日本酒、と醤油を愉しむ会

 つくば市の「ホテルグランド東雲」さんで、「第6回茨城の日本酒を愉しむ会」があり、参加してきました。

 今回の私の参加目的は、醤油でした。

 はあ? 日本酒が目的じゃあないの?

 もちろん日本酒も目的ですよ。でも、この日使われる醤油も期待していました。

 実は10/7に、茨城県酒造組合さんが「浅草はなやしき」で「地酒まつり」という大イベントを開催されたのですが、その帰りがけに「東雲」のI社長が、弊店の売店にお立ち寄り下さり、販売している醤油をお買い上げ下さいました。

 その醤油を、今回の「日本酒を愉しむ会」のお料理に使って下さったのです。

 数あるお料理の中に「常陸牛ステーキご飯」という、小さな丼のようなものがありましたが、このステーキの味つけに、弊店で販売している「藤野醤油」の「有機こいくち醤油」使って下さいました。

 しかも、会場の皆さんに「ちんや」で買った醤油だとご紹介下さり、有り難いことでした。

 「藤野醤油」さんは、「醤油づくりは、原料づくり」ということで、女性の蔵元さんが、原料の有機栽培にこだわっています。お味もバランスが良い、結構なものと思っていますが、ご評価いただいて、嬉しく思いました。

 さて、日本酒の方ですが、

「白菊酒造」さん(石岡市)

「結城酒造」さん(結城市)

「宏和商工」さん(日立市)

の三蔵でした。

 「東雲」のI社長は「茨城の蔵元を全軒、自分の店で紹介する!」という志を立てられて、「日本酒を愉しむ会」を連続して開催しておられます。既に今回で6回目ですが、茨城県内に蔵元は50軒以上有るとかで、遠大なプロジェクトです。

 毎回、蔵元さんご本人が出席され、自慢の御酒を出されるので、大満足・大盛況です。

 日本酒の消費は落ち込む傾向が続いていますが、まだまだファンがたくさんいるのだなあ、と実感できます。

 今回の御酒もそうでしたが、最近の傾向として、生原酒や古酒が出品されることも多く、酒の搾り方もいろいろ瓶に表示されていたりして、楽しみ方のバラエテイーが増えてきたなあ、と感じます。

 今後も楽しみです。

追伸

 今回は、無事に浅草へ帰り着きましたよ、はい。

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シャンパンとカズノコ

 弊ブログをお読みの方は、私が酔っぱらいであることを重々ご承知と思いますが、そんな私にも、いくら飲んでも平気な酒と、そうでない酒が、一応あります。

 そうでない=不得意な酒は、実はワインです。

 もちろん適度の分量であれば、なんの問題もないのですが、度を越した時がダメです。特に刺身などの生の魚を酒肴にして、白ワインをシコタマ飲んだ時に、気持ちが悪くなります。

 別に、世をあげてのワイン・ブームなのを見て、天邪鬼気分で、そう書いているわけじゃありません。原因が最近までわからず「なんでだろう」と思ってきました。

 でも、最近わかりました。

 先日「料飲三田会」の見学ツアーで、伊豆修善寺の志太ワイナリーに行き、醸造部長さんのレクチャーを聞いた時に、それがわかりました。それは・・・

 亜硫酸塩。

 亜硫酸塩は、参加防止剤イヤ酸化防止剤として、ほとんどのワインに入っておりまして、雑菌抑制の効果がありますが、この薬と、生の魚を会わせたケースで官能検査をしたところ、非常に高い率で、多くの人がマズいと答えたそうで、その因果関係が統計的に確かめられたそうなのです。

 なるほど!やっぱり、そうだったんですね!

 この醸造部長さんは、酸化防止剤を減らすことをワインづくりの重要な要素と位置づけて醸造をなさっておられるとかで、その話し流れの中で、酸化防止剤と生魚の話しが出てきたのです。

 私は、中学校3年の正月にシャンパンとカズノコを会わせて飲んで⇒気分悪くなって以来、生魚+白ワインが不得意なのですが、今回原因がわかって有り難いことでした。

 なお、酸化防止剤を完全になくすことは、簡単ではないようです。

 ワインはとても変質しやすく、雑菌などが繁殖しないようにするのが難しいからです。「酸化防止剤無添加」とうたっているワインもありますが、これは出来上がったワインを日本酒のように加熱殺菌したり、細菌を除去する特殊なフィルターを通して濾過するなど、変質しないための処理を行なっているのです。

