まない男

 秋の行楽シーズンに入り、大勢様のご来店が多くなっています。

 こういうシーズンに困るのは、ごく短時間で食事を済ませたがる、お客様です。1時間以内で済ませたいとか、ヒドい場合は45分で出たい、とか言われます。少人数の方ではなくて、大勢様にそういうご要望が多いので、さらに往生します。

 弊店では、実は、お食事時間は90分とっていただくことにしています。百歩お譲りしても、75分は意地でもとっていただいています。

 だから、その仕事を60分以下に詰め込んだ場合、しかも大勢様なら、いかにドタバタと荒れた現場になるか、ご想像いただけると思います。

 と、申し上げると、一般のお客様はたいてい了解してくださるのですが、ご了解賜れないのが、旅行業者の皆さんです。

 あの方々は、自分の建てた旅行日程を崩すのが、よっぽどおイヤなのか、あるいはそもそも料理屋風情に、意見を言う権利など無いと御考えなのか、

 なんとか60分以内に終わらせろ、それがそっちの仕事だろ、とおっしゃいます。

 ところが! そう言われて、ハイそうですね、と引っ込まないのが、住吉史彦です。

 「なるほど、ご事情はうかがいました。しかし弊店には、実は時間制限がございまして、そういうケースではご予約をお受けしないことに決まっております。」

 ここまで来て、その業者さん、初めてこちらの意志にお気づきになります。そして、

腹をおたてになる場合と、ほお、ひょっとして、この店は結構なコダワリのある店なんだ、大したもんだ、と思って下さる場合と、両方があります、もちろん。

 腹をおたてになって、すぐブチっと電話を切ってしまわれた方には、お話しする機会が無かったので、この場で申し上げたいと思いますが、

 世の中には、利便性以外の価値・便利さ以外の価値もあると思います。

 私は利便性以外の方を目指している男で、「ちんや」は便利さ以外の方を目指している店です。だから、

 仕事に関係ない場面では、仲良くして・・・下さいね。

 よろぴく。ぴくぴく。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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