食の安全

 本日弊ブログは500日連続更新を達成しました。

 でも気分は晴れません。

 またしても「食の安全」が問題になっているからです。申すまでもなく、南相馬市産の牛の件です。今後、福島産の牛は、全頭検査をしない限り、売ることが難しくなるでしょう。

 7/11に「料飲三田会」という、慶応大学を出て料理屋を経営している人たちのグループの会合が「ちんや」でありましたが、その席でも、どうしてもこの話題になりました。話す内に、声のトーンが沈んできて、なんとも沈鬱になってきます。

 どうも、この「全頭検査」っていう言葉は、ちょうど10年前のBSE問題の時を思いおこさせます。

 対策が後手にまわって、マズいことになり、最後に打つ手は全頭検査しかない状態になっている、今の状況は、あの時と同じ展開に見えます。デジャブーのようです。

 もっとも、BSE問題の遺産で、牛は個体識別が完全に出来ていますから、福島以外の牛の消費が落ち込むことは避けられると思います。一方、一番可愛そうなのは、福島県内の原発から遠い所で、畜産をやっている方です。店頭では「福島県産」とだけ表示されますから、問題ない牛でも売れないでしょう。

 思えば、過去10年間、食をめぐるニュースは、なにかと暗いものばかりでした。BSE、O-157、強毒性鳥インフルエンザ、口蹄疫、中国製毒ギョーザ、事故米転用事件、食品添加物、偽装表示・・・・・そんな話題ばかりでしたね。

 実は、初めてBSEが国内で見つかった平成13年9月の前の月=平成13年8月に、私は「ちんや」の六代目を継ぎ、今年の8月で10周年なのですが、その後10年間、食をめぐるニュースは、なにかと暗いものばかりでした。楽しい時間は、あまりに少なかったように感じます。

 今年の年始に、私は書きました・・・

 そういう10年が過ぎ去って、皆さん、そろそろ、気分を変えたくありませんか!

 食は、もっと楽しい気分で語られて良いものに決まっています。

 今年、日本のお笑いの聖地である浅草から、食と笑いを同時に発信したいと思っています。浅草の知人の中には、お笑いの仕事にかかわっている人もいます。最高の立ち位置ではありませんか・・・

 私は、今年はそういう仕事をしたいと願っていました。

 もちろん仕事ですから「食の安全」の方にも取り組みますが、それは仕事の目的というより前提の話しで、その前提の上で「食と笑い」「食の楽しさ」をやりたかったわけです。でも、今は原発のせいで、また前提であるはずの「食の安全」に、フォーカスが当ってしまいました。残念です。

 だいたい「安全」関係の用事って楽しくないんです。

 しかし暗いムードを変えることを諦めはしませんよ。

 社内に造るかな、「冗談製造委員会」

追伸①

 「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも「仙台牛」を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。

 「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」

追伸②

 7/18に「第三回すき焼き通検定」を実施します。合格すると特典満載ですよ!

検定の詳細はこちらです。 

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて500連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 「ちんや」創業130年記念サイトは、こちらです。「すき焼き思い出ストーリー」の投稿を募集しています。

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最後の出番

 総会シーズンですが、今年の私の出番は2回だけです。

 6/9は東京都料理業組合の総会、6/10は浅草観光連盟の総会でしたが、出て拍手するだけですから楽なものでした。

 出番はと言うと、5/25の国際観光日本レストラン協会関東支部会の司会と、週明け6/14の浅草料理飲食業組合の、事業報告だけです。

 このブログやツイッターに「忙しい、忙しい」と書いてきたので、皆さんが気を遣って下さったのかもしれません。その間に歌の出番がありましたが、まあ、それは別腹ですね。

 さて、その最後の出番である、浅草料理飲食業組合の事業報告ですが、この仕事は「モノ凄く難儀な仕事」というわけでは、もちろんないのですが、100人ほどの組合員を前に、高い壇上から報告する予定になっていまして、スポットライトもバッチリ当たるので、それなりの緊張感があります。

 さて、そういう次第ですので、この2〜3日間は、事業報告と事業計画の、演説の文案作成と稽古をしないといけません。

 今年も私は演説全文を、パソコンでベタ打ちします。組合には事務員さんもいますが、かならず自分で、全文をベタ打ちします。経験上そうするのが、一番脳への定着が良いと思っています。それに文字数がわかることで、演説の所要時間がわかります。

 もちろん、ベタ打ちより、要点メモを基に話す方が話しやすい、という人も、世の中にはいるでしょうが、私はこれが良いのです。

 去年は報告が長く、ブーイングものでしたが、今年はさらに長くなってしまいそうです。例年の事業に加え、震災関連の事業もあったからです。

1「食品衛生と健康管理」関連の項目として・・・

・食品衛生自治指導員による衛生自主点検

・健康診断

・食品衛生功労者・優良店舗・優良従業員の表彰

・東京食品販売健康保険組合の、健康保険の取り扱い

・台東区食品衛生自主管理推進店登録制度についての、勉強会の開催

・肉を生食することの危険性を啓発するチラシを配布(本年4月の、富山県の焼肉チェーンでの、ユッケを原因とする食中毒事件を受けて)