 こうした処理がされたものは、ワイン本来の、新鮮な果実の風味が失われていて、要するに、おいしくありません。

 では、そういう処理をせずに酸化防止剤を減らすには、醸造部長さん曰く、葡萄を畑で育てる過程で、葡萄そのものの生命力を強くする以外に方法はないそうです。雑菌などが繁殖しないようにするには、それしかないそうです。キビシいですね。

 皆さん、シャンパンとカズノコには、くれぐれも、ご注意願います。

追伸

 伊豆修善寺へ向かう伊豆箱根鉄道の車中、大仁駅と牧ノ郷駅の間、線路のすぐ東側に「田能久」という店を見つけました。

 「田能久」と言えば、往年の映画「若大将シリーズ」の、主人公の若大将(=加山雄三さん)の実家の、すき焼き屋の屋号です。若大将こと加山さんは「すき焼き屋の若旦那」という設定でした。

 伊豆に実在する「田能久」さんと「若大将シリーズ」の関係についてご存じの方は、是非ご一報下さい。

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住吉史彦の会!の、すき焼き川柳

<大震災6ヶ月―全ての食材を東北+北関東から集めた、住吉史彦の会!>

を開催しました。

 この会には余興もございまして、それは・・・

 すき焼き川柳コンクール!

 ? それってツイッターでやってるヤツかって?

 ああ、たしかに似てますけど、少し違います。こっちはですね、この宴会だけのために、参加者の方に、すき焼き川柳を作っていただきまして、その中から面白い句を選んで、当日現場で表彰する、という趣向のものです。

 普通、宴会というと、出席して飲み食いするだけですが、それだけでは「今一つ」なので、皆さんにも「川柳を作る」という形でご参加いただく、「参加型」の余興にしてみました。

 面白い句を選ぶ、その選び方も「参加型」です。川柳は事前にメールで送っていただいて、リストを作っておき、宴会の現場で、全員で投票して順位をつけます。「参加型」でしょう!

 ではここで、その川柳を発表します。本当は、作者も公表したいところですが、うかつにも、集める時に「川柳をネットに出します」と断っておかなかったので、お名前を勝手に好評できず→川柳だけの公表です。

  どぜう連 肉を食うノダ すき焼きだ (政治漫談)     
 鍋喧嘩 箸を交えて 生焼けだ  (早いもの負け)
 割り下と野菜しいたけ 肉がない(健忘症詠む)
 ご当地の 絆強まる すき焼き道(割り下連詠む)
 鉄鍋の 重さ重ねる 父の愛 (晴れの食卓)
 ネギ先だ 牛肉先だ 焦げちゃった(根回し不足)
 隣家より 香るすき焼き ほのぼのと(凡事幸あれ)
 膝を打つ うまさ弾ける ちんや会 (ご馳走様でした)

 グツグツと文明開化の音がする
 明治の世男女を問わず肉食系

 すきやきを 食べる子供と 奪い合い

 鉄鍋に 染入る香味 秋の宵

 鍋底に 佇む豆腐 いと旨し

 割下に ちょっぴりポン酒 混ぜてみた(い)

 すき焼きを ちんやで食す 幸せを!

 すーすき焼きで みー右も左も 吉ーよき笑顔

 すき焼きはいつの時代も薬食い
 関西に負けてたまるか江戸魂
 すき焼きをみんなで食べれば怖くない
 すき焼きを好き好き好き好き一休さん
 大晦日心に灯す家族の日
 小伝馬で明治の薫り喰らうべし
 牛は無理我が家のすき焼き豚か鶏
 俺達の仲人したのはすき焼きさ
 ちょっと待て先ずは肉だろすき焼きは
 溶き卵溶いて絡めて午前2時
 野田総理どぜうでなくてすき焼きで

 地下鉄の 駅をおりると 腹が鳴る
 午前様 空鍋だけが おでむかえ
 男前 眼鏡が光る ちんやさん

 割り下と 肉と野菜で すき焼きを

 変わりざく どんなものかと 楽しみに

 舌鼓 美味いすき焼き 腹鼓

 かわりザク ちんやのなべで 変わり咲く
 すき焼きは 四角い肉も 丸くおさめる
 酔い酔い宵 主食かつまみか すき焼きは 

 すきやきを二人で食べるともっと好き

 深浦で食べられぬ牛 夢のちんや

 テレビなしスキヤキもなし一人深浦

 検定後ますます体重増すばかり

 ネギ焼いて 肉の味増す ちんやかな

 どうしよう  すき焼きも天ぷらも  好きやねん!
 伝統の 割り下丼たれ  老舗の家宝
 おもいっきり  今宵は食らうぞ  モーウシシ
 素晴らしき  仲間とつっつく すき鍋の妙
 朝 昼と  飯抜くも  後悔なし!!

