起業家ゼミナール

 「えどがわ起業家ゼミナール」の懇親会に参加させていただきました。

 「台東区若手経営者サポートセミナー」の講師をされている、二条彪先生がやはりこのゼミでも講師をされているのですが、熱心な方が多く参加されていて、また起業を志しておられる皆さんだとかで、「台東区のメンバーと交流したら、とても面白いに違いない」という話しになり、仲間の社長5人と一緒に訪ねました。

 この日は、ゼミの前半部分が終了した日の打ち上げとかで、50人ほどの方が参加されていました。台東セミナーは「若手」対象ですが、こちらは起業を考えておいでなら、年配の方も良いらしく、勿論若手もいらして多士済々です。

 現在は「お勤め」の立場の方も多いのですが、休日の時間を削って、このゼミに参加しておられます。大したものです。

 さて会議室での、缶ビールとポテチでの一次会は意外に早く終了。

 あれ?もう終わり?と思っていると、最初から二次会へ行くのが前提だったらしく、そそくさと移動。二条先生も、お忙しい中見えました。

 印象的だったのは、ご自分の起業プランを披露して、こちらの意見を求めてくる皆さんの御姿です。当然ではありますが、真剣そのもの。

 でもねえ。意見を欲しておいでなのは良くわかるのですが、私なんぞ、ヘビー素人級のフィードバックしかできないんですよね。

 未開拓市場の「大きさ」「将来性」なんて、すき焼き屋には「???」です。

 二条先生が日頃教えておいでの通り、試してみて⇒修正しかないのだと思います、無責任なようですが。

 酒が進む内、皆さんもその辺りのことは、だんだん分かって来られたようで、次第に違う方向の「質問タイム」へ。こちらのプライベート事情に関する御質問です。

 先代さんとの間に葛藤はないの?とか。

 奥様とは恋愛なの?とか。

 東京郊外の宅地にお住まいの方には、私のような人種は、モノ珍しいのかもしれませんね。

⇒普通ですよ、浅草の人間も。

 本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて602日連続更新を達成しました。浅草「ちんや」六代目の、住吉史彦でした。

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いざ虎姫②

(昨日から続く)

・・・と、いう次第で24年4月20日に開催予定の「ニッポン全国彪友会―台東万博!」を宣伝するため、滋賀県の虎姫へやってまいりました。

 「湖彪会」さんのセミナーが夜7時半開始と遅いため、まずは腹拵えです。「見付屋」さんに立ち寄り、夕飯をいただいたのですが、この御店の豆腐田楽が実に絶品でした。

 葱味噌に木ノ芽を和え、それを豆腐に塗った上、炭火で焼くのだそうですが、不思議な甘味があります。この御店のご主人も「湖彪会」メンバーとか。御馳走様でした。

 で、いよいよセミナーです。二条彪先生のセミナーは、毎回受講生同士の議論の時間がありますが、この日は「湖彪会」の皆さんと、わが「台彪会」メンバーを混ぜて配席し、交流を図りました。

 途中で席替えまでして、今度は別のテーマで、さらに議論。合コンじゃああるまいし。でも合コン以上に盛り上がりました。

 初対面なのに、すぐに打ち解けられるのが嬉しいです。

 この時の様子は、私の駄文で表現するより、二条先生のご自身によるコメントを転載することにしましょう・・・

・・・滋賀虎姫の湖彪会さんと台東区の台彪会さんと合同勉強会。

 湖彪会のみなさんにはほんとによくしていただきました!

 勉強会は、言葉で表現できないくらい盛り上がり、爆発しましたぁー!

 こんな後継者のみなさんがつながっていけば、きっといろいろなことが変わっていくと思います。
 写真は湖彪会のみなさんが用意してくれたバナーのまえでポーズをとる台彪会会長、すき焼きちんやの住吉社長です!
 バナーの孔子の言葉、胸に沁み渡る夜です・・・(転載終わり)

  「湖彪会」の皆さん、お世話になりました。

  来年の4月、浅草でお待ちしております!