2「浅草へ見えるお客様への御接待」関連の項目として・・・

・「救命技能認定」のための講習会を開催

3「職場環境の整備」関連の項目として・・・

・「婚活パーテイー」

4「広告宣伝」関連の項目として・・・

・組合ホームページの公開を継続

5「親睦」関連の項目として・・・

・「女将さん慰労会」

・「初心者向けメール講座」を開催

・新年会

6当初予定にまったくなかった、緊急の事業(震災関連事業)

・「青森・岩手・宮城・福島・茨城5県蔵元 連合試飲会@浅草」

・被災者雇用促進会

  以上の通り、怒涛の1年でした。

 全ての事業を、私が全部一人で語るので、工夫しないと、組合員の皆さんは、退屈してしまいますよね。最初に、例年より長いこと、△分ぐらいかかるか、全体で何項目の用件があるか、を知らせておかないといけません。先が見えず、いつまでも話しが続くとダルいですからね。

 また、話しの途中でも、今何番目を話しているか、お知らせして、我慢してもらうようにしたいと思います。

 それにしても、困ったなあ、一番肝心の、つかみのジョークがまだ出来てないんですよ。

 もう、6/12なのに。

追伸

 大吟醸酒「オヤジナカセ」の販売を開始しました。

 「オヤジナカセ」は、(倅)セガレグループの若者の、故郷の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。「父の日」に、あるいは、お父様の誕生日に飲んでいただきたいです。

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編集者の食と酒と

 重金敦之先生から近著『編集者の食と酒と』をいただきました。

 重金敦之先生は以前「三田評論」の3人対談のコーナーでウチの父と、「明治の食卓」というテーマで対談していただいた方です。

 あとがきによれば、今回先生が最も描きたかったのは、編集者と作家の距離(間合い)をどう測るか、ということだそうです。

 「編集者が作家とあまり親しくなるのも考えものだ。作家の内懐に入り込んで、いつのまにか作家の番頭というか秘書のような役割を果たしている多くの編集者も見て来た。同じ出版社のなかでもいろいろな雑誌があるから、流行作家ともなれば、社内で原稿を取り合うといったこともままある。」・・・

 先生は、『池波正太郎劇場』(新潮新書)、『小説仕事人・池波正太郎』(朝日新聞出版)、『食の名文家たち』(文藝春秋)、『すし屋の常識・非常識』(朝日新書)など著書が多数おありなので、「作家先生」という感じがしますが、それ以前は「週刊朝日」のベテラン編集者でした。

 この御本には、編集者として、池波正太郎先生をはじめ多くの作家さんたちと接してきた中で見聞きした、編集者の姿が描かれていて大変興味深く、また編集者からみた作家論・書店論・書籍論も、なるほどそうか、と読めます。

 特に「料理本の世界 簡単、スピードだけで良いのか」という項には、うなずきました。

 刊行元は左右社です。ISBN978-4-903500-62-1 C0095

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オヤジナカセ

 「オヤジナカセ」の方が見えました。

 「オヤジナカセ」というのは御酒の名前です。茨城県石岡市の老舗・白菊酒造さんが、兵庫県の名古屋義和さんという方が生産した酒米「山田錦」を使って造った御酒の名前です。

 名古屋義和さんの息子さんである敦さんは、今は東京に住んでいらして、ウェブ関係のお仕事をされていますが、そのかたわら「実家の農業PRのために都会でできることをしよう」と活動しているグループ「セガレ」の中心メンバーでもあります。

 その敦さんと、白菊酒造の若旦那との出会いから、この御酒は、2010年4月誕生しました。

 この出会いより前、お父上の酒米は農協へ出荷されていたので、お父上は自分のお米が最終的に、どこでどういう酒になっているのか、あまり詳しくご存じなかったそうです。でも今は違います。ご子息の活動により、こんなステキな御酒になっています。

 そういう経緯ですので、ネーミングも、言うまでもなく親子のコミュニケーションと親孝行を願ってのネーミングでして、ラベルには親子で酒を酌み交わす様子がデザインされています。
 この御酒は、いわゆる企画商品のカテゴリーに入るものではありますが、生産者と酒造家がシッカリ連携していて、品質も確かなものです。それに「セガレグループ」の活動の中から誕生したところが、そこら辺の企画商品と違います。

 「父の日がもうすぐ来るし、たまには親孝行をしなきゃあ。オヤジに「ちんや」ですき焼きを食べさせるか!」と思っておいでの方にも、この御酒をおすすめしたいと思います。

 弊店で「父の日」に間にあうよう、発売する予定ですので、是非、ご注文下さい。

 「父の日」に「オヤジナカセ」を!

