観光案内

 盆休みの盛りの頃の話しです。

 お客様の御忘れ物の中に、結構な額の現金が入っていたので、雷門の交番に届けて来ました。

 拾得手続き完了を待つ間、およそ10分。交番は千客万来でした。と言っても来るのは犯罪者でも被害者でもなくて、観光客。

 スカイツリーはどっちですか?

 合羽橋はどっちですか?

 モツ焼き通りはどっちですか?

 都営地下鉄の駅はどっちですか?

 聞くのはタダって感覚なのでしょうか。聞いていて・・・

 「観光センターは通りの向かいじゃああ!」

と横から言ってやりたくなりますが、交番の方が聞きやすいんですね、観光センターより。

 観光センターの入口には大きな「?」のサインがあって、それがグローバルには観光案内のサインなのだそうですが、日本人はやはり青い警視庁の制服に近寄って行ってしまうようです。流石世界に誇るKobanです。

 若い御巡りさんは、こうした業務に慣れきっておいでなのか、「立て板に水」の観光案内。私でもあんなにスラスラできません。

 中には、珍問を発する客も。

 寅さんの饅頭屋はどっちですか?

 「それは柴又じゃああ!」

 もう少し調べてから来た方が良いと思いますよ。それに、ですよ、人にモノを尋ねて答えて貰ったら「有り難う」位言った方が良いと思いますけど。「オレの納めた税金で雇ってる」とか思っておいでなら、大きな間違いです。

 なんかイヤな気分。

 しかし、それから数時間。この話しには追伸がありまして、その落とし主の方が、その夜「ちんや」へ現れました。

 「無事財布や免許証が戻って助かりました!皆さんで食べて下さい!」

と菓子折りを持って見えました。

 まだまだ、こういう方がおいでなんですね、この日本に。嬉しかったです。

 南無観世音菩薩。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 9/3から9/7まで、「ちんや」は遅めの夏休みをいただきます。盆休みの代わりです。何卒、御諒承下さいませ。

 このブログは、予約投稿により連続更新してまいりますので、ご愛読下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて922日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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報奨旅行

 とある大手企業さんが、成績優秀な社員さんのために、スカイツリ​ー見物+「ちんや」のすき焼き、という報奨旅行を企画して⇒その下見​に見えました。

 いやあ、景気良くて結構ですねえ!

と申し上げると、

 いえいえ、景気は良くないですよ、デフレですから。でも、だからこそ、こう​いうことをやらないといかんのです。

という御返事が。

 流石、ご尤も!

と思いましたので、このやりとりをFBにUPしました。そうしましたら、

 墨田区観光協会の阿部会長から、

 「生き金」の使い方ですね^^;

とコメントが。

 そうそう、まさに、その​「生き金」の話しだと私も思います。

 会社の支払いを一律にケチれば​、入って来る収入もググっと減ってきますよね、結局。さりとて景気が悪ければ、リストラしないわけにも行かず、どこが削ってはいけない所か、の判断が会社の分かれ道と思います。

 「ちんや」のすき焼きで、社員さん達がますますやる気を出していただけたら、嬉しいです。

 ガンバレ、日本経済。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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追伸②

 9/3から9/7まで、「ちんや」は遅めの夏休みをいただきます。盆休みの代わりです。何卒、御諒承下さいませ。

 このブログは、予約投稿により連続更新してまいりますので、ご愛読下さい。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて918日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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NEC社の御酒

 NEC社の御酒をいただきました。

 え? NECって言えば、家電とかパソコンだろう って?

 ええ、そうですけどね、御酒も造っていたのです。だから、その御酒の名前は「愛酊で笑呼」=「アイ・テイーでエコ」でした。

 正確に申しますと、NEC社が御酒を造った、というのではなく、NECの有志の社員さんが育てたお米を使って石岡市の「白菊酒造」さんが造った御酒です。

 聞けば、NECさんはNPO法人アサザ基金さんと連携して、多様な生物の生息地として貴重な、茨城県谷津田の田ん圃を再生する事業=「谷津田再生プロジェクト」を進めているのだそうです。

