秘伝の割下

ある夜の団体さん、座敷に上がって、すき焼きを召し上がり、

割下が美味い!

と言って、一人一本ずつ割下を買って土産にして下さいましたが、

違うンですよね~

肉と割下のバランスが、味の決め手なんですよ。

テレビの、「秘伝」のナントカを視過ぎですね。

「この割下をかければ、どんな食べ物も美味く成る!」

~わけないですよ。

むしろですね、残念な肉に「ちんや」の割下を使うと、美味くなるどころか、より残念な味になります。

「ちんや」の割下は大変甘く、味が濃いですから、肉の方にそれを受け止める旨みがなければバランスしません。やたらと甘辛くなってしまうのです。

この割下は、優れた血統の牛を長期肥育し、また肉にしてからも長期熟成させた場合にだけ使える割下なんです。

ですによって、必ず肉とセットでお求めください。割下だけ買うことは禁止します!!

・・・と今度から売り場に表示しよう。

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駆け込み需要

「駆け込み」はまず無くて、しかし「反動」は来るだろう、というのが飲食業です。

普通の世の中は今月末になれば「駆け込み祭り」で忙しくなるのでしょう。運送業界などは、

頼むから「駆け込み引っ越し」は止めて欲しい、とよびかけていますが、せちがらい皆さんが言うことを聞きますでしょうか。

結果、どなた様も月末は忙しくて仕方ありませんから、ゆるりと食事などしている場合ではなくなりそうですね。

雪の2月に続いて、トホホな3月になりそうです。我慢、我慢。

で、4月になりましたら、当然「反動」です。

3月に「駆け込み」でトイレットペーパーや洗剤を買いこんでしまった皆さんは、4月に入れば余分な消費を避けると思います。

4月もトホホになりましょう。我慢、我慢。

だから、皆さん、この時期に飲み食いに出かければ、よほど店から感謝されると思いますよ。夜のお姐さん方も、ヒマをもてあましているかもしれません。

「駆け込み」にも「反動」にもあまり関係無い皆様、是非是非今こそ、

無鉄砲消費を!

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ビジョンと意識変革

さて、3.11です。

ガレキの処理だけは順調らしく、空撮された更地の映像が、復興の遅れを印象づけてしまっています。

一方で、若くて有能なソーシャル企業家の皆さんが東北の地で企業なさったケースも少なくはない、とかですし、従来は官僚的だった自治体の動き方が、NPOと連携できるようになったりとかのようですし、希望もあるようです。

それでもなお、道は険しいようです。一般社団法人「RCF復興支援チーム」の藤沢烈代表理事が先日「東北復興新聞」に寄せたコメントによりますと、

「最も重要なのは、現地経営者のビジョンであり、意識の変革だ。東北沿岸は旧来より下請けの産業構造だったが、言われたものをつくるだけでなく、誰にいくらで売るかを考える販売戦略が必要だ。自ら「値付けをする」ことでいかに守りから攻めへのビジネスに変革させていけるかが問われている。」

?!

これって日本全体に言われていることと全く同じじゃないですか。

「東北沿岸は」を取り除き、「日本の中小企業は」と置き換えても、この文はごく自然に読めます。

これまで中小企業に対して、ビジョンを持たせて意識を変革するよう促すことが、あまり行われていなかったのですから、地震が来たからと言って、急に出来るようにはなりません。

例えば、日本酒の蔵元さんに対しては「飲んで支援」が行われていて、弊店もささやかながら取り組んでいますが、いつまでも「飲んで支援」というわけにいかず、長期的にはやはり実力で売れないと困ります。衆議院の土産の酒も福島県酒造組合さんが造るそうで、大変良い考えと思いますが、これも「飲んで支援」ですね。

