法話再開

報道によりますと、

瀬戸内寂聴さんが京都市の「寂庵」での法話を再開したそうです。

93歳。スゴいです。

寂聴さんは、昨年背骨の圧迫骨折のため5月以降法話を休止、9月には胆のうがんが見つかって、10カ月間寝たきりに成ってしまったそうです。

しかし、それを乗り越えて復帰。驚異的です。

素晴らしいのは、まず、

今は一人で歩けること。

寝たきりで筋力は落ちたでしょうに、リハビリはキツかったはずです。

そして、連載小説を書く意欲が湧いてきたとか。

ご本人曰く「へどが出るほど書いてきた」のに、まだ書きたいのだそうな。

うーん。

そして、さらに素晴らしいのは、

好きなお肉が食べたい(!)

いやいや、恐れ入りました。

100歳まで、200歳までご活躍下さい。

追伸

『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、

この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。

是非是非お求めください。

弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。

是非。

本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.915日連続更新を達成しました。

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高校同期のグルメ会

「すき焼き思い出ストーリー」のサイトに新着投稿がありました。

高度成長の日本をしょって来た同期の皆さんの、とても賑やかな会食の話しです。

題して、

『高校同期のグルメ会』

来年80才を迎える高校の同期会。幹事が5月のグルメ会の会場に選んだのが、「ちんや」であった。毎年5~6回行われるグルメ会では、浅草は、うなぎ、天ぷらと会食済である。

前置きはともかく、この年代となると、椅子席での食事が和室でも出来るのも高評価であった。

仲居さんのメス牛だけを使っている説明の後、生玉子は大丈夫ですか?と我々には何の問題もない話でも中国勤務が長かった友が、中国では生玉子を食す習慣がないからと早速仲居さんをフォロー。

ねぎの香りが肉にのり甘くうまかった事。色々な部位の食感も楽しめ十分満足できるものであった。

高度成長期を共に過ごした金融・商社・鉄道マン・個人経営者・画家・医者など様々な業種の者が一同に会すると、学生時代から世界各地の駐在地の話まで話題がつきず、あっという間の150分だった。

昔と違い、色々な国の人々が集う浅草での素晴らしい一時だった。

<終わり>

その他にも40話以上のストーリーがありまして、こちらでご覧いただけます。

追伸

『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

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本日も最後まで読んで下さって、ありがとうございました。御蔭様にて1.914日連続更新を達成しました。

 

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貧乏だった話し

すき焼きにまつわる思い出話しを読んでいると、かなりの頻度で、「貧乏だった話し」に行き当たります。

今は年金暮らしだという、この方↓のブログもそうです。

『昔の思い出(4) すき焼きに卵』

著作権を無視してコピペーしますが、

「昭和30年代、私が子供の頃、我が家は2,3人の大学生を対象とする小さな下宿をやっていた。」

「当時は下宿する人は食事付きを希望する人が多かった。貧乏な我が家の食事は当時の他家よりもさらに貧相で、下宿人は表立って不満は言わないまでも、けして満足していないことは子供にもわかっていた。お金に見合う食事になっていないような気がして、肩身の狭い思いをしていた。」

「下宿人が卒業して下宿を出て行くとき、当時の最大のご馳走である、すき焼きをすることになっていた。」

「ある年に例のすき焼きが出てきたとき、なんと小鉢に卵が入っていた。今ではすき焼きを食べるときに、小鉢に卵を入れて、取り上げた肉などを小鉢の卵にまぶしてから食べることが多いが、当時は卵も貴重品であり、貧乏人の子供の私にはとんでもなく贅沢と思えた。」

「普段の貧相な食事で引け目をもっていた僕は、「どうだ、まいったか!すき焼きの上に、卵だぞ!贅沢の上に贅沢だ」と嬉しくなった。いつになく、思いっきり、はしゃいでしまった。」

・・・肉だけでなく卵も贅沢だったという、かなりの「貧乏だった話し」ですが、暗さをあまり感じさせません。

昔は貧乏が恥ずかしいことではなかったですし、成人してからは年金暮らしができるほど掛け金を支払ってきたのだから、おそらく立派な人生だったのでしょう。その自信があるから書ける文章です。