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*「オヤジナカセ」について、詳しい情報はこちらです。

総会シーズン

 5月20日以降の浅草は、総会シーズンです。

 3月末で、いろいろな団体の年度が終わっているのに、三社祭の前には総会が出来ず、それで5月20日あたりから6月半ばにかけての時期が総会ラッシュのシーズンに成るのです。

 私の場合、国際観光日本レストラン協会関東支部の総会も、何故か、毎年この辺りに総会をするので、ラッシュに拍車がかかります。

 5/25 国際観光日本レストラン協会関東支部

 5/26 浅草商店連合会

 5/27 浅草雷門通り商店街

・・・といった具合です。

 総会があると、司会や挨拶をすることになります。最近、私は眼鏡とネクタイをプロに見繕ってもらったので、今年は例年よりも、自信がプラスしていますが、問題はジョークです。

 震災があったので、やはりあまり軽い感じでは司会も挨拶もできません。総会の冒頭に「犠牲者のために黙祷」をする場合もありますから、その場合、その後しばらくはジョークが出せません。司会をしていて、いわゆる「掴み」に苦労します。

 それでも私は、皆さんがつまらなそうな顔をしているのがイヤなので、なんとか、出来る工夫はしようと思っています。

 5/26の浅草商店連合会の総会には、司会ではなく、浅草料理飲食業組合・組合長の代理として出席しました。代理なので「紹介のみで挨拶は無しだろう」と思っていたら、やはり挨拶をしろ、とのことでした。

 弱ったなあ、と思いましたが、その時、丁度具合の良い人が司会をなさっていました。

 5/21の五県連合試飲会を浅草商店連合会さんも支援して下さったので、その御礼を挨拶の中で、言わないといけなかったのですが、その日司会をしていた役員の方も当日参加して下さっていました。しかもかなりたくさんの御酒を試飲したらしく、上機嫌でした。そこで・・・

「今司会をなさっている○○さんにも、お越しいただきまして・・・随分たくさん、試飲というより飲み込んでいらしたようでしたが・・・(ゲラゲラ)」

というような感じで軽く笑っていただきました。

 で、その後は懇親会。

 実はこれが結構肝臓に負担かかります、続きますと。

 え? 食べるだけにして、飲まなけりゃいいって?

 ご尤も。

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会計

 料飲三田会の会計職をおおせつかりました。

 料飲三田会というのは、慶応大学を出て料理屋を経営している人たちのグループで、60人ほどの、こじんまりとした会ですが、会員の顔ぶれはこじんまりとしておらず、東京でも良く知られた店をやっておられる方がズラリと並んでおいでです。その会の会計職をおおせつかりました。

 この仕事は高度の頭脳が必要という仕事では、勿論ありませんが、やはり丁寧にやらないといけません。

 まず最初の難関は領収書です。

 だいたい、領収書ってなんで、あんなにハンコが必要なんでしょう。

 領収金額を回転ハンコで、領収書本体と耳の2箇所押します。それから・・・

 日付をやはり回転ハンコで、領収書本体と耳の2箇所押します。続いて・・・

 ただしの種類もハンコ。例会費なのか、年会費なのか、そういうハンコが既に出来ていて、またまた領収書本体と耳の2箇所押します。それからそれから・・・

 会計の職名を領収書本体の右下に押します。「料飲三田会 会計 住吉史彦」!そしてさらに・・・

 自分の名前のハンコを2回押します。職名にかぶせて「住吉」!!領収書本体と耳のミシン目に割り印で「住吉」!!!

 次なる難関は会社名の記入です。

 勿論、私は会員全員のご芳名と会社名を暗記していますが、しかし一字一句間違わずに書くとなると、それはまた別問題です。

「しま」だって「嶋」と「島」がありますし、「いとう」だって「伊藤」と「伊東」がありますよね。

 それらを名簿と照らしあわせつつ記入して、やっと終了です・・・領収書1枚が。

・・・この領収書を、おおよそ50枚ほど書く必要があります。

 せっかく書いたのに、当日その本人がキャンセルしたりすると、それは怒り心頭に発します。

 この仕事、本当に向いているのかなあ、私に。

とぼやいていると、やはり会員で、向島で料亭をやっているAY子女史が、

「あら、住吉さんのこと、真面目な人だと思ってる人は多いわよ」

 げげ、まずいなあ、それ。

追伸

 五県蔵元連合試飲会@浅草の試飲参加申し込みは、本日中(=本日深夜まで)に延長しました。

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一挙掲載

 五県蔵元連合試飲会@浅草 の準備も大詰めです。

 明日5/19には、御酒が到着し始めますので、弊店の男どもを動員して荷受け作業に当ります。私自身も汗をかくことになると思います。

 また試飲に参加する側の、お客様のご応募も集まってきまして、御蔭様で盛況な会に出来ると思います。

 募集は「5/18まで」となっていましたが、「5/19まで」延長いたします。「5/18まで」とした理由は、当初、蔵元さんからの出品が少なくて、それに対して試飲参加者が多い場合に、酒が足りなくなることを心配していたからです。はやめに募集を締め切って、それから蔵元さんに御酒の追加を依頼するための時間的余裕があった方が良い、そういう考えがあったからです。

 しかし結局、御蔭様で68社もの蔵元さんから出品がありますので、酒が足りなくなる心配はなくなりました。だから、募集は「5/19まで」延長いたします。5/19の深夜でもOKです。

 「自分の店の予約状況がハッキリしないと店を留守に出来ない」という料理屋さんも多いと思います。5/19中にご判断下さい。よろしくお願い申し上げます。

 で、68社の出品蔵元さんからのPR文ですが、これまで申込書の到着順に五月雨式に、このブログにご紹介してきましたが、見づらいので北から順にしてくれ、というご要望がありました。そこで、今日は、全部のPR文を一挙に掲載します。

 何度読んでもハートに感じるものがあると思いますので、是非、再読を!!