 誰知るぞ 語源が農工具 鋤とは…

 世界重鎮 唸る馳走へ逆輸入

【昭和篇】〜何となく懐かしい日本の風景をイメージしてみました〜

 すき焼きと 分かれば急ぐ 日暮れ坂

 すき焼きを 笑顔で囲む  給料日

【異国編】〜海外でふと思う、懐かしい日本の味〜

 異国にて すき焼き真似て 母想う

「sukiyaki」と 話せば分かる 共通語

【お笑い系】〜すき焼きは多くの笑いとバトルを生みます〜

 すき焼きだ!(*^_^*) 勇んで食べたら ヤケドした(>_<)

 ちょっと待て 順序が逆だ まず野菜

 ダイエット すき焼きなのに 肉が無い・・・(涙)

【恋愛編】〜ちょっぴり苦い、物悲しい思い出〜

 すき焼きの 食べ方見たら 興醒めた 

 初七日に すき焼き食べる 一人酒

【望郷篇】〜一人暮らしも馴れたけど、時折ふっと寂しくなる〜

 知らぬ者 すき焼き囲み 友となり

 初デート なかなか肉に 手が出せず

【ちんやPR編】〜勿論、最後は綺麗にキメますよ♪〜

 浅草で すき焼きだったら 「ちんや」だね♪

 めでたいな 今日は「ちんや」で ご馳走だ!

 さあ行こう ここまで来たら 「ちんや」でしょ!

 川柳は以上です。そして、このような多数の句の中で、公正な投票の結果、優勝した句は・・・

 フライング生煮え覚悟で肉狙い

→粋な感じで、私も結構と思います。おめでとうございました!

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住吉史彦の会!の、メニュー公開

<大震災6ヶ月―全ての食材を東北+北関東から集めた住吉史彦の会!>

を開催しました。

 40人以上の、食品関係の皆さんばかりにお集りいただき、全ての食材を東北+北関東から集めたメニューを召し上がっていただきました。今日は、そのメニューを公開します。

<先付け>〆秋刀魚(宮城)・菊花(秋田)添え 

<お造り>かつお(宮城)・ニンニク醤油(青森)  

<すき焼き>肉=黒毛和種、雌、山形県産、

        個体識別番号:08271-30935

        平成20年8月15日生まれ⇒23年8月17日と畜

       *山形県知事による安全証明書付き

    ザク=葱(青森)、豆腐(岩手)、シラタキ(群馬)、春菊(宮城)、

        椎茸(岩手)、仙台麩、たまご(秋田)

    変りザク=ナス(栃木)ナス、蓮根(茨城)、ちんげん菜(茨城)

<香の物>長芋たまり漬(青森)、おみ漬(山形)、半割り大根(岩手)

<お食事>ご飯(会津)、

       味噌(秋田)・若布(岩手)・油揚(栃木)

       醤油漬(数の子、昆布、のり、大根)(岩手)

<甘味>かぼちゃ羊羹(群馬)、ずんだ茶巾造り(秋田)

<日本酒>「笹の川酒造」(郡山市)(当日蔵元ご本人様御出席)

       「磯蔵酒造」(笠間市)(当日蔵元ご本人様御出席)

       「白菊酒造」(石岡市)(当日蔵元ご本人様御出席)

<日本茶>静岡(お茶は元々東北で生産が少なく、最近埼玉が出荷停止となっため、お茶だけは「東北+北関東」を断念しました。残念でした。)

 この日の参加者は、私の知り合いばかりですので、このメニューには実験的な意味もあります。やってみて「・・どうもなあ・・」というのも中にはありましたが、東日本支援というのが趣旨ですので、ご容赦いただきました。

 逆に、初めてやってみて上手く行ったものは、当然、普段の営業に活かすつもりです。

 皆さん、「実験台」有難うございました。ひひひひ。

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伏見の御酒

 国際観光日本レストラン協会の理事会が京都郊外・伏見の老舗料亭

「魚三楼」さんでありましたので、出席してきました。

 近鉄線の桃山御陵駅を降りると、右が伏見の中心市街ですが、左には大きな鳥居が見え、明治天皇の御陵へと道が続いています。また伏見は、水が湧く所でして、酒どころとしても有名ですので、私の中では、伏見と言えば御陵と酒、というイメージでしたが、それは浅い理解だったようです。