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いざ虎姫①

 滋賀県の虎姫へ行ってきました。

 虎姫は滋賀県の東北部にあり、北は福井県、東は岐阜県に接しています。つまりは滋賀県の右上の角です。今は長浜市と合併して、その一部になっています。

 戦国時代がお好きな方なら、「お江」と浅井家とゆかりの地と言えば、すぐお分かりかと思います。

 では戦国マニアでもない住吉史彦が、なんでまた、そこへ出かけていったか、ですが、そのわけは、

 合戦!では勿論なく、

 そこに「湖彪会」があるから・・・です。

 「湖彪会」とは「台彪会」の仲間で、1年先輩の会です。

 先に「台彪会」の方を説明してしまいますが、この会は、二条彪先生が講師の、「台東区若手経営者サポートセミナー」の受講生有志の勉強会です。このセミナーは、もう7年も続いていますから、メンバーのつきあいも7年目に入っています。

 一方の「湖彪会」はと申しますと、やはり二条彪先生が講師の、地元商工会さん主催のセミナーの、受講生有志の勉強会です。先方は8年目だそうなので、1年先輩の会、というわけです。

 今回の虎姫行きは、この、先輩の会に敬意を表するとともに、もう一つ重大な目的がありました。それは・・・

 「ニッポン全国彪友会―台東万博!」の宣伝です。

 この企画は、壮大な企画です。

 全国の二条彪ファンが一同に集まり、勉強し交流し、また商売も広げていこうじゃないか!という大イベントです。24年4月20日に決行予定です。
 当日は、全国からお越しいただいた、社長さん方に、「台彪会」の会社何社かを、分散して見学をしていただいた後、浅草ビューホテルに集合し、先生の講演を聞き、その後に交流大パーティーとなる次第です。

 こうした形での、社長や後継者の皆さんの広域交流は初めてで、どんな化学反応を起きるか、予想もつきません。

 その勧進元に「台彪会」がなるのです。

と、いうことは、その「台彪会」の会長である私が主催者という格好です。

 そうです、実はエラいことなのです。

で、まずは先輩の会である「湖彪会」さんを表敬訪問することになった次第です。

 それともう一つ、今回の目的は「七本槍」!

 銘酒「七本槍」の醸造元である、富田酒造さんが、「湖彪会」のメンバーなのです。ひひひひ。

 しかし、ですよ、滋賀県は遠方です。

 御酒は楽しみだけど、同行してくれると「台彪会」のメンバーは、まずいないだろうな、一人で訪問でも仕方ないな、でも一応、皆さんに声かけはしてみよう、思って声かけしてみたら、なんと6人が、同行メンバーとして立候補しました!

 げげ、君らも呑み会が目的か。

 けしからん。

(この話し続く)

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「牛肉名刺入れ」の造り方

 精肉売店で「牛肉名刺入れ」の販売を始めました。牛肉と見まごう名刺入れです。

 Facebookの私のウオールに、その画像をUPしましたところ、「いいね」が連打されています。皆さん、こういう、意味なく面白いものを待っていたんですね。

 でも、この名刺入れを造る工程は、面白いというよりは、ひどく真面目で入念です。

 合羽橋の「佐藤サンプル」という食品サンプル屋さんが、サンプル製作の技を活かして作って下さっているのですが、以下に、その工程を公開します。

 まず、名刺入れを2枚縦にならべたサイズの、本物の牛肉をシリコンで型取りします。

シリコン型が固まったら、脂身色に着色した塩ビ樹脂を、型の内側に描き込んでいきます。

 そうです、霜降りは手描きなのです。

 次に、霜降を全て描き込んだら、オーブンに入れて焼きます。少し火が通った頃合いで出して、肉の色に着色した塩ビゾルを上から流します。こうすると、微妙に滲んだ感じが出ます。

 この名刺入れは、「ちんや」の熟成肉にあわせて、その風合いを出しております。つまり「ちんや」限定バージョンなのです。懲り杉です。

 続いて、今度はじっくり焼き上げて、ベースの生地の完成。長方形の肉の生地が出来ました。これを中央から半分に折り、「まち」部分を仮留めします。

 今度は、形がなじんだら、今度は剥がれないように、補強します。「まち」部分に樹脂を流し、霜を書き加え、三度目のオーブンへ。

 三度も焼くのです!