(弘前市・六花酒造さん)青森もがんばります。みなさんがんばって下さい。

(弘前市・丸竹酒造店さん)当社は1686年の創業以来325年、世界遺産・白神山地の玄関口で、地元を中心とした販売を行ってまいりました。小さな造り酒屋で、すべて手造りの酒です。出品の酒は、白神産地の伏流水を仕込み水に使用し、長期低温醗酵させた、口当たりの良い、辛口の酒です。

(黒石市・鳴海醸造店さん)頑張ろう日本。みんなで元気に。

(鯵ヶ沢町・尾崎酒造さん)キレのあるキリっとした飲み口の本醸造辛口を出品酒とします。当蔵は青森県内の西海岸に位置する小さな酒蔵ですが、手造りをモットーに、一つ一つの工程を丁寧に酒造りに励んでおります。復興支援に感謝致します。

(十和田市・鳩正宗さん)青森県十和田市で鳩正宗・八甲田おろしという地酒を製造販売しています。震災以降、地元消費の落ち込みが激しく、元気がないのが現状です。私どもにできることは、まずは地酒で地元を元気にすること。是非とも、青森・十和田の地酒を応援して頂きたいと思います。

(八戸市・八戸酒造さん)漁師町八戸で「陸奥八仙」というお酒を造っています。新鮮な魚介を始め、様々なお料理と共に楽しんで頂ければ幸いです。よろしくお願い致します。

(八戸市・八戸酒類㈱八鶴工場さん)「蔵物語」では口当たりの良さと味の幅を、「南部史」では山廃という製法の個性を、生貯蔵酒では新酒らしい風味をご賞味頂けます様に、タイプの異なる純米酒を用意致しました。末広がり(八)の縁起物(鶴)を懐に入れる(飲む)という洒落の気持ちでお楽しみ下さい。

(五戸町・八戸酒類㈱五戸工場さん)「如空蔵」の酒造りは、蔵井戸の湧き水を汲み上げ、清澄な大気の中で醸した地酒です。「五感で醸す手造り」、低温長期型醗酵の南部流儀と十号酵母にこだわり、「ピュアで淡麗」「ふくよかな旨味」「喉越しにいい後味」をさらに磨き、五戸ならではの新しい地酒の旨さに挑戦し続けております。

(おいらせ町・桃川㈱さん)「桃川純米酒」=米の旨味を充分に活かした、まろやかで、コクと旨さが楽しめる酒。全国酒類コンクール純米酒部門2008年第二位。2004年第一位。「ねぶた淡麗純米酒」=純米酒に淡麗な味わいとスッキリした喉越しを求めた辛口酒。全国酒類コンクール純米酒部門2009年・2008年第一位。

(盛岡市・㈱あさ開さん)南部杜氏の郷、岩手の御酒です。現代の名工・黄綬褒章受賞の南部杜氏・藤尾正彦が南部流伝承の寒仕込製法で毎年丁寧な酒造りを行っています。岩手のお米に拘り、仕込み水は環境省認定「平成の名水百選」に選出された「大慈清水」を使用しております。平成以降、全国新酒鑑評会19回連続入賞、内16回金賞受賞蔵。

(盛岡市・桜顔酒造さん)はなはだ微力ではございますが、復興の一助になればと思っております。出品酒「特純・南部冨士」どうぞ、よろしくお願い申し上げます。

(盛岡市・菊の司酒造さん)全国からの応援により社員全員、元気に仕事をさせていただいております。岩手オリジナル酵母「ゆうこの想い」で醸した酒をご賞味下さい。

(八幡平市・㈱わしの尾)巌鷲山とも呼ばれた岩手山の麓で、その清らかな伏流水で仕込む「鷲の尾」は、ほぼ全量が岩手県内で消費される日本酒です。今の所販売先を増やす予定はありませんが、イベントに協力させて頂きたく、お酒を送り致します。ご感想をお聞かせ頂ければ嬉しく思います。

(北上市・喜久盛酒造さん)明治27年創業、岩手県北上市唯一の酒蔵・喜久盛酒造です。先の地震で蔵に大規模なダメージを蒙ってしまいましたが、幸いなことに従業員もお酒も無事でしたので、是非弊社の、震災を乗り越えたお酒を味わってみて下さい。

(一関市・両磐酒造さん)滋賀県産契約減農薬栽培農場で取れた「玉栄」。大粒の米質、醗酵よく、「玉栄」特有の香味深くまろやか。使用酵母は「ゆうこの想い」(岩手県工業技術センター)

(一関市・磐乃井酒造さん)〜ふるさとは負けない〜あの大震災を乗り越え、前へ踏み出そう

(仙台伊澤家勝山酒造さん)皆様には今回の震災で沢山の御支援を賜り、心より感謝申し上げます。戦国武将で名を馳せた独眼流こと伊達政宗公から続く仙台伊達家御用蔵「勝山」として、地元仙台宮城、東北の復興に努めて参りますので、引き続きのご愛顧をよろしくお願い申し上げます。