 谷津田は霞ヶ浦の水源地でもあるので、霞ヶ浦の浄化にもつながっていくのだとか。

 社員さん達は、一年を通したプログラムに従い、年に何度も現地入りして、地域住民の方の協力を得ながら、すべて手作業で田植え、草取り、稲刈り、脱穀それから酒の仕込みなどに取り組んでいる、というから大したものです。酒の仕込みに入る際には、蔵の神事にも参加するのだそうです。

 こうした事業を担当する「環境推進部」という部署があるそうですから、へええ、です。流石は大手ですねえ。

 しかも、この事業は、もう8年間も続いていて、大震災の昨年も無事、御酒が造れたそうです。実に目出度いです。

 このプロジェクトは・・・

NPOと企業そして地元の会社がパートナーシップを組むことで、

⇒地場産業を活かし、地域社会とも交流、

⇒最終的には循環型社会を産み出すことができるモデル、

という大層素晴らしいものです。

 で、その関係者の方から、幸運にも私がおこぼれを頂戴した、という次第です。

 環境保護を目指すわけですから、お米は無農薬・無肥料。特別純米酒でした。

 いやあ、結構!

 非売品だと思うと、余計旨いような気がしました。

 おっと、そう言えばウチのパソコンって、どこの社だっけ?

 ・・・

 そりゃあ、もう、NECですよ、ええ、偶然NECだったんじゃあないですよ、鉄板でNECです。勿論。当然。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は288人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて913日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

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おいしい夏休み

 食育企画「おいしい夏休み!親子体験食味学習会」を開催しました。「小さい内から日本の正しい味を味わっていただきたい!」そう願って開催いたしました。

 お子さん達に、私がすき焼きの歴史をお話しし、それから肉の仕込みの現場を見学してもらいました。

 そうしましたら、参加していただいた親御さんの中に、粋に着物を着こなしたお爺ちゃまが一人おいででした。

 その御方は、女の子さんと二人で見えていました。「お爺ちゃまと孫娘さん」という組み合わせもステキですが、私はその方にテレビで見覚えがありました。日テレの『ぶらり途中下車の旅』に出ていらしたからです。

 で、すき焼きを召し上がっていただいている最中に、「テレビに出ていらしゃいましたよね」と確認しますと、ピンポン!

 その方は有名な友禅職人の方でした。宮内庁や超有名演歌歌手に作品を納めておいでの方ですから、お着物がステキで当然ですね。

 出席者名簿を見ると、その方の工房は新宿区です。私は以前から、なぜ新宿区に染色関係の工場が多いのか気になっていたので、お尋ねしてみると・・・

「震災の後に神田辺りから移って来た人が多いんですよ。西武線が開通してからは、神田川に沿って工房の数がぐっと増えました。」

「昭和30年代までは、川筋の染工房の職人さんが川のあちこちで水洗いをするという風景が見られましたよ!」ということでした。

 なるほど、染色は水を使いますからね、神田川に沿って工房が移転した、ということのようです。

 ちなみに「震災」というのは関東大震災のことです、お爺ちゃまですから。あの時は被災がキッカケになって、産業の立地が変わりましたが、今回もそういうことが起こるのでしょうね。

 その後、神田川の水は使えなくなりましたが、新宿にリッチしたイヤ立地した、染色関係の皆さんは、伝統保存のため「新宿区染色協議会」という会を作り、立派なサイトも公開しています。

 そういう御方と思わぬ出会いに恵まれて、実に有り難いことでした。

 ところで、話しは食育に戻りますが、今回生徒さんは、なんと全員女の子でした。

 そこだけが「・・・」でしたね。

 「肉食」と言えば、今後は「女子」​なんでしょうね。オリンピックも女子ばかりでしたしねえ・・・

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は288人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて912日連続更新を達成しました。毎度のご愛読に感謝いたします。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

 

 

 

 

 

 

再訪問

 「近江肉牛協会」の生産者の皆さんが「ちんや」へ見えました。7/1に続いて2回目です。

 最初は7/1に見えて、皆さんはその翌日「枝肉研究会」を開催されました。その研究会に出品されて、入選した牛を「ちんや」が購入しましたので、今回は、それを食べに見えたわけです。