さて、では現在の「貧乏話し」はどうでしょう。

ピケテイさんではありませんが、格差が拡大しつつあることは誰もが感じていると思います。ニュースを視ていても、貧困が原因としか思えない陰惨な事件が多いですね。

今苦しい暮らしをしている方々が、「最大のご馳走」と思えるような食べ物は在るのでしょうか。

残念なことに牛肉はいけません。

アメリカの食肉産業が肉をすっかり安物にしてしまったため、むしろ牛丼は貧困層が日頃世話になる食べ物になってしまいました。なにしろ自分で料理するより安いんですから。

「ちんや」の和牛は、牛は牛でも血統から育て方から熟成のさせ方から全然違うのですけど、特別感が後退したことは否定できません。

あー、なんか、今日は救いのない話しになってきましたね。

このブログは、クスっと笑えるブログを目指してるのにマズいですな。

そこで突然ですが、ジョークを一句。

牛さんが笑いました、ウッシッシ。

食べられた牛さんが、その機会に食べてもらって良かったと笑えるような、そういう社会にしたいものです。

お後が宜しいようで。

 

追伸

『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。

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食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

全国の、有志のすき焼き店主31人が、自店のすき焼き自慢を3ページずつ書いた部分の二部で構成された本で、

この十年の「すきや連」活動の集大成とも言える本です。私も勿論執筆に加わっています。

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料理写真

その広告を見て、私は、

あーあ・・・

と思ってしまいました。

その広告は新聞の一面をカラーで使った、非常にインパクトのあるもので、とある特養ホームの広告でした。紙面のほとんどは、そのホームが実際に提供しているという料理の写真で埋め尽くされていて、その数27枚。

で、その27の料理の内、7点が牛肉なのです。

・ステーキ和風ソース

・和牛 しゃぶしゃぶ

・牛すき定食

・ビーフカレー

・ハンバーグステーキ

・和牛 すき焼きセット(すき焼きは2回登場します)

・焼き肉セット

この他に鶏や豚の料理もあります。

たしかにお年寄りが健康寿命を保つには牛肉が必要であって、それはこのブログでも何度も書いて来ました。

でも、そこに写っている牛肉は、とてもとてもモタレそうな肉なのです。

写真で分かるのか って?

分かりますよ。

モタレそうな脂=融点の高そうな脂

は写真でも判別可能です。

モタレる脂は蝋細工のようにカチっと固まっているので、分かる人が視れば分かるのです。

写真撮りの為に強いライトを肉に当てれば品温は20℃を超え、融けて液化した脂は照明のライトを反射して光る筈です。その光が見つけられないのは×です。

同時に肉全体も少しクタっとして来ますが、そのクタっ が見つけられません。それを体裁が悪いと嫌がる人がいるからです。

あーあ、ですねえ。

お年寄りに肉を!

までは悪くないのですが、どういう肉が良いのか本気で考えたわけではなさそうです。

ここに写っている肉を食べたお年寄りは気分を悪くして、次から食べなくなってしまうかもしれません。消化力の衰えた方々なんですから。

あーあ、ですねえ。

追伸

日本橋三越本店の催事「お江戸日本橋 EDO style展」で精肉の販売を致します。

どうぞ、お出かけ下さい。

会期:5月20日(水)~25日(月)

会場:本館7階催物会場

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川柳包装紙2015

昨日までの三社祭タイミングをあわせて、今年も

「ちんや川柳包装紙2015」が出来ました。

ここに印刷されている川柳は、昨年の秋に「すき焼き川柳コンクール2014」として募集したものです。

その節は多数の応募をありがとうございました。

悩みに悩み、厳選させていただきまして、入選句をこの包装紙に刷り込みました。

そう、このコンクールは、単に川柳のコンクールをするだけでなく、入選すると、店で本当に使う包装紙にその川柳が刷り込まれるのです。それが特徴です。

この出来上がった包装紙は、

「おもいを包む」包装紙として、多くの方々に喜んでいただけると思っています。

だいたいですね、ギフトというものは相手の方に対して、なんらかの

「気づかい」や

「思いやり」を届けるものです。

お世話になった、恩師・上司・先輩がご高齢であれば、肉と贈るというのは我ながら良い考えだと思います。

今年は早くも気温が30℃を超える日があり、これから夏に向かって行きます。

肉で養生なさってください!

という想いを包んで贈ってはいかがでしょうか。

なお、「すき焼き川柳コンクール2014」の当選句はこちらです。

追伸

『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。

この本は、

食文化研究家の向笠千恵子先生が、すき焼きという面白き食べ物について語り尽くした7章と、

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是非是非お求めください。

弊店の店頭でも販売しますし、こちらからネットでも購入できます。

是非。

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独立記念日

「独立記念日」を自分の「記念日」として登録した方がおいででした。

???