そういう方向に加えて、パリやニューヨークの一流のレストランに酒が採用されるよう頑張っていただきたいところですが、勿論そんなこと、簡単に出来るはずもありません。

補助金を出したらそれが出来るようになる、という種類のことでは全くありませんが、是非取り組んで欲しいところです。

若き東北の起業家さんが、そういう困難な仕事を成し遂げてくれること、それを祈りながら待っています。

「ちんや」さん、「飲んで支援」はもう結構です、と言われる日が来ることを待っています。

あ、個人的には、死ぬまで飲みますけどね。

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ゆづクンの凱旋

さて3月になりました。

3年前、大震災の惨状を知った時、私は、

日本は何度も災害から立ち上がってきた国だ。

今回の被災地から10年後に、きっと素晴らしいスポーツ選手が出て来る、

30年後にはきっと素晴らしい政治家も出て来る、

いや、是非そうなって欲しい、

と思いました。

この2月、その予想は嬉しい方向でハズレました。

未だ3年たっていないのに、金メダルが獲れました。

もちろん、フィギュアスケートの羽生結弦選手のことです。

仙台は、マー君に続く朗報で沸いているようです。

以前はスポーツに御関心は無いように見えた仙台の知人も、「マー君!」「ゆづ君!」と盛りあがっておいでのようです。

まさに「スポーツの力」ですね。

今回のことで感服しますのは、羽生選手が「スケートで復興」と本気で考えておいでだったことです。

普通の人はスケートで復興が出来るとは考えないものです。

御本人も、何度も報道されたエピソードですが、全国各地のリンクを転々としていた頃は「自分だけスケートをやっていていいのか」~そう思っていたそうです。

思いおこしますと、当時は私も、

こんな時にすき焼き屋なんかやっていて、ごめんなさい。

ムダに電気使ってスミマセン!

という気分だったことを思い出します。

でも、やはり私はすき焼き屋をやるより他なく、それどころか、すき焼き屋をやることが結局この国に最も貢献できる道だ、と思うようになりました。

その後のことは、このブログに書いて来た通りです。

だからスポーツ選手だけが称賛されるのは、チト悔しい気分はあるのですが、まあ、そこは仕方ないですかね。

今回は誠におめでとうございました。ますますの御活躍を祈念いたします。

追伸、

2/24にインターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUの番組「ビジネスチャンネル~この人に聞きたい」に出演させていただきました。

過去の放送は、こちらのURLで聞けますので、よろしかったら、是非。

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牛のいじめ

「牛の世界にも、いじめがあるといわれる。」

・・・イヤな話題を持ち出しますねえ。しかも、Yahoo!のトップ・ページに持ち出すとは。

ネタ元は神戸新聞さんのようですが、記事によりますと、牛によるいじめ行為を防ぐ新しい方法が出来たとか。

発明したのは兵庫県篠山市の肥育農家・木村善孝さんという方のようです。

「競りで買い付けた子牛を一定スペース内に4頭ずつ分けて育てている。群れで過ごす牛は、強い順に上下関係を築いて秩序を保つ。弱い牛を押しのけ、餌を独り占めする者もいる。」

「ストレスが強いと発育が悪くなり、肉質に影響が出るという。頭突きされて炎症を起こし肉質が落ちることもある。」

「そこで、ねじを貫通させた板を用意。先端が「いじめっ子」の額に当たるように取り付けた。名付けて「ペナルティー板」。他の牛を攻撃すると自分の頭が痛くなる。自ら悪さをやめさせる作戦だ。」

「愛媛の農家で見かけたのを参考に始め、肥育する120~130頭のうち10頭ほどが付けている。数時間で効果が出ることもあれば、2年近く付けたままのケースもある。」

「板を付けた牛は、攻撃すると額が痛いため「自分がやられた」と感じて立場が逆転し、いじめられる側になることもある。牛同士の関係の変化を知るため、丁寧な観察が欠かせない。」

こうして育てられた牛さんは「神戸ビーフ」のブランドで出荷されます。

神戸市内には牛の生産者はあまりいませんから、兵庫県産で評価の高いものを「神戸」の名で売っています、念のため。

それにしても、この話題がYahoo!のトップ・ページに出て来たのは、人間のいじめが止まないからでしょうねえ。

・・・というようなことをFBにUPしましたら、インドに駐在している同期生から、

「実は、デリーの家の近くを散歩すると、5頭集団と6頭集団の2つの野良牛グループがいます。それぞれに、斥侯、大将、そして子供たちとしんがり、という布陣で行動しています。牛にも、そういう行動形態があるんだ、と、インドに来て、ひそかに感心してます。だから、人間と同じように、いじめもあるのでしょう。面白いのは、普段は、近くのゴミため場で、食事を取るのにいがみあっている双方の集団も、ある時は、和解して、一緒にゴミあさりしている姿をみかけたことです。もしかしたら、人間より、よっぽど、いろいろなこと、考えてるのかもしれませんね。だからと言っては変かもしれませんが、この記事、確かにそうだなあ、と妙にうなづけます。」