 今回見えた方の中には、その入選牛を飼っていた方も入っておられて、生前に撮った画像を皆さんに回して見せておられました。

 とっても性格の良い、「動じない娘」だったんですよ。最初は、そんなに大きくなかったんですけど、どんどん太りました~

という牛さんだったそうです・

 が、しかしそれで食欲が減ずることはありません。

 5人で9人前とたくさん食べていただきました。

 部位別の味の違いをあれこれ論じながら、しかし、食べるスピードは衰えません。

 この牛さんは、リブロースが大変大きく、サーロインの方は普通サイズの牛さんでした。大きい方が、その分乾燥が進みませんから、リブロースの方が味が濃いのではと思いきや、皆さんは、

 リブロースの方が、すき焼きにした場合、甘味があって旨い、

とおっしゃいます。予想が外れました。

 たぶん、脂の質が良かったのでしょう。リブロースの方がサーロインより脂が赤身に入りこんでいるからです。

 モモ・肩といった部位は、もう1週間ほど熟成させた方が旨かったかもしれません。

 食べ進む内、皆さん、細かい話しより、

 ああ旨い!

 幸せ~!

といった調子に。やはり牛肉は「幸せ感」が最高の食べ物だと思います。

 自分が育てた牛が、間違いなく美味しく、必ず食べた人を幸せにするに違いない、と確信できる時は多分素晴らしい瞬間なのだろうと思います。

 しかし、心配もあります。

 これだけ食べていただいたので、食後の「モタレ」が心配です。

 食後にモタレて気持ち悪くなると、次に食べよう、という気が起きません。今時は世の中にはそういう肉が実に多いので、それが消費減を招く、というサイクルに入っているように思います。

 だから、モタるかどうかは重要だと思うのです。

 東京から近江へ向かう帰りの新幹線で、N川畜産のN川さんが、この日の画像をFBにUPしておられたので、

 モタレたかどうか、尋ねてみますと、

 住吉さん、まったくモタレてないです!!! さすが近江牛ですね(^.^)

とコメントが。

 それは良かったです。

 勿論、近江牛でも、熟成させないとモタレますけどね。

 弊店のメニュー「今週の特選牛」として一般に販売していますので、皆さんも、是非!

<データ>

個体識別番号=08428-43544

平成21年4月30日生まれ、

平成24年6月29日と畜。

肥育38カ月、熟成35日以上。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

 是非ご購読を! 平成24年6月3日、小学館発行。
 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて896日連続更新を達成しました。900日まであと4日です。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

枝肉研究会

 弊店のメニュー「今週の特選牛」の牛が変わりました。

 「近江牛」です。

 実は7/​1に「近江肉牛協会」の生産者の皆さんが「ちんや」へ見えましたが​、その皆さんが翌日開催した「枝肉研究会」に出品されて、入選した牛​です。それを購入しました。

 個体識別番号=08428-43544

 平成21年4月30日生まれ、平成24年6月29日と畜。

 肥育38カ月、熟成35日。

 御期待下さい!

とFBにUPしましたら、知人で御酒の蔵元さんから、

 約3年の一生なのですね。

とコメントが。

 そうなんです。

 でも、この牛は長い方なのです​。

 与える飼料を節約する観点から、すなわち採算性の観点か​ら肥育期間は短くなる傾向があり、結果、薄味の肉が増え​ています。

 この傾向を止めるには、小売サイドが高く牛を買ってあげ​ねばならず、さらに申せば消費者の皆さんが、それを高く買って下​さらないと困るのです。

 「見ため」優先の流通を改めない​といけないのですが、そこがなかなか難しい部分です。

 「経済動物」だから仕方ない、と言ってしまえば、それまでですが、せめて「研究会」に出す牛くらいは長く飼おう、ということで、この牛は38カ月飼ってあります。

 皆さまの御高配を賜りたく、この場を借りてお願い申し上げます。

 まあ、つまりは、食べに来てね~ってことです、ハイ。

草々。

追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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 ご購入はこちらです。 (できればレビューも書いて下さいね!)