この方は、そんなにアメリカに思い入れがあるのかなあ。

弊店の会員さんは、入会する時にご自分の「記念日」~例えばお子さんの誕生日とか結婚記念日とかを1日選んで「ちんや」へ登録することが出来まして、その日は割引率が普段の倍になるのですが、その「記念日」として「独立記念日」を、その方は登録されました。

留学経験がおありなのかな。

まあ、どの日を選ぶかは自由だし、それに武士道の日本とピューリタンのアメリカには似通った価値観があるしな。

と思いましたが、良く読むとそういう話しでは全くありませんでした。

その方は弁護士さんで、自分の事務所を開いた日が、その日だったのです。

それって、正確には「事務所開設の日」ですよね。でも、本人の想いの中では、それは「独立」だったのですね。

成人して、卒業して、司法試験に合格して、

でも未だ食えるわけではなくて、先輩の事務所に入れてもらって、やっと独立出来て、そういう日に食べたいものが、すき焼きだったいうことが、私はとても嬉しいです。

他の料理をやっている方には申し訳ないですが、すき焼きこそがそういう場合に食べる料理です。

独立誠におめでとうございます。

是非事務所に皆さんとお越し下さい。

追伸

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伊藤博文公

GW連休中のある日レジの中身を確認していると、

お、伊藤博文公!

その数日前には聖徳太子様も来ました。珍しいことが続いたので、FBに画像をUPしますと、

次に岩倉具視来ますね。

板垣退助かも。

とコメントが。はい、期待しましょう。

さて、これを機会に伊藤公のことをウイキぺデイアで調べてみました。神戸の人達が公のことを神戸ビーフの恩人と位置付けているからです。

でも、肉の件は出て来ませんでした。ウイキぺデイアをコピペーしますと、

(生活ぶり)「食住には頓着しない性格で、大磯で伊藤と隣り合わせで住んでいた西園寺公望は食事に招かれても粗末なモノだったものばかりで難渋した」

(ふぐ料理とのかかわり)「古来から毒魚とされ、明治維新後も食用を禁止されていたふぐ料理を明治21年(1888年)、周囲の反対を押し切って下関にて食した際に大変気に入り、当時の山口県知事に解禁するよう語って食用・商用のきっかけをつくったと伝えられている」

となっていて、肉のことは出ていませんね。

このブログの2013年9月11日号に書きました通り、

神戸に牛肉を普及させ「神戸ビーフ」の基礎を築いた外国人キルビーとハンターの生涯を扱った小説『夜明けのハンター』には、二人と当時兵庫県知事だった伊藤公の交流が描かれています。その尽力もあって「神戸ビーフ」が有名になって行った、という筋です。

神戸肉流通推進協議会のサイトにも、

「神戸港開港と同じ年に、かの伊藤博文が兵庫県初代知事に就任。英国留学帰りの国際派として鳴らした伊藤は、神戸の外国人居留地の整備に力を注いだ人物としても知られています。そんな彼が、神戸ビーフを好んで食べていたという逸話が残っています」

と書かれています。

伊藤公は憲法制定とか、立憲政友会創立とか、韓国統治とか、業績が多過ぎて、肉のことは注目されにくいかもしれませんが、ご記憶いただくと良いかもしれません。

追伸

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頑張る人にいいお肉を

テレビ朝日の「食彩の王国」を視ていますので、必然的にそのスポンサーである東京ガスさんのCMを視ることになります。

現在流されているのは、

「頑張る人にいいエネルギーを・くちぐせ」篇。このCMには、

仕事でもプライベートでも「すいません」と言い続けて、それが口癖に成っている、真面目なサラリーマンが登場します。

ありがとうと言うべき時も、つい、すいませんと言ってしまいます。

そんな彼にも家に帰れば優しい妻が待っていて、暖かい風呂が在ります。風呂に浸かって、一日気を遣い続けた疲れを癒すことができます。

で、言いたいことは、その熱源は東ガスですよ、ということです。

なかなか良く出来ています。ネットでも、

東京ガスのCM泣ける(´;ω;`)