うーむ、「人間より、よっぽど」ですか。

南無観世音菩薩。

追伸、

2/24にインターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUの番組「ビジネスチャンネル~この人に聞きたい」に出演させていただきました。

過去の放送は、こちらのURLで聞けますので、よろしかったら、是非。

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絶句する御質問

かく申す私も販売の現場に立っていたことがあります。22歳から27歳までです。

当時体験しましたことは、

お客様は、こちらが答え易いような質問はなさらない、

ということです。

ある商品の詳しいスペック・詳しい効能であるとか、

商品Aと商品Bの違いについての質問であれば、販売員は事前に調べてありますから、質問されれば答えられるのですが、そういう御質問はあまり来ません。

絶句するような質問が多かったと記憶しています。

どういう質問が絶句する質問かと申しますと、

例えば、今貴女は肉の販売をしていると仮定しますが、

「孫が受験を控えているので、激励のためにすき焼きをするんだけど、どの肉がお勧め?」

と聞かれたらどう答えますか。絶句しちゃいますよね。

質問が悪い!とも言えますが、そう簡単に否定せずにもう少し考えてみますると、絶句してしまう理由は、

ベネフィットとスペックとの摺り合わせが出来にくいからだ、と説明できると思います。

上の事例では、お客様が商品に求めるベネフィットは「受験に成功する」ですが、

肉という商品に本来備わっているスペックは「旨い」とか「安全だ」ですから、摺り合わせが容易に出来ません。

この間を結ぶためには、単なる肉という商品を売るのではなく、なんらかのストーリー性を持たせた商品を用意しなければならないことが分かります。

で、春になりましたら、私は「ちんや」の精肉売店でタケノコを売ることを考えています。勿論それをすき焼きに入れていただきます。

タケノコすき焼きを食べたお孫さんが、

なんで今日のすき焼きにはタケノコが入っているの?

と尋ねてきたら、こう答えましょう。

それはね、御前が「伸びる」ことを願っているからだよ。タケノコは伸びる草木の代表だからね。

さらにこうも言いましょう。

タケノコ入りのすき焼きを食べた子は、みんな慶應に入れるらしいよ!「ちんや」の社長のブログに、そう書いてあるんだ!

ああっと、嘘は止めましょう。

「ストーリー性」にとどめておかないと、サムラゴーチ化してしまいますよ、お孫さんが。

追伸、

インターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUに出演します。

本日14:00~14:50、こちらのURLで法曹です、イヤ、放送です。

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結婚披露宴

今日、浅草の「どぜう飯田屋」のお嬢さんと、銀座の寿司の名店「久兵衛」のご子息の結婚披露宴があります。美味しく華やかな会になりそうで、今から楽しみです。

さて、よく結婚式で聞くセリフに、

二人で生きると苦しみは半分になり、喜びは倍以上になる、

と申しますが、これは当家には該当しません。

喜びは倍以上ではなく、たいてい半分位になります。

私が喜んでいる日にウチのヨメは大抵御機嫌が悪いですからです。

先日国際観光日本レストラン協会から「協会功労者会長表彰」をいただきましたが、その日も御機嫌が悪く往生しました。

表彰を受けるには協会の総会に出席するため、店を留守にしないといけませんが、そういう日に限って、テレビの撮影が入ったりするからです。

この撮影も「自分が不在だから」といったんお断りしたのですが、「御主人がいなくても何とか出来る」し、タレントさんの都合がこの日しか合わないということで、お請けしました。

撮影があるからと言って普通の営業を休むわけではなく、営業しながらの対応です。

私が外の活動で留守の日に、重要な御客様が見えたりすることもあります。

留守を任されてストレスがかかり⇒御機嫌が悪化⇒喜び合えない~喜びは半分になる、という展開です。

これが当家の日常ですが、そういうタイプの家って浅草には結構あります。

しかしです、これから結婚しようと言う新郎さんに申しますが、こういう場合、その場の感情で、

オレの目出度い日が台無しだ!