 協会の理事でもある、「魚三楼」の御主人Aさんの説明によりますと、

 「伏見は、京都市中とは違って、武家の町」

なのだそうです。

 へー、不勉強でした。

 そう言えば豊臣秀吉が京都で政治活動を行う時、伏見城を使っていました。伏見の城下町を整備したのも秀吉だったとか。

 さらに関が原の戦いの後で徳川家康が、その城を接収し、京都での拠点として使いました。1603年に将軍宣下を受けた場所も伏見城でした。

 やがて京都市中に二条城が完成して 伏見城は廃城になりましたが、幕末にはふたたび政治の舞台となり、「寺田屋事件」の惨劇や「鳥羽・伏見の戦い」がありました。「魚三楼」さんの建物にも「鳥羽・伏見」の時の弾痕があります。

 そんな物騒なところで、よくまあ、酒なんか造っていたもんです。こんな場所は、日本中探しても、他にはないでしょう。

 ここに水が湧く理由を、同席した京都「三嶋亭」のM社長に尋ねましたところ、

・・・京都盆地の底はな、擂り鉢みたいな形をしてまして、水が溜まりやすうて、そいでな、全体に南に向かって傾斜してますもんで、溜まった水が南へ行って、湧いて出るところがありますねん。それが伏見です。

 なるほど。

 そういう奇特な土地の奇特は御酒を飲まない手はありません。

 この日は祇園から芸者衆も出張して来ていて、良い気分。

 でも泊まってしまうことは出来ませんでした。翌日の朝に、浅草雷門横丁一斉清掃があるからです。大変ザンネンながら、20時発東京行きの「のぞみ」号に乗車するため、急いで伏見を後にしました。

 あーあ、お名残惜しいなあ、お姐さんが。

 イヤ、間違えた、大帝陛下の御陵が。

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相方さんの趣味を、ちゃんとご存じですか?!クイズ

 浅草の、さる料理屋のご主人様が結婚されました。

 熟年カップルですので盛大な披露宴はなく、ごく内輪でお祝いの会をすることになりました。

 そして、例によって私が余興担当と成りました。そこで・・・

 『相方さんの趣味を、ちゃんとご存じですか?!クイズ』をしました。このクイズは例えば・・・

 「S一さん(新郎)にお尋ねします。AK子さん(新婦)はモーツアルトよりチャイコフスキーが好きである、○か×か、ご存じですか。考えて⇒お二人同時に、○×のパネルを出して下さい!ドン!」という、クイズです。

 その○×が一致すれば素晴らしいカップルですが、一致しなければ「・・・」

という流れで二人を試していきます。

 勿論二人で事前に相談は、無し、です。

 その問題の内容は「柴犬よりポメラニアンが好きである、○か×か」という具合に、全て「△より□が好きである、○か×か」という形でして、こういう問題を、20問どんどん出していきます。

 では、新郎新婦以外の、その場にいる、他の参加者の皆さんは何をするかと言うと、この質問をされた新郎新婦が、相方さんの趣味を当てることができるかor当てられないか、を事前に予想していただき、その予想が当った回数を競います。

 そっちの方がむしろクイズなのです。

 つまり順番としては、①出題⇒②皆さんが予想⇒③新郎新婦が○×パネルを出す⇒④採点、という順番です。

 ただし、当てられなかった場合に深刻な紛争の種になるような問題は出せません。それで、今回食べ物の問題は入れませんでした。新郎の職業が食べ物関係だからです。

 以下に全問を掲載しました。皆さんも夫婦でやってみてはいかがでしょう。

<S一さんにお尋ねします。AK子さんは・・・>

トム・クルーズよりアーノルド・シュワルツネッガーが好きである。○か×か?