(大崎市・一ノ蔵さん)長く大きな揺れで商品は瞬く間に崩れ落ち、倉庫は酒と破瓶の地獄と化しました。「一日も早く酒を醸したい」全社員が心の拠り所にして復旧に取り掛かりました。途中くじけそうになった時には、皆様の励ましが後押しとなり、頑張ってこられました。

(塩釜市・㈱佐浦さん)震災以来多くの皆様方より暖かいお見舞いやご支援をいただき本当にありがとうございます。今は1日も早く完全復旧を成し遂げ、「日本酒のチカラ」で、より多くの皆様に「安らぎ」や「潤い」をお届けできるよう、社員一丸となって頑張って参ります。

(大和町・大和蔵酒造さん)超辛口、日本酒度+20でおなじみの清酒「雪の松島」。今回ご提供しますお酒は、その対極にある-18度の超甘口の純米酒です。甘口と言ってもスッキリとした、その味わいは、食中酒としても利用できる一品です。

(冨谷町・内ヶ崎酒造店さん)当社は1661年(寛文元年)以来350年休むことなく酒造りを続けている、宮城県内で最も古い酒蔵です。南部杜氏が伝統的な寒造りで丁寧に醸す酒は、すっきりした中にも米の味わいのある上質な酒です。

(会津若松市・末廣酒造さん)創業は1850年(嘉永3年)です。風評被害にも負けず頑張っています。皆様のご支援宜しくお願いいたします。

(会津若松市・髙橋庄作酒造店さん)会津の米・水・人で造りあげる「土産土法(どさんどほう)」の純米酒蔵です。

(会津若松市・山口合名会社さん)創業は1649年で、会津藩の歴史とともに歩む。昭和初期には全国清酒品評会で日本一になっています。蔵自体は小さくても良質な酒造りをモットーに造りを行っており、特に辛口・純米・純米吟醸が好評です。

(会津若松市・辰泉酒造さん)今こそ日本酒再発見のとき!旨い料理と旨い酒で笑顔を増やしましょう。

(会津若松市・花春酒造さん)「会津の良さは酒の良さ」をキャッチフレーズにお酒を造って290年。人々の心に花のような明るさと春のような和やかさを取りもどしましょう。

(喜多方市・小原酒造さん)被災地からがんばります。よろしくお願いします。

(喜多方市・夢心酒造さん)いつまでも福島県を応援して下さい。お酒の購入はリカーショップオオタキ(浅草2-11-11)へお願いします。

(喜多方市・笹正宗酒造さん)笹正宗は初代(1818年、文政元年)の頃より品質第一主義を頑固に守り続け、現在も手造りの良さを残し、米・水・気候全てに恵まれた立地を最大限に生かした、独自の酒造りに取り組んでいます。是非、ご賞味下さい。

(喜多方市・喜多の華酒造場さん)小さな酒蔵です。社長が杜氏・営業・瓶詰めと全部ガンバッテます。

(二本松市・奥の松酒造さん)福島は震災・原発・風評被害と厳しい環境が続いておりますが、弊社としては安全で高品質な商品をお届けできるよう日々考えております。日本酒で東北を、日本を盛り立てて行きたいと思います。

(二本松市・檜物屋酒造店さん)有り難うございます。皆様方の心からの応援に深く感謝申し上げます。東北福島の素晴らしい自然の恵みから育まれた、おいしいお酒を皆様にお届けします。私達は頑張ります。日本は一つ、東北は一つ、福島は一つ。絶対に負けません。

(本宮市・大天狗酒造さん)弊社の創業は明治5年。福島県のほぼ中央に位置する本宮市にあり、伝統を味を醸しだしております。「みずいろのまちもとみや純米酒」は、ふくらみのある芳醇な香りが心地よい、やや辛口のお酒です。クリーム料理等と相性がとても良いです。

(郡山市・若関酒造さん)当社の酒造りは文久年間にさかのぼり、その後昭和36年に社名を現在のものに変更し、営業範囲を関東圏まで拡大して現在に至っております。阿武隈山系の湧き水を仕込み水に使い、淡麗な中にも含香・含み味のある酒造りを目指しています。

(郡山市・笹の川酒造さん)1765年(明和2年)の創業以来、酒一筋に歩んでまいりました。今回の震災では軽微とは言えない被災がありましたが、お料理とともに、ながく楽しんでいただける酒を目指して頑張ってまいりますので、どうぞよろしくお願い申し上げます。

(田村市・玄葉本店さん)福島県のお酒、よろしくお願いいたします。

(白河市・大谷忠吉本店さん)震災で土蔵壁の崩落がひどく修繕ままならぬ状況ですが、タンクに眠る酒は無事です。地元消費がメインの小さな蔵ですが、この機会に是非多くの方に味わって頂きたいと考えています。

(磐梯町・榮川酒造株式会社さん)伝統ある三社祭が中止された事は誠に残念です。その代替と言っては誠に恐縮ではございますが、被災した地域の地酒を集め、復興への支援としていただき、また浅草の活性を願うこのイベントは誠にすばらしい企画と思っております。その一助になればと考え、是非出品させていただきます。

(西会津町・栄川酒造合資会社さん)伝統を大切にし、常に新商品開発にチャレンジしています。

(南会津町・開当男山酒造さん)福島県に元気を下さい。皆で元気になりましょう。

(南会津町・会津酒造さん)東北、特に福島は風評被害の多い地区ですが、負けずに頑張りたいので応援よろしくお願いします!