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて890日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

 

金賞祝い

 「ちんや」の取引先であります「白菊酒造」さんが、平成​23酒造年度「全国新酒鑑評会」で金賞を受賞されました​。目出度いです。

ということで、当然やりました、「祝う会」を。

 当日は「白菊」の若旦那・K之助専務も勿論弊店へお越し下さり、​金賞受賞酒をご持参下さいました。さらに!今年の金賞受賞酒のみならず歴代の大吟醸を持ち込み、「飲み比べ」というから何とも贅沢でした。​

 実は浅草料飲組合のメンバーで、2月の終わりに「白菊」さんの蔵を見学させていただいたのですが、その時のメンバーが再度集まりました。

 プラス!金賞酒の酒米(=山田錦)を生産しておいで農家さんのご子息で、今は東京で働いておいでのナゴヤさんも御参加。料理屋は蔵元さんとの御付き合いは結構ありますが、酒米を作っている人と御一緒する機会はあまり多くはなく、有り難いことです。

 では、始めましょうか!

と思ったら、一つ問題点が。

 酒が多過ぎる・・ので・す。

 専務は 720ml瓶を手配した積りが、蔵の人が間違えて1.800ml瓶が何本も!

 の、飲み切らないですねえ・・・

 しかもテイステイングですから、飲み方がチビチビ、です。

 テストしてみると新しい年度の酒の方が、古酒化が進んでいるように感じたりして、その原因は、あーだこーだ、と話していると、あまり酒が進みません。

 ここで「ちんや」での一次会は終了。でも、まだまだ酒があるので終わりにするわけに行きません。

 で、当日出席していた、MZ口さんの御店へ。なんと、この日は定休日だったのに、裏口から入って、ストックしていた酒肴をつまみつつ二次会です。

 だって、普通の店に大量の酒を運び込むことはできませんから、団扇のイヤ内輪の店で飲むしかありません。

 ここでさらに、浅草の仲間を呼び出して人数を増強です。ここから、やっと酒呑みモードに入りました。

 いやあ、飲んじゃったなあ。

 旨かったなあ。

 御馳走様でした。

 追伸①

 藤井恵子さん著の単行本『浅草 老舗旦那のランチ』に載せていただきました。
 不肖・住吉史彦が、「浅草演芸ホール」の席亭さんや、「音のヨーロー堂」の四代目とランチをしながら、浅草について対談する、という趣向です。

 他にも20人ほどの、浅草の旦那さんたちがリレー対談で形式で登場します。

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追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は270人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

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お受験

 第六回すき焼き通検定試験を実施しました。

 この試験は「落とす試験」では勿論なく、すき焼きについて学ぶことを楽しんでいただく試験ですので、どんどん合格者を増やしたいと思っています。

 ですので年に4回ほどは試験をするつもりでしたが、今年の前半は個人的にとても忙しくて、まだできていませんでした。

 今現在もまだ、スカイツリー騒ぎで忙しいのですが、

 次回はいつですか?!

と、問い合わせをいただいてしまいましたし、今月やらないと夏になってしまいますので、実施することにしました。

 さて今回は募集方法の中心をFBにしてみました。FB以外に一般募集もしたのですが、結局私の知り合いばかりが受験なさいました。

 見事合格された方は、

幡野克也さん

岡野淑乃さん 

斎藤佳保里さん

広瀬けい子さん

松澤彰子さん

鈴木亜紀さん

香取潤さん

青木智弘さん

 浅草うまいもの会関係+彪友会関係+三田会関係という陣容ですかね。浅草うまいもの会関係、というのは「江戸町奥山風景」の抽選所でバイトしてくれた皆さんです。嬉しいですね。

 目出度く合格。

 私自身が合格認定証をお渡しし、豪華副賞も差し上げました。受かった後の「歓びの声」を、皆さんがFBにUPして下さり、楽しく拝見しました。

 次回は7/16の「海の日」に実施予定です。是非お受験を!

 

追伸①

 『浅草 老舗旦那のランチ』という単行本に出していただきました。

 私が、「浅草演芸ホール」席亭さんや、「音のヨーロー堂」の御主人とランチしながら、浅草について対談する、という趣向です。
 私なんぞ、「旦那」というよりは、「お兄ちゃん」ですけどね、浅草では。

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 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

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父の履歴書

 先日来店された御客様から嬉しい話しを聞かせていただきましたので、早速「ニコニコBOX」に貯金しました。また「すき焼き思い出ストーリー」投稿サイトへも自分で投稿しました。さて、その話しとは・・・