沖縄旅行より北海道旅行が好きである。

薔薇より百合が好きである。

織田信長より豊臣秀吉が好きである。

ミケ猫よりペルシャ猫が好きである。

<AK子さんにお尋ねします。S一さんは・・・>

ジュリア・ロバーツよりペネロペ・クルスが好きである。

加藤茶より志村けんが好きである。

坂本龍馬より西郷隆盛が好きである。

池波正太郎より司馬遼太郎が好きである。

スペイン旅行よりイギリス旅行が好きである。

<S一さんにお尋ねします。AK子さんは・・・>

歌舞伎よりタカラヅカが好きである。

平山郁夫より東山魁夷が好きである。

向田邦子より曽野綾子が好きである。

ハワイ旅行より香港旅行が好きである。

市川海老蔵よりヨン様が好きである。

<AK子さんにお尋ねします。S一さんは・・・>

北大路魯山人より酒井田柿右衛門が好きである。

温泉旅行より街角探索が好きである。

AKB48よりKARAが好きである。

前田敦子より大島優子が好きである。

柴犬より狆が好きである。

 さあ、○か×か?

 お互いを理解して、お幸せに!

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ちんげんさい

 この夏どういうわけか、同業者の宴会が続いたり、また同業の方が個人的に見えたりすることが多く、少々緊張を感じながら、お迎えしています。

 そういう機会に一番褒められるのは、「かわりザク」です。

 すき焼きのザクと言えば、ネギ・豆腐・シラタキ・春菊・しいたけ、と相場が決まっていますが、「それだけでは面白くない」と季節の「かわりザク」を始めたのが2年前です。

 以来、2〜3ヵ月に一度内容を入れ替えてきまして、今月はと申しますと・・・

 丸茄子・蓮根・甘長唐辛子の3点

ををお出ししていますが、これを褒められることが多いです。

 いや、驚いた。茄子をすき焼きに入れるなんて始めて見た!

などと、びっくりするようです。

 こちらは、もう2年間試行錯誤しているので、何の違和感もありません。と申しますか、すき焼きに入れて、マズい材料を探す方が大変かもしれません。

 勿論、多少は下ごしらえを工夫した方が良い場合はありますが、工夫さえすれば、たいていの具材は、すき焼きとして成立します。だから、その通りに、

 すき焼きに入れて、マズい材料って、あんまりありませんよ!

と、申しますと、さらに驚かれるようです。

 そんな中、最近試したものの中で、ヒットしたのは、まだ実売に出してはいませんが・・・

 チンゲンサイ、いや、

 ちんげんさい。

 チンゲンサイとか青梗菜とか書くと、中華料理イメージですが、実際はアブラナ科の植物で、和食の世界でも普通に使用されています。

 中華イメージを理由にこれまで避けてきましたが、「なでしこジャパン」の監督や「どぜう総理」を真似て、弊店も駄洒落に取り組むことになり、それで実験してみたのが、ちんげんさいでした。

 チンゲンサイではありませんので、念のため。

 これがなかなかのヒットなのです。定番の春菊より、すき焼き向きかもしれません。

 「ちんや」なので⇒ちんげんさい。うん、美しいです。

 その内、実売に登場させるかもしれません。

 それと、もう一つ。

 チンザノも、どうかなあ。

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消防団

  消防団の大勢様が戻ってみえ始めたようです。

  勿論、「ちんや」のお客様として戻って見えた、という意味です。

  消防団には日頃の激務の見返りなのか、福利厚生の予算があるようです。それは使わないといけません。そして体力勝負のご公務ですから、その予算を使って召し上がる物と言えば・・・

  そう、肉です。

というわけで、従来から消防団の大勢様には、弊店を頻繁に利用していただいていたのですが、今回の大震災で、そういうご予約はほとんどキャンセル。その後もパタリとご利用がなくなりました。

  それは、ご公務があるから当然です。文句を言ったら、バチが当たりますが、営業上は痛かったことは事実ですね。

  そんな消防団の大勢様が、ようやく戻ってみえ始めたようですので、震災中のご活躍に感謝し、また日頃防災に尽力なさっていることに感謝して、御酒を差し入れています。

  差し入れる御酒は、茨城県石岡市の「白菊」。

  この蔵元の若旦那も、実は地元の消防団で頑張っておられるからです。

  余震はまだ完全に収まってはいないようです。消防団の皆さんが、急な出動をせずに済み、気楽に浅草見物が出来る日が来ることを祈ります。

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受賞パーテイー

 今週末、司会の出番があるので、仕込みをしないといけません。

 ブログなんか書いている場合でないです。

 しかも今回は、250人くらいの参加者がいるパーテイーの司会です。「すきや連」とか浅草料飲組合の新年会とかなら、ぶっつけ本番でも、それでむしろ丁度良いくらいですが、今回はそうはいきません。