(会津坂下町・曙酒造さん)皆様の暖かい心にふれて感動しております。曙酒造は福島県会津坂下町にて年間500石を醸す小さな蔵です。原料米など地元にこだわり蔵人とともに心に残る旨い日本酒を目指し進化してまいります。復興へ向けて出来る事から少しずつ暖かい心を届けたいと想います。

(猪苗代町・稲川酒造店さん)当社は1847年(嘉永元年)創業以来、品質第一の伝統を頑固に守り続けております。出品いたします酒は、ふくしまの恵が育んだ「福島県ブランド認証産品」です。「純米吟醸無ろ過原酒 七重郎」爽やかな香りとしっかりした旨味が特徴です。

(矢祭町・藤井酒造店さん)東京都葛飾区の「葛飾酒作り本舗」と当社のコラボ製品を出品します。葛飾区を代表する堀切菖蒲園から名前を取り、ラベルのデザインも二代歌川広重の「三十六花撰 東京堀切菖蒲園」をモチーフにしています。

(国見町・国見町ふるさと工房さん)太陽の恵みをいっぱいに受け、手間を惜しまず情熱を注いで育てられた、果物王国・福島県国見町産の完熟桃「あかつき」を使用した、さわやかな甘さと、豊かな香りのフルーツワインです。

(水戸市・吉久保酒造さん)「一品」は、いばらきの風土にどっしりと根をおろした清酒です。選ばれた米を磨き、良質の水を使い、良き杜氏にめぐまれて、量をおさえ、ていねいに造り、絶妙な風合いの中に豊かな味わいを引き出した酒です。辛口を辛さではなく、美味(うま)さに感じさせる、芳醇な酒です。

(水戸市・明利酒類さん)当社は水戸市に江戸時代末期の安政年間に創業しました。昭和43年に販売を開始した「明利小川酵母」は、後に日本醸造協会10号酵母として登録され、全国の酒造家から高い評価を得ております。平成7年には新酵母M-310を実用化。10号酵母より分離選択された「ふくみ香」の高い酵母として好評です。

(大洗町・月の井酒造店さん)当社は創業1865年(慶應元年)。日本民謡「磯節」の発祥の地(当事の)磯浜村で「松前屋」の称号にて酒造りを始め、漁舟の出舟・入舟に欠かせない祝酒として愛飲されて来ました。「うま口」が特徴になっており、最高品質の米を研磨し、昔ながらの手造りで醸しました地酒です。

(日立市・椎名酒造店さん)大震災にもめげず湧き出づる、名水の誉れ高い、弱アルカリ性の軟水と極上の酒造好適米を使い、当主自らが造っています。こんな真ごころのお酒の一献で、元気を取り戻して下さい。元気浅草の1日も早い復活を願い上げます。

(日立市・森島酒造さん)日立市北部の海岸街で醸す、創業1869年の造り酒屋です。4代目社長と近代日本画の巨匠・横山大観先生は深い交友があり、終生ご愛飲下さいました。ブランド「大観」は先生による命名です。ラベル等のロゴも先生の手による揮毫を印刷したものです。

(常陸太田市・井坂酒造店さん)飲んでうまい酒をモットーに酒造りをしています。味のある日本酒を少しでも多くの方々に飲んで頂きたいと願っております。

(常陸太田市・岡部合名会社さん)明治8年創業以来、地酒のもつ良さをいかに継続していくか、ということで、いい米といい水と心が通う仲間たちで、手造りの精魂込めた酒造りと信念を受け継ぎ、こだわりの中にも心を伝える酒造りをめざしております。

(常陸大宮市・根本酒造さん)前代未聞の災害でしたが、私達は元気です。地震に屈しない茨城の蔵元の心意気を御覧下さい。

(笠間市・磯蔵酒造さん)「酒は人ありき・・・人々の喜怒哀楽と共にある、何気なくても大切な日常」をテーマに、たくさんの人々との関わり合いの中で、米の味と香りのする「ライスイ」な酒に仕上げます。

(笠間市・須藤本家さん)「酒・米・土・水・木」を家訓とし、自然の循環系リサイクルの中で酒造りを行っています。この度の大震災では樹齢800年来の木々に助けられ、瓦は5棟程の葺き等で大変ですが、軽微な方だと思います。これから日本の復興、日本酒の復興に努めていく所存です。何卒、御支援の程、お願い申し上げます。

(結城市・結城酒造さん)このたびの大震災により被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。私たちにできる事は皆様に喜んでいただけるお酒を造ることです。出品酒の銘柄名「結(ゆい)」には、人と人とを結ぶという意味も込められており、地元・地域の活性化につなげていけたら、と思っております。

(結城市・㈱武勇さん)連合試飲会@浅草開催に感謝いたします。ニッポンの食文化Sakeを、元気につなげていただけると幸いです。日本酒で日本を、浅草を元気にしてきましょう。