 「父が生前「ちんや」で働いていた」とおっしゃる方が来店されました。その方自身が御年85歳で、働いていた御父上は明治34年生まれ。昭和25年に書かれた故人の履歴書を持って御来店になりました。

 その履歴書によりますと、故人は大正7年から「ちんや」洋食部に在籍、その後帝国ホテル、鎌倉ホテルに移られたとか。その頃は「洋食部」があったのです。

 で、往時を偲ぶため前夜は帝国ホテルに泊まって、この日は「ちんや」に見えたそうです。

 私は昭和40年生まれ、父でも昭和10年生まれで、祖父はずっと以前に死んでいますので、大正時代のことを分かる者はいませんが、その当時の「ちんや」の写真をご覧にいれたら、大層喜んで下さいました。

 この当時、従業員は皆、店の2階に「住み込み」でしたから、故人も、きっとその写真の中の店に住んでいたことでしょう。

 御縁の深さ・永さに感謝あるのみ、です。

 「すき焼き思い出ストーリー」投稿サイトは、こちらです。

追伸①

 『浅草 老舗旦那のランチ』という単行本に出していただきました。

 私が、「浅草演芸ホール」席亭さんや、「音のヨーロー堂」の御主人とランチしながら、浅草について対談する、という趣向です。
 私なんぞ、「旦那」というよりは、「お兄ちゃん」ですけどね、浅草では。

 ご購入はこちらです。

追伸②

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は142人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

 皆様も、是非御参加下さい!

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて819日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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実験台

 同業のすき焼き店「伊勢重」の、皆さんが見えました。

 社内の「食事会」という名目でしたが、同業の店にすき焼きを食べに行くのでは、皆さん、仕事モードを解除できないでしょうねえ。実際には研修会ですね。

 ですので、弊店サイドも「研修会」とさせていただきました。

と申しますか、ハッキリ申せば「実験会」イヤ「実験台」。

 これまで試してみようと思っていたことを、今回試させていただきました。

 まずは、先付け。

 牛モモ肉の辛子酢味噌あえ。

 辛子と申しましても、あの、ツーンと痛いヤツではありませんで、ツーンと来ない和辛子で和えました。

 使いましたのは、山形県の月山で、茄子を漬けるために育てている和辛子で、穏やかな辛みと香りが実に良いのです。牛肉との相性も軍閥いや抜群です。弊店和食調理長の吉田の、なかなかの自信作でした。

 その後は「変わりザク」。具材は、

 山ウド

 うるい

 新玉葱を使ってみました。

 それから、もう1点は「変わりタマゴ」。

 すき焼きにタマゴは、黄金の「御約束」で、150年間これに取って代わったタレはありません。ですけど、中途で「食い口」を変えてみたい感じがするのも事実ですね。

 で、これも和食調理長の吉田が、今回考えつきましたのが、

 辛マイルド・タマゴ。

 製法は、

①山芋を叩いて、塩麹と混ぜ合わせる。

②オクラ、青唐辛子を細かく刻む

③②を①に入れて、一晩寝かせる。

④食前に③をタマゴの黄身と混ぜる。

 この「変わりタマゴ」を、普通のタマゴと併用する心は、

・青唐辛子の辛みで、すき焼きの濃厚な味に飽きた口内をリフレッシュする。

・オクラ、青唐辛子の質感で、すき焼きの濃厚な味に飽きた口内を、やはりリフレッシュする。

 この後で王道の、普通のタマゴに戻っていただければ、さらに旨い!という次第です。

 特に、シラタキ・お麩といった乾物類は、うっかりすると味が濃くなりすぎますので、こういう手法で、少し「食い口」を変えてみるのが面白いと思います。

 作るのにチト手間がかかるので、日常の営業に使えないのが難点ですが、良い経験になりました。

 ついでに 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」の撮影もさせていただきました。

 有難いことでした、実験台は。

追伸

 「日本国復興元年~1千人の笑顔計画」を実行中です。

 この「計画」では、まず「ちんや」で東北・北関東の牛を食べていただきます。そして食後の飛びっきりの笑顔を撮影させていただきます。

 その笑顔画像をこちらのサイトにUPして、北の産地の方に見ていただきます。

 現在の笑顔数は138人です。笑顔数が1千人に達するまで継続してまいります。

 参加者の方には、特典も! 

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