 そして、最後に仕上げとして、表面につやを出して、乾いたら検品して完成。

 この状態で工場より出荷され、合羽橋ショールームでパッケージングされます。

 こうして、馬鹿馬鹿しいものを真剣に作っているところが、なんとも素敵です。これは一つの文化と言っても良いのでは、と思います。

 この素敵さをわかっていただける方が大勢現れることを期待します。

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牛肉名刺入れ

 精肉売店で「牛肉名刺入れ」の販売を始めました。

 「牛肉名刺入れ」って、なんだ?!

と思われた方は多いかもしれませんね。

 お答えします。それは、牛肉と見まごう名刺入れです。

 タネ明かしをしますと、これは合羽橋の「佐藤サンプル」という食品サンプル屋さんが、サンプル製作の技を活かして作った名刺入れです。だから、牛肉と見まごう名刺で、当然なのです。

 合羽橋の、食品サンプル製作という仕事は、ほとんど一種の食文化とすら言える存在で、食材を本物以上のリアルさで作る技術があります。

 たまにテレビで、サンプルと本物を一緒に並べ、外人さんに、その中から本物を見つけさせる、というような趣向の番組をやってたりしますよね。たいていはサンプルの方を選び出してしまいます。実際、最近は観光気分でサンプルを買いに来る外人さんも多いそうです。

 そのサンプル技術で作った、名刺入れが「ちんや」の売店に並んでいると、本当に、肉に見えます。

 なにしろ、肉の霜降りの部分は印刷ではなく、樹脂の中に樹脂を入れ込む、という手間のかかる作業で作られているそうです。もし霜を印刷で表現したとすると、何度も名刺入れを使用しているうちに剥げてしまう心配があるそうで、サンプル職人さんは、そういうことにもコダワルのです。

 しかも「ちんや」で販売しているのは、限定オリジナルバージョンでして、従来品の「牛肉名仕入れ」とは違い、熟成させた肉の風合いで作ってあります。コリ杉です。

 私は、このような合羽橋のサンプル技術がもっと世に知られても良いでのでは、と思い、販売させていただくことにしました。世に知らしめるのには小売するのが一番ですからね。

 でも販売させていただくことにした理由はそれだけでありません。私は根本的に、こういう馬鹿馬鹿しいものが好きなのです。馬鹿馬鹿しいものを真剣に作っているところが、なんとも素敵です。この素敵さをわかっていただける方がたくさん現れることを期待します。

 さらに、ですよ。言わせていただきますと、この「牛肉名刺入れ」には、

・目立てる。

・名刺交換した相手に強い印象を残せる。

というレッキとしたベネフィットもあります。

 例えば、佐藤商事という会社で営業を担当している、加藤一郎さんは、あまりにお名前が平凡なため、営業先で自分の名前を覚えてもらいにくいですよね。

 「牛肉名刺入れ」を使ってみてはいかがでしょうか。相手に強い印象を残せます。加藤という名前は覚えてもらえなくても、

 ほらほら、あの、何ておっしゃったっけ、ほら、牛肉の名刺入れ使っている人いたよね、あの人に注文しようよ。

(⇒電話をかけて)「スミマセン!牛肉名刺入れの営業さん、いらっしゃいますか?注文があるんですけど・・・」

と、いうような展開で、社業繁栄の御役にたてましたら、望外の幸せです。

 この名刺を購入なさった方の、ご繁栄・ご多幸を心より祈念申しつつ、乾杯させていただきます。うーい、ひっく。

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創意工夫

 二条彪(にじょう・たけし)先生の「第七期 台東区若手経営者サポートセミナー」が開講しました。

 全10回シリーズで、来年の2月まで連続して、いろいろなテーマの講義があります。テーマはいろいろでも、講師は10回同じで、二条先生が務めます。

 このセミナーは、今回が7期目(=七年目)で、私は最初の年から受講していますが、講義の内容は、毎年ほぼ同じ、です。

 しかし、退屈はしません。

 毎回気づかされる点や印象に残る点が少しずつ違うのです。

 言ってみれば、歌舞伎見物みたいなもんです。同じ筋書きで同じ役者でも、毎回同じではないのです。「この場面は、こんなにも見せ場だったんだ!」と思う場面が毎回違います。

 そして、今回印象に残ったのは、

 「創意工夫」

 先生は最近、経営の中核は創意工夫ではないか?と感じることが増えてきたそうなのです。

 創意工夫を考え実行していく力こそ、経営の中核であり、経営者の中核能力、とすら強調されています。

 では、会社の創意工夫力を高めるにはどうしたら良いのでしょう?