(桜川市・西岡本店さん)1782年(天明2年)の創業以来約230年、筑波山の伏流水と地元の厳選された米で醸した「花の井」は、味わい深い旨口酒としてご好評いただいております。

(筑西市・来福酒造さん)茨城がんばってます。浅草で会いましょう。

(常総市・山中酒造店さん)「一人娘」の酒蔵は鬼怒川のほとりにあり、八代続く古い蔵である。一人娘を育てるように、誠意と愛情を込めて酒を造る。鬼怒川の軟水を使用した、口当たりのまろやかな淡麗辛口型。

(古河市・青木酒造さん)五県の蔵を応援していただきまして、大変ありがとうございます。震災・風評被害に負けずがんばりたいと思います。

(境町・萩原酒造さん)境町は利根川流域の恵まれた水利を活かして、室町時代から交通の要所として栄えました。当社は創業1855年(安政2年)。初代・藤右衛門から150余年の歴史を刻み、現在で六代目。中国の「興至れば酒を酌み、興さめればそれを補う人生の哀歓とともに酒ありて、それを酒徳という」から「徳正宗」と命名いたしました。

(潮来市・愛友酒造さん)茨城も少なからず被害を受け、一時は途方にくれましたが、元気を取り戻し、社員一丸となってがんばって居ります。浅草の粋なお取りはからいに感謝です。

(石岡市・石岡酒造さん)永年培われた技術を駆使し高品質で安心・安全な製品を皆様にお届けするため、検査合格米だけを全量自家精米し、すべて自社醸造を行い、最高の製品を最良の状態で皆様にお届けすべく心がけております。又、昨年より社員による米造りも行っています。

(石岡市・白菊酒造さん)当社は1805年(文化2年)創業の造り酒屋です。今回の商品は、大吟醸と純米吟醸を出品いたしました。大吟醸は香り高いフルーテイーな吟醸香と軽やかな味わいが楽しめます。純米吟醸は吟醸の香りとスッキリした味の調和がとれた商品です。

(石岡市・府中誉㈱さん)常陸国府・石岡の銘酒「府中誉」です。味わいやわらかな「悠久純米酒」をお楽しみ下さい。

(つくば市・浦里酒造店さん)がんばっと茨城!

(取手市・田中酒造店さん)創業356年。茨城県内で7番目に古い企業・取手市の田中酒造店。地産地消にこだわり、取手の水・取手の米を使った、本物の地酒です。手造りの味わいもどうぞ、お楽しみ下さい。

<以上>

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて444連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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威張りん坊

 四十歳代も半ばになってくると、団体の役職に任命されることが多くなります。私も、ここ2〜3年、ラッシュのように役が増えてきています。

 高齢化社会で寿命が長いと言っても、気力体力を維持して働ける年齢は、やはり今でも限界がありますから、私に役がまわってきた、その分だけ先輩方がリタイアしたのだと思います。

 役がつくということは、どういうことか、と申しますと、下の立場の人間ができる、ということです。そして、下の方達とどのように接するか、ということが、その人のその後の展開を決めるような気がします。

 役がつくと、威張らせてもらえます。

 でも、日本中どこでも威張れるわけではありません。威張れるのは、その団体の中だけです。ところが、実際問題として「内ヅラは威張りん坊で、外ヅラは謙虚」というのは、なかなか難しいようです。いったん自信を持ってしまうと、威張りん坊はどこへ行っても威張ろうとします。勿論、外では歓迎されません。

 歓迎されていないことは、威張りん坊本人も感づきますので、次第に威張れないところへは出入りしないようになっていきます。ご本人は「あそこは自分の実力が理解されない所だ!」と思っているのですが、違いますよね。自分のまわりの、内輪の団体の中で、年を食って序列が上がっただけの話しです。

 結果、どうなるか、と申しますと、威張りん坊は彼を威張らせてくれる、ごく内輪の人間とだけ飲むようになります。

 ここで威張らせてくれる人がいるのが不思議に見えるかもしれませんが、違います。不思議なことではありません。現職の威張りん坊が老いて辞任すれば、現在威張らせてあげている自分が、威張りん坊職の後を襲うことができるから、今は威張らせてあげるのです。簡単な話しです。

 もちろん、そういう流れにのってハッピーな方の人生を否定する気はないです。そういう方は傍目から見ても、充実して見えることが結構多いです。

 ただ私の場合、まだもう少し外の世間の、立場がゼンゼン違う人とも話しをしてみたい、と思っています。

 何故って、店を持って一箇所に居ると、どうしても発想が固定化してしまいます。

 今年のような、前例では対処できない年に、発想が乏しいのは×ですよね。

 例えば、今年の夏は「節電すき焼き」を考え出さないといけません。うまく、良い案がでるでしょうか。ますます世間を広くして、発想を柔軟にしたいと思っています。

追伸①

 5/21の、五県蔵元連合試飲会@浅草の記事が、5/14の毎日新聞の夕刊に出ました。浅草料理飲食業組合の飯田龍生組合長が大きく写っています。

 この記事はこちらでもご覧いただけます。

追伸②

 5/11に私がTV番組「ヒルナンデス」に出たようです。でも放送時間を事前に知らされなかったので、録画し損ねました。とっていた方がいらしたら、お知らせいたただけると、有り難いです。