東京ガスのCMって良いCMだな。

東京ガスのCMがグッときた。

東京ガスのCM素晴らしい

と好評のようです。

私も拝見しまして、企業イメージは良くなるでしょう、しかし、これですぐにガスが売れるとは思えません。

でも社内のモチベーション向上にはかなり有効と思います。

だいたい、お客様がガスを使う場面をリアルに見られる東ガスの社員さんは少ないです。使う場所はそれぞれのご家庭で、そこに入っていくわけにはいきませんからね。

「ちんや」のような飲食業や旅館業だけが、営業している所にお客様の方が来て下さる業態です。同じ「ちんや」でも肉の売店の場合は売るだけでして、お客様が肉を召し上がる場面には同席できません。

だからこぞ、こういうCMは必要です。

自分達の製品の行く末を絵として視ることは大事だと思います。

「ちんや」ではテレビCMを製作するお金がありませんから、「すき焼き思い出ストーリー」や「すき焼き川柳」を投稿していただいています。

テレビでないので動きませんが、

「頑張る人にいいお肉を」

と思えるような話しがたくさんあります。

どうぞご覧ください。

追伸

『日本のごちそう すき焼き』は、平凡社より刊行されました。

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臼摺りが終わった日

ネットをいじっていて、たまたま見つけた、全く存じ上げない方のブログですが、

そうそう!いいね!是非続けて欲しい!

と思ってしまいました。

それは、こういう(↓)一文でした。

「子どもの頃の我が家だが、“すき焼き”を食べる日はまるで祝日のように決まっていたものだ。臼摺りが終わった日(米作りの最終日)と大晦日の2回だ。肉は上等なものではなかった。大晦日に“すき焼き”を食べる習慣は今でも続けている。」

ある日とある食べ物を関連付けて、毎年必ず食べるという習慣は、食文化を遺していく上で、とても良いことだと思います。

しかしながら、国民全員が同じ日に統一行動をする、たとえば、

バレンタイン=チョコ

みたいな習慣では、需要がその日に集中してしまう弊害がありますね。

だから、自分の特別な日=すき焼きというのが、最も望ましいと思います。

その日が、この方の場合は農家さんだったので「米作りの最終日」になったようで、素晴らしいです。

ちなみに、ですが、「臼摺り」または「籾摺り」とは、

お米を刈り取り、乾燥させた後に、お米(=籾)から籾殻を剥ぐ作業のことです。この作業によって獲れるのが「玄米」です。現在では臼でなくて「籾摺り機」が使われますが、相変わらず「臼摺り」と言っているようです。

このように、それぞれの仕事に、それぞれのサイクルがありますから、それが仕上がった日に特別な食べものを食べていただくのは大変良いことと思います。

例えば、酒造りは冬にしますから、3月が仕上がりの時期になります。

必ずすき焼きを食べて欲しいとは申しませんから、何か決まった物を食べる、そういう習慣を持っていただければ、と存じます。

追伸

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厚遇

なるほど、そうやるのですねえ。

ビジネスマンの皆さん、参考にするべきですよ。

小浜さんがどうやってアベさんを接待したのか。

ご機嫌のアベさんは随分たくさんの約束をして帰って来たようですが、このブログは食べ物ブログですから、合意内容の是非を議論しようとは思いません。

でも、いったんdeepに接待されたら、後が大変だというのは一般社会でも常識でしょう。

テレビで関西のお笑いタレントさんが、

自分が店に入って、店員が揉み手で出て来て、あんなに「ふと客扱い」されたら、自分だったら一体いくら取られるのかと気味悪くなっちゃうだろうね!

と言っていました。

今後のアベさんは大変だろうと思いますが、もちろん私には関わりの無いことです。

さて、今回使われた手法を三つだけあげておきましょう。

・自分の聖域にご案内する。

今回の行き先はリンカーン記念堂でした。私が接待主なら三社様へ連れて行くのが良いということになりますね。それも今回のようにサプライズで。

楽しませよう!という意識が先行すると、オモシロ・オカシい所へ連れて行こうと思ってしまいますが、むしろ真面目な方が効くということです。

・先方の地元の文学・芸能を研究しておく。

今回は俳句と、ミシェルさんのドレスがこれです。

「わたしは、俳句を詠んだ初めての大統領だと思いますよ」などと言われたら気分良いですね、たしかに。

・先方の地元の酒を用意する。

これは日本人同士の接待に使えます。先方さんの地元の地酒を用意しましょう。「ちんや」では有料ですが、酒の持込が可能ですので、相手に合せて持って来ていただくことが可能です。

ビジネスマンの皆さん、参考にするべきですよ、「ふと客」を接待する場合に。

追伸

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