 すぐに思いつくのは、提案制度でしょうが、先生いわく、一番良いのは社長が一番多く創意工夫を考えること。
 うーん、それはそうです。

 自分がアイデイアを出さずに、会社のスタッフに対して「おまえたちが、何か考えろ!」と言っても、それはダメでしょう、たしかに。
 社長自身が創意工夫を楽しみながら実行している姿を見せることが大事、というわけです。

 私は、工夫してますよ。

 すき焼きのザクに、新しい材料を研究しています。それは・・・

 ちんげんさい!

 理由ですか?

 そう、ウチは「ちんや」ですのでね。それから、結構美味しいんですよ。

 創意工夫してる・・・でしょう。

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お客様への心得ランキング

 「二条彪の特選教訓集 みんなで学ぶ 成功の心得No8 お客様への心得」という御本を毎週月曜日の、弊店の朝礼で輪読してきました。全20項目あったのですが、読み終わりました。

 でも1回読んで、ハイ、それで終わり、にしてしまうのは、とてももったいない内容と思いましたので、「ちんや」の全従業員に投票させて、全20項目の内、どの項目が心に残ったか、ランキングをやってみました。

 結果、

 3位=No16「損得ではない。志が大切だ」

 3位=No19「独自の味を作ることができるか。」

 2位=No14「お客様を怒らせたらおしまい」

 1位=No18「表裏がある会社は、いずれ滅びる」

という順でした。

 この御本は「学習のポイント」に、

「お客様のことを考える上では、マーケテイングを避けては通れません。(中略)本号がきっかけで、マーケテイングについても興味を持ってもらえればうれしく思います(後略)」

と書かれている通り、現場の人間にこそマーケテイングを、という考えで書かれているので、マーケテイングに関連性が高い、

 No6「商品の説明では、お客様は共感できない」

 No11「お客様の気持ちの流れをイメージする」

 No17「商いは、手に入らないものを手に渡すこと」 

が上位でなかったのは、少し残念ですが、現場にあまり関係の無い、精神の部分について書いた、No16「損得ではない。志が大切だ」が上位だったのは嬉しい結果でした。

 精神=志の部分こそ、マーケテイングの根幹だからです。そこが入っているのは良いことです。

 いずれにせよ、上位の項目は、再度朝礼で読もうと思っています。

追伸①

 「仙台牛」の販売を始めました。震災の当日にも「仙台牛」を仕入れましたが、それ以来の仙台牛です。データ=宮城県大崎市・遠山明牧場産、黒毛和種牝牛、個体識別番号:12041-78434。

 「食して繋がる、食して支える、浅草から東北へ。」

追伸②

 「青森・岩手・宮城・福島・茨城五県蔵元連合試飲会@浅草in三社祭が開催できない、その日に開催!」の様子を撮影した動画を、こちら(YouTube)にUPしましたので、是非ご覧下さい。

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鳥越の縁日

 「すき焼き通検定」に合格された方の中に、「本職は焼鳥屋さん」という方がいます。

 その方が鳥越(=浅草から南へ2キロほどの所)で焼鳥縁日をされる、というので覗いてきました。

 ご存じの通り、鳥越祭の「千貫神輿」の渡御は震災で中止ですが、それを残念に思った地元氏子の皆さんが、祭の無い日にあわせて縁日を出していました。

 焼鳥縁日の主催者は、そうした氏子の方で、実はやはり私の知人の社長さんなのですが、焼鳥屋さんは、その方の依頼で鶏を焼いていた、という次第です。ビールのサーバーまで借りてくる、という気合の入れようです。

 縁日の主役は勿論、子供たちです。と、いうより子供たちのために縁日を出した、というのがもともとの地元の方の御気持ちのようです。

 私も完全に忘れていましたが、「子供神輿」には定年があります。小学校卒業とともに「子供神輿」も卒業なので、今年の6年生は「子供神輿」の「卒業」ができないのです。

 大人の青年部には、実は定年がなく、還暦を過ぎても「青年部」で神輿を熱狂的にかついでいる人がいたりして「?!」と思うのですが、子供の世界は真面目ですから、そうはいきません。 「子供神輿」の「卒業」がないのは、流石に可愛そうだ、と思った皆さんが、この縁日を出されたようです。