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生意気発言

 たまに、ムショーに生意気発言をしたくなる時があって、人様にご迷惑をおかけすることがあります。ごくたまになのですが、そういうことがあります。

 先日、とある地元経済団体の会合によばれた時、それが出ました、久しぶりに。

 その日は「本年度の活動計画を審議するので出席せよ」ということだったと思います。出てみると、私がメンバーの中で最年少。ほとんどの出席者は所謂、地元の「お歴々」でした。

 で、配布された、今年の活動計画の書類を見て、私はガッカリ。もう、帰ろうか、と思いました。

 その会議は、地震から一ヶ月の頃だったので、当然、震災対応のことが列挙されていたのですが、項目を良く読んでいくと・・・

 政府に対して○○対策を要望する、とか

(その団体の)本部に対して××対策を要望する、とか・・・

そういう項目がずらりと並んでいて、なにしろ自分達が、この大震災という状況の中で何をしようとするのか、そういう主体性が見えない書類と感じました。さらに言えば書類の行間から、ハートが感じられない、心意気というものが感じられなかったのです。

 震災で受けた傷口に処置をすることは、勿論大事ですが、その処置の間にも浮上のキッカケを造らなければ、日本経済本体が弱っていってしまいます。それでは、どうにもなりません。

 ガッカリですね。残念ですな、このペーパー。私、もう帰ろうか、と思ってる所です・・・

というようなことをたまに、会議の場でドカーンと言ってしまうので、私は出世ということをしません。

 でも別に出世しなくても嬉しいことはあります。

 その会議の上座で、私の発言を苦い顔で聞いておられた、「お歴々」の内のお二人が、私が実行委員長をしている、五県蔵元連合試飲会@浅草に参加して下さることになりました。しかも御店の従業員さんを率いて参加して下さいます。

 さらに、その団体の事務局長さんも参加して下さることになりました。

 嬉しいです。有り難いです。

 こうでなくてはいけません、浅草は。

 二十年後に、私が後輩に対して、同じような度量を見せられるか、わかりません。

 今は、生意気を言わせていただける環境に、感謝です。

追伸

 5/11に私がTV番組「ヒルナンデス」に出たようです。でも放送時間を事前に知らされなかったので、録画し損ねました。とっていた方がいらしたら、お知らせいたただけると、有り難いです。

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息の長い東北支援

 守ろう、東北のSake! 

 示そう、ニッポンの絆!

 青森・岩手・宮城・福島・茨城 五県蔵元連合試飲会@浅草

 三社祭が開催できない、その日に開催!

の続報です。合計68社の蔵元さんから、出品の申し込みをいただきました。蔵元リストもようやく出来上がりました。

 今は、参加者=試飲する人=飲食業界人を募っているところです。これだけいろいろな御酒が揃いますので、業界関係にも興味を持っていただけるものと思っています。

 加えて、この話しを伝え聞いた、メデイアの取材も入るようになりました。

 中には三社祭に代わる、人を寄せるためのイベントと認識して、取材に見える方もおいでで、そこは違うのですが、もちろん、丁寧にご説明すればわかっていただけます。

 弊ブログの読者の皆さんはご承知の通り、この試飲会は一過性の人寄せイベントではなく、息の長い東北支援を目指すものです。参加する人は、皆さん、ご自分の御店を代表して、仕入れ業務の一貫で来場されます。

 1本〜2本飲んで美味しかったね!という話しではなく、100本とか300本、あるいはそれ以上の本数を仕入れるために、来場されます。それが、私達に出来ること、です。

 蔵元さん達も、そこをご理解いただけたので、多数御酒を送って下さるのだと思っています。また、おとりこみの最中にもかかわらず15社の蔵元さんが当日上京して下さいます。大変有り難いことです。

 情報を正確にお伝えして、盛大な会にしたいと思います。

 蔵元さんからのメッセージで、掲載しそこねていたものを以下に掲載します。ご覧ください。

(一関市・磐乃井酒造さん)〜ふるさとは負けない〜あの大震災を乗り越え、前へ踏み出そう

(仙台市・仙台伊澤家勝山酒造さん)皆様には今回の震災で沢山の御支援を賜り、心より感謝申し上げます。戦国武将で名を馳せた独眼流こと伊達政宗公から続く仙台伊達家御用蔵「勝山」として、地元仙台宮城、東北の復興に努めて参りますので、引き続きのご愛顧をよろしくお願い申し上げます。

(水戸市・明利酒類さん)当社は水戸市に江戸時代末期の安政年間に創業しました。昭和43年に販売を開始した「明利小川酵母」は、後に日本醸造協会10号酵母として登録され、全国の酒造家から高い評価を得ております。平成7年には新酵母M-310を実用化。10号酵母より分離選択された「ふくみ香」の高い酵母として好評です。

(筑西市・来福酒蔵さん)茨城がんばってます。浅草で会いましょう。

追伸

 義捐金込み価格の仙台牛メニューを提供してまいりましたが、めでたく完売いたしました。ご注文いただいた皆様に御礼申し上げます。収益は被災地に贈ります。

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