と叫んではいけません。

「台無し」は言い過ぎです。あなたが成し遂げた良いことは色褪せないのです。客観的に価値があります。

たしかに当日はコミュニケーションが上手くとれないかもしれません。

留守を守ってくれたことへの感謝の気持ちを言おうとしても、なにしろ機嫌が悪いと上手く行きません。

しかし2~3日たって落ち着いた頃なら、上手く言えるかもしれませんから、新郎さん、是非そうしましょう。

当日は夜の巷に繰り出すことをお勧めします。

夜の姐さん達は無邪気にチヤホヤしてくれますから、こちらも無邪気に楽しめば良いのです。そう、男を褒めそやすことにこそ、あのビジネスの本質的ヴァリューが在ると申せますが、それは今日はさて置きまして話しを戻しますが、

夫婦に感情の行き違いは必ず在ります。

しかし、自分のパートナーに成ってくれそうな女性が目の前にいたら、迷わず球根しましょう、いや、求婚しましょう。

二人で店を守る、そういう夫婦に幸あらんことを。

追伸、

インターネットラジオ局CROSSWAVE☆SENJUに出演します。

2/24(月曜日)14:00~14:50、こちらのURLで法曹です、イヤ、放送です。

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お取り寄せ特集号

雑誌『BRUTUS』に載せていただきました。

『BRUTUS』恒例のお取り寄せ特集の号で、

「4年半ぶりに登場。お馴染み松任谷正隆・秋元康・酒井順子・佐藤可士和の“四天王”が、16ジャンル192品目を徹底審査! 他にも最強の卵かけごはん、ゆるキャラが薦める地方生鮮食材、人気店のシェフ秘蔵の調味料、冬を彩る絶品鍋BOOKと決定版の一冊です。」

という触れ込みです。

で、「ちんや」が出ていますのは、「ごはんの友」の部分。

そこに「ちんや」の登録商標の牛脂「牛ゅっとハート」が出ています。

何故「ちんや」が「ごはんの友」に出ているか、不思議でしょうが、

今回は、割り下と一緒に「牛ゅっとハート」をごはんに載せ、融けたら⇒かき交ぜて食べる、という企画なのです。

これは『BRUTUS』の編集さんのアイデイアで、台湾や香港などでは、ごはんに脂と調味料を載せて食べるのが人気なのだとか。

私の好みでは、さらに卵をかけた方がベターで、またどうしても「ちんや」の割り下は肉に合わせて甘いので、少し塩味=例えば醤油を足すのが良いと思います。

まあ、「牛ゅっとハート」の本来の趣旨とはチト離れますけどね。

「牛ゅっとハート」も割り下も、この店の中で作っている自家製と表記していただいたので、そこは宣伝になり在り難いことでした。

よろしかったら、お試し下さい。

追伸、

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成敗

サムラゴーチ氏のコンサートやCDについて詐欺罪で訴えることは難しい、弁護士の先生が、そうテレビで解説していました。

理由は、「相当程度高品質」な音楽を提供した事実があるから。

けっ。

私には詭弁にしか聞こえませんね。

これを裁けない日本の詐欺罪って、いったい何なんでしょうか。

そう言えば、

九条葱じゃないのに、「九条葱」として売った者や、

成型肉なのに、さも精肉のように売った者も詐欺には問われませんでした。

せいぜい景品表示法違反で措置命令を食らっただけですよね。実にスイートです。

法務当局の本音は分かっています。

音楽だの料理だの、そもそもテキトーなものをイチイチ検挙していたら、検察官が何人いても足りないよ。オレ達は、もっとスゴいもの=政治家とか官僚とか大物を殺りたいんだよね!

はああ?