 行ってみますと、例年のにぎわいはないものの、皆さんが街中の、そこここで和やかにしています。

 もともと、鳥越近辺は、今でも職人さんが、職住接近で住んでいる町なので、観光地の浅草とは、人の気質がずいぶん違います。祭の日となると、そういう違いが、目に見える形になって出てくるのだと思います。

 震災からちょうど3ヵ月、皆さんの楽しげな様子がどうにも悲しい、鳥越の縁日でした。

追伸

 大吟醸酒「オヤジナカセ」の販売を開始しました。

 「オヤジナカセ」は、(倅)セガレグループの若者の、故郷の酒米「山田錦」を使って、老舗「白菊酒造」さんが醸造した御酒です。「父の日」に、あるいは、お父様の誕生日に飲んでいただきたいです。

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お客様の期待を超えているか?

 「二条彪の特選教訓集 みんなで学ぶ 成功の心得No8 お客様への心得」という御本を毎週月曜日の、弊店の朝礼で輪読しています。

 6/6は項目No20「お客様の期待を超えているか?」を読みました。この回が全20項目の最終回です。

 引用しますと・・・

 「お客様は、期待通りのことをしているだけでは、ファンになってくれないのです。」

 ここがポイントです。しかし昔ながらの仕事をしている会社には、ここが悩みどころでもあります。

 期待されていることが懐かしい姿であること、つまり以前と同じ仕事をしていること、言ってみればマンネリであること自体を期待されているのが我々なので、期待を上回る「何か」を提供して⇒ファンになっていただきたいのは、やまやまですが、マンネリの根幹を壊してしまってはいけないのです。

 それで、すき焼きの味やスタイルを根本的には変えず、しかし細部を変えたり、あるいは世の中への見せ方を変えたりするのが、まず出来ることになるわけです。例えば、

 「すき焼きの味やスタイルの細部」に該当するのは「かわりザク」で、

 「世の中への見せ方」に該当するのは「すき焼き思い出ストーリー」「記念日割引」です。

 しかし、これらは既にこのブログでも宣伝済みで知られ始めているので、すでに「期待通りのこと」になっているかもしれません。

 だから、次のアイデイアが必要ですね。しかし、マンネリの根幹を壊してしまってはいけません。

 脳を活性化させねば・・・

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商いとはなんでしょうか

 「二条彪の特選教訓集 みんなで学ぶ 成功の心得No8 お客様への心得」という御本を毎週月曜日の、弊店の朝礼で輪読しています。

 先日は項目No17「商いは、手に入らないものを手に渡すこと」を読みました。

 この回は、次のような文で始まります・・・

 「商いとはなんでしょうか。

 お客様がほしいなぁ〜と思うもの、いいなぁ〜と思うものをご用意することです。」

 その原点を忘れて「今月はいくら売るぞ!」と力みかえるのは、売り手の論理であって、お客様に失礼ですよね、よく考えたら。

 しかし、そういう社長さんが多いのが実態でしょう。

 会議や朝礼で社員にノルマを課すことが、経営者の仕事を考えている社長さんは多いと思いますが、お客様が「ほしいなぁ〜」と思っていない商品やサービスを売りつけるのは難しく、実行すれば苦行にしかなりません。

 会議をするにしても、お客様が「さらにいいなぁ〜と思う商品やサービスはなんだろうか?」と考える会議にすれば、会議の内容が劇的に変わります。内容が変わるだけでなく、雰囲気も変わります。

 弊社も是非そうありたい、と思います。

 でも、ここで難点が一つ。それは弊社が技術的に出来ることが「すき焼き」に限定されることです。だから、利便性の面でお客様に「いいなぁ〜」と思わせるのは、ほぼムリです。

 つまり「パックを開けたら、すぐ食べれるすき焼き」はムリですね。そういう方向を避けて考えないといけませんから、「さらにいいなぁ〜」を考え付くのはカンタンではないです。

 もちろん、それでも考えますよ。

 ただ今考え中なのは「父の日に父を泣かせる、すき焼き」

 請う、御期待。

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