 しかも、今回はいたって固い会です。

 「すきや連」でお世話になっている、向笠千恵子先生が「グルマン世界料理本大賞グランプリ」を受賞されたので、それをお祝いする会です。

 お偉い方も見えるようです。

 地方の食文化を紹介し続けてきた向笠先生に感謝している方は、各地にたくさんいて、市長さんも、現元二人見えるとか。うーん、緊迫感あります。

 さらに、今回の難しい点は、登場人物が非常に多いことです。その分食事・歓談の時間が非常に短くなっています。

 グランプリを授賞した御本は『食の街道を行く』という題なのですが、その名の通り、各地の街道の話しの中で紹介された、生産者の方が、この日集結します。

・鯖街道から、小浜市の海産物加工製造会社の社長さま

・ぶり街道から、食品スーパーの会長さま、高岡市の鶏卵生産者の方、飛騨古川の蔵元さん、牛乳メーカーの社長さま、飛騨高山のスーパーの社長さま、松本市の醤油と味噌の社長さま

・塩の道から、長野県諏訪市の蔵元さん、

・あわびの道から、沼津港の干物の大将、甲州種ぶどうによるワインの醸造元

・昆布の道から、福井県敦賀市の昆布問屋の社長さま、同じく敦賀市のレストランのマダム

・醤油の道から、日本の醤油発祥地・和歌山県御坊市の老舗醤油蔵の社長さま

・鮎鮨の道から、岐阜市の料亭の御主人さま

・砂糖の道から、長崎のカステラ屋のオーナーさん

・唐辛子の道から、上越高田の「かんずり」の社長さま

・さつま芋の道から、浅草駒形のさつま芋問屋の会長さま・・・

 この他に、受賞本とは関係のないゲストや祝電の紹介もあります。

 いやあ、忙しい。

 参加者の皆さん、食べてるヒマないですよ!

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潮湯治

 潮湯治という言葉をご存じでしょうか。

 海水浴のことです。

 「図説明治事物起源辞典」によりますと、文明開化の頃、海水浴は潮湯治とも呼ばれ、温泉浴に近い、一種の療養として推奨されていたそうです。医者や軍が海水浴を推奨する、そういう時代でした。また海に浸るばかりでなく潮風を浴びる海気浴も療養とされていたそうです。

 薬や手術法が発達するにつれ、温泉浴も海水浴も療養というよりレジャーとみなされるようになっていき、海水浴のことを潮湯治とは全く言わなくなりました。

 でも私の場合、海岸近くの宿へ泊まりに行く目的は、まさに潮湯治です。

 海に入りはしませんので、海気浴専門ですが、宿の部屋から波の音を聞いているだけで、日頃の疲れがとれます。

 そんな理由で、今回の夏休みに私が潮湯治に向かったのは・・・

 茨城県の大洗海岸。

 「すきや連」に毎回来て下さる、Tさんが経営されている「大洗ホテル」に泊めていただきました。

 大洗海岸は、太平洋に面していて、波が激しいので海水浴好適地とされ、古くから海水浴場が開設されていました。真東を向いているので、日あたりも最高です。

 海は、なんと言っても、視界が開けているのが良いですよね。東京にいると、視界が開けている所は、ほとんどなく、常に圧迫感がありますが、その点、海は気分がいいです。

 それに加えて、明治時代に出来た旅館街を訪ねると、なんだか、やたらと懐かしさを感じます。歴史のロマンと申しますか、浅草っぽい感じすらするのですが、そう思うのは私だけでしょうか。そういう所を楽しむのが、私は好きです。

 そういうわけで、普通の観光客の方なら、海に行けば、ビーチスポーツとか釣りとかをするのでしょうが、私が訪ねたのは、大洗町立「幕末と明治の博物館」。

 ここはTさんのご先祖様が建設に尽力された博物館です。収蔵品の幕末・明治の史料が面白く、また私がそれ以上に面白かったのは、大洗の古写真です。私は昔のリゾートの風情が、やたらと好きなので、こういう写真を見ていると飽きません。

 あ、勿論、普通の観光の方と同様の楽しみも、充分に満喫させていただきましたよ。それは・・・

 「大洗ホテル」さんの中の、海鮮ダイニングでいただいた、岩牡蠣の天麩羅。

 これは最高でした。

 ホテルのすぐ近所には、やはり「すきや連」に毎回来て下さる、K子さんの酒蔵「月の井酒造店」さんがありますので、当然、あわせていただきました。有機認証済みで、精米歩合をあえて低くした御酒で、これもまた結構でした。

 いやあ、旨かった、大洗。

 食事も海気も。

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