その「大物」を殺ろうとして、最近はしくじってばかりだった思いますけどね。村木厚子次官とか、石川知裕議員とか。

失礼ながら、そもそもヘナチョコな功名心で動いておいでなんじゃないですかね。

国民の芯からの望みを体現しよう=「騙されて悔しい。誰かが悪者を成敗して欲しい」という望みに副おうと思えば、もっと違う動きになると思いますけどね。

この辺から話しは拡がりますが、だいだい日本は、高潔な商ん人の国です。

「信用第一」と昔の人は呪文のように唱えましたが、いつの間にか、「騙した者勝ち」の国に成ってしまいました。

国民の側が劣化して、味も音楽も分からなくなったという事実もありましょうが、裁く側の熱意も下がっているのでは?と私は感じます。

当然ですが、人を騙して儲けてはいけません。

正直者が馬鹿を見ない国にしないといけませんよね。

悪者を成敗してくれるのは、「暴れん坊将軍」だけなんでしょうか。

あの時代劇が、今でも繰り返し再放送されている背景を軽視してはいけないと思うんですけどね。

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オリンピックの魔物

私はオリンピックが好きではありません。

え? 国民がテレビに夢中で料理屋に行かないから、そういうことを言うんだろうって?

ええ、まあ、そういう事情も在ることは在りますが、正確に申しますと、オリンピックが嫌いというより、煽りたて騒ぐメデイアが嫌いです。

その騒ぎが重圧となって選手に悪影響を与え、実力以下の成績に終わる=所謂「オリンピックに棲む魔物」という現象が起きますが、彼らのせいです。

だから「嫌い」というより、選手の皆さんが「気の毒で視ていられない」というのが的確な表現です。

古くはマラソンの円谷幸吉さんの自殺。

最近では、リレハンメルの「世紀の失速ジャンプ」の原田雅彦選手が酷い嫌がらせを受け続けた事件。

そういう話しが、とてもとてもイヤです。

最近妙に「団体競技」を新造する傾向は特にイヤです。

国家の威信は、出場する全選手が均等に負えば良いのに、「団体」を造ることで、その競技に出る数人の選手に威信を背負わせ、「魔物」度を上げて苦しめ悩ませ、メデイアはそこを盛んに放送しています。私は視ておられません。

ここから話しは少しズレますが、所謂「老舗」店の経営者に対するメデイアの態度も、オリンピックとまったく同じです。

彼らはインタビューなどで、ことさら「代を継ぐ重圧」について聞いてきます。重圧を受けて人様が悩み苦しむ様子こそ、彼らにとって最良のコンテンツだからです。

私は毎回イラっとしますが、その気持ちを抑えて、オリンピアンのように回答します。

「重圧を楽しめる経営者が勝てる経営者だ」と。

はい、皆さん、すぐにお分かりでしょうが、これは内村航平選手のパクリです。

想像していただきたいのですが、経営者にとって日々のストレスは、御約束です。

主なるストレスの源泉は「老舗」ということで、お客様の期待度が、そもそも高いことです。

その「老舗」の経営者であるところの私のメンツが、なんらかの不具合で潰れることなど、日常茶飯事ですが、では、そのたびに怒って担当者を叱責した方が良いのでしょうか。

ウチのスタッフは「老舗」経営者などに成った経験はありませんから、そのメンツなるものを体感したことはないですね。だから、私がイラついていても、意味が分からないでしょう。

叱責されても訳が分からず、

私は社長に嫌われている!

としか思わないことでしょう。その様子を見て、本人以外も仕事を怖がるようになり、楽しめなくなります。

叱責⇒辞職⇒募集⇒採用⇒叱責⇒辞職⇒募集⇒採用⇒叱責

というサイクルを繰り返して、結果経営に大きなダメージを与えることに比べれば、私の「老舗」のメンツなどは小さいことであることが、すぐ分かります。

そう、だから経営者は上村愛子選手や髙梨沙羅選手を参考にした方が良いと思います。

・・・と、ここにあえて書いて公表することで、私も自分をコントロールしようと試みています。ハッキリ申しまして、日々イライラしっ放しですからね。

ソチにお出になる選手の皆さんも、願わくば、重圧を楽しんでいただきたいと思いますが、それはなかなか難しいかもしれません。選手は若いですからね。

失敗するシーンを視たくないから、私は観戦しません。今回も魔物にとり憑かれる選手が多いことでしょう。

ああ、ソチよ、

そちもワルよのお。

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